ラフロイグは、スコットランド・アイラ島南部にあるラフロイグ蒸留所で作られています。
アイラ島南部といえば、アードベッグやボウモアなど個性的なウイスキーを作る蒸留所がありますが、このラフロイグもスモーキーさや塩っぽさのあるドライな後味など、主張の強い風味が特徴です。
その主張の強さから、ラフロイグは「好き」か「嫌い」かどちらかしかないとも言われています。
この記事ではラフロイグの中から「ラフロイグ25年」の特徴やテイスティング、100件以上の口コミをもとに評価を解説します。
「ラフロイグ25年が自分の好みに合っているのか」など購入後に失敗しないためのポイントがわかります。
また、ラフロイグのことを詳しく知りたいという方は以下ページもご覧ください。
ラフロイグ25年の特徴
「ラフロイグ25年」は、25年以上熟成のエクストラバーボン樽原酒とオロロソシェリー樽原酒をヴァッティングして作られています。
ほぼ毎年ラフロイグがリリースしている、長期熟成のカスクストレングスです。
カスクストレングスのためリリースされる年ごとに風味やアルコール度数が違っていますが、ラフロイグらしい塩っぽさやヨード、複雑な甘さとピートといった風味をもつことは共通しています。
日本では流通量が少ない、貴重な1本です。
ラフロイグ25年の基本情報
ブランド | Laphroaig(ラフロイグ) |
---|---|
容量 | 700ml |
アルコール度数 | 52%(年数により違いあり) |
原産国 | イギリス(スコットランド) |
原材料・成分 | モルト |
ラフロイグ25年のテイスティングノート
色 | 淡いゴールド |
---|---|
香り | 水を一滴垂らすと、様々なフレーバーが広がる。最初のシェリーの甘さに続いて、伝統的なアイラ島のピートの香りがする。このフレーバーの後、滑らかな果実の熟成があり、背景にある塩の酸味を引き立たせる。 |
味 | 口いっぱいに広がるピートの香りは、シェリーの甘みですぐに抑えられ、ゆっくりとスパイシーなリンゴの果実味へと発展していく。 |
フィニッシュ | 非常に長く、温かみがあり、アイラの独特の酸味を残す |
ラフロイグ25年を4つの飲み方でレビュー
1. ストレート
ラフロイグ25年をストレートで口に含むと、まずラフロイグらしいヨードを含むピートが鼻にぬけ、その後プラムのような甘さが現れます。
その味わいは非常に濃厚です。
ヨードっぽさとともに蜂蜜のような甘みやグレープフルーツのような酸味も感じます。
しばらく舌のうえで転がすと、マンゴーのような風味にも感じます。
余韻はアイラモルトらしいスモーキーさがあり、ほのかな苦味とピーティーさが長く続きます。
ラフロイグ25年の複雑な風味をダイレクトに味わいたい人におすすめの飲み方です。
2. ロック
ラフロイグ25年をロックにすると、プラムのような甘さの間にピートをふんわりと感じます。
ストレートと同じく濃厚な風味ながら、口当たりはドライになりスッキリとした味わいです。
氷がとけ加水がすすむと香りが開き、濃厚な甘いマンゴーのような香りや味を楽しむことができます。
ラフロイグ25年のさまざまな風味を堪能したい人におすすめの飲み方です。
3. ハイボール
ラフロイグ25年はハイボールにしても複雑でコクのある風味はとばず、爽やかな飲み口で非常に美味しいです。
炭酸がはじけるときに、スモーキーさやピートがふわっと立ち上り、甘さと酸味の絶妙なバランスを楽しむことができます。
ラフロイグ25年のハイボールは、ストレートやロックだとちょっとキツイ…という人や、爽やかな飲み口が好きな人におすすめです。
4. 水割り
この4つの飲み方で1番のおすすめが水割りです。
ラフロイグ25年に加水すると香りがひらき、濃厚な甘さとピートを堪能することができます。
ピートを伴うマンゴーのようなフルーティーな甘さや、ウッディーさ、ほんのり感じるスパイシーさと、全体的にフレーバーがひらく印象です。
長く続く余韻まで心地よくいただけます。
口コミ・レビューでわかる「ラフロイグ25年」の評価
前提として、ウイスキーの味や香りの感じ方は個人の嗜好が異なるため、ウイスキーの評価に違いがあります。
そこで、「ラフロイグ25年」を評価するために、実際に100件以上の口コミ調査しました。
結論からいうと、 ラフロイグ25年を飲んだ人の評価は、以下のように分かれています。
良い評価 | 悪い評価 |
---|---|
・濃厚な甘さ ・円やかな口当たり ・ピーティーでスモーキー |
・価格が高い ・マイルドすぎる |
ラフロイグ25年の良い口コミを見ていくと、ラフロイグらしい潮気やピーティーさと濃厚な甘さが味わえ非常に美味しいという声が多いです。
25年熟成でアルコールの角がとれ、円やかな口当たりになっているのも高評価につながっています。
悪い口コミは少なかったですが、そのほとんどは値段の高さについてでした。
またラフロイグらしい強いクセを求める人からは、ラフロイグ25年は物足りなく感じるときもあるようです。
以下ラフロイグ25年を実飲された方の感想を、一部抜粋してご紹介します。
ラフロイグ25年の良い評価・口コミ
美味い
美味い。
アレンのラフロイグ25年
美味い。
もはや語る言葉も無し。
美味い。
ドライマンダリンオレンジ食った。
美味い。
手作りらしいプリンも食った。
美味い。 pic.twitter.com/HTTIXqKrna— 秩父令和商会🥃お酒が飲めるお土産屋&秩父で蜂蜜酒造ってる人 (@chichibureiwa) June 16, 2020
2015年ボトリングの持つ上品さ
ラフロイグに牡蠣はたまりませんね
ラフロイグ25年の2015年ボトリングの持つ上品さに牡蠣の旨味とミルキーさが加わり最高のマリアージュになっています pic.twitter.com/ZwZlDSOHG9
— アル中ニシニシ (@kouki53531) May 25, 2020
フルーティで美味しい
#TWLC
ラフロイグ25年
