スコッチウイスキーの王道「バランタイン」。
1827年ジョージ・バランタインによって創業された、"The Scotch"とも呼ばれるスコッチウイスキーを代表する名門ブランドです。
190年以上伝統と味わいを守りながら革新を続けるバランタインは、日本はもちろん世界中のウイスキーファンに長年支持されています。
この記事では「バランタイン17年」の特徴やテイスティング、100件以上の口コミをもとに評価を解説します。
「バランタイン17年が自分の好みに合っているのか」など購入後に失敗しないためのポイントがわかります。
また、バランタインのことを詳しく知りたいという方は以下ページもご覧ください。
バランタイン17年の特徴
「バランタイン17年」は、バランタインといえば17年と言われるほど長い歴史と多くのファンがいる、バランタインを代表するウイスキーです。
40種類以上のモルト・グレーン原酒をブレンドしてつくられていますが、バランタイン社の卓越したブレンド技術により、それぞれの原酒がもつ個性がしっかり引き出され、バランスよく繊細で複雑な味わいとなっています。
気品のある樽香やバニラ香、クリーミーな甘みの中にある力強いピート香のスモーキーさ、長い余韻に潮の香り。
バランタイン17年は、まさに究極のスコッチといわれるのも納得のウイスキーです。
バランタイン17年の基本情報
ブランド | バランタイン(Ballantines) |
---|---|
容量 | 700ml |
アルコール度数 | 40% |
原産国 | イギリス(スコットランド) |
原材料・成分 | モルト、グレーン |
バランタイン17年のテイスティングノート
色 | 美しい琥珀色 |
---|---|
香り | バニラ香、樽香、バランスの取れた深く気品のある香り。 |
味 | クリーミーで蜂蜜のような甘美さの中にも、オーク樽とピート香のスモーキーさも感じられる複雑で力強い味わい。 |
フィニッシュ | 長い余韻。かすかなスモーキーとバニラ香。潮の香り。 |
バランタイン17年を4つの飲み方でレビュー
1. ストレート
酒齢17年以上の長期熟成原酒ならではの、深く気品ある香りと繊細で複雑な風味を味わいたいのであれば、まずはストレートがおすすめです。
口に含むと、上品なバニラと樽香が最初にきて、繊細な味わいを楽しめます。
その一方、繊細さの中に力強いオーク樽とピート香のスモーキーさも見え隠れし、複雑な味わいとなっています。
2. ロック
紹介する4つの飲み方で、一番のおすすめがロックです。
バランタイン17年の4つのキーモルトの特徴をはっきり感じることができます。
はじめにSCAPA(スキャパ)由来の花のような華やかさ、次にMILTONDUFF(ミルトンダフ)由来の力強さ、GLENBURGIE(グレンバーギー)由来のフルーティーさ、最後にGLENTAUCHERS(グレントファーズ)由来のなめらかで繊細なベリー系の風味と、味わいの変化を楽しむことができます。
特に「バランタイン フレグランススタイル」と呼ばれる、大き目のグラスに氷とウイスキーを入れて飲むスタイルがおすすめです。
3. ハイボール
バランタイン17年をハイボールにすると、本来の香りがさらにひきたち、爽やかで豊かな味わいを楽しむことができます。
一方で、もともと熟成している分マイルドで飲みやすいウイスキーなので、ソーダを加えることで力強いピート香が隠れてしまい物足りなくなると評する人もいます。
ウイスキー1に対してソーダ3~4が基本のハイボールですが、少し強めにつくることをおすすめします。
バランタイン17年本来の味わいはそのままに、爽やかな風味を堪能できます。
4. 水割り
バランタイン17年は水割りにすると、ストレートとはがらっとちがった味わいになります。
ストレートでは甘いバニラ香に隠れていたピートが、加水することではっきり顔をだします。
また余韻ではスモーキーさ以外に、キーモルトであるGLENTAUCHERS(グレントファーズ)由来のベリー系の風味も堪能できます。
とても飲みやすくなるので、ウイスキー初心者におすすめです。
口コミ・レビューでわかる「バランタイン17年」の評価
前提として、ウイスキーの味や香りの感じ方は個人の嗜好が異なるため、ウイスキーの評価に違いがあります。
そこで、「バランタイン17年」を評価するために、実際に100件以上の口コミ調査しました。
結論からいうと、 バランタイン17年を飲んだ人の評価は、以下のように分かれています。
良い評価 | 悪い評価 |
