ベンネヴィスは、スコットランド・ハイランド地方にあるベンネヴィス蒸留所で作られているシングルモルトウイスキーです。
1825年に操業を開始した老舗で、現在は日本のニッカウヰスキーの子会社となっています。
ベンネヴィスは、人工的なシロップを彷彿とさせる甘さやフルーティーな味わいなど、個性的な風味を持っているウイスキー。
その独特なニュアンスに、世界中にファンがいる銘柄です。
この記事ではベンネヴィスの中から「ベンネヴィス10年」の特徴やテイスティング、100件以上の口コミをもとに評価を解説します。
「ベンネヴィス10年が自分の好みに合っているのか」など購入後に失敗しないためのポイントがわかります。
また、ベンネヴィスのことを詳しく知りたいという方は以下ページもご覧ください。
ベンネヴィス10年の特徴
「ベンネヴィス10年」は、ベンネヴィスのスタンダートともいえるボトルです。
飲み口は軽く、ヨーグルトのような爽やかな酸味と甘みを併せ持っています。
フィニッシュの円やかなピートまで心地よく、ベンネヴィスとしてはかなり飲みやすい仕上がりです。
1本5000円ほどで個性的な味が楽しめるベンネヴィス10年は、ウイスキー愛好家から「コスパ最強のデイリーウイスキー」と称されることもあります。
初心者から上級者まで幅広く支持を受けている1本です。
ベンネヴィス10年の基本情報
ブランド | Ben Nevis(ベンネヴィス) |
---|---|
容量 | 700ml |
アルコール度数 | 43% |
原産国 | イギリス(スコットランド) |
原材料・成分 | モルト |
ベンネヴィス10年のテイスティングノート
色 | 琥珀色 |
---|---|
香り | フローラルで香り高く、ハチミツ、シトラスフルーツ、オレンジ、ミツロウにトフィーとバニラのアロマの要素が加わっています。 |
味 | スパイシーな香りからシリアルの風味が広がり、オレンジの柑橘類がより強く感じられる口当たり。 |
フィニッシュ | ダークチョコレートとタフィーのクリーミーなフィニッシュ。 |
ベンネヴィス10年を4つの飲み方でレビュー
1. ストレート
ベンネヴィス10年の特徴的な味わいをダイレクトに感じたいなら、まずはストレートで飲むことをおすすめします。
ベンネヴィス10年をストレートで口に含むと、ヨーグルトのような酸味とライチのようなフルーティーさが鼻にぬけていきます。
味わいはレモン味の飴のような酸味と甘みが感じられ、その裏にはほんのりとスパイシーさも見え隠れします。
ダークチョコレートのような苦味のある甘さとピートの穏やかな余韻まで、心地よい飲み口です。
2. ロック
ベンネヴィス10年をロックにすると、レーズンのようなフルーティーな甘い風味を最初に感じます。
そのあとから青りんごのような爽やかな酸味を伴う甘さが追いかけてくる印象です。
氷がとけ加水がすすむと、円やかな甘さへと変化していきます。
アルコールの刺激は若干残るものの、甘さと酸味がバランスよく味わえストレートのときよりも爽やかな口当たりです。
ベンネヴィス10年のさまざまな風味を爽やかに楽しみたい人におすすめの飲み方です。
3. ハイボール
ベンネヴィス10年をハイボールにすると、ヨーグルトのような酸味と炭酸があわさって爽快な印象になります。
味わいもオレンジのような柑橘系の甘さが強く感じられ、とても爽やかです。
ストレートやロックで気になったアルコールの刺激も非常におだやかになります。
ベンネヴィス10年のハイボールは、アルコールの刺激が苦手な人や、爽やかな飲み口が好きな人におすすめの飲み方です。
4. 水割り
ベンネヴィス10年は加水をしてもあまり香りがひらく印象はない一方、ストレートで感じたような特徴的な風味は消えることがありません。
そしてアルコールの刺激がおさえられるのでとても飲みやすくなります。
ベンネヴィス10年を楽しみたいけれど、ストレートだとちょっとキツイ…そんな人におすすめの飲み方です。
口コミ・レビューでわかる「ベンネヴィス10年」の評価
前提として、ウイスキーの味や香りの感じ方は個人の嗜好が異なるため、ウイスキーの評価に違いがあります。
そこで、「ベンネヴィス10年」を評価するために、実際に100件以上の口コミ調査しました。
結論からいうと、 ベンネヴィス10年を飲んだ人の評価は、以下のように分かれています。
良い評価 | 悪い評価 |
---|---|
