アードベッグは、ウイスキーの聖地・スコットランドのアイラ島にあるアードベッグ蒸留所で作られているシングルモルトウイスキーです。
アードベッグを口に含めば、強いヨード臭、スモーキーさ、ピート香が鼻にぬけていき、究極のアイラモルトとも呼ばれるのも納得の味です。
この記事ではアードベッグの中から「アードベッグ コリーヴレッカン」の特徴やテイスティング、100件以上の口コミをもとに評価を解説します。
「アードベッグ コリーヴレッカンが自分の好みに合っているのか」など購入後に失敗しないためのポイントがわかります。
また、そもそもアードベッグのことを詳しく知りたいという方は以下ページもご覧ください。
アードベッグ コリーヴレッカンの特徴
「アードベッグ コリーヴレッカン」は、熟成にフレンチオークの新樽とアメリカンオーク樽を使用しているのが特徴です。
アードベッグらしい強烈な個性に、フレンチオークの新樽由来のスパイシーさが加わった非常に力強い1本になっています。
アードベッグの中でも、特にスモーキーなので初心者向きでは全くありません。
ウイスキーにクセや強烈な個性を求める人、アイラモルトに慣れている人におすすめします。
アードベッグ コリーヴレッカンの基本情報
ブランド | アードベッグ(Ardbeg) |
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容量 | 700ml |
アルコール度数 | 57.1% |
原産国 | イギリス(スコットランド) |
原材料・成分 | モルト |
アードベッグ コリーヴレッカンのテイスティングノート
色 | 深い琥珀色 |
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香り | 恍惚とするほど強烈で力強い香りの渦に引き込まれる。タールロープとクレオソートの香りの奔流に圧倒されるうちに、ダークチョコレート、カシス、黒糖の香りに続いて熟したチェリーや松葉の香りが渦の底から湧き上がる。グラスが暖まると、さらにカイエンヌ・ペッパーのかかったステーキやペッパーソースで蒸し焼きにした牡蠣、潮や海草、スモーキーなベーコンの刺激的な香りに、甘いバニラやクローブ、ブルーベリーのニュアンスが加わる。 |
味 | ペッパーステーキのようなスパイシーで強烈な第一印象。さらに飲み進むと、エスプレッソコーヒー、とろけるようなダークフルーツ(カシス、ブルーベリー、チェリー)やアーモンド、アニスの味わいに変化する。 |
フィニッシュ | 香ばしいブラックコーヒー、チョコレートでコーティングしたチェリー、ペッパーソースの余韻が長く続く。 |
アードベッグ コリーヴレッカンを4つの飲み方でレビュー
1. ストレート
アードベッグ コリーヴレッカンの強烈な個性を堪能したいのであれば、やはりストレートがおすすめです。
口に含めばアードベッグらしい強いスモーキーと、香辛料のようなスパイシーさが鼻にぬけていきます。
その味わいは非常にスパイシーで、その裏に酸味や苦みが見え隠れします。
アルコールの刺激もあり、舌がしびれるような感覚があります。
2. ロック
アードベッグ コリーヴレッカンをロックにすると、ストレートで感じたスパイシーさがさらに強くなります。
また、ストレートではあまり感じなかった爽やかな柑橘系のフルーティーさもでてきます。
氷がとけ加水がすすむと、苦みを伴うダークチョコレートのような甘さに味が変化していきます。
アードベッグ コリーヴレッカンの力強くも複雑な風味を堪能したい人におすすめの飲み方です。
3. ハイボール
アードベッグ コリーヴレッカンをハイボールにすると、炭酸と柑橘系の酸味があわさってフルーティーな風味が強くなります。
もちろんスモーキーもしっかり感じられます。
その裏に、最初は酸味がでてきて、次第にカカオのような甘く苦い風味に変化していきます。
ハイボールならアルコールの刺激が少し和らぎますから、ストレートやロックではきつくて飲めないけれどアードベッグ コリーヴレッカンを楽しみたい、という人におすすめです。
4. 水割り
アードベッグ コリーヴレッカンに加水すると、ストレートで飲むときと同様に、スモーキーさとスパイシーさが最初に現れます。
ストレートとの違いは、スモーキーとスパイシーのあとに、カカオやダークチョコレートのような甘さのある苦みがはっきりとでてくることです。
水割りにしてもアードベッグ コリーヴレッカンらしい風味は失われませんので、ストレートはきついけれどアードベッグ コリーヴレッカンを味わいたい、という人にオススメのお味方です。
口コミ・レビューでわかる「アードベッグ コリーヴレッカン」の評価
前提として、ウイスキーの味や香りの感じ方は個人の嗜好が異なるため、ウイスキーの評価に違いがあります。
そこで、「アードベッグ コリーヴレッカン」を評価するために、実際に100件以上の口コミ調査しました。