---|---|
・バランスが良い ・飲みやすい |
・昔の方がよかった ・つまらない |
バランタイン17年は、長期熟成原酒を卓越した技術でブレンドされており、非常に飲みやすいです。
バランスが良いので、ウイスキー初心者でも楽しむことができます。
一方そのバランスのよさが、ウイスキーにクセを求める人からは、つまらないとか物足りないと評されています。
そして悪い評価で一番多かったのが「昔の方がよかった」ということ。
現行品はアルコール度数40%ですが、旧ボトルは43%です。
旧ボトルを知っている人からは、旧ボトルのよさが現行品にはないと評価されており、物足りなさやクセのなさが指摘されています。
以下バランタイン17年を実飲された方の感想を、一部抜粋してご紹介します。
バランタイン17年の良い評価・口コミ
バニラや樽っぽさを感じられて滑らかでうまい
今日もこいつ!バランタイン17!
バラン17って凄くないですか?これalc40%ですよ!ある程度加水されてるはずなのにバニラや樽っぽさを感じられて滑らかでうまい!みんなブレンデッドも呑もうね!!! pic.twitter.com/HhTyUdtOJL— さわやかにこるそん (@nicolson_jakk) December 27, 2019
ずっとのんでいられそう
バランタイン17おいしいなぁ
甘いだけじゃなくて、辛くなくて、何がどういいのか全然分からないけど、ずっとのんでいられそう😇このまま天国へ~という気分— ウサギ (@usagi_whisky) January 9, 2021
甘く香りが良くてアルコールのキツさを感じない
バランタイン17。
もう寝るので味見程度に飲んだだけですがこれまで飲んだどのウイスキーより甘く香りが良くてアルコールのキツさを感じない…
Amazon価格が下手すると山崎ノンエイジの半額ぐらいなのでこれは良いかもしれない… pic.twitter.com/v7NgcloPHJ— なーなーん (@nanannV2) January 17, 2021
ハイボールがめっちゃ美味しい
バランタイン17のハイボール、めっちゃ美味いです。禁断の扉を開けてしまった感覚。この甘さ、どこに隠れてたんだろ。 pic.twitter.com/qicbB7T0NL
— Something Special (@Somethi21153988) June 11, 2020
アルコール感が丸くなって飲み始めから最後までしっかりぜんぶ味わえる
歴史の重みを感じる
バランタインは良くできてるので
ファイネストでも普通に美味しく飲めるのだけど17までいくとさらに隙がなくなる
アルコール感が丸くなって飲み始めから最後までしっかりぜんぶ味わえるぜ流石The Scotch
— がわ (@n_gw1112) December 7, 2020
とってもバランスがよくて(コスパ的な意味でも)クリーミーで香りもたつ
バランタインばっかってのもあれかと思って紹介しなかったバランタイン17
ザ・スコッチの異名をとるんだけど、とってもバランスがよくて(コスパ的な意味でも)クリーミーで香りもたつ
ハイボールにしても美味しいから初心者にもおススメhttps://t.co/FOTpYt55kl— ちからもちもちみずならちゃん!! (@rql501) February 14, 2021
超飲みやすい
バランタイン17はストレートで飲んでるなぁ
バランタイン17超飲みやすいから好き— あびつん@APEX (@abitun1) April 30, 2020
最高のウイスキーのひとつで、100£以上のウイスキーと比べても遜色ない
After many those single malts I have tasted, this blended one "ordinary Ballantine's" has been systematically overlooked. Shame on me. Typical beginnner's mistake,always looking for something special. After years I realized that price and age are not always measures of quality. This one is one of the best whiskies I have ever tasted. It can easily compete with bottles worth £100 and more.
