スペイバーンの種類や味わい・おすすめの飲み方などを徹底解説

スペイバーン

スペイバーンは、スペイバーン蒸溜所でつくられるシングルモルトウイスキーです。

この記事では、スペイバーンの味わいや特徴、歴史、製造方法などを紹介します。

また、併せておすすめのウイスキーをご紹介します。

読み終わる頃にはスペイバーンが飲みたくなりますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

スペイバーンの特徴・概要

スペイバーン ロゴ

スペイバーンは、スペイサイド地方にあるスペイバーン蒸留所でつくられています。

蒸溜所はローゼス谷に建てられ最も風景と調和した蒸溜所と言われています。

スペイバーンの味・香りの特徴

スペイバーンは、アメリカではとても知名度があるシングルモルトウイスキーです。

蜂蜜、缶詰の果物、控えめな花の香りが背景にあるマイルドなスパイスを特徴としています。

また、甘酸っぱくて爽やかなでもあるので、女性にもおすすめできるウイスキーです。

ローゼス地区は日本のウイスキーの原点

スペイバーン蒸留所があるローゼス地区は、ニッカウヰスキーの創業者の竹鶴政孝氏がウイスキー作りのため、学んだ地でもあります。

竹鶴氏がこの地区で学んだことを、日本に持ち帰ってウイスキーつくりをしたので、スペイバーンと兄弟的な存在になります。

スペイバーンのおすすめの飲み方は「ストレート」または「トワイスアップ」

スペイバーン 飲み方

スペイバーンの香りを楽しむため、ストレートかトワイスアップで飲むのがおすすめです。

口に含む前に、存分にその香りを楽しんでください。

また、ストレートとトワイスアップの時の違いも楽しむことで、スペイバーンをより知る事ができるでしょう。

スペイバーンの種類

ここでは、スペイバーンの種類についてご紹介します。

各ラインナップを飲み比べることで、味の違いを知ることができますので、よりスペイバーンについて知ることができます。

スペイバーン ブラダンオラック

スペイバーン ブラダンオラック

スペイバーン ブラダンオラックの、「ブラダンオラック」とはゲール語で「金色の鮭」という意味になります。

これは、蒸溜所の近くに流れるスペイ川にタイセイヨウサケ(アトランティックサーモン)が生息していることが由来です。

香りは、フルーティー、麦芽、フローラル、淡い柑橘類を感じさせます。

味わいは、とてもフルーティーかつクリーミーなバニラになります。

スペイバーン10年

スペイバーン10年

スペイバーン 10年は、なめらかなのど越し、爽やかでバランスの良さがあり初心者にもおすすめできるボトルです。

香りは、レモン、黄桃、シナモン、スペアミント、レモングラスのようなフルーティーさがあります。

味わいは、口に含むとレモンライムの甘酸っぱいがあります。

その後、酸と甘味のバランスがよく、クセのないスッキリとした甘さが心地よく広がります。

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スペイバーン15年

スペイバーン15年

スペイバーン 15年は、厳選されたアメリカンオーク樽、スパニッシュオーク樽にて15年熟成されたボトルです。

香りは、レーズン、爽やかなシトラスフルーツと、バニラのスパイシーなノートとダークチョコレートを感じさせます。

味わいは、オレンジ、トフィー、バニラ、クリーミーな温かいスパイスのフィニッシュになります。

スペイバーン18年

スペイバーン18年

スペイバーン 18年は、アメリカンオークとスパニッシュオークで18年の熟成させたボトルになります。

香りは、甘いトフィーと砂糖をまぶしたアーモンド、トロピカルフルーツの香りがあります。

味わいは、クリーミーなダークチョコレート、オーク樽の柔らかなスパイシーさに、ほんの少しスモーキーがあります。

スペイバーン ホプキンス リザーブ

スペイバーン ホプキンス リザーブ

スペイバーン ホプキンス リザーブは、ピーティなウイスキーの熟成に使用されていたリフィルバーボンカスクが使われています。

香りは、ピートスモーク、甘いバタースコッチ、バニラ、焦がしスパイス、フルーツの砂糖漬けを感じさせます。

味わいは、とてもフルーティーでさわやかさがあり、タフィーやリンゴ、シリアル、レモンピールがあります。

スペイバーン16年

スペイバーン16年

スペイバーン 16年は、アメリカンオークの元バーボン樽で16年間熟成させたボトルになります。

香りは、クリーミーなバニラとタフィーのノートを伴い、甘草のタッチを伴う、フルーツフレーバーで溢れます。

味わいは、バニラ、ハチミツ、チョコレートの含みを持つテイストミディアムボディになり後味もとても良い仕上がりになっています。

スペイバーン アランタカスクス

スペイバーン アランタカスクス

スペイバーン アランタカスクスは、アメリカ市場向けのボトルでファーストフィルのバーボン樽のみで熟成されています

香りは、トフィーやバニラ、ハチミツ、ココナッツ、スパイスを感じさせます。

味わいは、とても大胆で、スパイシー、シトラス、ハニーになります。

スペイバーン アランタカスクス
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スペイバーン コンパニオン カスク