結論からいうと、 アードベッグ コリーヴレッカンを飲んだ人の評価は、以下のように分かれています。
良い評価 | 悪い評価 |
---|---|
・スモーキー ・強烈なヨード香 ・酸味・甘み・苦みのバランスがよい |
・スモーキー ・強烈なヨード香 |
アードベッグ コリーヴレッカンは、強烈な個性をはなつアードベッグの中でも、さらに一際強い個性をもつウイスキーです。
しかしスモーキーやヨード香だけではなく、酸味や甘み、苦みなど、複雑でバランスの良い風味があり、その点を評価する声は多かったです。
一方で、ピートやスモーキーが苦手な人やウイスキー初心者からは、やはり「くさい」とか「薬のような味がする」などの評価があり、好きか嫌いかはっきりわかれる1本でもあります。
以下、アードベッグ コリーヴレッカンを実飲された方の感想を一部抜粋してご紹介します。
アードベッグ コリーヴレッカンの良い評価・口コミ
飲む干しぶどう
アードベッグ コリーヴレッカン
ピート、シェリーの甘み、ガツンとくる味わいゴードン&マクファイル グレンバーギ
シェリー感、トロミ、香り、まさに飲む干しぶどう pic.twitter.com/H9gQWVBJMX
— LL🇯🇵(南米旅希望) (@LyaaaaaLywwwww) May 2, 2018
断トツでスモーキー
アードベッグ コリーヴレッカン
今まで飲んだ中で断トツでスモーキーだけど、好きな人はハマるタイプ pic.twitter.com/xU4YKgY8CX— mika (@mika36006) July 27, 2020
逆に甘さが際立つ
アードベッグ コリーヴレッカン。まだまだ店頭に並ぶ旧ラベル。ここまでスモーキーだと逆に甘さが際立つ味覚の不思議。アイラはコレとウーガダールとTEN、ラフロイグ10年、ラガヴーリン16年は常備。特にアードベッグはボトルデザインが秀逸。魔法みたいな美しさ(1Lボトルならさらにステキだ) #TWLC pic.twitter.com/lx3Uandp3q
— あるこほり子 (@alcoholic_Orch) May 6, 2019
フルーツ甘さと強烈な臭さ
1杯目はアードベッグ コリーヴレッカンから
初めて飲みました。
度数高い割にはそれを感じさせぬフルーツ甘さと強烈な臭さ🤤
最高です😋葉巻はロメオのワイチャー
( ゚Д゚)y─┛~~ pic.twitter.com/vGQ6rXlZov— yanmy (@yanmy_bot) April 13, 2021
ウイスキーが好きになるべき意味を教えてくれる一本
アードベッグ コリーヴレッカン
父ちゃん、母ちゃん、ご先祖様、強い酒が飲めるDNAを連綿と受け継がせてくれてありがとう
アイラの荒々しい海のようなウイスキーが飲めるような好ましい舌に生んでくれてありがとう
本当にウイスキーが好きになるべき意味を教えてくれる一本 pic.twitter.com/Fd2HKO9XtM— n,k (@breakshotpower9) February 10, 2021
パワフルさが広がる
アードベッグ コリーヴレッカン
度数57.1度!
口に入れた瞬間、甘みを感じてすぐにアルコールのパワフルさが広がります。
甘さは、テン<コリーヴレッカン<ウーガダールといった感じです。 pic.twitter.com/m0SqqFWTPL— バー・アルバのマスター 天満のオーセンティック・バー since2012 (@osaka_bar_alba) November 7, 2019
強烈なピート香はクセになる
冷たいロックで一杯、『アードベッグ コリーヴレッカン』強烈なピート香はクセになる、アイラモルト好きは試して損はしない味🥃 pic.twitter.com/YZQIfFCWYV
— カラシ猫フ (@karashinekohu) January 24, 2020
アードベッグ コリーヴレッカンの悪い評価・口コミ
ちょっと物足りない
I’m not sure when I first tried Corryvrekan, But it was sometime between 2010 in 2015. It was a revelation - Ardbeg peat and smoke with that delicious dark fruit from whatever they are aging the product in. But my most recent bottles are just not the same. The dark fruit now is much more subtle and a bit off. This used to be my favorite scotch, but now I do not think I will buy it again until I hear that it’s returned to its former glory.