(シングルモルトをたくさん飲んできたのに、このブレンドされた「普通のバランタイン」は、見落とていました。私は恥ずかしいです。典型的な初心者のミスで、いつも特別なものを探していたのにです。何年か経って、私は価格や熟成年数が必ずしも品質の尺度ではないことに気づきました。このウイスキーは、私がこれまでに味わった中で最高のウイスキーのひとつです。100ポンド以上のボトルと比べても遜色ありません。)
バランタイン17年の悪い評価・口コミ
色々埋もれた感があるブレンデッド
2軒目。
バランタイン17
何か色々埋もれた感があるブレンデッド。
でも美味しい(^q^) pic.twitter.com/MkTHBpusyx— Brandy Daddy(ブランデーダディ) (@brandydaddy86) September 16, 2020
ボディは軽く、ピートが浮ついてとんがっている印象
現行のバランタイン17、実は初めて飲んだ。
ボディは軽く、ピートが浮ついてとんがっている印象。まあ、そこそこ。 pic.twitter.com/fYjxVj9Zkd— ゲコデス (@geko_desu) October 2, 2020
全体的につまらなくて薄い
Thin and boring
Nose: not much to it, slight citrus, spice and a hint of mocca.
Palate: oaky, medium smoke, quite sharp on the alcohol, very distant hint of peat.
Finish: Dry, oaky, quite smoky, earthy/grassy hint.
Overall really boring and thin. Not much to it.
(薄くてつまらない
香り:あまりない、わずかな柑橘類、スパイス、ほんのりモカ。
味わい:オーキー、そこそこスモーク、アルコールがかなり鋭く、かすかに遠くのほうにピート。
フィニッシュ ドライ、オーク、かなりのスモーキー、ほんのり土や草。
全体的につまらなくて薄い。それ以外ない。)
アルコール度数を43%に戻すまでは、次のウイスキーは買わない
Bring back the old version
I am enjoying this whisky as it is a fine blend with a near perfect balance. However I will not be buying another until Ballantines restore the 43% ABV.
(昔のバージョンを復活させてくれ。
私はこのウイスキーを楽しんでいる。完璧に近いバランスを持った素晴らしいブレンドだからだ。でも、バランタインズがアルコール度数を43%に戻すまでは、次のウイスキーは買わないでしょう。)
以前は最高だったが、アルコール度数が下がってからはそうでもない
Was perfect
Used to be absolutely stellar but since the reduction in abv not so much. Why did you have to alter something that was perfect? Just to make a couple pounds and then tarnish your reputation. Go back to the way it was previously and all will be forgotten.
(完璧だった
以前は最高だったが、アルコール度数が下がってからはそうでもない。完璧だったものをなぜ変えなければならないのか?少しの儲けのために、評判を落とすことになる。以前の状態に戻せば、すべてが忘れられるでしょう。)
過大評価
Weak
Having drank this overrated whisky I can not recommend it.even the old ballantines finest beats this.the metal cap.not the plastic cap.all the smoke has gone from the new ones.a bottle of ballantines used to mean something.
(弱い
この過大評価されたウイスキーを飲んだ私は、これをお勧めすることはできません。)
アルコール度数を40%に下げたのは残念
No longer such good value
It has always been a great whisky. What a shame they have reduced the ABV to 40%. I will be taking my custom elsewhere.
(もう良い価値はないです。
これまでは素晴らしいウイスキーでした。アルコール度数を40%に下げたのは残念です。私はなにか他を買うつもりです。)
まとめ
バランタイン17年は、スコッチの王様バランタインのなかにあって、最高傑作ともよばれるウイスキーです。
その名声通り非常にバランスがよく飲みやすいので、ウイスキー初心者でも楽しめます。
ロックでハイボールで、自分にあった飲み方をいつけてバランタイン17年を楽しんでください。