アードベッグは、スコットランド・アイラ島にあるアードベッグ蒸留所で生産されるシングルモルトウイスキーです。
アイラモルトといえばピートのきいたクセの強いものが多いですが、アードベッグはその中でも群を抜いてクセがあります。
クセが強く万人受けするタイプではありませんが、一方でアードベギャンと呼ばれる熱狂的なファンも多くかかえる銘柄です。
強烈なスモーキーさの中に繊細な甘さや深みをあわせもつアードベッグは、世界中で多くのウイスキー愛好家をとりこにしています。
この記事ではアードベッグの中から「アードベッグ ウーガダール」の特徴やテイスティング、100件以上の口コミをもとに評価を解説します。
「アードベッグ ウーガダールが自分の好みに合っているのか」など購入後に失敗しないためのポイントがわかります。
また、アードベッグのことを詳しく知りたいという方は以下ページもご覧ください。
アードベッグ ウーガダールの特徴
ウーガダールとはゲール語で「暗くて神秘的な場所」の意味を指します。
ウーガダール湖の水を仕込み水に、バーボン熟成の原酒とシェリー樽で長期熟成した原酒をヴァッティングして作られています。
その味わいは甘さとコーヒーのような苦み、アードベッグらしいスモーキーさをもちあわせ絶妙なマリアージュになっています。
アードベッグの定番商品の中ではもっともスモーキーさが抑えられており、強烈なスモーキーを特徴とするアードベッグの中では比較的飲みやすいです。
アードベッグ ウーガダールの基本情報
ブランド | アードベッグ(ARDBEG) |
---|---|
容量 | 700ml |
アルコール度数 | 54.2% |
原産国 | スコットランド(イギリス) |
原材料・成分 | モルト |
アードベッグ ウーガダールのテイスティングノート
色 | 濃厚なゴールド色 |
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香り | 第一アロマは、クリスマスケーキ、クルミのオイル、潮、スミレ、杉、松葉。くすぶった炭火やなめした革の香りがあたたかさを感じさせる。スモーキーさの中から、糖蜜のトフィーやチョコレートでくるんだレーズンなどの甘みが顔を出す。加水すると、スモーキーさが強調され、フランベしたクリスマス・プディングを思わせる香り。タールやディーゼルオイルの懐かしい香りに、スグリやベークドバナナ、クルミパン、モカ・エスプレッソの香りが加わる。 |
味 | 口の中を覆うような豊かな味わいと質感。甘さとスパイシーさとスモーキーさが絶妙なバランス。クリスマスケーキのような甘みが舌に溶け込む。はじけるようにスパイシーでスモーキーな風味に、蜂蜜がけした燻製料理や糖蜜の贅沢な味わいが出会い、上質なモンテクリストの葉巻のように、奥深いスモーキーさと豊かな風味が幾重にも重なり合う。 |
フィニッシュ | 余韻は驚くほど長く、レーズンやモカの深い余韻が、豊かなスモーキーさと見事に調和する。 |
アードベッグ ウーガダールを4つの飲み方でレビュー
1. ストレート
アードベッグ ウーガダールのストレートを口に含むと、最初にアードベッグらしい強烈なスモーキーさとかすかなレーズンのような香りが鼻にぬけていきます。
時間差でチョコレートやモカのような香ばしい甘さが顔をだします。
その味わいは豊かでどっしりと落ち着いた印象です。
アルコールの辛みはそれほど強くなく、レーズンを思わせる甘さとスパイシーでスモーキーな風味がバランスよく現れます。
アードベッグ ウーガダールの風味をダイレクトに堪能したい人におすすめの飲み方です。
2. ロック
アードベッグ ウーガダールをロックにし口に含むと、強烈なスモーキーさにプラスして強いヨードをやシトラスを感じます。
その風味は苦みや酸味、爽快感のあるスパイシーさが前面にでてきて、ストレートとはまた違った印象です。
氷がとけ加水が進むと、フルーティーで甘味のある風味が強くでてきます。
アードベッグ ウーガダールのさまざまな風味を堪能したい人におすすめの飲み方です。
3. ハイボール
アードベッグ ウーガダールをハイボールにすると、最初に強烈なヨードが鼻にぬけ、時間差でライムやレモンのようなシトラスが追いかけてきます。
ハイボールの炭酸とシトラスがあわさって非常に爽やかな印象です。
また酸味と甘味のバランスが絶妙で、スモーキーさもマイルドになり飲みやすくなります。
アードベッグ初心者にもおすすめの飲み方です。
4. 水割り
アードベッグ ウーガダールを水割りにすると香りがひらき、スモーキーさとともにレーズンのような甘い香りを強く感じます。
その味わいは香りと同じく甘さが前面にあり、スパイシーさは残しつつアルコールのトゲがとれ非常に飲みやすいです。
アードベッグのスモーキーさが苦手という人は、アードベッグ ウーガダールの水割りから始めてみるのもいいかもしれません。