スペイバーン コンパニオン カスク

スペイバーン コンパニオン カスクも、アメリカ市場向けのボトルでバッファロートレース蒸溜所の樽で熟成されていることが特徴です。

香りは、柑橘系の果物やレモンのケーキといったフルーティーさがあり、またバニラ、キャラメル、蜂蜜の香りがあります。

味わいは、とてもスウィートでバニラ、キャラメル、ナッツ、スパイシー、レザー、ビターチョコレートとなります。

スペイバーン コンパニオン カスク
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スペイバーン蒸留所の歴史

スペイバーン蒸留所

出典:speyburn.com

スペイバーン蒸溜所は、ジョン・ホプキンス氏によって1897年にローゼス谷の近く創立されました。

ホプキンス氏は、ヴィクトリア女王の在位60周年を祝う"ダイヤモンド・ジュビリー"にあたり、それを記念するために、あわせて蒸留所を創立させました。

稼働した当初は、窓やドアも完成されていない状態で、吹きさらしの中で作業をしていました。そんな猛吹雪の日に、最初のスピリッツが完成しました。

1916年になるとホプキンス氏は、蒸溜会社に蒸溜所を売り、1939~1947年まで閉められていました。この間、スコットランド砲兵隊の2つの連隊を宿泊させるために使われていたそうです。

その後、蒸留所が再稼働した際にドラム式モルティングを導入しました。1900年代ではフロアモルティングが主流の時代に、はじめてドラム式を導入したことでも有名です。

ドラム式の場合は、省スペースでもあり、モルトをひっくり返す作業も少なくなるという利点がありました。

また、歴史的に価値がある設備として保存指定を受けているほどです。

1991年になると、蒸留所はインバーハウス社に売却されており、現在も同社の所有となっています。

スペイバーンの製法

スペイバーン ポッドスチル

出典:speyburn.com

スペイバーンの製法は、原料となる大麦は主にコンチェルト種が使れ、仕込み水は、サーモンフィッシングで有名なスペイ川になります。

とても鮮度がよく透き通っていることが特徴で、この仕込み水を使って発芽させています。

その後、ドラム式モルティングで行うことで、省スペースでありながら手作業を減らすことが出来、結果生産量を増やすことができるようになります。

ドラムに入れられた穀物は直ぐに回転させられます。その際、湿気を含んだ涼風をポンプでドラム内に送り、ちょうどよいレベルに大麦が発芽するまで待ちます。

このドラム式モルティングは、毎週30~40トンの大麦モルトが生産されます。

フロアモルティングとの最大の違いは、年間の一貫性を重視するため慎重に温度を調整することができます。

ドラム式モルティングならではの、製法によってスペイバーンの奥深い味わいができるのです。

スペイバーン好きにおすすめウイスキー

ここでは、スペイバーン蒸留所があるローゼス地区近くにある蒸留所でつくられるウイスキーをご紹介します。

飲み比べることで、蒸留所によっての味わいの違いがわかるかもしれません。

グレングラント10年

グレングラント10年

グレングラント 10年は、スコッチを代表するスペイサイド産のシングルモルトウイスキーです。

ライトでソフトな親しみやすさの中に、果実のフルーティーさが加わったシングルモルト。そのバランスの良さから、国際的な数々の賞を受賞しています。

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グレンロセス12年

ザ・グレンロセス 12年

グレンロセスは、スペイバーンと同じ100年以上前からある歴史あるブランドです。

蒸留所は火事のトラブルが多く、再建を繰り返してきた蒸溜所でもあります。

香りは、バナナとバニラといった軽やかさを感じさせ、味わいはバナナ、レモン、メロンにシナモンがほのかに残ります。

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まとめ

スペイバーン蒸溜所でつくられているスペイバーンについてご紹介しました。

蒸留所はローゼス地区にあり、ニッカウヰスキーの創業者の竹鶴政孝氏がウイスキーつくりのために学んだ地でもあります。

爽やかでバランスが良く初心者向けでもあるスペイバーンをぜひ味わってみて下さい。

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