ジンジャーハイとは「ジンジャーハイボール」の略称で、ウイスキーをジンジャーエールで割ったものです。
ノーマルな無味の炭酸水で割るハイボールに比べて、生姜の風味と砂糖の甘さがプラスされているため、ジンジャーエールのスパイシーさとほどよい甘みでウイスキー独特のクセが和らぎ、飲みやすくなるためお酒が苦手な方や女性にも人気のウイスキーカクテルです。
ジンジャーエールによって変わる味の特徴
ジンジャーエールには大きく3つの種類があり、使うジンジャーエールによって味が変わってきます。
ジンジャーエールの種類 | 味の特徴 |
---|---|
甘口 | 生姜の刺激は控えめで、甘みが際立っている |
辛口 | 生姜の刺激は強めで、甘みは控えめ |
無糖 | 生姜の刺激は強めで、甘みなし |
甘口のジンジャーエール
甘口のジンジャーエールは「ドライタイプ」と呼ばれています。
ドライタイプのジンジャーエールは生姜のピリピリした刺激は控えめで、甘みが際立っているのが特徴です。
その特徴からウイスキーで割ると甘さと爽やかさがバランス良く感じられる、マイルドな飲み口のジンジャーハイとなります。
ウイスキーのクセが苦手な方はもちろん、ジンジャーエールの辛味が苦手な方にもオススメです。
ドライタイプで有名な銘柄は、日本にも馴染みの深い緑のラベルの「カナダドライ」です。
辛口のジンジャーエール
辛口のジンジャーエールは「ゴールデンタイプ」と呼ばれています。
ゴールデンタイプは甘さ控えめで、生姜のスパイシーさや辛味が前面に押し出されているのが特徴です。
その特徴からウイスキーで割ると生姜のガツンと来る刺激と爽快感を味わえる、スッキリとした飲み口のジンジャーハイとなります。
甘みや甘いお酒が苦手な方、甘口のジンジャーハイに慣れて物足りなくなってしまった方、刺激的なハイボールをお求めの方におすすめです。
ゴールデンタイプで有名な銘柄は、ジンジャーエールの老舗ブランドとして知られている「ウィルキンソン」です。
無糖のジンジャーエール
変わり種のジンジャーエールに無糖タイプがあります。
無糖なので、ゴールデンタイプを使ったジンジャーハイよりもさらにキレのある味わいを楽しめます。
一切甘みのない、生姜と炭酸の刺激が際立ったジンジャーハイが飲みたいという方におすすめです。
サントリーの南アルプス・スパークリングシリーズから「無糖ジンジャ―」が発売されています。
ジンジャーハイのカロリーとコスパの良さ
ジンジャーハイのカロリーは、ウイスキーとジンジャーエールの比率を1:4で作った場合、コップ1杯(300ml)あたり約232kcalとされています。
同量のビールが約135kcal、通常のハイボールが約150kcalですので、決して低カロリーではありません。
お酒の種類 | カロリー(300mlあたり) |
---|---|
ジンジャーハイボール | 232kcal |
ハイボール | 150kcal |
ビール | 135kcal |
もし、摂取カロリーを抑えたいのであれば、カロリーゼロの無糖タイプのジンジャーエールを使うのがおすすめです。
また、ジンジャーハイを手作りするメリットに、コストパフォーマンスが良いことが挙げられます。
材料となるウイスキーとジンジャーエールをボトル買いすれば、家飲みのたびに市販の缶の商品を買うよりも割安だからです。
例えば、市販品が1缶約130円として、4リットルの大容量のウイスキーとまとめ買いしたジンジャーエールで作ると1杯あたり約97円となります。
「作るのが面倒」という意見もありますが、自分好みの味をあれこれ試せるのも手作りならではの魅力です。
ジンジャーハイを手作りすることで、コスト面を気にせず、気軽に美味しくおうちカクテルを楽しむことができます。
ジンジャーハイのレシピ
ウイスキーとジンジャーエールの比率は1:4が最も一般的です。
1:4という比率は、ウイスキーが濃すぎず、かと言って生姜の風味にウイスキーのフレーバーが負けてしまうことのない絶妙な濃さとされています。
材料 | 分量の目安 |
---|---|
ウイスキー | 75ml |
ジンジャーエール | 225ml |
氷 | 適量 |
- グラスに氷を入れる
- ウイスキーを注ぐ
- ジンジャーエールをゆっくりと注ぐ
- マドラーやバースプーンなどで丁寧にかき混ぜる
1:4でお酒がきついと感じた場合は、ジンジャーエールの割合を増やし、1:7の比率にすることでアルコール度数が5%程度まで下がり、さらに飲みやすくなります。
ジンジャーハイに合うウイスキーの種類と銘柄
混ぜるウイスキーの種類によっても味の違いがあります。
以下ウイスキーの種類別に味の特徴をまとめた表です。
ウイスキーの種類 | こんな人におすすめ |
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スコッチウイスキー | ウイスキーのクセを楽しみたい方 |
バーボン | ウイスキーのクセが苦手な方 |
ジャパニーズウイスキー | 飲みやすくスッキリとした味が好きな方 |
個性的な味わいになるスコッチウイスキー
スコッチウイスキーは、ピート香・スモーク感が大きな特徴です。
個性が強い銘柄も多く、ジンジャーハイにすることでスモーキーかつ個性的な味わいとなります。
スコッチ独特のフレーバーは生姜の風味にも負けず、飲みやすくなっていながらもウイスキーらしさは損なわれていません。
爽やかなだけでなくウイスキーのクセをしっかりと感じたい方にオススメです。
おすすめの銘柄は「ジョニーウォーカー ブラックラベル 12年」です。
販売量世界ナンバーワンのスコッチであるジョニ黒は、スモーキーさをはじめとするバランスの取れた味わいが特徴であるため、甘くスパイシーなジンジャーエールとも相性ぴったりとされています。
甘くマイルドな味わいになるバーボン
バーボンは、トウモロコシを主原料としており、バニラのような香りと甘み、スッキリ感のある味わいが特徴です。
バーボンとジンジャーエールには「甘み」という共通点があるため、非常に相性が良く、クセの少ないマイルドなジンジャーハイになります。
ウイスキーのクセが苦手な方やジンジャーハイ入門にオススメです。
おすすめの銘柄は「ジムビーム」です。
バニラやキャラメルを思わせる香りと、まろやかな口当たりでとても飲みやすいオーソドックスなバーボンです。
スッキリとした味わいになるジャパニーズウイスキー
ジャパニーズウイスキーは、複雑で繊細な香りと穏やかで奥深い味わいが特徴です。
シャープな飲み口の銘柄を選ぶと、ジンジャーエールの爽やかさ・ほのかな甘みとマッチしてスッキリ感のあるジンジャーハイになります。
ジンジャーハイ入門にはもちろん、色々なタイプのジンジャーハイを試してみたい方にもオススメです。
おすすめの銘柄は「サントリー 角瓶」です。
「角ハイボール」でお馴染みのロングセラーブランドです。
すっきりとドライな後口が、ジンジャーハイの美味しさを一層引き立てます。
まとめ
ジンジャーハイは「いつもと違うハイボールが飲みたい」と思った時に、ぴったりなカクテルです。
自分好みの比率を色々と試してみるのも楽しいので、いつもより贅沢な家飲みタイムにしてみたくなったら、ぜひ手作りジンジャーハイをお供にしてみて下さい。