ジンやラムなど、スピリッツ系リキュールのカクテル素材として組み合わせることの多い炭酸飲料であるトニックウォーター。
クリアで爽やかな味わいが好きな方にはおなじみの飲み物ですが、もちろん同じスピリッツであるウイスキーとも相性抜群です。
香りや甘味などが添加されたトニックウォーターを用いたいわゆる「トニックハイボール」は、普通のハイボールとは趣が違うカクテル。
ウイスキー好きはもちろん、ハードな口当たりがちょっと苦手という人もぜひトニックハイボールで爽やかな時間を楽しんでみてください。
トニックウォーターとは
トニックウォーターとは、炭酸水に甘味料や香味、そして柑橘系の果皮エキスなどを含ませた炭酸飲料です。
そのまま美味しく飲める清涼飲料水タイプから苦味の強いカクテルベース向けまで、世界中で様々な銘柄が販売されています。
日本国内でも手軽に手に入れることができ、代表的な銘柄は、「カナダドライ」「ウィルキンソントニックウォーター」などが挙げられます。
ウイスキーとトニックで作るトニックハイボールの特徴
通常のハイボールと違ってトニックハイボールは果皮の酸味やほろ苦さ、そして甘味などがバランスよく含まれています。
一般的には柑橘系の引き締まった爽快な味わいが特徴で、食前から食後はもとより、お風呂上り、そしてゆったりしたいタイミングなど、様々なシチュエーションで楽しめるのが魅力です。
トニックハイボールにも様々な味わいがある
トニックハイボールの割り材であるトニックウォーターには、銘柄ごとに様々な個性があるため、様々な味わいが楽しめるのが魅力です。
たとえばハーブの要素の強いトニックウォーターを使えばハーブアロマ豊かになりますし、レモンやライムなどの柑橘要素が強いものであれば爽快な喉越しに。
また、ウイスキー選びに関しては、他のウイスキーカクテル同様にマイルドでスムースなブレンデッド銘柄がおすすめとなります。割り材の個性を引き立たせるにはこれも重要です。
美味しいトニックハイボールの作り方
トニックハイボールは、自宅でも簡単に作れることから家飲み派にもおすすめです。
ハイボールなどはウイスキー1に対して炭酸水が3~4といった割合が一般的な分量割合です。トニックハイボールもこれに準じるとまず失敗しません。
しかしながらハイボールといえどもウイスキーの濃さには個人個人で好みもあり、さらにトニックハイボールの場合トニックウォーターごとに異なるハーブのアロマや柑橘フレバーを味わえる特徴もあります。
ですので3~5の割合の中で、自分に合ったものを選べば良いでしょう。
材料 | 分量の目安 |
---|---|
ウイスキー | 1(グラスに対して) |
トニックウォーター | 3~5(グラスに対して) |
氷 | グラスの高さいっぱいまで |
いきなりプロのように作れずとも、いくつかのポイントを気を付けておけば必ず美味しくなりますので、ここではそれらを挙げてみます。
1.グラスとウイスキーを冷やす
ハイボール同様にトニックハイボールも氷を用いるカクテルです。
グラスとウイスキーが冷えていないと、氷の溶けるスピードが早まりすぐに水っぽく味の薄いものになってしまいますので、あらかじめ冷やしておくのが大切です。
2.グラスはタンブラー型をセレクト
縦長のグラスのタンブラーは氷を入れたリキッドの透き通った見栄えがとても美しいのです。
しかしそれだけでなく、細長い筒状の形ということもあり炭酸が抜けにくい構造になっているのです。
ハイボールやトニックハイボールに限らず炭酸飲料を飲む際にはぜひタンブラー型のグラスを用意しておきましょう。
3.トニックウォーターを注ぐ際は氷にぶつかるのを避ける
ウイスキーを注ぐ際はそれほど気を遣う必要はありませんが、トニックウォーターを注ぎ入れる時は氷にぶつからないようにしましょう。
こうすることでトニックウォーターから炭酸が抜けていくのを最小限に抑えることができます。
4.マドラーで混ぜるのは1~2回で十分
マドラーで何回もしっかりと混ぜてしまうと、トニックウォーターから炭酸が抜けてしまいます。
ですのでサッと1~2回混ぜるだけで十分です。
バーボンとの相性も抜群のトニックウォーター
トニックウォーターはスコッチだけでなくバーボンウイスキーとの相性も抜群です。
バーボン自体カクテルのベースウイスキーとして多用されますし、また割り材を加えることでストレートやトワイスアップではクセが強過ぎる、と感じる人にも飲みやすくなるのがメリットです。
バーボンのほのかな甘み、トニックウォーターの爽快感が引き立つ素敵なカクテルです。ライムを加えるとさらに爽やかになります。
材料 | 分量の目安 |
---|---|
バーボンウイスキー | 1(グラスに対して) |
トニックウォーター | 3~5(グラスに対して) |
氷 | グラスの高さいっぱいまで |
カットライム | 適量 |
まとめ
近年はウイスキー人気が高まっており、ハイボールなどは様々な飲食店で味わえるようになっています。それに対してトニックハイボールはまだまだ少ないですね。しかし豊かな香り、爽快感は明らかにハイボール以上ですので、ぜひウイスキー愛好家もそうでない人もトニックハイボールを楽しんでみましょう。