「グレンファークラス12年」は、スコットランドのスペイサイド地方にあるグレンファークラス蒸溜所が製造するシングルモルトウイスキーです。​
シェリー樽熟成によるフルーティーな甘さと香りが特徴で、コストパフォーマンスの高さから多くのウイスキー愛好家に支持されています。

一方で、「シェリー香が強すぎる」「ゴムのような香りが気になる」といった声もあり、特にシェリー系ウイスキーが苦手な方の中には飲みにくさを感じる人も少なくありません。

この記事では、グレンファークラス12年をストレート・ロック・ハイボール・水割りで試し、飲み方による風味の違いを本音でレビューします。
​シェリー樽熟成ウイスキーの魅力と課題を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

グレンファークラス12年の基本情報

テイスティングノート

グレンファークラス12年を3つの飲み方でレビュー

ストレート

• 一口目からシェリー樽由来の甘みとフルーティーさが口いっぱいに広がる
• 中盤でスパイシーなオークが顔を出し、複雑な層を感じる
• まろやかなテクスチャーが全体を包み込み、口当たりが非常に滑らか
• フィニッシュは長く続き、果実とスパイスの余韻がしっかりと残る

ロック

• 冷やすことで甘さが上品で控えめになり、ドライアプリコットやレーズンの華やかさが前面に出てくる
• オークのスパイスが輪郭を持ちながらも鋭すぎず、絶妙なピリッとした刺激が加わる
• 口当たりはシルクのように滑らかで、氷が溶けるにつれ味わいが広がり、長い時間楽しめる
• フィニッシュはクールでクリスプ、スパイシーな木の香りが余韻として優雅に残る

ハイボール

• 炭酸で弾けるシェリーの香りとフレッシュなフルーツのアロマが心地よい
• ドライフルーツの甘味が炭酸と相まって、クリアで爽やかな飲み心地になる
• スパイシーなオークが全体にバランスを与え、後味を引き締める
• フィニッシュはクリスプかつスムーズ、シェリーとスパイスの余韻が長く続く