ウイスキー銘柄

アランモルトの種類や味わい・おすすめの飲み方などを徹底解説

アランモルト(アラン)

アランモルトは、スコットランドのアラン島で作られている・ウイスキーです。

この記事では、アランモルトの味わいや香りの特徴、歴史や製造方法などを紹介します。

おすすめの飲み方や種類ごとの特徴を掲載しているほか、記事の最後にはアランモルトがお好きな方におすすめのウイスキーの提案なども行っています。

是非ウイスキー選びの参考にしてみてください。

アランモルトの特徴・概要

アランモルト(アラン) ロゴ

アランモルトは、スコットランドのアラン諸島にある「ロックランザ蒸留所」で製造されているブレンデッド・ウイスキーです。

スコッチウイスキーとしては歴史の浅いアランモルトですが、そのリッチで飲みやすい爽やかな味わいは世界のウイスキーファンを魅了しつつあります。

味の特徴

アランモルトは柑橘系の爽やかな風味と、麦芽のモルティーな甘さが特徴のウイスキーです。

甘い風味の中にはうっすらとした塩気が潜んでおり、ウイスキーの味に微妙なニュアンスを与えています。

香りの特徴

アランモルトはフレッシュなシトラス系の香りと、樽特有のウッディなアロマが特徴のウイスキーです。

カスクフィニッシュを行っているモデルでは、原酒に追加された樽ごとの個性的な香りをしっかりと楽しむことができます。

喉ごし・フィニッシュの特徴

アランモルトは透明感のある軽やかな口当たりと深いコクが特徴の、比較的飲みやすいウイスキーです。

まずややアルコール感の強いアタックと共に爽やかなシトラスの香りが漂い、その後の中盤からフィニッシュにかけてはスパイシーな香辛料の風味があります。

余韻には樽特有のウッディな香りとフルーティーな甘さがあり、ゆっくりと押し寄せるように長く続きます。

アランモルトのおすすめの飲み方は「ロック」

アランモルト (アラン)飲み方

アランモルトのおすすめの飲み方は「ロック」です。

アランモルトをロックにすると、心地よく透明感のあるフルーツ香が花開きしっかりと際立ちます。

さらにウイスキーが冷やされることによって刺激感が少なくなり喉ごしも良くなるため、アランモルト本来の旨味や香りを楽しみやすくなります。

アランモルトの種類

ここではアランモルトの種類を紹介しています。

現在主に販売されているアランモルトは、販売を終了した旧ボトル8種、2019年から販売を開始した新ボトル「アラン」6種の計14種です。

アランモルトの旧ボトル8種

現在販売されているアランモルトの旧ボトルは8種です。

既に販売を終了しているため、今後はその数を減らしていくことが予想されます。

そのため旧ボトルを愛飲している方や、飲み比べをしてみたい方は早めに購入しておくことをおすすめします。

アランモルト10年

アランモルト10年

「アランモルト10年」はアランモルトの中でも最もスタンダードなボトルです。

ふくよかなカスタードクリームの中に香るバニラと柔らかな口当たり、柑橘系シロップのような爽やかで甘い風味が楽しめます。

余韻にはビターな味わいとオーク特有の樽の香りが現れ、しっかりと口の中に漂います。

アランモルト10年
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アランモルト14年

アランモルト14年

「アランモルト14年」は14年物の原酒を使用した、ブドウやプルーンのようなフルーティーで甘い香りが特徴のボトルです。

フレッシュ感は「アランモルト10年」と比較すると薄くなり、アイラ・ウイスキー特有の潮っぽさやとろりとした熟成感が強くなっています。

アランモルト14年
