ラフロイグとはゲイル語で「広い入り江の美しい窪地」を意味し、ウイスキーの聖地と称されるスコットランドのアイラ島に蒸留所があります。
1994年にイギリス王室御用達として認定され、チャールズ皇太子もお気に入りのシングルモルトです。
20世紀初頭のアメリカ禁酒法の時代、薬用酒として販売されたほどスモーキーで癖のある銘柄です。
癖の強いものが多いアイラ島のウイスキーですが、その中でもラフロイグ10年は「アイラモルトの王」と呼ばれています。
この記事では「ラフロイグ10年」の特徴やテイスティング、100件以上の口コミをもとに評価を解説します。
一読することで「ラフロイグ10年が自分の好みに合っているのか」など購入後に失敗しないためのポイントがわかります。
また、ラフロイグのことを詳しく知りたいという方は以下ページもご覧ください。
ラフロイグ10年の特徴
「ラフロイグ」は強烈なピート香とスモーキーさが特徴のシングルモルトです。
香りは正露丸やヨードチンキを思い起こさせるほどパンチがあり、“you either love it or hate it.”(好きになるか、嫌いになるかのどちらか)と表現されるほどです。
ハマる人は熱狂的なファンになる傾向が強く、「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ2016」では金賞を受賞するほど人気のある商品です。
海藻が多く含まれるピートをいぶして作られるため、磯のようなヨード香が前面に押し出されています。
味はピーティーで重口ですが、アルコールの辛さは少なめで、酸味の後にバニラのような甘さやナッツのような香ばしさも感じられます。
口当たりはどっしりとしていますが、クリームのような滑らかさもあり、潮っぽさの残るドライな余韻が続きます。
定価は5,600円で香りや味は個性が強いため、癖の強いウイスキーを好む上級者向けといえるでしょう。
ラフロイグ10年の基本情報
ブランド | ラフロイグ(LAPHROAIG) |
---|---|
容量 | 750ml |
アルコール度数 | 43% |
原産国 | スコットランド |
原材料・成分 | モルト |
ラフロイグ10年のテイスティングノート
色 | 濃い金色 |
---|---|
香り | 爽快なピート・磯 |
味 | 滑らかでややオイリーなコク |
フィニッシュ | 海藻を思わせるユニークな心地よい後味 |
引用:Suntory
ラフロイグ10年を4つの飲み方でレビュー
1. ストレート
ラフロイグ10年の癖のある香りを楽しみたい方にはストレートでの飲み方をおすすめします。
煙っぽさが口いっぱいに広がり、スパイシーさの後にバニラのような甘味が追いかけてくるのを感じることができます。
潮の香りが感じられるので、魚介類や薫製との相性が抜群です。
ラフロイグ10年のストレートはパンチが強いので、初心者にはハードルの高い飲み方だと言えるでしょう。
2. ロック
ロックで飲んでもラフロイグ10年の個性的な香りや味は健在です。
ストレートで飲むよりも癖が抑えられて飲みやすくなっているとはいえ、スモーキーさと潮っぽさはしっかりと残っています。
煙の香りの中にバニラやカラメルといった甘さが顔を出しますが、舌先に痺れたような感覚も感じます。
3. ハイボール
初心者にとっては、ラフロイグ10年のハイボールが一番トライしやすい飲み方だと言えるでしょう。
ソーダで割ってもスモーキーさや潮っぽさといった香りがしっかりと立ち上がります。
甘味が顔を出し飲みやすくなりますが、ラフロイグ10年のピート香の強さもしっかりと楽しめる飲み方となっています。
4. 水割り
ラフロイグ10年を水割りで飲むと、味は薄まりますが、爽やかな磯の香りやピート香はしっかりと残っています。
独特の香りもしっかりと感じられるので、ストレートで飲み慣れない方にはおすすめの飲み方になります。
口コミ・レビューでわかる「ラフロイグ10年」の評価
それぞれ好みや趣向の違いによってウイスキーに対する評価はさまざまです。
そこで「ラフロイグ10年」を評価するために、100件以上の口コミをリサーチして評価をまとめました。
結論を述べると、ラフロイグ10年を飲んだ人の評価は下記のように分かれています。
良い評価 | 悪い評価 |
---|---|
・潮っぽさや磯臭さが好き ・独特な匂いがたまらない |
・消毒液のような味で癖が強すぎる ・人工的で化学的な味 |
良い評価では、潮っぽさを感じさせる強烈で個性の強い香りに高評価をつける意見が多く見受けられました。
癖の強さにハマる人は熱狂的なファンとなるようです。
一方、悪い評価では、消毒液のような薬っぽい味がするという評価が多くあり、香りや味が苦手な人はとことん苦手という印象を受けます。
ラフロイグ10年の良い評価・口コミ
やっぱりラフロイグ10年は美味い
今宵はあんまり甘さを拾えてない感はあるが、やっぱりラフロイグ10年は美味い。
— かわだ (@gonintaiho) May 20, 2021
ラフロイグ10年は良い香り
だいぶお久しぶりな
ラフロイグ10年
ハイボールで🥃
煙〜いうま〜い😋
良い香りで空気清浄機も反応して
赤ランプ点灯🚨 pic.twitter.com/B16GW5HR7D— タック(猫様チロ🐈の下僕) (@Islay_WhiteCat) May 25, 2021
ラフロイグ10年はロックが美味しい
2杯目はラフロイグ10年ロック。やっぱラフロイグはロックかな。ハイボールも美味いけどロックの方が好き。 pic.twitter.com/uC28pE4hE2
— たぁ@酒垢 (@whisky_loverh1) May 22, 2021
一番好きなウイスキー
2.一番好きなお酒はラフロイグ10年(スコッチ・ウィスキー)。Love or Hateと言われることで有名。もちろん私は大好き。友人を沼に沈めるのにはあまりに使いづらいので私から勧めることはないですが、行きつけのバーではどうせ頼むので『ちょっと香りだけどう?』とかはよくやります。
— 化学魔⛅夏ティアで『もし甘』『京都』出します (@kagakuma) May 20, 2021
磯っぽさや潮っぽさがたまらなく好き
2. 一番好きな酒は?
