グレンキンチーの種類や味わい・おすすめの飲み方などを徹底解説

グレンキンチー

グレンキンチーはスコットランドのローランド地方で製造されているシングルモルトウイスキーです。

この記事では、グレンキンチーの味わいや特徴、歴史、製造方法などを紹介していきます。

記事の最後には、グレンキンチーが好きな方におすすめのウイスキーも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

グレンキンチーの特徴・概要

グレンキンチー

グレンキンチーは、スコットランドのローランドを代表するシングルモルトウイスキーで、エジンバラモルトとも呼ばれています。

グレンキンチーは「キンチー川を流れる谷」や「キンチー川がある谷」を意味します。

グレンはスコッチウイスキーによく見られ、他にはグレンリベットやグレンファークラス、グレンモーレンジなどにも、グレンという名前が入っています。

そして、その「グレン」という名前は、「谷」を意味し、「キンチー」はキンチー川から来ています。

グレンキンチーの味・香りの特徴

グレンキンチーは花のようなフローラルな香りや甘みといった味わいが中心ですが、その中にもドライな印象やかすかに感じるスパイシーな風味もあります。

その味わいは、食前酒として好まれています。

グレンキンチーの仕込み水は硬水

グレンキンチーの仕込み水は、硬水を使用しています。

通常、スコットランドで製造されているウイスキーは、仕込み水に軟水を使用しているため、非常に珍しいと言えます。

仕込み水に硬水を使用することで、グレンキンチー特有のドライな風味を生み出しています。

グレンキンチーのおすすめの飲み方はトワイスアップ

グレンキンチー 飲み方

出典:Lee Live

グレンキンチーは、トワイスアップでの飲み方がおすすめです。

ウイスキーと水を1:1で割ったトワイスアップは、青リンゴの爽やかな香りやバニラ、フローラルな香りが強まります。

また、味わいも元々甘みがメインですが、その甘みも強く感じられるようになります。

ストレートでも美味しく飲めますが、若干アルコールの刺激やガツンと来るドライな風味が飲み慣れていない方には、抵抗を感じます。

そのため、ウイスキーを飲み慣れていない方であれば、トワイスアップがおすすめです。

グレンキンチーの種類

グレンキンチー10年

グレンキンチー10年

グレンキンチー10年は、すでに終売となってしまったボトルです。

品薄状態ではありますが、現在でもネット上で購入することはできます。

そのため、現在のスタンダードボトルはグレンキンチー12年になります。

香りは、シトラス香やフルーティな香り。

味わいは、強烈なスパイシーな風味を感じ、徐々に甘い風味に感じられるようになります。

グレンキンチー10年
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グレンキンチー12年

グレンキンチー12年

グレンキンチー12年は、ラインナップされている中のスタンダードボトルです。

香りは、青リンゴやバナナといったフルーティな香りの他に、花のようなフローラルな香りも感じます。

味わいは、甘みがメインでレモンチーズケーキのような甘み、それから徐々にドライな印象やスパイシーな風味に変化していきます。

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グレンキンチー20年

グレンキンチー24年

グレンキンチー20年は、アメリカンオーク・リフィル樽で熟成した原酒を使用しています。

香りは、ライトなアルコールの刺激、かすかに感じるスペアミントを伴う熟した洋ナシ、それから甘いフルーツ。

味わいは、甘酸っぱいフルーティな味わい、ミントっぽい爽やかな風味。

余韻は短く、甘さやドライな印象が残ります。

グレンキンチー20年
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グレンキンチー24年

グレンキンチー24年

グレンキンチー24年は、リフィルのヨーロピアンオークバット樽で熟成した原酒を使用しています。

世界では、5928本限定でリリースされています。

香りは、青みがかったウッディ、洋ナシ、アルコールの強い刺激臭、それからはちみつを思わせる甘みが続きます。

味わいは、麦芽の風味や洋ナシ、そして徐々にドライな質感に変わっていきます。

スタンダードボトルのグレンキンチー12年と比べると、甘さは控えめでドライな印象が強くなっています。

グレンキンチー24年
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グレンキンチー1992-2007 ディスティラーズエディション・ダブルマチュアード

