長濱ニューメイクは、日本の滋賀県で作られているジャパニーズ・ウイスキーです。
この記事では、長濱ニューメイクの味わいや香りの特徴、歴史や製造方法などを紹介します。
おすすめの飲み方や種類ごとの特徴を掲載しているほか、記事の最後にはーがお好きな方におすすめのウイスキーの提案なども行っています。
是非ウイスキー選びの参考にしてみてください。
長濱ニューメイクの特徴・概要
長濱ニューメイクは、長濱ニューメイクにある「長濱蒸留所」から販売されているジャパニーズ・ウイスキーです。
樽詰め・度数調整を一切行わない、原液そのままのウイスキーを「ニューメイク」と呼びます。
本来商品として提供されないニューメイクを大胆にも瓶詰めしたのが、この長濱ニューメイクなのです。
味の特徴
長濱ニューメイクは荒々しく甘みの強い、モルティな味わいが堪能できるウイスキーです。
レモンの果汁のような酸味・苦みや焦がした穀物のニュアンスが感じられるのも特徴です。
熟成を一切行わない、原液そのままのウイスキーを味わえます。
熟成を行っていない点を生かし、樽を購入して味の変化が楽しめるのも、ニューメイクウイスキーの醍醐味でしょう。
香りの特徴
長濱ニューメイクでは、原料そのままのモルティで甘い香りを堪能できます。
酸味のあるヨーグルトのような香りやレザー感が感じられるのも特徴です。
ボトルによって香りが違うのも魅力であり、ピーテッド・ノンピーテッド両方の商品が存在します。
一切熟成を行っていないため、樽熟成で好みの香りをつけやすいのも特徴です。
喉ごし・フィニッシュの特徴
長濱ニューメイクはアルコール度数が約60%と非常に高く、飲みごたえ満載のウイスキーです。
喉ごしはややオイリーであり、フィニッシュにはおこげのように香ばしくモルティで甘やかなニュアンスが感じられます。
長濱ニューメイクのおすすめの飲み方は「ストレート」
長濱ニューメイクのおすすめの飲み方は「ストレート」です。
ありのままのウイスキー原液の味・香りを楽しむなら、ストレートでぜひ味わいましょう。
アルコール度数が59%と高めなため、飲む際にはチェイサーを忘れず用意してください。
長濱ニューメイクの種類
ここでは長濱ニューメイクの種類を紹介しています。
現在主に販売されている長濱ニューメイクは4種です。
どのボトルもアルコール度数が59%と高めなため、飲む際には必ずチェイサーを用意しましょう。
長濱ニューメイク
もっともスタンダードな長濱ニューメイクのボトルです。
ピート感の一切ないモルティで重厚な甘みのある香味が堪能できます。
長濱ニューメイク ライトリー ピーテッド
ほのかな煙の香りとモルティな甘みが堪能できる、ピート原料使用のニューメイク・ウイスキーです。
洋ナシ・リンゴのような果実感や、ミルキーなニュアンスも同時に感じられます。
ニューメイクでありながら、熟成後のウイスキーに非常によく似たニュアンスをしっかり堪能できる、変わり種として人気です。
長濱ニューメイク ピーテッド
ピート香がしっかり香る、ピーテッドタイプのニューメイク・ウイスキーです。
ほんのり感じられるモルティな甘さと、しっかりしたスモーク香が楽しめます。
長濱ニューメイク ヘビリーピーテッド
長濱ニューメイクの中でも最もピート感が強いニューメイク・ウイスキーです。
早積みの青い柑橘類に似た青々とした香りと、ややピリッとした風味、ほのかに感じられるピート感が堪能できます。
限定リリースで希少価値が高いため、入手は非常に困難です。
長濱ニューメイクの蒸留所・歴史
長濱蒸留所は、2016年からウイスキーの蒸留を始めた新鋭の蒸留所です。
1996年よりビールの蒸留を行っていたメーカーが、ウイスキーの製造にもこぎ出したのです。
琵琶湖のほとりでウイスキーの製造を行っている長濱蒸留所は、日本最小クラスの規模でありながら個性あふれるボトルを次々生み出しています。
さまざまな種類の樽で熟成を行うクラフトウイスキー「アマハガン」は、その最たる例として人気です。
長濱ニューメイクの製造は、アマハガンより遅い2017年1月より開始されました。
発売当初は限定品として製造されロットも少ない商品でしたが、現在では追加販売を多数行う人気商品となりました。
ノンピートのみだった長濱ニューメイクは、現在ピート系の原料を使うものも含め4種類を製造・販売中です。
長濱ニューメイクはさまざまな個性を持つ原料を使ったクラフトウイスキーを、原液そのままで楽しめるシリーズとして、蒸留所を支え続けているのです。
長濱ニューメイクの製法
長濱ニューメイクはアランビック型の蒸留器を使い、蒸留されるウイスキーです。
原料のピート・ノンピートの比率は、ニューメイクのボトルごとに異なります。
発酵・蒸留を行った原液は、通常水などで薄められ樽での熟成を経て出荷される事がほとんどです。
しかし、ニューメイク・ウイスキーは、これらの工程を一切行わずボトル詰めをします。
できたてそのままのウイスキー原液を、ボトルに詰め出荷するのです。
一切熟成せず出荷される希少な長濱ニューメイクは、品質の低下を防ぐため小さな特製ボトルに詰められ出荷されます。
モルトの繊細な香りとずっしりした重厚な味わいを味わえるよう、品質管理を徹底したうえで製造・出荷までの工程は行われるのです。
長濱ニューメイク好きにおすすめウイスキー
ここでは長濱ニューメイクがお好きな方におすすめのウイスキーを3つ紹介します。
長濱ニューメイクと似た傾向のウイスキーをお探しの際には、是非参考にしてみてください。
アマハガン ワールドモルトエディションN0.1
長濱ニューメイクがお好きな方は、ぜひ同じ蒸留所から販売されている「アマハガン」もお試しください。
モルト感の強く甘みがある味わいと、オレンジのようなフルーティーな香味が同時に味わえます。
甘く華やかでコクがある甘さと、コクの強いアタック感を堪能できる、重厚なウイスキーです。
新道蒸留所 ニューメイク
同じ日本国内で生産されている「新道蒸留所 ニューメイク」も長濱ニューメイク好きならぜひ試したい銘柄です。
モルティな甘さとほのかな酸味、アルコールの強い辛みをこのウイスキーでは楽しめます。
長濱ニューメイクより辛めの味わいですが、すぐに辛みが引き苦みへと変わるのが特徴です。
OSUZU MALT NEW MAKE
尾鈴山蒸留所が販売・製造する「OSUZU MALT NEW MAKE」も長濱ニューメイク好きなら堪能したいボトルのひとつです。
麦芽のピュアな甘さや香りを、このウイスキーではしっかり味わえます。
厳選された素材から生まれる華やかで重厚なモルトの旨味を、存分に堪能できるでしょう。
まとめ
この記事では日本の滋賀県にある「長濱蒸留所」から販売されている、長濱ニューメイクを紹介しました。
モルトの風味・香りが凝縮された、生まれたてそのままのウイスキーを堪能できるこの銘柄が気になった方は、是非ご賞味されてみてください。