アードベッグはウイスキーの聖地・スコットランドのアイラ島にあるアードベッグ蒸留所で作られている、シングルモルトウイスキーです。
アイラモルトといえば個性的なものが多いですが、アードベッグはその中でも一際強烈な個性をもっています。
スモーキーでピーティー、強い磯の香り、ヨード香など、初心者が飲むと顔をしかめてしまいそうな強烈な風味があるのです。
一方でその強烈な個性に、「アードベギャン」とも呼ばれる熱狂的なファンが世界中にいることも事実です。
この記事では「アードベッグ ウィー・ビースティー」の特徴やテイスティング、100件以上の口コミをもとに評価を解説します。
「アードベッグ ウィー・ビースティーが自分の好みに合っているのか」など購入後に失敗しないためのポイントがわかります。
そもそも、アードベッグについて詳しく知りたい方は以下ページも併せてご覧ください。
アードベッグ ウィー・ビースティーの特徴
ウィー・ビースティーとは、スコットランド語で「手の付けられない暴れん坊の小さなモンスター」を意味します。
この「アードベッグ ウィー・ビースティー」も、その名に違わず強烈な個性を持っています。
5年熟成の若い原酒を使っているため、ビリビリくるようなアルコールの刺激やアードベッグらしい強いヨード香があるのです。
一方で、バーボン樽とオロロソシェリー樽が使用されているため、アードベッグTENといった他のアードベッグレギュラーボトルとはまた違った香りの広がりを感じることができます。
アードベッグ ウィー・ビースティーの基本情報
ブランド | アードベッグ(Ardbeg) |
---|---|
容量 | 700ml |
アルコール度数 | 47.4% |
原産国 | イギリス(スコットランド) |
原材料・成分 | モルト |
アードベッグ ウィー・ビースティーのテイスティングノート
色 | 明るいゴールド色 |
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香り | 爽やかなハーブに微かにバニラや梨を感じる。砕いた黒胡椒の強烈なスパイシーさと樹液たっぷりの松脂の香り、そして強烈な煙の香りまろやかでスモーキー。 |
味 | チョコレートとクレオソートとタールの強烈な風味が爆発します。そして滋味あふれる肉や潮の風味が余韻として長く残ります。 |
フィニッシュ | 滋味あふれる肉や潮の風味が余韻として長く残ります。 |
アードベッグ ウィー・ビースティーを4つの飲み方でレビュー
1. ストレート
アードベッグ ウィー・ビースティーの個性的な風味は、まずストレートで楽しむことをおすすめします。
アードベッグ ウィー・ビースティーを口に含むと、これぞアードベッグという強烈なヨード香とスモーキーが鼻にぬけていきます。
アルコールの刺激がビリビリと口を刺激し、非常に辛いです。
一方で、辛さの裏にシェリー樽由来のレーズンのような甘さや、梨のようなフルーティーさなもあり、辛さだけで終わらない風味の広がりも感じます。
2. ロック
アードベッグ ウィー・ビースティーをロックにすると、ヨード香は少し控えめになり、代わりにレモンのような柑橘系の香りが広がります。
ストレートと比べると、辛みが抑えられ、苦みを伴うダークチョコレートのような甘さがでてきます。
氷がとけ加水されると、ハーブのようなフレッシュな風味に変化していきます。
アードベッグ ウィー・ビースティーのさまざまな風味を堪能したい方におすすめの飲み方です。
3. ハイボール
アードベッグ ウィー・ビースティーのハイボールは、ソーダの爽やかさやレーズンのような甘さ、ヨード香があわさって、複雑でありながら爽快な飲み口になります。
ストレートやロックに比べて酸味を強く感じるようになり、アードベッグらしいスモーキーさもしっかり残っていますから、かなりインパクトの強いハイボールになります。
この4つの中では、一番ヨード香が抑えられるので、比較的飲みやすいといえるでしょう。
4. 水割り
アードベッグ ウィー・ビースティーに加水すると香りがひらき、ストレートのときには感じなかったハーブのようなフレッシュ香りがでてきます。
もちろんアードベッグらしいヨード香やスモーキーさもしっかり感じることができます。
口に含むとダークチョコレートのような苦みを伴う甘み、少しの苦み、胡椒のようなスパイシー感が感じられ、とても複雑な風味です。