(最初にコリーヴルカンを飲んだのはいつだったか定かではありませんが、2010年から2015年の間のことでした。アードベッグのピートとスモークに、何に漬けて熟成させているのかわからない美味しいダークフルーツが加わっていて、とても感動しました。しかし、最近のボトルは同じではありません。今のダークフルーツはもっと繊細で、ちょっと物足りない。以前は私のお気に入りのスコッチでしたが、以前の栄光を取り戻したと聞くまでは、二度と買わないと思います。)
後味が悪いのが残念
To0 much burn & not enjoyable! It's great on the nose & you think wow this is gonna be good but then you have to add so much water to make it drinkable it then takes all the flavour away. All you have left is just smoke which is a shame as it then lacks on the finish. With all the good reviews I thought this was going to be the one but I found this overrated & not worth the extra price tag. I have tried all of the range & Ardbeg 10 is by far the best of the bunch which has everything in one bottle. Stick with the 10 you can't go wrong.
(焦げすぎて楽しめない。香りが良く、これは美味しいだろうと思っても、飲めるようにするために水を大量に入れないといけないので、味が全部落ちてしまいます。残ったのは煙だけで、後味が悪いのが残念です。評判が良かったので、この商品にしようと思っていたのですが、過大評価されていて、高い値段を払う価値はないと思いました。私はすべてのシリーズを試しましたが、中でもアードベッグ10年は、1本のボトルにすべてが詰まっている最高のものです。10年を選んでおけば間違いはないでしょう。)
薬のような品質
Not a fan. The medicinal quality is what hit me hardest. I spent years in a cadaver lab in medical school, and this scotch reminds me of the smell that would linger on my clothes long after I left. Probably why I can’t drink this stuff.
(ファンではない。薬のような品質が私には一番衝撃的でした。私は医学部の死体研究室で何年も過ごしましたが、このスコッチを飲むと、退室した後もずっと服に残っていた匂いを思い出します。だから飲めないんだと思います。)
10年の方が複雑に感じてしまう
I wonder if it's the strength and the degree to which it's peated that makes it a challenge for me. I get extreme peat smoke and menthol and that's about it. If I add more water, it thins too much: If I add less, it melts my face. An indication as to what I'm missing would be gratefully received but, until that happens, I'm finding the 10 year more complex.
(その強さとピートの度合いが、私にとっての挑戦なのかな。極端なピートの煙とメンソールを感じますが、それだけです。水を足すと薄くなりすぎてしまう。少ないと私の顔が溶けてしまいます。何が足りないのか教えてくれるとありがたいのですが、それまでは10年の方が複雑に感じてしまいます)
道路を食べているような味
Virtually Undrinkable
This tasted like eating the road. Why have you forsaken me, Master of Malt?
(ほとんど飲めない
道路を食べているような味がした。マスターオブモルトよ、なぜ私を見捨てたのか?)
薬や消毒液のような香りと煙のような香りに圧倒される
I've been trying various whiskly offerings over the past year since a trip to Scotland got me interested. This bottle was a present so I had not done any research. To me I was overwhelmed by the scent of medicine or disinfectant and smoke. I note that it did mellow out in a few minutes and I got through to a harsh but tasty salty and smokey flavors. I readily admit that I am inexperienced but this one is not for me.
(スコットランドへの旅行で興味を持って以来、この1年で様々なウィスキーを試してきました。このボトルはプレゼントされたものなので、何も調べていませんでした。飲んでみると、薬や消毒液のような香りと煙のような香りに圧倒されました。しかし、数分後にはまろやかになり、厳しいながらも美味しい塩味とスモーキーなフレーバーを感じることができました。私が未熟なのは認めますが、これは私には合いません。)
まとめ
アードベッグ コリーヴレッカンは、アードベッグらしい強烈な個性に、フレンチオークの新樽由来のスパイシーさが加わった非常に力強い1本です。
非常にクセが強いので初心者には向きませんし、万人向けでもありません。
しかし、強いクセこそがウイスキーと思う人には、きっとハマる美味しさだと思います。
ロックでストレートで、自分に合った飲み方でアードベッグ コリーヴレッカンを楽しんでください。