白州の種類や味わい・おすすめの飲み方などを徹底解説

白州 ウイスキー

サントリーの第二のモルトウィスキーである白州。

南アルプスの麓で作られる白州は、ミネラルを含むキレの良い軟水が決め手となっており、白州を生産するうえで欠かせない存在です。

ミントや若葉のような爽やかな味わいは、初心者におすすめのシングルモルトです。

この記事では、そんな白州の味わい、特徴、歴史やおすすめの飲み方をご紹介します。

記事の最後には、白州が好きな方におすすめのウィスキーも紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

白州の特徴・概要

白州

出典:suntory.co.jp

白州は、山崎に次ぐサントリーが提供がする二番目のシングルモルトウィスキーです。

白州蒸留所の製造場所の決め手となったのは、仕込み水として使われる水でした。

なぜ、水が決め手となったのか、白州にどんな味わいをもたらしているのかをご紹介していきます。

白州の風味や特徴

白州は、若葉やミントといったフレッシュな香りや、スッキリとした爽やかでキレのある口あたりが特徴です。

白州18年や25年は、毎年のように賞を受賞するなど完成度の高いシングルモルトウィスキーです。

蒸留所の場所は水が決め手

蒸留所の建設にあたり、創設者の佐治敬三がこだわったのがウィスキー作りに適した理想の水があるかどうかでした。

ウィスキーの仕込み水はマザーウォーターとも呼ばれ、ウィスキー作りには欠かせな要素の一つです。

白州に使われている南アルプスの天然水は、花崗岩層で出来た天然のろ過装置をくぐり抜け、ミネラルバランスが良いキレのある軟水です。

その軟水が、白州の特徴である香り立ちやスッキリとした味わいを作っています。

白州のおすすめの飲み方は「ハイボール」

白州 飲み方 ハイボール

出典:suntory.co.jp

白州は、ハイボールでの飲み方がおすすめです。

ミントの爽やかな香りと、はじける炭酸がよく合います。

公式サイトでも紹介されていますが、ミントの葉を入れた「森香るハイボール」もおすすめです。

ミントの葉を一枚叩いて入れることで、白州のフレッシュな香りを一層引き立ててくれます。

夏にピッタリなハイボールで、焼き鳥やベーコンといった脂がのっている味の濃い食べ物との相性が抜群です。

白州の種類

白州

白州

白州は、軽快で爽やかな口あたりと、ほのかな酸味を感じるすっきりとした味わいが特徴です。

ミントのフレッシュな香りと、かすかにスモーキーさも感じます。

クセがなくスッキリとした味わいは、女性にもおすすめです。

白州10年

白州10年

「白州 10年」は、既に2013年3月末で出荷を終了しており、現在は350mlのハーフサイズが在庫のみで販売されている希少性の高いボトルです。

このボトルは、10年以上熟成した原酒を厳選しヴァッティングしたものです。

香りは、ノンエイジと比較しても白州独特の森の新緑や爽快な果実の香りを強く感じることができます。

味わいは、スッキリとした爽やかな味わいのなかにハチミツやナシの完熟した果実の甘みと涼しげなスモーキーさが混ざった複雑なフレーバーとなっています。

白州12年

白州12年

白州12年は、青リンゴのような爽やかな香りが特徴的で、柑橘類の甘酸っぱさとほろ苦いビター感のある味わいです。

スタンダードな白州より、熟成年数が長いため香りも味も濃くなっています。

現在は、需要が間に合わず原酒を熟成させるための期間が必要なため、2018年6月より休売となっています。

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白州18年

白州18年

18年の長期熟成の白州18年は、爽快さはあるものの長期熟成ならではの深い味と香りが特徴です。

メロンやマンゴーといったフルーティな香りが印象的で、はちみつのような甘さのある味わいです。

長期熟成なため、複雑なコクと甘味、スモーキーさがありスタンダードな白州では物足りない方におすすめです。

白州18年は、ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)で6度の金賞を受賞。

IWSC(インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・チャレンジ)では、金賞を2回と最高賞を受賞。

SWSC(サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション)では、最優秀金賞を2年連続で受賞しています。

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白州25年

白州25年

白州25年は、白州モルト原酒の中から、クリーミーでウッディーな原酒、ピートを効かせたスモーキーな原酒、果実味濃厚なシェリー樽原酒を厳選し、じっくりと後熟しています。