・甘さと酸味のバランス ・穏やかなピート |
・旧ボトルのほうがよかった ・個性的じゃない |
ベンネヴィス10年の良い口コミや評判を見ていくと、甘さと酸味のバランスがよくとても飲みやすいという点に多くの高評価が集まっています。
悪い口コミとしては、旧ボトルと比べるとクセがなくなりつまらなくなったという声をちらほら見かけました。
現行のバランスの良い風味が、ベンネヴィスに個性を求める人にとっては「つまらない」と感じるようです。
以下ベンネヴィス10年を実飲された方の感想を、一部抜粋してご紹介します。
ベンネヴィス10年の良い評価・口コミ
日に日においしくなる
ベンネヴィス10年🥃
日に日においしくなるね😊 pic.twitter.com/uYW9D86f3K— おっくん (@hinachanhuchan) November 15, 2021
この味好き
3杯目、2本目のベンネヴィス10年を開栓
この味好きです🥰 pic.twitter.com/3yEoJ5gOn1— うい好きー( ゚Д゚)ウマー (@agochan1227) November 26, 2021
ハイボールだが、超美味い
おい待て。
通常のベンネヴィス10年のハイボールだが、超美味いじゃないか… pic.twitter.com/GLewdsb3hU— Drinkers Lounge | ドリンカーズラウンジ (@DrinkersLounge) September 14, 2020
マスカットの様な風味
ベンネヴィス 10年
フルーティーで個人的にはマスカットの様な風味を感じる。#TWLC pic.twitter.com/fLj7evBbXU— りょう (@moritanomoei) November 19, 2021
美味いから減りが早い
二杯目はベンネヴィス10年!!🍾🍾
美味いから減りが早いな!!😋😋 pic.twitter.com/HHK98ufJwO
— ヤホ~whisky垢!! (@yahoba3) March 3, 2021
ほのかな樽感で美味しい
今日も暑い。家に着いたら汗だくでマスクで顔が蒸れてる。ベンネヴィス10年でハイボール。昨日のオルトモアと同じく、やさしくほのかな樽感で美味しい。BOTAさんネヴィスとの飲み比べも出来てないので、そのうちしないと。#TWLC pic.twitter.com/6TKodPK8aX
— かんば (@kanba0930) August 4, 2020
心地良い甘酸っぱさ
さて、本日は今から参戦!😆👍
「ベンネヴィス10年」😋😋心地良い甘酸っぱさがたまらない。本当にわかりやすくうまい一本!🥰 pic.twitter.com/F8uhKDlK8r
— よーよ@ウイスキーの沼に引きずり込まれた旅人 (@WhiskyJourney1) December 25, 2021
モルトの甘みとハチミツみたいな甘み
ベンネヴィス10年🥃
柑橘系の花の香りがして🌼
モルトの甘みとハチミツみたいな甘み!
美味い😋長熟物を飲んでみたい🤩 pic.twitter.com/AkU8fTYWBW— ウラハナ (@urahana0) January 26, 2021
ベンネヴィス10年の悪い評価・口コミ
味はちょっと苦手
ベンネヴィス10年。
ライチグミっぽい香りは割と好き。
でも味はちょっと苦手(;・∀・) pic.twitter.com/x8bjcQHfMO— つくねん◎ (@tukunen13) December 30, 2021
全てが甘い壁に隠されている
It has an artificial sweet taste that covers the tongue for minutes. (Sulphur?) All the typical Ben Nevis aromas and some of the taste are there but it's the first one I can't recommend, because all seems to be hidden behind a sweet wall. I had about 15 different types of Ben Nevis before and liked them all a lot better! Here I miss the salty peppery experience that is so adorable.