グレンキンチー1992-2007 ディスティラーズエディション・ダブルマチュアード

グレンキンチー ディスティラーズエディション・ダブルマチュア―ドは毎年ディアジオ社がリリースしている「ディスティラーズエディション」シリーズです。

商品名のダブルマチュア―ドは、「熟成」を意味しており2つの樽で熟成を行っています。

香りは、ミカンの皮やリンゴの香り。それから草のような香りやミントの香りも感じます。

味わいは、柔らかい印象を抱きますが徐々にスパイシーな風味へと変化していきます。

グレンキンチー12年と比べると、甘さはなくドライでスパイシーな風味が特徴となっています。

グレンキンチー1992-2007 ディスティラーズエディション・ダブルマチュアード
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グレンキンチー蒸留所の歴史

グレンキンチー 蒸留所

出典:Jaimie Wilson

グレンキンチー蒸留所は、1825年ころにレイト兄弟が設立したとされています。

設立当初は、ミルトン蒸留所として活動していましたが1837年にはグレンキンチー蒸留所として活動しています。

1853年には蒸留所は破産してしまい、製材所として使われていました。

1881年に、ブレンデッドウイスキーの需要が高まったことにより、エディンバラの投資家たちが蒸留所を買い取り、再稼働をスタートさせます。

その後、何度かオーナーが変わり、現在はMHDモエヘネシーディアジオ社が所有しています。

グレンキンチーの製法

グレンキンチー 製法

出典:Luke Harold

グレンキンチーは元々自給自足によるウイスキーの製造を行っていました。

創業者のレイト兄弟は大麦を栽培し、それを麦芽にし蒸留所の近くを流れるキンチー川から汲んだ水を仕込み水として使い、マッシングをし、モルトウイスキーを作っていました。

ウォッシュバックは創業当時からのものを使っており、オレゴンパイン製のウォッシュバックが2つと、カラマツ製のウォッシュバックが4つの合計6つを備えています。

オレゴンパイン製のウォッシュバックは、乳酸菌などの微生物が繁殖しやすいといった特徴があり、それにより独特でフルーティな風味を生み出しています。

蒸留には2つのポットスチルを使用し、32,000ℓの容量があります。

また、グレンキンチーはラマルミュアーの丘にある泉を仕込み水と使用しています。

創業当初は、キンチー川から汲んだ水を使用していましたが、農業汚染の問題があったため、現在はラマルミュアーの丘にある泉を仕込み水を使用しています。

また、この仕込み水は硬水で、スコットランドでは仕込み水に軟水を使っています。

硬水の仕込み水を使用することで、グレンキンチー特有のドライな印象を作り出しています。

グレンキンチー好きにおすすめのウイスキー

グレンキンチーが好きな方におすすめのウイスキーを紹介します。

グレンキンチーの「フルーティな風味」や「ドライな印象」といった特徴を基準に2本選びました。

グレンフィディック12年

グレンフィディック12年

グレンフィディック12年は、アメリカンオーク樽とヨーロピアンシェリー樽の中で最低12年間熟成させます。

グレンフィディックは、スコットランドのスペイサイド地方で生産されているシングルモルトウィスキーで、シングルモルトのパイオニアとも呼ばれています。

洋ナシやレモンを感じさせる爽やかな香りや、甘くフルーティな味わいが特徴です。

飲み方は、ストレートもしくはトワイスアップがおすすめです。

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カリラ12年

カリラ 12年

カリラは、アイラ島で製造されているシングルモルトウイスキーです。

アイラモルトはスモーキーでピーティな風味が特徴ですが、カリラは他のアイラモルトよりスモーキーな風味が抑えられています。

香りは、潮のような香りやフルーティな香り、それからピート香を感じます。

味わいは、スムースな口当たりで、かすかな甘さやオイリー、フルーティな風味、それからピリッとした辛さ。

全体のバランスの取れた風味で、ライトなスモーキーな風味はクセになります。

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まとめ

グレンキンチーは、スコットランドのローランド地方で製造されているシングルモルトウイスキーです。

フローラルな香りや甘みといった味わい、ドライな印象やかすかに感じるスパイシーな風味は食前酒として飲まれています。

アルコールの刺激も少なく飲みやすいウイスキーなため、ウイスキーを飲み慣れていない方にもおすすめです。

ぜひ一度お試しください。

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