竹鶴は余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所のモルト原酒をヴァッティングし作られています。(※竹鶴35年を除く)
その名前の由来は、日本ウイスキーの父・ニッカウヰスキーの創業者である「竹鶴政孝」から。
海外のウイスキーファンの間でも、ジャパニーズウイスキーといえば竹鶴の名前が必ずと言っていいほどでてくる、日本のウイスキーを代表する銘柄です。
日本のみならず世界中に多くのファンがおり、近年はその入手困難さから入手困難でプレミア価格で取引されることも多くなっています。
この記事では竹鶴の中から「竹鶴21年」の特徴やテイスティング、100件以上の口コミをもとに評価を解説します。
「竹鶴21年が自分の好みに合っているのか」など購入後に失敗しないためのポイントがわかります。
また、竹鶴のことを詳しく知りたいという方は以下ページもご覧ください。
竹鶴21年の特徴
「竹鶴21年」は21年熟成したモルトをヴァッティングして作られています。
21年熟成ならではの深いコクと複雑な風味があり、長く心地よく続く余韻が特徴です。
熟した果実の甘さや樽香、柔らかなピートなど、バランスのとれた完成度の高い1本となっています。
ジャパニーズウイスキーの人気と原酒不足のため、竹鶴21年はすでに終売しています。
市場ではプレミア価格で取引されることが多い、入手困難なウイスキーです。
竹鶴21年の基本情報
ブランド | 竹鶴(Taketsuru) |
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容量 | 700ml |
アルコール度数 | 43% |
原産国 | 日本 |
原材料・成分 | モルト |
竹鶴21年のテイスティングノート
色 | 濃い琥珀色 |
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香り | 豊富なオークの影響とプルーンと醤油の香り。ココア、エスプレッソビーンズ、アニスの香り |
味 | スパイス、ブラックペッパー、ピリッとしたシェリー酒、ターメリックやその他のスパイスの風味。挽いた生姜、ミックスした皮、マーマレードのような風味 |
フィニッシュ | スパイスとの完璧なバランスがとれたオーク感のある味わいが続く |
竹鶴21年を4つの飲み方でレビュー
1. ストレート
竹鶴21年をストレートで味わうと、まずは酸味のある林檎のような甘さやピート、レーズンや梨を感じさせるフルーティーな香りが現れます。
その味はアルコールの辛さのあとに、酸味や甘み、塩っぽさが前面にでてきます。
全体的には甘さがメインではありますが、それだけでは終わらない複雑で深いコクがあります。
竹鶴21年の風味をダイレクトに味わうことができる、おすすめの飲み方です。
2. ロック
竹鶴21年をロックにすると、氷による温度変化でピート香が控えめになります。
代わりに酸味を伴う甘さやフルーティーさが強くなり、華やかな印象です。
味わいは、最初は塩っぽさや苦みが強く現れ、その裏に甘さがあるように感じます。
時間が経過し氷が溶けてくると、和らいだ風味になり非常に飲みやすくなります。
竹鶴21年のさまざまな風味を堪能したい人におすすめの飲み方です。
3. ハイボール
竹鶴21年のハイボールは、熟した林檎のような甘さと炭酸があわさりスッキリとした口当たりになります。
竹鶴21年の入手困難さを考えると、超贅沢なハイボールといえるでしょう。
炭酸を加えても竹鶴21年の風味をしっかりと堪能でき、また非常に飲みやすいので初心者でも楽しめます。
さっぱりとした飲み口が好きな人にオススメな飲み方です。
4. 水割り
竹鶴21年に加水すると香りがひらき、ストレートで飲むよりも濃厚な甘さとフルーティーさを感じます。
もともと21年熟成由来の深いコクがある竹鶴21年ですから、水割りにすると香りや甘さが強すぎてくどく感じる人もいるかもしれません。
濃厚な風味が好きな人におすすめの飲み方です。
口コミ・レビューでわかる「竹鶴21年」の評価
前提として、ウイスキーの味や香りの感じ方は個人の嗜好が異なるため、ウイスキーの評価に違いがあります。
そこで、「竹鶴21年」を評価するために、実際に100件以上の口コミ調査しました。
結論からいうと、 竹鶴21年を飲んだ人の評価は、以下のように分かれています。
良い評価 | 悪い評価 |
---|---|
・完璧なバランス ・スムーズで複雑で繊細 |
・値段ほどの価値はない ・入手困難 |
竹鶴21年は、甘さや酸味、塩気など、全ての要素においてバランスのとれた非常に完成度の高い1本です。
複雑でコクがありながら、スムーズで繊細さもあるその風味が高く評価されています。
一方で入手困難なプレミアムボトルであり手に入りづらいこと、また手に入ったとしても値段が高すぎることが悪い評価をうけていました。
以下竹鶴21年を実飲された方の感想を、一部抜粋してご紹介します。
竹鶴21年の良い評価・口コミ
デザートだよこれは
昼から飲んでるので早めの〆で。竹鶴21。デザートだよこれは。 pic.twitter.com/OfxMNOQCX4
— 一蓮 (@ichiren210) June 20, 2021
ダントツに余韻が長い
余市での試飲
竹鶴21はやっぱダントツに余韻が長いなー
マンサニーリャは評判通りサルがいたけど、嫌いではなかった。 pic.twitter.com/5WRKtUVssj— レイ (@reiwhisky) October 11, 2018
パワフルでありながら、とてもスムーズ
So powerful yet so smooth. Notes of caramel, coffee, peat, vanilla, chocolate
(とてもパワフルでありながら、とてもスムーズ。キャラメル、コーヒー、ピート、バニラ、チョコレートの香り)
完璧なバランス、複雑さ
I am a huge fan of the little brother (Taketsuru 17 yrs). This just appeared in my local specialist liquor store and having been voted best blended malt in the world in 2010, I just had to try it.