この25年さんもフルーティさが出ていて美味しい! pic.twitter.com/Ww2R1OVzQk— ウイスキー キティ@札幌 (@kitty10252) December 16, 2021
文句なしのボトル
ラフロイグ AQUA VITAE 25年 2017年ボトリング 54.2%
そして締めはAllen Chen氏が選んだ傑作ラフロイグ!パワフルでフルーツたっぷり、ラフロイグに求めるものがすべて詰まった文句なしのボトルです🥃Excellent‼️ pic.twitter.com/4RAzw0ZAYE
— kousuke (@kousuke_k54) March 19, 2020
2018よりも断然好き
ラフロイグ25年2020。
これ凄く好き。2018より断然好き。 pic.twitter.com/951RO5tJt8— Whiskyuki (@porcelain1985) January 4, 2021
ほのかなピートと強めの甘さ
#TWLC
ラフロイグ25年 2018リリース 52%■香り
トロピカルフルーツ、甘めなバーボン、麦チョコ、潮、オレンジ■味
非常にパワフルな麦芽、ポン菓子感、フルーティ、スパイシーで焦げた樽のような甘み■余韻
くどくなくほのかなピートと強めの甘さ、樽感よりも美味しい風味が残り凄く美味しい pic.twitter.com/5foegZ8MCy— ウイスキー キティ@札幌 (@kitty10252) February 10, 2021
穏やかな潮風
ラフロイグ 25年 43% ベッシー・ウィリアムソン・ストーリー
口開けにて。穏やかな潮風、暖かな焚き火、プラムやベリーのヒント。加水43%なので開けたてから穏やか。注ぎたてはウッディでレモンピールやグレープフルーツのわたの苦味。少し時間が経つと甘さが出てきて良い感じに。🥃 pic.twitter.com/BKDsHjxscx
— kousuke (@kousuke_k54) December 14, 2019
とんでもなく美味しいやつ
これはとんでもなく美味しいやつですね💦ここ最近若いアイラを好んでましたが、ラフロイグ25年、、、恐れ入りました🙇♂️ pic.twitter.com/JbUWtEGJI4
— M谷ウイスキー (@M45376727) October 22, 2021
ラフロイグ25年の悪い評価・口コミ
めちゃくちゃ高い
いつも行くバーでいつもラフロイグ飲んでて、その店に25年のもあるけどめちゃくちゃ高いからいつか飲みたいなーって話してたんだけど
— Laria☆ (@ReLaria) July 4, 2018
値札を見なければ
In the aftertaste there are unfortunately some sulphurous tones in between, but everything that happens before that is pretty decent. Of course, only if you don't look at the price tag
(後味では残念ながら間に硫黄のようなトーンがあるが、それ以外のことはすべてかなりまともだ。もちろん、値札を見なければの話だが。)
金の価値が全くない
Don't get me wrong, this is a very nice drop. He's not quite worth the money to me …
(誤解を恐れずに言えば、これはとても素晴らしい1滴です。私にはそのお金の価値が全くないというだけで…)
このボトルに殺到するのかわからない
laphroaighish but a bit of pencil shaving, perfume i dont realize why people rush into this bottle
(ラフロイグっぽいけど、ちょっと削った鉛筆のような感じの香り。なぜみんなこのボトルに殺到するのかわからない。)
25年にしては深みがない
hard to rate this one. Juicy fruitiness that scores well, but it feels lacking of depth for a 25YO, however it does integrate well and rounded.
(これは評価が難しい。ジューシーな果実味は評価できるが、25年にしては深みがないように感じるが、うまく調和して丸みを帯びているともいえる。)
少しまろやかすぎるかも
Yeah, it’s great. The combination of tropical fruit, green tea, sweet-savoury, and pepper is awesome, with just enough iodine to remind you you’re drinking a Laphroaig. The nose was bringing heavily-peated Brora to mind.
I don’t think it’s quite as good as that Caol Ila 31 I tried, but it’s certainly delicious. Maybe a bit too mellow for diehard peatheads, but perfectly fine for me.
(うん、最高だね。トロピカルフルーツ、緑茶、甘香ばしさ、胡椒の組み合わせが最高で、ラフロイグを飲んでいることを意識させるほどヨードが効いているんだ。香りは重厚なピーチのブローラを思い起こさせるものだった。
試飲したあのCaol Ila 31ほどではないと思いますが、確かに美味しいです。ピート好きには少しまろやかすぎるかもしれないが、僕には全く問題ない。)
まとめ
ラフロイグ25年は、ラフロイグらしい潮気やピートを濃厚な風味とともに味わえる1本です。
25年熟成で口当たりも円やか。
完成度の高さを感じます。
ストレートや水割りなど、自分に合った飲み方でラフロイグ25年を楽しんでください!