バルヴェニーの種類や味わい・おすすめの飲み方などを徹底解説

バルヴェニー

バルヴェニーは、芳醇な香りと奥深い味わいのあるシングルモルトウイスキーです。

口当たりがまろやかで、とても飲みやすく初心者にも親しみやすいお酒です。

また、高級感のあるバルヴェニーはプレゼントとしても喜ばれるのがポイントです。

そんな、魅力的なバルヴェニーの歴史や製法、種類についてをご紹介します。

目次

バルヴェニーの特徴・概要

バルヴェニー b

出典:Andrew Seaman

バルヴェニーは、スコットランドのスペイサイド地方で製法されているシングルモルトウイスキーです。

バルヴェニーとは、ゲール語で「山の麓の集落」という意味の古城に由来しています。

現在は、日本国内ではサントリーがバルヴェニーを販売しています。

シングルモルトの特徴の、麦の風味を楽しみたいという方におすすめです。

また、バルヴェニーの製造はグレンフィディック蒸溜所と同じ敷地内になるバルヴェニー蒸溜所になります。

その為、グレンフィディックとは姉妹的な関係になります。

ただし、香りはグレンフィディックよりも、甘みと芳醇な麦の香りが強いのが特徴的です。

グレンフィディックは一般的に知られていて有名なのに比べて、バルヴェニーは通好みのウイスキーになります。

バルヴェニーのおすすめの飲み方は「ストレート」

バルヴェニーのフルーティーな甘さと芳ばしい香りを楽しむのであれば、ストレートで味わうことをおすすめします。

薄めずにそのままグラスに注ぐことで、バルヴェニーの奥深い芳醇な味わいをたっぷり堪能することができます。

その際、チェイサーがあれば、長くじっくりと楽しめます。

その他には、ロックでの飲み方も良いでしょう。

冷えたグラスを用意すれば、氷が徐々に溶けて、深いコクや香りの変化を楽します。

バルヴェニーの種類

ここでは、数多くのバルヴェニーについてをご紹介します。

バルヴェニー12年 ダブルウッド

バルヴェニー12年 ダブルウッド

バルヴェニー12年 ダブルウッドは、バーボン樽で熟成された原酒を更に、シェリー樽に入れ替えて熟成させたボトルです。

2つの樽を入れ替えることで、爽やかな西洋ナシやメロンの風味、味わいはバニラ、洋ナシ青りんごになります。

バルヴェニー14年 カリビアンカスク

バルヴェニー14年 カリビアンカスク

バルヴェニー14年 カリビアンカスクは、バーボン樽で熟成した後にカリビアン樽に14年詰めて熟成させたボトルです。

マンゴーやトロピカルフルーツのようなまろやかさを味わうことができるウイスキーです。

バルヴェニー17年 ダブルウッド

バルヴェニー17年 ダブルウッド

バルヴェニー17年 ダブルウッドは、12年ダブルウッドと同じバーボン樽で熟成されて、シェリー樽に詰め替えて熟成されたボトルです。

熟成させる年数を、重ねることで12年のものよりリッチな甘さの中にスパイシーな部分があり、深い味わいがあるウイスキーです。

バルヴェニー シングルバレル15年

バルヴェニー シングルバレル15年

バルヴェニー シングルバレル15年は、バーボン樽に15年熟成させて、その中から状態の良い樽を厳選して、そのままボトリングしたものです。

熟成された樽によりアルコール度数が47~50度とバラつきがあります。

香りはバラのフローラルさを感じさせて、味わいは辛口の白ワインのようになっています。

バルヴェニー シングルバレル15年
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バルヴェニー21年 ポートウッド

バルヴェニー21年 ポートウッド

バルヴェニー21年 ポートウッドは、21年以上熟成したシェリー樽原酒を中心にヴァッティングしたものです。それをビンテージポートワイン樽で完成させたものです。

さらりとした飲み口で飲みやすいですが、バニラやメイプルシロップのような濃さも持ち合わせています。

バルヴェニー21年 ポートウッド
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バルヴェニー12年 トリプルカスク

バルヴェニー12年 トリプルカスク

バルヴェニー 12年 トリプルカスクは、熟成にオロロソシェリー樽、ファーストフィルのバーボン樽とトラディショナルウイスキーカスクの3種類をマリッジして製造されたウイスキーです。

