ラフロイグは、スコットランドアイラ島にあるラフロイグ蒸留所で作られる、長い歴史をもつウイスキーです。
スモーキーでオイリー、塩を感じるドライな後味など、ラフロイグの独特で主張の強い風味は「好き」か「嫌い」かはっきりわかれます。
古くからの伝統的な製造手法を現代に用いつつ、革新を忘れないラフロイグのウイスキーは、「アイラモルトの王」とも呼ばれるのも納得の風味です。
イギリス王室御用達であり、世界中に多くのファンがいます。
この記事ではラフロイグの中から「ラフロイグ ロア」の特徴やテイスティング、100件以上の口コミをもとに評価を解説します。
「ラフロイグ ロアが自分の好みに合っているのか」など購入後に失敗しないためのポイントがわかります。
また、ラフロイグのことを詳しく知りたいという方は以下ページもご覧ください。
ラフロイグ ロアの特徴
「ラフロイグ ロア」は、バーボン樽、19世紀のクオーターカスク、オロロソシェリーの大樽など、5つの樽で熟成された少量生産のスコッチウイスキーをブレンドして作られています。
その名前の由来は、ラフロイグ蒸溜所長がラフロイグの技術や経験を次世代へ伝承(LORE(ロア))するという情熱から。
熟成年数7年から21年の原酒を使っており、ダークチョコレートと海の空気を感じさせるリッチでスモーキーな味わいが特徴です。
2019年11月に数量限定で販売され、2019年にはIWSC銀賞を受賞しています。
ラフロイグ ロアの基本情報
ブランド | ラフロイグ(LAPHROAIG) |
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容量 | 700ml |
アルコール度数 | 48% |
原産国 | イギリス(スコットランド) |
原材料・成分 | モルト |
ラフロイグ ロアのテイスティングノート
色 | スパークリングゴールド |
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香り | リッチでスモーキー、海辺のミネラルとほのかな灰とビターチョコレートの雫の香り。 |
味 | 豊かなピート香とスパイシーなチリの風味 |
フィニッシュ | 短くてドライなフィニッシュと長い甘い後味。 |
ラフロイグ ロアを4つの飲み方でレビュー
1. ストレート
ラフロイグ ロアは、個性的なウイスキーばかりのラフロイグの中でも一際個性的な1本です。
そんな強烈な個性をダイレクトに味わいたいのであれば、やはりストレートでいただきたいもの。
ラフロイグ ロアをストレートで口に含むと、ラフロイグらしい強烈なピートとレモンのような爽やかな香りが鼻にぬけていきます。
その味は香りとは打って変わり、バニラを思わせるクリーミーで柔らかい甘さと少しオイリーで香ばしいナッツのような風味があります。
2. ロック
ラフロイグ ロアをロックにすると、ストレートに比べ酸味を強く感じます。
しかしラフロイグらしい強烈なピートやスモーキーさ、潮みなどはしっかり残っており、ロックでも非常にリッチな印象です。
氷がとけ加水が進むと香りがひらき、ラフロイグ ロアの個性をはっきり感じることができます。
ラフロイグ ロアのさまざまな風味を堪能できる飲み方です。
3. ハイボール
ラフロイグ ロアのハイボールは、炭酸とレモンのような酸味があわさり爽やかで軽やかな飲み口になります。
ハイボールにしても、ラフロイグ ロアのピートやバニラのような甘みといった風味は失われません。
ロックやストレートに比べるとラフロイグ特有のクセが円やかになり、食中酒としてもおすすめです。
特に魚介類の料理と相性抜群です。
4. 水割り
ラフロイグ ロアに加水すると香りがひらき、バニラのような豊かな甘さが口全体にひろがります。
この4つの飲み方の中では、ラフロイグ ロアがもつ「深い甘み」という個性を一番感じやすいです。
アルコール感も滑らかになり非常に口当たりが良く、ラフロイグ初心者にもおすすめの飲み方です。
口コミ・レビューでわかる「ラフロイグ ロア」の評価
前提として、ウイスキーの味や香りの感じ方は個人の嗜好が異なるため、ウイスキーの評価に違いがあります。
そこで、「ラフロイグ ロア」を評価するために、実際に100件以上の口コミ調査しました。
結論からいうと、 ラフロイグ ロアを飲んだ人の評価は、以下のように分かれています。
良い評価 | 悪い評価 |
---|---|
・芳醇 ・ラフロイグらしい風味と甘みのバランス |
・値段が高い ・10年のほうがいい |