口コミ・レビューでわかる「アードベッグ ウーガダール」の評価
前提として、ウイスキーの味や香りの感じ方は個人の嗜好が異なるため、ウイスキーの評価に違いがあります。
そこで、「アードベッグ ウーガダール」を評価するために、実際に100件以上の口コミ調査しました。
結論からいうと、 アードベッグ ウーガダールを飲んだ人の評価は、以下のように分かれています。
良い評価 | 悪い評価 |
---|---|
・甘みとピートの香りのバランスがいい ・コクがあるのに爽やか |
・甘すぎる ・スモーキーさが足りない |
アードベッグ ウーガダールの良い口コミを見ていくと、シェリー樽由来の甘さとピートのバランスの良さを評価する声が多かったです。
またシトラスを思わせる爽やかさがありつつ、しっかりとコクも感じられるところにも評価が集まっています。
一方でシェリー樽由来のその甘さがアードベッグファンからは「甘すぎる」と評価されたり、アードベッグらしいスモーキーさが好きな人からは弱すぎるという声も聞こえてきます。
以下アードベッグ ウーガダールを実飲された方の感想を、一部抜粋してご紹介します。
アードベッグ ウーガダールの良い評価・口コミ
甘みとピートの香りのバランス
アードベッグ ウーガダール初めて飲んだけどすごく美味しかった
甘みとピートの香りのバランスが良かった pic.twitter.com/UPqPEINoqM— 抑フェネ (@Hard_Fennec) January 7, 2021
脳内から離れない
「新しいお酒よ!!」
アードベッグ ウーガダール
3日前ウイスキBAR『ten』で
飲んだ際、マスターにオススメしていただいたお酒。初アードベッグだったけどボクの好みドストライク過ぎて一口で撃沈された。他にもお酒飲んだけど、コイツだけは脳内から離れない。速攻ゲットした
#ウイスキー pic.twitter.com/1ZeNAEal5J
— 北乃ガラナ 【葉巻とお酒とゲームのYouTubeチャンネル】 (@Guarana_youtube) October 4, 2021
スモーキーさと深い酸味
アードベッグ ウーガダール ハイボール!
スモーキーさと深い酸味がたまりません!
かんぱいです!! pic.twitter.com/AxeixteaI6— 螺紋 (@aoiaoramon1) July 15, 2021
スモーキーな香り最高
ビックカメラで、アードベッグ ウーガダール試飲したけど、めっちゃうま😋
鼻から抜けるスモーキーな香り最高! pic.twitter.com/1Umgxqo3Xw— ひかちゅう@マリサポ独身男子料理部 (@hikachu_yfm) July 30, 2020
めちゃくちゃスモーキー
本日の最後
アードベッグ ウーガダール
めちゃくちゃスモーキー、高い度数からくるピリピリ感🥃
うまうまー#TWLC pic.twitter.com/4ZlFBrPS7Q— ひよこっ (@sada_1207) September 26, 2020
壮絶な煙臭と鋭い味わい
壮絶な煙臭と鋭い味わい、こんなアイラモルト久しく飲んでいません。
アードベッグ ウーガダール pic.twitter.com/cf7WZxBvML
— GUY FAWKES (@genuine_organ) February 9, 2021
コクがあるけど爽やかさも感じられる
アードベッグ ウーガダール🥃
香:バニラ、ピート、薬品
味:胡椒、蜂蜜、青リンゴ
以前、買っていたのをとうとう開封😊
重厚で10年よりコクがあるけど、
爽やかさも感じられる。
やはり、恐るべきウイスキーです。#アードベッグ#ウイスキー pic.twitter.com/7x8Rt3fg69— ブレゲ (@Breguet_san) May 13, 2020
甘さとピートの共演
本日の一杯は、アードベッグのウーガダールです。
香りは、甘さとピートの共演という感じです。
味は、やはり甘さが中心で、フィニッシュから余韻が、スモーキーです。
アードベッグは、スモーキーではありますが、甘さを感じる分、ラフロイグやカリラより飲みやすいのではと、個人的に思います。 pic.twitter.com/x25NfeCqS5— ぶっち~1983 (@wizard03viper) February 4, 2021
アードベッグ ウーガダールの悪い評価・口コミ
そこまでスモーキーでは無い
試飲
【アードベッグ ウーガダール】
香りはそこまでスモーキーでは無い。
シェリー樽由来の干しぶどうの甘い香り。
味はやはり、甘い干しぶどう。
の後にスモーキーさが鼻と口に広がるな。
カスクストレングスだけあって、アルコールのパンチはある。— Dainen (@Dainen001) October 24, 2021
ロードタールの匂い
Great for peeling paint off a wall.