(人工的な甘味が数分間舌を覆っています。(硫黄?) ベンネビスらしい香りは全てあり、味も一部ありますが、全てが甘い壁に隠されているようで、お勧めできない1本目です。以前、15種類くらいのベン・ネビスを飲んだことがありますが、どれももっと好きでしたよ。ここにきて、可愛らしい塩胡椒の体験が恋しくなってきました。)
薄くて弱い印象
I was always a fan of Ben Nevis 10, so I was a little concerned when I saw this new presentation - and I was right to be. Firstly - a small point - I don't like the coloured bottle. When I poured a dram, it looked much paler and the nose didn't entice. Despite the 46%, it seemed thin and weak and not at all like the robust whisky I have reviewed previously. I did have the bottle open for several hours before sampling so it did have time to 'breathe'. There are merely my first impressions. Perhaps, in time, when I go back, it will taste better but, at the moment, I can only recommend that if you see the old version, grab while you can.
(もともとBen Nevis 10のファンだったので、この新しいプレゼンテーションを見たとき、少し心配になったが、その通りだった。まず、小さな点だが、私はこの色のボトルが好きではない。ウイスキーを注いだとき、見た目はもっと淡く、香りも魅力的ではなかった。46%にもかかわらず、薄くて弱い印象で、以前レビューした堅牢なウイスキーとはまったく違っていた。試飲の前に数時間ボトルを開けておいたので、「呼吸」する時間はあったのだが。これが私の第一印象である。おそらく、時が経てば、私が再び訪れた時には、もっと美味しくなっていることだろう。しかし、現時点では、古いバージョンを見かけたら、手に入れられるうちに手に入れておくことをお勧めする。)
変なネヴィス
Somewhat weird Nevis. Definitely with older ones
Components, but it doesn't quite ignite for me.
(なんとなく変なネヴィス。間違いなく古いものの構成要素がありますが、自分にはなかなか火がつきません。)
個性が少ない
Look nice 10s. Comes close to the 2017 bottling, just has a little less ... character. I like it very much.
(素敵な10年ものに見える。2017年のボトリングに近い、ただ少し...個性が少ない。とても気に入っています。)
ベン・ネヴィスの奇抜な部分が好きな人はがっかり
The nose is great, very waxy and fruity, the palate adds dry white wine and lots of mineral notes. The finish is short and waxy. It’s not very complex but what it does it does very well. The surprise to me is how straightforward of a dram this is, it never goes off piste. If you like the wacky side of Ben Nevis this may disappoint you, but to me this is a success.
(香りは素晴らしく、非常に蝋のようでフルーティー、味わいはドライな白ワインと多くのミネラルのノートが加わります。フィニッシュは短く、蝋のようだ。あまり複雑な味ではないが、非常によくできている。驚かされるのは、この1本が非常にストレートで、決して道を踏み外さないことだ。ベン・ネヴィスの奇抜な部分が好きな人はがっかりするかもしれないが、私にとっては成功作だ。)
奇妙な香り
strange nose, full and complex first taste, wood and chipped wood, relatively short aftertaste
(奇妙な香り、充実した複雑な最初の味、木と木片、比較的短い後味。)
まとめ
ベンネヴィス10年は、ベンネヴィスらしい個性を穏やかに味わえる完成度の高い1本です。
クセは残しつつバランスの良い仕上がりになっているので、スコッチ初心者にもおすすめできます。
ストレートやロックなど自分に合った飲み方で、ベンネヴィス10年を楽しんでください。