ラフロイグ10年。
アイラモルト全般好きですが、その中でもラフロイグは特に磯っぽさというか潮っぽさを強く感じる、これがもうたまらなく好きです。— スダチ@Q@MP FLYER!!! Reburn最高だった! (@sudachi_beatpp1) May 20, 2021
独特の匂いは中毒性がある
◻︎ラフロイグ10年:スコッチ
3400円前後
アイラモルトらしい磯臭さがあります。口当たりはドライで、後味はスパイシー。スモーキーな香りと、甘さも多少はあります。独特の匂いは、好きな人にはたまらず、中毒性があります。ストレート、またはロックでどうぞ。— ウイスキーを好きになって貰いたいbot (@bot_whisky) May 20, 2021
スムースで心の安らぎを与えてくれる
Smooth easy and comforting for the soul
Being new to whisky and malts this has an amazing taste and after a long weeks work you need to relax and this is my first choice great taste great story just sit back with some filtered water and enjoy.
(スムースで心の安らぎを与えてくれる
ウイスキーやモルトに慣れていない私にとって、このウイスキーは素晴らしい味わいです。
1週間の仕事を終えた後、リラックスするために最初にこのウイスキーを選びました。)
ラフロイグ10年の悪い評価・口コミ
タールのような味
taste like tar
I will not buying it again
(タールのような味
二度と買わない。)
消毒液のような味がする
Bad
Tastes like disinfectant
(悪い
消毒液のような味がする)
期待はずれの極み
Disappointing in the extreme.
I can't believe how much this whiskey has changed recently. I have been drinking it frequently for more than 20 years. My friends and I agree that the change has NOT been for the better. It used to be so smoky it was almost challenging to drink. Now it is pale, lifeless and sweet beyond belief. We shall be looking elsewhere for a drop of party, smoky whiskey.
(期待はずれの極みです。
最近、このウイスキーがどれだけ変わったか信じられません。
私は20年以上も頻繁にこのウイスキーを飲んできました。
私の友人と私は、この変化が良い方向に向かっていないことに同意します。
以前は飲むのが困難なほどスモーキーでした。
今では、青臭く、生気がなく、信じられないほど甘いです。
私たちは、パーティー用のスモーキーなウイスキーを飲むために、他の場所を探すことになるでしょう。)
悪い薬のような味
Bad medicine.
Before you spend your hard earned money on Laphroaig go to your local pharmacy and buy a small bottle of Anbesol for 5 bucks. You know, the stuff your mother used to rub on your gums for a toothache. Take a good sip of that stuff and if you like it then you'll love Laphroaig whiskey.
(悪い薬です。
Laphroaigにお金を使う前に、近所の薬局でアンベソルの小瓶を5ドルで買ってください。歯が痛いときに母親が歯茎に塗ってくれたものです。
それを一口飲んでみて、もし気に入れば、ラフロイグが好きになるでしょう。)
最悪な味
What on earth is that thing?!
The taste is awful. It's like it was made in a burnt plastic barrel. This is to whisky what charcoal is to doughnut. I bet that even the cheapest whisky in the shop would taste better. Never again.
(いったい何なんだ!?
味は最悪で、焼けたプラスチックの樽で作ったような感じです。
まるでドーナツにとっての炭のようなものです。
お店で売っている一番安いウイスキーでも、きっともっと美味しく感じられるはずですよ。
二度とごめんです。)
とても薬っぽい。
Very medicinal.
This tastes like a dentist office dumpster caught fire. If you like that awesome... definitely not for me though.
(とても薬っぽい。
歯科医院のゴミ箱が火事になったような味です。
この味が好きな人にはたまらないでしょうが、私には無理です。)
人工的な味
Taste artificial
Being a lover of Scotch I'm happy to have tried it but the chemical taste is something I would expect from a cheap whiskey made last week. Not a 10 yr Scotch. Water did offer a little reprieve but not enough to drink again.
(人工的な味
スコッチが好きなので、試してみてよかったのですが、化学的な味は、先週作られた安いウイスキーにありがちなものです。
10年物のスコッチではありません。
水を飲めば少しはマシになりますが、もう一度飲むほどではありませんでした。)
火事の時の医療用消毒液のような味
Just awful
I'm not really sure why somebody would want to drink this. I've read some reviews saying it has a "hint of smoke" lol. It tastes like medical disinfectant that lasted through a house fire. If you want to know what it tastes like, save some money by pouring some iodine on a burnt log and licking it.
(ひどすぎる
なぜこれを飲みたいと思うのかよくわかりません。
レビューでは「ほのかなスモークの香り」と書いてありましたが(笑)
火事の時の医療用消毒液のような味がします。
この味を知りたければ、燃えた丸太にヨードをかけて舐めてみるといいかもしれません。)
まとめ
ラフロイグ10年は個性が強く、一度ハマるとリピーターになる愛好家が多いウイスキーです。
チャールズ皇太子が直接買い付けに訪れ、1,000本以上購入したというエピソードがある一方、苦手な人は一口飲むや一生口にできなくなるほどのパワーを持った商品です。
このことからも、“you either love it or hate it.”(好きになるか、嫌いになるかのどちらか)と称されることが分かります。
癖の強いアイラ島のシングルモルトに興味のある方は、是非お試しください。