グレンバーギーは、スコットランドで作られているシングルモルト・ウイスキーです。
この記事では、グレンバーギーの味わいや香りの特徴、歴史や製造方法などを紹介します。
おすすめの飲み方や種類ごとの特徴を掲載しているほか、記事の最後にはグレンバーギーがお好きな方におすすめのウイスキーの提案なども行っています。
是非ウイスキー選びの参考にしてみてください。
グレンバーギーの特徴・概要
グレンバーギーは、グレンバーギーにある「グレンバーギー蒸留所」から販売されているシングルモルト・ウイスキーです。
バランタインのキーモルトとして知られるウイスキーであり、ミルトンダフ・グレントファーズと共にすべてのブレンドで使用されています。
味の特徴
グレンバーギーは、バニラやフルーツのような甘さが楽しめるウイスキーです。
全体的な味わいや余韻が甘くて飲みやすく、どの年数のものもストレートで飲みやすい傾向にあります。
香りの特徴
グレンバーギーの香りは爽やかなリンゴ類や、香ばしいナッツを彷彿とさせるものです。
熟成年数の長いものでは、熟したカシスのようなニュアンスも感じられます。
喉ごし・フィニッシュの特徴
グレンバーギーは、喉ごしや口当たりが滑らかで非常に飲みやすいウイスキーです。
余韻は甘くまろやかであり、アルコールのアタック感が少ないため、ウイスキー初心者でも飲みやすいでしょう。
グレンバーギーのおすすめの飲み方は「ストレート」
グレンバーギーのおすすめの飲み方は「ストレート」です。
甘く滑らかな味わいのグレンバーギーは、加水をしなくてもそのまま飲めます。
特に熟成年数が長いものは刺激感が少ないため、ウイスキーをあまり飲んだことがない方でも、ストレートで味わえるでしょう
原液そのままの甘さや香りを堪能したいなら、加水はほんの少しにとどめましょう。
グレンバーギーの種類
ここではグレンバーギーの種類を紹介しています。
現在主に販売されているグレンバーギーは5種です。
バランタインシングルモルト グレンバーギー12年
フレッシュなりんごのような香りと、甘みの強いバニラの味わいが堪能できるウイスキーです。
ナッツのような香ばしいニュアンスの香りも感じられます。
口当たりは滑らかで刺激感が少なく、誰でも飲みやすいウイスキーといえるでしょう。
バランタインシングルモルト グレンバーギー15年
蜂蜜のような甘さと、洋ナシ・りんごに似たフルーツ感が味わえるウイスキーです。
余韻の甘味はほんのりと柔らかく、優しく長く続きます。
バランタインシングルモルト グレンバーギー18年
熟成感が強いフルーツの、芳醇な味わい・香りが楽しめるウイスキーです。
りんごに似たニュアンスだった香りは、カシスのような酸味のあるものに変わっています。
余韻はよりクリーミーでリッチになり、非常に長くゆっくりと伸びるように続きます。
グレンバーギー8年 蒸留所ラベル
ゴードン&マクファイル社から販売されているグレンバーギーです。
バニラやフルーツのようなニュアンスに加え、アルコールのアタック感やエステリー感も感じられます。
オフィシャル物より味わいが複雑であり、さまざまな味の変化を楽しめる、玄人向けのグレンバーギーだといえるでしょう。
グレンバーギー10年 蒸留所ラベル
8年ものよりスッキリしていて飲みやすい、ゴードン&マクファイル社から販売されているグレンバーギーです。
花やフルーツのような味わい・香ばしさが前半では感じられますが、後半になるに従いシトラスやオーク木材のような複雑なニュアンスが顔を出します。
味や香りが複雑なため、個性豊かなウイスキーを求める方におすすめです。
グレンバーギーの蒸留所・歴史
1810年創業のグレンバーギー蒸溜所は、かつてはキルンフラットという名前でした。
1870年に旧オーナーが稼働を停止させ、その後新オーナーが着任した1878年から、グレンバーギーに名を改めたのです。
その後オーナーが何度も変わり、施設が増築されたりスチルの導入をしたりして、設備は一新されています。
その間にモストウィーやグレンクレイグなど、グレンバーギーと違うウイスキーも販売されていました。
しかし設備の変化で、現在それらのウイスキーは全て生産終了になりました。
現在のペルノ・リカール社にオーナー権が移ったのは、比較的最近の2005年です。
新たなの水源確保やスチルの追加などにより、蒸留所のウイスキー生産量は更に高まりました。
現在グレンバーギー蒸溜所では、ブレンデッド用ウイスキーを主に生産しています。
シングルモルトで飲める公式ボトルのグレンバーギーは、12年・15年・18年の3種だけです。
グレンバーギーの製法
グレンバーギーは、ノンピート麦芽のみで作られるウイスキーです。
1回5時間半かかる糖化を丁寧に3回行うことで、甘味のあるウイスキーを作ります。
その後ステンレス槽で52時間発酵させたもろみは、ストレートヘッド型の初溜・再溜ポットスチルでろ過され、ウイスキーへ変わるのです。
作られたウイスキーはアメリカンオークの樽に詰められ、熟成されます。
グレンバーギーの98%は、バランタイン用として出荷するために作られたものです。
しかし、ほんのわずかな量のシングルモルトが、公式やボトラーズから発売され市場には出回っています。
グレンバーギー好きにおすすめウイスキー
ここではグレンバーギーがお好きな方におすすめの、バレンタインと関連性があるウイスキーを3つ紹介します。
グレンバーギーと似た傾向のウイスキーをお探しの際には、是非参考にしてみてください。
バランタイン15年
グレンバーギーをキーモルトにしている、バランタイン15年もぜひ飲んでみましょう。
青リンゴやブドウのようなフレッシュなフルーツの香りと、甘くスッキリとした飲みやすい味わいが特徴です。
余韻はやや短く、口当たりが軽やかなウイスキーといえるでしょう。
ミルトンダフ15年
バランタインのキーモルトとして知られる、ミルトンダフもおすすめのウイスキーです。
花やフルーツの甘い香り・味わいと、 スパイシーなニュアンスが堪能できます。
アタック感などの刺激要素がほとんどないため、ストレートでもおいしく味わえるでしょう。
グレントファーズ15年
グレンバーギーがお好きな方には、グレンバーギーと共にバランタインを形作っている、グレントファースもおすすめです。
味わいがグレンバーギーによく似ているため、グレンバーギーが好きならグレントファーズもおいしく飲めるでしょう。
シトラス系の爽やかな甘さと、ナッツのような香ばしい香りが楽しめます。
まとめ
この記事ではスコットランドの「グレンバーギー蒸留所」から販売されている、グレンバーギーを紹介しました。
フルーツのような甘さと軽やかな喉ごしが気になった方は、是非ご賞味されてみてください。