Wow! This just slips down frighteningly easily. It has everything the 17 year old has (perfect balance between a light smokiness and sweet sherry notes, complexity and delicious soft spices) and adds another dimension in terms of richness, smoothness and extra malty, chocolate, vanilla and coffee flavour. The finish is probably the best of any whisk(e)y I've ever tried (and I have over 120 in my cabinet up to 39 years old). Unbelievably smooth with waves of complexity unfolding into layers of nutmeg and clove, malt, smoke, maybe a little eucalyptus and/or mint, some liquorice.
Just WOW! So glad I bought two.
(私は弟分(竹鶴17年)の大ファンです。2010年に世界のベスト・ブレンデッドモルトに選ばれたこともあり、どうしても試してみたかったのです。
これはすごい。おどろくほど簡単に口に入る。17年にあるすべての要素(軽いスモーキーさと甘いシェリーの香りの完璧なバランス、複雑さ、おいしいソフトなスパイス)を持ち合わせており、さらに豊かさ、滑らかさ、そしてモルティさ、チョコレート、バニラ、コーヒーの風味が加わっています。このフィニッシュは、私がこれまでに試したどのウイスキーよりも優れています(私のキャビネットには39年までの120本以上のウイスキーがあります)。信じられないほどスムーズで、ナツメグやクローブ、モルト、スモーク、ユーカリやミント、リコリスなどの複雑な香りが何層にもわたって広がります。
ただただ感動です。2本買ってよかったです。)
美しいキャラメルの風味
When i saw this at Narita airport for USD70, I thought they mislabelled it. I have about 20 bottles of whiskey at home, leaning towards the peaty. This bottle is my prized possession, which despite its price, I save only for the most special of occasions.
Agree 100% with the guy with 30 bottles of whiskey. Coats the tongue beautifully, and releases mild peat, lovely caramel flavours and a citrussy twist at the end to bring a smile to your face.
(成田空港で70ドルで売られているのを見たときは、ラベルを間違えたのかと思いました。私は家に20本ほどのウイスキーを持っていますが、どちらかというとピート系が多いですね。このボトルは私の自慢の一本で、その価格にもかかわらず、特別な機会にしか使わないようにしています。
30本のウイスキーを持っている人の意見に100%同意します。舌を美しくコーティングし、マイルドなピート、美しいキャラメルの風味、そして最後には笑顔をもたらすシトラスのひねりがあります。)
これは完璧
If you like smooth, complex and subtle then this is perfection. There is a flavor component to this that appears after about 1.8 seconds and surprises you! Could be a tad more warm/powerful. I don't taste any smoke at all (a good thing). You need to taste this.
(スムーズで複雑、そして繊細なものが好きなら、これは完璧です。約1.8秒後に現れる味の成分には驚かされます。もう少し温かみや力強さがあってもいいかもしれません。煙の味は全くしません(良いことです)。この味をぜひ味わってみてください。)
特別なウイスキー
It's indeed a very special whisky, with scent of brandy snapps sweetness on the nose and light sweet smokiness to the palate, guaranteed to sale down your throat.
(ブランデーの甘い香りがして、口に含むと軽くて甘いスモーキーさがあり、特別なウイスキーです。)
竹鶴21年の悪い評価・口コミ
日本での小売価格は最近上がり......
Whilst there has been a restructuring of the Nikka whisky lines, thankfully the Taketsuru was not discontinued. It is the Yoichi and Miyakikyo age statement whiskies that have been discontinued. The retail price for the Taketsuru in Japan did recently go up however, and the 21 retails in department stores for approx JPY 15,000 (GBP 90). The 17 for about half that.
