グレンターナーは、スコットランドで作られているシングルモルト・ウイスキーです。
この記事では、グレンターナーの味わいや香りの特徴、歴史や製造方法などを紹介します。
おすすめの飲み方や種類ごとの特徴を掲載しているほか、記事の最後にはグレンターナーがお好きな方におすすめのウイスキーの提案なども行っています。
是非ウイスキー選びの参考にしてみてください。
グレンターナーの特徴・概要
グレンターナーは、スコットランドにある「グレンマレイ蒸留所」で作られているシングルモルト・ウイスキーです。
爽やかな柑橘の香りやハチミツの甘さが堪能できます。
アルコール度数は40%、価格は2,000~4,000円とリーズナブルなため、ウイスキー初心者にもこの銘柄はおすすめです。
味の特徴
グレンターナーは、ややドライできりっとした風味が特徴のウイスキーです。
はちみつのような甘みと、濃縮果実のような爽やかなフルーツ感が同時に楽しめます。
味の輪郭がはっきりしているため、誰でも飲みやすいウイスキーといえるでしょう。
香りの特徴
グレンターナーは、バーボン樽由来の華やかな香りが特徴のウイスキーです。
独特のバニラ香をベースにし、それを囲むように華やかな香りが重なり合います。
スタンダード品では柑橘のフルーティーで爽やかな要素や、甘く華やかでフローラルな香りが楽しめるでしょう。
カスクフィニッシュ品では、 後付けされた樽特有の香りも漂います。
喉ごし・フィニッシュの特徴
グレン ターナーは喉越しがスムースで、非常に飲みやすいウイスキーです。
フィニッシュは蜂蜜のような濃厚な甘さであり、しばらく口の中で後を引きます。
グレンターナーのおすすめの飲み方は「ハイボール」「ストレート」
グレンターナーのおすすめの飲み方は「ハイボール」「ストレート」です。
グレンターナーは他のウイスキーと比べて価格が安く、味の輪郭が水でもぼやけません。
華やかな味や香りを炭酸水が引き立ててくれるハイボールがおすすめです。
また、カスクフィニッシュのような濃厚なボトルは、個性を楽しむためにストレートで飲んでもいいでしょう。
グレンターナーの種類
ここではグレンターナーの種類を紹介しています。
現在主に販売されているグレンターナーは4種です。
グレンターナー12年
現在販売されているグレンターナーの、スタンダードボトルです。
柑橘系の爽やかな香りとハチミツのような甘さが、輪郭のあるキリッとした酒質によくマッチしています。
価格が3,000~4,000円と非常に安く、コスパに優れたウイスキーです。
グレンターナー ラムカスクフィニッシュ
グレンターナーの原酒をラム樽で後熟させたボトルです。
スパイシーかつエキゾチックなラム樽由来の味わいと、バニラやドライフルーツに似た香味が楽しめます。
奥には紅茶のようなフレーバーが潜んでおり、ほのかな渋みや苦味も感じられます。
ラムカスクフィニッシュは他よりやや複雑な味わいのため、玄人向けのウイスキーだといえるでしょう。
終売品のため、価格は700ml4,000円とやや高めです。
グレンターナー ヘリテージ ダブルカスク ポートカスク フィニッシュ
バーボン樽で4年程度熟成させた原酒を、さらに1年ポートワイン樽で後熟させ仕上げたボトルです。
甘みとスパイシーさのバランスが絶妙であり、非常に飲みやすく人気があります。
ナッツやバニラなどバーボン樽熟成の要素を含みつつも、ポートワイン樽特有のレーズン風味もしっかり感じられます。
フィニッシュはキャラメルのような、とろける甘さです。
価格は700ml2,000円程度と非常に安いため、ダブルカスクの入門品としておすすめです。
グレンターナー シェリーカスク フィニッシュ
グレンターナーの原酒を、シェリー樽で熟成させたボトルです。
シェリー樽特有のレーズンに似たドライフルーツの、豊かな香味が堪能できます。
フィニッシュのしっかりしたベリーの甘味とスパイシーさが特徴です。
ベリー系のウイスキーが好きな方にとってはたまらないボトルといえるでしょう。
価格は700ml3,000円程度で、非常にリーズナブルです。
グレンターナーの歴史
グレンターナーは、もともとグレンターナー・ブレンディング社が作成しているヴァッティング・モルトウイスキーでした。
現在とは異なり、複数のグレーンウイスキーをブレンドして作成しているブランドだったのです。
グレンターナー・ブレンディング社は、100種以上の原酒を保有していたとささやかれています。
数多くのモルト原酒から厳選したものを独自ブレンドで混ぜ合わせ、グレンターナーは生まれていたのです。
2015年に、ブレンデッドのグレンターナーは生産中止となりました。
現在流通しているグレンターナーは、セカンドラインと呼ばれるものです。
セカンドラインのグレンターナーはシングルモルトであり、現在グレンマレイ蒸留所で生産されています。
この蒸留所は、1897年にスコットランド・スペイサイドの実業家により建てられました。
元々ビール工場だったものを、ウイスキーの生産に合わせ改装し造られたといわれています。
グレンマレイ蒸留所は2008年より現在のオーナー、フランスのラ・マルティニケース社の手に渡りました。
現在ではフランスで人気のある「ラベル5」の原酒にも、ここで生産されたグレンマレイという銘柄が使われています。
グレンターナーの製法
グレンターナーは、背が低い直線タイプのポットスチルで作られるウイスキーです。
ロッシー川の水で地元マレイ産の大麦を仕込み、このウイスキーは作られています。
スタンダード品はもちろん、さまざまな樽を使い後熟をさせたボトルも販売されています。
シェリーやラム、ポートワインなどの樽を使い、ブレンドした原酒を熟成します。
これらの樽を使い後熟させる期間は、1年程度のことが多いです。
グレンターナー好きにおすすめウイスキー
ここではグレンターナーがお好きな方におすすめのウイスキーを3つ紹介します。
グレンターナーと似た傾向のウイスキーをお探しの際には、是非参考にしてみてください。
グレンマレイ12年
グレンターナー好きにはグレンマレイ蒸留所が販売している、グレンマレイ12年もおすすめです。
バニラの香りと柑橘の爽やかなフレーバーが堪能できます。
スムースかつバランスのとれた味わいのため、誰にでも飲みやすいウイスキーとして人気です。
アラン バレルリザーブ
アランのエントリー品である、アラン バレルリザーブもグレンターナー好きにはおすすめです。
柑橘の香りとバニラのような甘さがじんわり広がり、それをスパイシーなウッド香がさらに引き立てます。
複雑な味わいでありながら、しっかりとした香味のまとまりを見せる完成度の高い逸品です。
グレングラント10年
華やかな柑橘が香るグレンターナーのようなウイスキーがお好きなら、グレングラント10年も飲んでみてはいかがでしょうか。
品のある柑橘や紅茶のような香りと、ハチミツに似た芳醇な甘さがの特徴です。
優しくクリアな喉ごしのため、ウイスキー初心者でも味わいやすいボトルといえるでしょう。
まとめ
この記事ではスコットランドの「グレンマレイ蒸留所」から販売されている、グレンターナーを紹介しました。
爽やかな柑橘香とハチミツのような甘みがが気になった方は、是非ご賞味されてみてください。