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アランモルト18年

アランモルト18年

「アランモルト18年」はバーボン樽とシェリー樽で熟成した18年物の原酒をヴァッティングして作られたボトルです。

カラメルやシロップを彷彿とさせる香りやオレンジピールのようなフルーティーさ、ミルクチョコレートをかけたシリアルのような甘みの強い味わいが感じられます。

アランモルト18年
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アランモルト21年

アランモルト21年

「アランモルト21年」はバーボン樽とシェリー樽で熟成した21年物の原酒をヴァッティングして作られた限定9000本リリースのボトルです。

フルーティーかつ甘い濃厚な香味と、ショウガのようなスパイシーなアロマを同時に堪能できる贅沢感あるウイスキーです。

アランモルト ソーテルヌカスク

アランモルト ソーテルヌカスク

「アランモルト ソーテルヌカスク」は様々な樽で熟成させた原酒をかけあわせ、甘口貴腐ワイン樽の一種である「ソーテルヌ」にて後熟させたボトルです。

ブドウ系の甘さと酸味、モルティーな麦芽クッキーの甘さやショウガの刺激感などが折り重なった、ソーテルヌ樽特有の複雑な味わいを堪能することができます。

アランモルト アマローネカスク

アランモルト アマローネカスク

「アランモルト アマローネカスク」はヨーロピアンオーク樽で熟成させた原酒を、イタリア産アマローネ樽で後熟させたノンチルフィルタード・ボトルです。

辛口ワイン樽特有の濃厚なドライフルーツの甘さと、冷却ろ過を行わないことによってもたらされたアランモルト本来の力強い味わいを楽しむことができます。

アランモルト アマローネカスク
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アランモルト ポートカスク

アランモルト ポートカスク

「アランモルト ポートカスク」はヨーロピアンオーク樽で熟成させた原酒を、ポートワイン樽で後熟させたノンチルフィルタード・ボトルです。

華やかに漂うオーク樽由来のバニラの香味と、シナモンをかけた焼きリンゴのようなニュアンス、ややスパイシーでオーキーな味わいが特徴のウイスキーです。

アランモルト ポートカスク
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アランモルト マディラカスク

アランモルト マディラカスク

「アランモルト マディラカスク」はヨーロピアンオーク樽で熟成させた原酒を、貴腐ワイン樽の一種「マディラ」で後熟させたボトルです。

干しブドウやプラムを乗せた甘いパンケーキのような香りと味わいがあるため、デザートモルトとして最適のウイスキーです。

アランモルト マディラカスク
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アランモルト ザ・ボシー

アランモルト ザ・ボシー

「アランモルト ザ・ボシ―」はバーボンバレル新樽で熟成した原酒をクォーター・アメリカンオーク樽で1年半以上後熟させた、年に1回販売される特別なカスクストレングス・ボトルです。

トロピカルなフルーツやシトラスを彷彿とさせる香味としっかりとした重厚な飲みごたえが特徴的ですが、打って変わって後半部分にはスパイシーなアロマが現れます。

変化に富んだ複雑な味わいと、重厚なフルボディ感が楽しめるウイスキーです。

アランモルト ザ・ボシー
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アランモルトの新ボトル「アラン」6種