ラフロイグ ロアの良い口コミや評判を見ていくと、ラフロイグらしいピートや潮などの個性と、やわらかな甘さのバランスが良いという人が多かったです。
また全体的に芳醇で贅沢な仕上がりになっているのも高評価を受けていました。
一方で悪い口コミや評判を見ていくと、値段に関するものが多い印象です。
ラフロイグ ロアは限定で販売されたため、1本あたり1万円ほどと値段が少し高いです。
値段ほどの価値はない、あるいは(もっと安い)10年を飲んでいたほうがいいという声をちらほら見かけました。
以下ラフロイグ ロアを実飲された方の感想を、一部抜粋してご紹介します。
ラフロイグ ロアの良い評価・口コミ
香りからかなりクリーミー
池袋のバー原価割れさんで、ラフロイグのロアを封切りで。香りからかなりクリーミー、結構ピート。アルコール感少し。口に入れるとロースト感とクリーミーさがハーモニー。ピートもしっかりとして、少しブドウ感。後味もスムーズなクリーム、栗とアイラ。かなり美味し。 pic.twitter.com/uaGan4uPPa
— ヒゲクマ (@beard_nishimura) September 30, 2020
フルーティで深い味わい
ラフロイグ ロア。
ラインナップの中ではかなり好きなやつです。楽しみ🤗様々な酒齢、カスクの物をヴァッティングしてるので、とっ散らかってね?ってたまに言う人もいますが 笑
ヨードはもちろん、とにかくフルーティで深い味わい。 pic.twitter.com/EbX1lPfphb— (((とろ子(💖∀💖)キラーン✧))) (@yoshika_tororo) July 6, 2021
円やかな口当たり
ラフロイグ ロア
コーヒーみたい
甘みもある 円やかな口当たり
に俺は感じた天王寺で一件開拓したぜ pic.twitter.com/Aw7X7DSo4N
— K E N T A (@tankeeeeee) December 9, 2019
重厚な甘みとコク
〈🥃ラフロイグ ロア🥃〉
ブランデーづくしだったので今夜はウイスキー 笑🎵アイラモルトの王様、ラフロイグから毎年数量限定で発売されるロア👑💎
スモーキーさと爽快な磯の香り。
味は圧倒的にスモーキーでピーティー。奥には重厚な甘みとコク✨(,,•﹏•,,)濃い10年を飲んでいる様でした💕 pic.twitter.com/yfhAUaTsZ5
— 北国のばーちぇんだー (@fuwafuwa8686) May 3, 2020
薫り膨よか
そしてバーでアイラ🥃
ラフロイグ ロア。
シェリーカスクでフィニッシュしただけあって薫り膨よか。
あー…幸せです☺️ pic.twitter.com/BIaK9rRYLJ— 星野鉄郎@タガタメ (@uzVSXNPi1Urj7QM) November 11, 2019
パワフルな香り
ラフロイグ ロア。初耳だけどすごくパワフルな香りだ。 pic.twitter.com/343Zwec9So
— わか💉💉 (@YWak) April 3, 2020
はっきりと感じるチョコレート
ラフロイグ ロア
アイラのいつもの中にはっきりと感じるチョコレートがうまい!#twlc pic.twitter.com/B7SuGbPpRY— LOR (@lor8620) July 28, 2021
芳醇過ぎる
一息つきたくて、山形市七日町のラフロールでサクッとひとり飲み。
飲み慣れたラフロイグの限定版、ラフロイグ ロアを飲んでみました。
芳醇過ぎる…。美味し過ぎる…。
蒸溜所の200周年を記念して一昨年から限定発売されているそうで、いつものソーダ割りではもったいなくてショットです。 pic.twitter.com/76Ps3bi9EK
— 村上広志 (@mu_hi) September 1, 2018
ラフロイグ ロアの悪い評価・口コミ
この価格は全くもって正当化されません
I liked Lore. But I didn't love it. It had the potential to be really special but the fact that this is a no age statement allows Laphroaig to pack in as much young, brash, harsh whisky as they possibly can: and in my opinion, they certainly did. Definitely tastes much younger than the 10. So far me, the price is totally unjustified.
