キルケラン 12年は個性的すぎる？味や飲み方を本音レビュー

「キルケラン 12年」は、キャンベルタウン産のライトピートなシングルモルトです。
バーボン樽とシェリー樽による70:30の熟成で、柑橘系の爽やかな香りとオイリーな舌触りが印象的です。

香りにはトルコ風ドロップ、マジパン、微かな燻製スモークが感じられ、味わいはレモンチーズケーキやトフィーが徐々にペッパーやスパイスへと変化します。

一方で、「全体的に繊細で控えめ」「もう少し骨太な個性がほしい」と感じる愛好家も少なくありません。

この記事では、キルケラン 12年をストレート・ロック・ハイボールで味わい、飲み方による風味の違いを本音でレビューします。
軽やかなピートと柑橘のバランスを楽しみたい方は、ぜひ参考にしてください。

キルケラン12年の基本情報

テイスティングノート

キルケラン12年を3つの飲み方でレビュー

ストレート

• レモンピールと蜂蜜が最初に立ち上がり、滑らかなトフィーの甘さが後を追う
• 染み込むようなモルトの豊かさとシトラスのフレッシュさが完璧に融合する
• ピートスモークが穏やかでありながら確かな存在感を示し、全体のバランスを引き締める
• フィニッシュはドライでしっかりとした余韻があり、オークとスパイスが持続的に残る

ロック

• 氷が溶けることで、レモンピールとトフィーが爽やかに香り立つ
• 口当たりが滑らかになり、モルトのクリーミーさが心地よく広がる
• スモーキーさが穏やかになり、ほのかな潮風のニュアンスがエレガントに感じられる
• 冷たくなることで、フィニッシュがクリーンになり、スパイスとオークのバランスが整う

ハイボール

• 炭酸によってレモンピールの爽やかな香りとトフィーの甘さが鮮やかに広がる
• スモーキーなピートが軽やかに感じられ、全体を引き締める
• シトラスのフレッシュさが口中で弾けるようで、非常に飲みやすい
• クリーンでエレガントなフィニッシュが、食事との相性を高める