2019年よりアランモルトはリニューアルされ、新たに「アラン」という銘柄に名前が変更されました。

ここではアランモルトの新ボトル「アラン」6種を紹介しています。

アラン10年

アラン10年

「アラン10年」は、旧ボトルである「アランモルト10年」のリニューアル版として、2019年に発売されたボトルです。

従来ボトルと比例するとアタックで感じられたアルコールの刺激感が少なくなっており、より落ち着いた優しく飲みやすいテイストとなっています。

アラン18年

アラン18年

「アラン18年」は、旧ボトルである「アランモルト18年」のリニューアル版として、2019年に発売されたボトルです。

バレルバーボン新樽とシェリーホグスヘッド樽で熟成した18年物の原酒を、ヴァッティングして作られています。

旧18年ボトルよりも、シェリー樽由来の華やかな果実感がより強まったウイスキーです。

アラン21年

アラン21年

「アラン21年」は、旧ボトルである「アランモルト21年」のリニューアル版として、2019年に発売されたボトルです。

シェリーホグスヘッドの新樽・セカンドフィルでそれぞれ熟成した18年物の原酒を、ヴァッティングして作られています。

シェリー樽由来の濃厚でリッチな果実のアロマと、ドライでスパイシーな口当たりが特徴的です。

アラン シェリーカスク

アラン シェリーカスク

「アラン シェリーカスク」はシェリーホグスヘッド樽で熟成した原酒のみを使ったボトルです。

重厚なボディと強いアタック感があり、その後にはアラン独特のシトラス香とドライレーズンの甘さが絡み合った複雑な味わいが現れます。

アラン クォーターカスク

アラン クォーターカスク

「アラン クォーターカスク」はバーボン樽で7年熟成された原酒を約125L容量の小型樽で2年間後熟させたカスクストレングスタイプのボトルです。

アタック時のアルコール感がアランの中でも非常に強く、パイナップルを彷彿とさせる独特の酸味があることが特徴です。

後半からフィニッシュにかけては酸味が薄くなり、トフィーや菓子パンのような甘さが押し寄せます。

アラン バレルリザーブ

アラン バレルリザーブ

「アラン バレルリザーブ」はバーボン新樽で7~8年熟成した原酒のみを使ったボトルです。

若い原酒特有のスパイシーでフレッシュな味わいと、爽やかな柑橘の香りが特徴の非常に飲みやすいウイスキーです。

アランモルトの歴史

かつてアイラ島に建ち並んでいた蒸留所は、スコットランド政府が課した重すぎる酒税によって次々に廃業に追い込まれ、1837年に最後の蒸留所が撤退したのを皮切りとしてウイスキーが全く作られなくなってしまいました。

それから1世紀半以上の月日が流れ、ウイスキー文化の枯れてしまったこの島に遂に蒸留所を作る計画が立てられます。

それが「アラン蒸留所(現ロックランザ蒸留所)」です。

アラン蒸留所の創立者である「ハロルド・カリー」氏は大手ウイスキー企業に在勤し、シーバスリーガルのマネージングディレクターを務めたこともあるスコッチ界の重鎮です。

「いつか自分の蒸留所を持ちたい」という夢を強く抱いていたカリー氏の願いをかなえようとしたのは、彼の息子アンドリュー氏でした。

債券販売により資本を集めこの島に蒸留所を建てようと画策したアンドリュー氏の考えに同調したのは、ウイスキー製造という大切な文化の復活を待っていたアラン島民でした。

島民達が積極的に彼らを支援し債権を購入した結果、潤沢な資金が集まりアラン蒸留所の創立は1995年に達成されたのです。

それから3年後の1998年に、アラン島産スコッチとして実に160年ぶりのリリースとなる「アランモルト」は誕生します。

アラン島産ウイスキーの復活を祝うイベントは盛大に島内で開催され、当時人気絶頂だった俳優「ユアン・マクレガー」氏がアランモルトの初樽を開封するセレモニーも執り行われました。

アラン蒸留所は2015年に過去最高額の売り上げを記録し、2019年にはアラン島で2軒目の蒸留所となる「ラッグ蒸留所」を創立しました。

これによりアラン島唯一の蒸留所であったアラン蒸留所は改名し、「ロックランザ蒸留所」となりました。

1世紀半の暗黒時代を乗り越え、ゼロからアイラ島ウイスキーの文化を復活させた功績者であるカリー氏は、2016年3月に永眠しました。

彼の生み出したアランモルトは現在多くの投資家や蒸留所関係者によって引き継がれ、全世界で愛されています。

アランモルトの製法

アランモルトの原料となるのはオプティックという品種の大麦麦芽と、ロッホ・ナ・ドゥーのミネラル豊富な湧き水です。

原酒の蒸留の際には、敢えて風味が強く残る単式蒸留器を使います。

このこだわりがアランモルト特有の香味や力強さをしっかりと引き出された、最高品質の原酒を誕生させるのです。

こうして作られた原酒はフレンチオーク樽にて熟成され、樽特有のバニラ香やスパイス感を添加されます。

その後原酒はボトルに応じた後熟やマスター・ディスティラーによるヴァッティングを行われ、出荷されるのです。

アランモルト好きにおすすめウイスキー

ここではアランモルトがお好きな方におすすめの、柑橘の爽やかな香りがあるウイスキーを3つ紹介します。

アランモルトと似た傾向のウイスキーをお探しの際には、是非参考にしてみてください。

スペイバーン10年

スペイバーン10年

アランモルトのようなシトラス香が強いウイスキーをお探しの方には「スペイバーン10年」もおすすめです。

約4,000円とややコスパが良く、かつ優しい口当たりでバランスの良い柑橘系の甘みや酸味を堪能できるためウイスキー初心者にもおすすめです。

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まとめ

この記事ではスコットランドにあるアラン島の「ロックランザ蒸留所」から販売されている、アランモルトを紹介しました。

柑橘の爽やかな香りとリッチな力強い味わいが特徴的なこのウイスキーが気になった方は、是非ご賞味されてみてください。

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