(私はLoreが好きだった。しかし、愛してはいませんでした。特別なものになる可能性を秘めていましたが、熟成年数を明記していないため、ラフロイグは可能な限り、若くて勢いのある厳しいウイスキーを詰め込むことができました。確かに10よりもずっと若い味です。今のところ、この価格は全くもって正当化されません。)
15年物のようなものを期待していた
It's good but it's not tangibly better than Triple Wood nor Quarter Cask for the extra 30 quid. I was hoping for something like the 15yo from the 90s but alas not.
(美味しいですが、30ポンド追加してもトリプルウッドやクォーターカスクよりも良いとは思えません。90年代の15年物のようなものを期待していたのですが、残念ながら違いました。)
弱い若いピーテッドウイスキー
Watered down weak young peated whisky...Why would people buy this at 2x the price of the 10yo. Can someone please explain this to me
(水で薄められた弱い若いピーテッドウイスキー...なぜ10年の2倍の値段でこれを買う人がいるのか。誰か説明してくれませんか?)
シェリー酒化は大きな間違い
Laphroaig is my favourite malt whisky, but the sherrying here is a big mistake and completely confuses and destroys the unique characteristics of the original whisky - seems like a half-baked attempt to create Lagavulin from Laphroaig! I'm horrified to read that it is 'said to contain some of [Laphroaig's] "most precious stock" ... '! What a waste 🙁 Please get back to what you do best.
(ラフロイグは私のお気に入りのモルトウイスキーですが、ここでのシェリー酒化は大きな間違いで、オリジナルのウイスキーのユニークな特徴を完全に混乱させ、破壊しています。ラフロイグからラガヴーリンを作ろうとする中途半端な試みのように思えます!「(ラフロイグの)『最も貴重なストック』の一部が含まれていると言われている」と書かれているのを読んで、私は恐ろしくなりました。 なんという無駄遣いでしょう 🙁 あなたが最も得意とする分野に戻ってください。)
9ドルで購入する価値はありません
Not worth the price of entry $99. For me Lagavulin 16 is simply the best!
(99ドルで購入する価値はありません。私にとっては、ラガヴーリン16は単純に最高です)
ラベルの期待に応えてくれませんでした
As a devotee of the 10 YO since 1983, I was expecting something really special from the bottle my son brought back from America. But not so; not too bad on the nose, but the palate just didn't live up to the promise of the label. Maybe my palate is jaded with age at 78.
(1983年以来(ラフロイグの)10年の愛飲者として、息子がアメリカから持ち帰ったボトルには何か特別なものを期待していました。しかし、そうではありませんでした。香りは悪くありませんでしたが、味わいはラベルの期待に応えてくれませんでした。私の味覚は78歳という年齢で鈍っているのかもしれない。)
まとめ
ラフロイグ ロアは、ラフロイグの中でも一際個性的なウイスキーです。
限定販売ということで少し値段ははりますが、十分にその価値があります。
ラフロイグ ロアが手に入ったなら、ストレートやハイボールなど自分に合った飲み方でラフロイグ ロアを楽しんでください。