スモーキーさをハーブのようなフレッシュな香りが包んでくれるので、飲みやすくなります。
ストレートではきつくてダメだった方でも、これなら挑戦しやすいと思います。
口コミ・レビューでわかる「アードベッグ ウィー・ビースティー」の評価
前提として、ウイスキーの味や香りの感じ方は個人の嗜好が異なるため、ウイスキーの評価に違いがあります。
そこで、「アードベッグ ウィー・ビースティー」を評価するために、実際に100件以上の口コミ調査しました。
結論からいうと、 アードベッグ ウィー・ビースティーを飲んだ人の評価は、以下のように分かれています。
良い評価 | 悪い評価 |
---|---|
・スモーキー ・バランスがよい |
・余韻が短い ・アルコール感が強い |
アードベッグ ウィー・ビースティーは5年熟成の若い原酒を使っているので、アルコールの刺激があり、またスモーキーさもダイレクトにきます。
それでいて苦味や甘み、酸味などのバランスもよく、単なる若いウイスキーで終わってないことを評価する声は多かったです。
悪い評価としては、キレのよい後味を余韻が短いと感じたり、アルコール感が強すぎると感じる人が多いようです。
以下アードベッグ ウィー・ビースティーを実飲された方の感想を、一部抜粋してご紹介します。
アードベッグ ウィー・ビースティーの良い評価・口コミ
微かに柑橘系のオレンジの様な香り
アードベッグ5年 ウィー・ビースティー手に入れたので、早速飲んでます!
大半はスモーキーな香りがガツンとしますが、燻製したナッツ類を感じさせたり、微かに柑橘系のオレンジの様な香りをさせています!#TWLC#ウイスキー好きと繋がりたい#ウイスキー愛好家 pic.twitter.com/7UadjCu59v— シュウジ (@subaru3274) January 30, 2021
強烈なスモーキーさがたまりません
酒屋覗いたら…
アードベッグ
ウィー・ビースティー見つけた🤩バーで飲んで美味しかったから、ボトル欲しかった
全然売って無くて…やっと会えました強烈なスモーキーさがたまりません😋 pic.twitter.com/w9AHunHI0l
— まさ (@yokohama_m_bay) February 26, 2021
5年熟成でとても美味しい
シェリー樽熟成のウイスキーにこだわりまくる小林ですが、アイラも仕入れました🥃
アードベッグ ウィー ビースティー
カタカナ表記はスゴい違和感(笑)
5年熟成でとても美味しいという声が多数😋
なんだろう、ピートが効いてるウイスキーは苦手なんですが、これ飲める!美味しい! pic.twitter.com/doehShbD7S— お酒の美術館先斗町店 (@lmponto) March 4, 2021
コスパ最強
このアードベッグ、どう飲んでも1.8万円台の味がしてコスパ最強なのでアイラ飲める人は絶対買っておいた方がいいです。
アードベッグ の アードベッグ ウィー ビースティー 5年 700ml 47.4%https://t.co/yJ4IUrXnJ6— nalgami (@nalgami_vrc) April 27, 2021
最高の5年物シングルモルト
Best 5 year old single malt that I’ve knowingly had, the 10 is far better but that’s not to take anything away from this fantastic dram. The price point of around £32 on sale is about right.
(私が知っている限りでは、最高の5年物シングルモルトです。10年物の方がはるかに優れていますが、この素晴らしい1本から何かを奪うわけではありません。セールで約32ポンドという価格設定もちょうどいい。)
アードベッグのシングルモルトの中では一番のお気に入り
Wonderful dram. Punches way above it's $$$. The youth of the whiskey just feels like a little pepper on the palate whereas the nose, palate and finish are as good if not better than the 10.
My new go to Single malt from Ardbeg.