濃縮された果実の甘い味わいとほのかな酸味が特徴で、スモーキーでフルーティな甘さが長く残ります。

白州18年と同様に、さまざまな賞を受賞しています。

ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)では、金賞を8回、最高賞を2度受賞しています。

IWSC(インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・チャレンジ)では、金賞を2度受賞。

WWA(ワールド・ウィスキー・アワード)では、ワールドベスト・シングルモルトウィスキー賞を受賞しています。

非常に優れたボトルで個性も強いため、ストレートで楽しめる一本です。

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白州 シェリーカスク

白州 シェリーカスク

「白州 シェリーカスク」は、スパニッシュオーク材をつかったシェリー樽だけで熟成をおこなったシングルモルトウイスキーです。

香りは、シェリー樽由来の濃厚でビターな甘いシェリーの香りにプルーンやチェリーのシロップ漬けやわずかに焦がしたカラメルの甘い香りがミックスされています。

味わいは、コーヒーを連想させる濃厚さに黒蜜にレーズンとシェリーの甘さが加わりオーク材のニュアンスを思わせるウッディネスを徐々に感じます。

口当たりは、最初にトロリとした甘さから始まりますが次第にタンニンの渋さが見え隠れします。

白州 シェリーカスク
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白州の蒸留所・歴史

白州蒸留所は、サントリーウィスキーの誕生50周年を記念して誕生し、1973年に生産が始まりました。

サントリーの二代目の社長であり二代目マスターブレンダーも務めた佐治敬三は、山崎蒸留所とは個性の異なるウィスキーを生み出す新たな環境を求めていました。

佐治敬三から名を受けた、初代チーフブレンダーであり水の狩人とも呼ばれた大西為雄は、全国を回り美しい水のあるところは源流の奥深くの険しい山奥にまで行き、調査をしました。

そして、やっとたどり着いた場所が南アルプスの山々の麓です。

標高700mの大気と約82万平方メートルもの広大な森に包まれている場所で、森の蒸留所とも呼ばれています。

蒸留所ができてから21年後の1994年にシングルモルトの白州を発売しました。

その後、白州12年、2006年に白州18年、2008年には白州25年を順次発売しています。

白州のこだわりの製造方法

白州は、多彩な原酒のつくり分けを行っています。

発酵工程では、保温性に優れた木桶発酵槽にこだわり、蒸留所内に棲みつく微生物の働きによって独特な風味を生み出しています。

蒸留工程では、大きさや形状の異なるポットスチルで蒸留をし、貯蔵工程でもさまざまな樽を使い分けるなど、仕込みから発酵、蒸留、貯蔵に至る全ての工程で原酒の作り分けをしているのが特徴です。

白州の仕込み水は、南アルプスの天然水を使用しています。

南アルプスの天然水はミネラルバランスがよい軟水で、香り立ちがよくスッキリとした味わいを作っています。

そして、樽で熟成された多彩なウィスキーをブレンダーが目的の製品に合わせて選び抜き、製品の特徴にあったものを厳選して組み合わせていきます。

白州好きにおすすめのウィスキー

白州は、若葉やミントのような爽やかでスッキリとしたキレのある味わいが特徴で、初心者向けのシングルモルトです。

その「スッキリとした味わい」や「初心者でも飲みやすい」を基準に、おすすめのウィスキーを2本ご紹介します。

知多

知多

知多は、白州と同じサントリーから登場したウィスキーです。

「軽やかな風」をイメージしたグレーン原酒で作られており、ほのかな甘さとなめらかな味わいが特徴です。

はちみつや和菓子のような甘い香りと、口あたりのよい甘くスムースな味わいがして飲みやすいウィスキーです。

ハイボールで飲むと、知多の軽やかでスッキリとした味わいをよく感じます。

スッキリとした後味とバランスの取れた味わいは、和食との相性が抜群です。

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タリスカー10年

タリスカー10年

タリスカーは、スコットランドの周辺にあるスカイ島という島で作られており、海風の影響を受けているため、潮気や磯の香りが強いといった特徴があります。

ほのかな海水の塩や、力強いピートのスモーキーな香りがします。

口に含むとスパイシーさがあり、ドライな印象も受けます。

ハイボールでの飲み方がベストで、潮気やスパイシーさが際立ちます。

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まとめ

白州は、爽やかな味わいでキレのある飲み口が特徴のシングルモルトウィスキーです。

ハイボールで飲むと、白州の香りや味が際立ち味が濃い食事とマッチします。

スーパーでも手に入る初心者向けのシングルモルトなので、ぜひお試しください。

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