バーボン樽の風味や味わいが強いためか、甘みを強く感じられる1本です。

バルヴェニー14年 ピーテッドトリプルカスク

バルヴェニー14年 ピーテッドトリプルカスク

バルヴェニー 14年 ピーテッドトリプルカスクは、免税向けに2017年6月にリリースされたウイスキーです。

バルヴェニー蒸溜所は1年に1週間だけヘビーピートを焚く期間があります。

それにちなんでバルヴェニーピートウィークという銘柄を出しています。

風味はピートのスモーク、バニラ、トフィー、シナモンのスパイシーな香りです。

バルヴェニー16年 トリプルカスク

バルヴェニー16年 トリプルカスク

バルヴェニー 16年 トリプルカスクは、ファーストフィルのバーボン樽、リフィルのバーボン樽、シェリー樽という3つの樽で熟成させたウイスキーです。

香りはシェリー由来の濃厚なプラムやレーズン、味わいはベイクドオレンジ、カスタードクリーム、トフィーなどのリッチな甘みを感じさせます。

バルヴェニー25年 トリプルカスク

バルヴェニー25年 トリプルカスク

バルヴェニー 25年 トリプルカスクは、ファーストフィルのバーボン樽、リフィルのバーボン樽、シェリー樽の3つの樽にて熟成して造られたトリプルカスク・シリーズの最長熟ボトルです。

香りはトフィー、麦芽ウエハース、アプリコット、ハチミツ、枝付きのレーズンなどで、かなり複層的です。味わいはレーズンの濃厚な甘み、濃縮プラム、ウエハース、香ばしいモルト香になります。

バルヴェニー12年 シングルバレルファーストフィル

バルヴェニー12年 シングルバレルファーストフィル

バルヴェニー 12年 シングルバレルファーストフィルは、アメリカンホワイトオーク材のファーストフィルのバーボン樽からそのままボトリングしたものです。

リリースごとによって、アルコール度数や販売本数が変わります。

香りはハニーアップル、味わいはザラメを思い出す濃厚でドライな甘さになります。

バルヴェニーの蒸留所・歴史

バルヴェニーの蒸溜所は、グレンフィディックが建てられた5年後の1892年にウィリアム・グラントによって建設されました。

元々は、建設当初はグレンフィディックの生産をを拡大を目的とした第二工場とされていました。

それ以来、現在もグラント一族による家族経営に至っています。

バルヴェニー蒸溜所は、近くにあるグレンフィディック蒸溜所と比べると、建物や規模を小さく感じられてしまいます。

しかし、バルヴェニーは年間500万リットルを超す生産量なので、見た目にとらわれてはいけません。

この生産量はスコットランドでも10本の指に入るほどの規模になります。

バルヴェニーの製造方法

バルヴェニーの原料は、大麦で酵母はグレンフィディックと同じものを使われています。

ちなみに、大麦の一部は自家栽培したものが含まれています。

バルヴェニーは、現在でもフロアモルティングという伝統的な製法で作られています。

原料のかくはん作業以外は、全て人の手で行われています。

最初の乾燥は、20時間かけてピートを焚き、それ以降は無煙炭を使います。

バルヴェニーのキルンはピートと無煙炭の焚き口がわかれているので、熱の使い分けができます。

蒸溜所には、糖化槽と発酵槽を使い平均54~60時間かけて発酵させたポットスチルに移されます。

以前は中古のスチルばかりを使っていましたが、2008年にあたしいスチルを2基増加しており、現在はウォッシュスチル5基とスピリットスチル6基の計11基を使っています。

バルヴェニーの仕込み水は、グレンフィディックと違いコンヴァル丘陵からの湧き水を使っています。

このようにバルヴェニーはグレンフィディックと同じブランドですが、製法や仕込み水の違いにより、独自の性質を持ったモルトウイスキーが作られます。

バルヴェニー好きにおすすめウイスキーは「グレンフィディック」

グレンフィディック12年

バルヴェニー好きにおすすめしたいのは、グレンフィディックです。

ウィリアム・グラントによって、生み出されたグレンフィディックとバルヴェニーは、いわば姉妹のような関係です。

そんな、2つの味を飲み比べるのも、面白いのではないでしょうか。

グレンフィディックは、バルヴェニーと比べてライトな味わいで初心者にもおすすめのウイスキーです。

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まとめ

グレンフィディックと姉妹的な関係のあるバルヴェニーについてご紹介しました。

バルヴェニーとグレンフィディックは、ウィリアム・グラントによって生まれたお酒です。

同じ敷地内にある蒸溜所ですが、仕込み水から製法まで違うので違った風味や味わいを堪能することができます。

シングルモルトの特徴の麦を芳醇に感じられ、バニラや洋ナシのような味わいを楽しむことができます。

初心者にも飲みやすいウイスキーなので、興味がある方はぜひ飲んでみて下さい。

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