(素晴らしい1本だ。ドル以上の価値があります。このウイスキーの若さは、口の中ではちょっとしたコショウのように感じられますが、香り、口当たり、フィニッシュは10と同じかそれ以上に良いです。
アードベッグのシングルモルトの中では一番のお気に入りです。)
全体のバランスが取れている
For a 5 year old, this is impressive.
So interesting on the nose, smoky, sweet and fresh.
On the palate the saltiness comes to the fore with plenty of peaty smokiness together with a sweetness that balances the whole thing well.
The finish is lingering, smoky and zesty.
Very impressive indeed.
(5年物にしては素晴らしい出来です。
スモーキーで甘く、フレッシュな香りがとても面白い。
口に含むと、塩味が前面に出てきて、ピートのスモーキーさがたっぷりと感じられ、甘みもあって全体のバランスが取れている。
フィニッシュは余韻が長く、スモーキーでザクザクしています。
非常に印象的です。)
とてもスモーキー
Really intresting whisky, I can't belive I am the first one that gives a review on this. It tastes like a completly different whisky then the Ardbeg 10 but in a good way! Still very smoky but if I didn't know it was Ardbeg I would have guessed some NAS Lagavulin.
(本当に面白いウイスキーです。このウイスキーのレビューを書いたのが自分が初めてだとは思えません。アードベッグ10とは全く別のウイスキーのような味ですが、良い意味でです。まだとてもスモーキーですが、もしアードベッグだと知らなかったら、NASのラガヴーリンを想像していたかもしれません。)
アードベッグ ウィー・ビースティーの悪い評価・口コミ
甘さと苦味のバランスが悪い
アードベッグ ウィー・ビースティー 5年 47.4%
ベタっとした甘さ、ピートと共に広がる苦味。余韻は短い。5年だから仕方ないかもしれいけど甘さと苦味のバランスが悪いなこれ pic.twitter.com/kIXFeN4DJ6
— kousuke (@kousuke_k54) July 19, 2020
10の方が断然良い
Harsh, yet has a remarkably short finish. A decent attempt but it doesn’t hit the spot, for the price there’s better offerings. As others have alluded too the 10 is infinitely better for just a few £ more.
(辛くて、後味が驚くほど短い。この価格であれば、もっと良いものがあると思います。他の方もおっしゃっていますが、数ポンド高いだけで10の方が断然良いです。)
10の方がはるかに優れている
Hmmm... personally think the 10 is far superior. Is very rough and you get a lot of raw alcohol notes from it which i’m not a fan of. Try it if your a fan of Ardbeg but don’t expect something of the same standard as then 10
(うーん...個人的には10の方がはるかに優れていると思います。とても荒く、生のアルコールの香りがして、私は好きではありません。アードベッグのファンなら試してみるといいでしょうが、10と同じ水準のものを期待してはいけません。)
非常に残念
Not a fan of this at all. Sounded right up my street and was excited to try it, but found it very disappointing.
(これは全くのファンではありません。私の好みに合っていたので試してみたかったのですが、非常に残念でした。)
灰をなめているような感じ
New to tasting want to try something Smokey having like JW black. Too much for me...could get over feeling like I was licking ashes
(ジョニーウォーカーブラックのようなスモーキーなものを試してみたいと新しいテイスティングを。灰をなめているような感じがして、私には無理でした。)
引用:flaviar
10の方が好き
Nice for the price, but I prefer the 10. The younger lack the polish and brightness but delivers are the typical Ardbeg characteristics.
(値段の割には良い出来だと思いますが、私は10の方が好きです。若い方は艶やかさや明るさに欠けますが、アードベッグらしい特徴が出ています。)
引用:flaviar
複雑じゃない
smokier than the 10 but not as complex.
(10年よりスモーキー。でも複雑じゃない)
引用:flaviar
まとめ
アードベッグ ウィー・ビースティーは、アードベッグの中でも一際スモーキーな超個性的な1本です。
スモーキーなだけではなく、甘さや苦み、酸味などのバランスもとれた完成度の高いアイラモルトでもあります。
その強い個性から飲む人を選ぶウイスキーですが、ハマる人はハマる味です。
ストレートでロックで、自分に合った飲みかたを見つけて、アードベッグ ウィー・ビースティーを楽しんでください。