When I opened my one and only bottle, I couldn’t decide whether I smelled road tar or a skunk. Barely made it through the bottle and had a hard time foisting it on my friends. Also kept it away from an open flame. Sorry, but never bought another one.
(壁のペンキを剥がすのに最適です。
たった一本のボトルを開けた時、ロードタールの匂いかスカンクの匂いか判断できませんでした。辛うじて1本を使い切りましたが、友人に勧めるのは大変でした。また、直火には近づけないようにしました。残念ですが、二度と買いません。)
溶けたプラスチック
I love the medicinal notes in Ardbeg 10, but here they are too strong, almost like melted plastic. People say that Uigeadail used to be a totally different whisky 10 years ago. It’s a pity I didn’t get a chance to taste it then.
(私はアードベッグ10の薬効成分が大好きなのですが、ここでは強すぎて、まるで溶けたプラスチックのようです。10年前のウーガダールはまったく違うウイスキーだったと言われています。その時に味わう機会がなかったのが残念です。)
苦しい戦い
It was a wee bit challenging for me - but that’s my opinion. I kind of struggled my way through it, don’t get me wrong I enjoyed it, but the sheer strength of the dram along with the Islay nose made it and uphill struggle.
(私にとっては少し難しかったのですが、それは私の意見です。誤解のないように言えば、私は楽しんだのですが、この1杯の強さとアイラの香りのせいで、苦しい戦いになってしまいました。)
少し甘すぎて若すぎる
Thought I'd give this another try, three years on from my first bottle. It's just a tad too sweet and too young for my tastes. There are truer expressions of south Islay IMO.
(最初のボトルから3年経ったので、もう一度試してみようと思いました。私の好みからすると、少し甘すぎて若すぎる。南部アイラをより忠実に表現していると言えるでしょう。)
ピートは消えていました
Smells of raisin, smoky peat, salinity, seaweed, fruity peach and stone fruit. Taste is seaweed followed by raisiny sherry cask and fruity presence. For me, the peat was gone…
(レーズン、スモーキーなピート、塩分、海藻、フルーティーなピーチとストーンフルーツの香り。味は、海藻に続いて、レーズンのようなシェリーカスクとフルーティーな存在感。私の場合、ピートは消えていましたが...。)
どれも使用済みの灰皿のような
As a big fan of Laphroaig, Lagavullin, and Bowmore - these various marketing gimmicks by Ardbeg all have that used-ashtray taste. Ugh!
(Laphroaig、Lagavullin、Bowmoreの大ファンとしては、Ardbegによる様々なマーケティングの仕掛けは、どれも使用済みの灰皿のような味がします。うっ!」と思いました。)
まとめ
アードベッグ ウーガダールは、アードベッグには珍しいシェリー樽を熟成に使用したウイスキーです。
他のアードベッグにはない甘さと抑え気味のスモーキーさは、強烈な個性をはなつアードベッグのウイスキーにあって比較的飲みやすいと言えます。
ストレートやロックなど自分にあった飲み方で、アードベッグ ウーガダールを楽しんでください。