(ニッカウヰスキーのラインの再編が行われたが、幸いにも「竹鶴」は廃止されなかった。廃止されたのは、「余市」と「都城」のエイジ・ステートメント・ウイスキーである。しかし、竹鶴の日本での小売価格は最近上がり、デパートでは21が約15,000円(90英ポンド)で販売されています。17はその約半分。)
在庫切れ
This is my favorite Japanese Whisky! Nothing bad about it save that MOM is out of stock.
(これは私のお気に入りのジャパニーズウイスキーです。Master of Maltで在庫切れであることを除けば、悪い点は何もありません。)
半分以下の価格で同じ価値があります
If you like this one, maybe you should buy Red Breast 12 instead. Same value for less than half the price.
(これが好きなら、代わりにレッドブレスト12を買うべきかもしれませんね。半分以下の価格で同じ価値があります。)
あまり複雑ではない
Interesting whiskey. Overall very harmonious and easy to drink. Not very complex for his age.
(面白いウイスキー。全体的にとても調和がとれていて飲みやすい。年齢の割にはあまり複雑ではない。)
喜びで飛び上がるほどのものではない
I had high hopes for this whisky, but in the end I was left disapointed. Since I cannot imagine ever spending over 1000 euros for a bottle, I had hoped that this comparatively affordable dram could give me a peek into the world of mythical japanese labels, such as Karuizawa or Hanyu. Alas, i enjoyed it less than the Hibiki 17 which has a better nose and a crispier punch. All the elements that make a whisky distinctly japanese are there, the floral whiff, the green tea, the menthol and a certain, fresh earthiness, the orchard of fruits combined into a single taste of “fruits”, the shy sweetness.. they are there. But in the end, it’s not enough to make me jump with joy. It is like a wind that is strong enough to blow the sail, but not strong enough to make the boat leave the harbour.
(私はこのウイスキーに大きな期待を寄せていましたが、最終的にはがっかりしました。1本のボトルに1000ユーロ以上もかけるなんて考えられないので、この比較的手頃な価格のウイスキーで、軽井沢や羽生といった神話的な日本のラベルの世界を覗いてみたいと思っていました。しかし残念ながら、より良い香りとキレのあるパンチを持つ「響17」よりも楽しめなかった。花の香り、緑茶の香り、メントールの香り、そしてある種の新鮮な土臭さ、果樹園の果物が一つの「果物」の味になっていること、照れたような甘さ......など、日本のウイスキーを特徴づけるすべての要素がそこにある。しかし、結局のところ、私が喜びで飛び上がるほどのものではないのだ。それはまるで、帆を張るには十分な強さの風だが、船を港から出すには十分ではない。)
1本1000ポンドの価値があるウイスキーはほとんどない
Nikka Taketsuru 21 Year Old Pure Malt 43%. Aroma is like a lemon-mango fruity cake made with lots of butter ... there's also pineapple oak, highlighter pen vanilla. It just has that typically good Japanese aroma. Taste is very easy going, soft supple oak, light biscuit-salt-mint, milky softness but with lovely clarity of flavour and good complexity. Exotic fruits and a light furriness. Suggestions of peat for me. That's really good. Really good. Just really well-judged and very enjoyable. A real treat. I didn't realise how expensive it is until I'd already drunk most of it and started Googling it as a result of how good it was. Don't get me wrong, this is great, but very few, probably no, whiskies are worth £1000 a bottle.
(ニッカ竹鶴21年ピュアモルト43%。香りは、バターをふんだんに使ったレモン・マンゴーのフルーティーなケーキのような......パイナップル・オーク、ハイライト・ペン・バニラも感じられる。典型的な日本の良い香りです。味わいはとても穏やかで、ソフトでしなやかなオーク、軽いビスケット・塩・ミント、ミルキーな柔らかさがありますが、風味の美しい透明感と優れた複雑性があります。エキゾチックなフルーツと軽い毛皮のような香り。私にはピートの香りがします。これは本当に良い。本当に良い。本当によく判断されていて、とても楽しい。本当に素晴らしい。これがどれほど高価なものなのかは、すでにほとんど飲んでしまった後、その美味しさに惹かれてググり始めるまで気がつきませんでした。誤解しないでほしいのですが、これは素晴らしいものですが、1本1000ポンドの価値があるウイスキーはほとんどないでしょう。)
まとめ
竹鶴21年は深いコクとさまざまな風味のバランスが良い、完璧とも呼べる1本です。
入手困難であり値段が高騰しているなどの問題はありますが、風味自体はとても素晴らしいものです。
竹鶴21年が手に入ったら、ストレートやロックなど自分にあった飲み方で竹鶴21年を楽しんでください。