オーバン14年の味・香りをレビューや口コミから評価

オーバン14年

オーバンはスコットランド・ハイランド地方にあるオーバン蒸留所で作られているシングルモルトです。

オーバンの味は「フルーティー・スモーキー・モルティ・ピーティー」と評価されることが多く、ハイランドとアイラのそれぞれの風味を併せ持っているのが特徴です。

バランスがよく飲みごたえのあるオーバンは世界中で人気が高まっており、ハイランド地方を代表する銘柄となっています。

この記事ではオーバンの中から「オーバン14年」の特徴やテイスティング、100件以上の口コミをもとに評価を解説します。

「オーバン14年が自分の好みに合っているのか」など購入後に失敗しないためのポイントがわかります。

また、オーバンのことを詳しく知りたいという方は以下ページもご覧ください。

あわせて読みたい
オーバンの種類や味わい・おすすめの飲み方などを徹底解説 オーバンはスコットランドのハイランド地方で製造されているシングルモルトウイスキーです。 この記事では、オーバンの味わいや特徴、歴史、製造方法などを紹介していき...
目次

オーバン14年の特徴

オーバン14年

オーバン14年」はオーバンのフラッグシップ的ウイスキーです。

ディアジオ社が1987年に発表したクラシック・モルト・シリーズでは西ハイランド代表に選ばれており、完成度の高さが伺えます。

その味わいはフレッシュで甘みがあり、スモーキー。

バランスの良い風味の中に少しクセも感じることができます。

飲み方によってさまざまな顔をみせるオーバン14年は、スコッチ初心者から上級者まで幅広く楽しむことができるでしょう。

オーバン14年の基本情報

ブランド OBAN(オーバン)
容量 700ml
アルコール度数 43%
原産国 スコットランド(イギリス)
原材料・成分 モルト

オーバン14年のテイスティングノート

琥珀色
香り スモーキーでマリンな香り。傷薬やタフィーのヒントがある。
マーマレード、タフィーアップル、洋梨のサイダーの香りを持つスモーキーでクリーミーな味わい。後半にクローブの香りが広がる。
フィニッシュ トースティーなオークとスパイスの長いモルティなフィニッシュ。

オーバン14年を4つの飲み方でレビュー

1. ストレート

ウイスキー ストレート

この4つの飲み方の中で、1番のおすすめがストレートです。

オーバン14年をストレートで口に含むと、林檎とレモンがあわさったような爽やかな甘い香りと、ほのかな潮気が鼻にぬけていきます。

その味わいはドライフルーツのような甘みが中心で、その裏にスモーキーさや潮気を感じます。

モルティで長く続くフィニッシュまで心地の良い1杯です。

2. ロック

ウイスキー ロック

オーバン14年をロックにすると、ストレートで中心にあった甘みが控えめになり、代わりにレモンのような酸味が前面にでてきます。

酸味のあとには柔らかな苦味とわずかな潮気が加わり、ストレートで飲んだときとまったく違った印象です。

氷がとけ加水がすすむと、今度は円やかな甘みへと風味が変化していきます。

オーバン14年のロックは、オーバン14年のさまざまな味わいを堪能したい人におすすめの飲み方です。

3. ハイボール

ハイボール

オーバン14年をハイボールにすると、フルーティーな酸味と炭酸があわさりとても爽やかな飲み口になります。

ストレートやロックで感じたアルコールの刺激もほとんどなくなり、非常に飲みやすいです。

その味わいは酸味と潮気が絡み合い、さっぱりした印象になります。

オーバン14年を爽快に味わいたい人におすすめの飲み方です。

4. 水割り

トワイスアップ 水割り

オーバン14年に加水すると、ストレートでいただくよりも甘みを強く感じます。

その裏には心地よい苦味や潮気もあり複雑な印象です。

オーバン14年のクセは残しつつ全体的に円やかな風味になるので、ストレートだとちょっとキツイ…という人には水割りで飲むことをおすすめします。

口コミ・レビューでわかる「オーバン14年」の評価

前提として、ウイスキーの味や香りの感じ方は個人の嗜好が異なるため、ウイスキーの評価に違いがあります。

そこで、「オーバン14年」を評価するために、実際に100件以上の口コミ調査しました。

結論からいうと、 オーバン14年を飲んだ人の評価は、以下のように分かれています。

良い評価 悪い評価
・心地よい甘さ
・潮気や甘さのバランス
・平凡
・甘いだけ

オーバン14年の良い口コミや評判を見ていくと、心地の良い甘さやさまざまな風味がバランスよく味わえるところが評価されているようです。

アイラっぽいクセがありながら飲みやすいところも、特にスコッチ初心者からの支持を得ています。

悪い口コミとしては、「物足りない」という声をちらほら見かけました。

オーバン14年は甘さを中心にバランスの良い風味やクセを味わえますが、ウイスキーに強いクセを求める人にとっては物足りなさを感じるようです。

以下オーバン14年を実飲された方の感想を、一部抜粋してご紹介します。

オーバン14年の良い評価・口コミ

落ち着いて飲める

素晴らしいバランス

ストレートが美味い

美味しすぎてうっとり

モルトの甘味と樽感

滑らかかつ繊細

鼻に抜ける瞬間に奇跡的に感じる何か

14年熟成に対する拘りはすごかった

オーバン14年の悪い評価・口コミ

意外にも癖が強く少し苦手

特筆すべきことはない

I think this is a good choice to introduce a rookie to scotch. It has a very inoffensive and balanced flavour. I agree with others that it is overly sweet, but this would be a positive if you were new to scotch. In this middle priced bracket, you can certainly get more distinctive and interesting whiskies. Enjoyable, but nothing to write home about.

(初心者にスコッチを紹介するには良い選択だと思います。非常に無難でバランスの良い味わいです。甘すぎるというのは他の方と同意見ですが、これはスコッチ初心者であればプラスに働くでしょう。この中間の価格帯では、もっと個性的で面白いウイスキーを手に入れることができるのは確かです。楽しめるが、特筆すべきことはない。)

引用:masterofmalt.com

忘れられそうな味

Well rounded and easy drinking. Primary flavour for me is subtle heather and honey.

In its own way, I quite like it, yet it's also kinda forgettable.

If it was 2/3 the price, I'd buy it now and again.

But for that money, I can buy Longrow, Glen Scotia etc, which for my money offer so much more flavour

(丸みがあり、飲みやすい。主なフレーバーは、かすかなヘザーとハチミツ。

それなりに好きな味ですが、ちょっと忘れられそうな味でもあります。

値段が2/3だったら、何度でも買いたい。

しかし、そのお金でLongrowやGlen Scotiaなどを買うことができ、もっと多くのフレーバーを楽しむことができます。)

引用:masterofmalt.com

深みや個性がない

Middle of the road; I’d go so far as to say nondescript. Not enough smoke, not enough citrus, not enough fruit and these characteristics combine to the extent that it appears smooth but in the same way that a lounge lizard is smooth ie no depth or character. It seems to be trying to be Islay and Speyside and fails miserably at both but then I’m a peat man and probably have the taste of a mad dog.

(中途半端な、何の変哲もない、と言っていい。スモークもシトラスもフルーツも十分ではなく、これらの特徴が組み合わさって、滑らかに見えるが深みや個性がない。アイラとスペイサイドになろうとしたようですが、両方とも失敗しています。しかし、私はピート派なので、おそらく狂犬のような味覚を持っているのでしょう。)

引用:masterofmalt.com

複雑さがない

This whiskey is too sweet for me, and there's not enough complexity to balance out the sweetness. What makes this drinkable for me is the complex finish, which as others noted does open up some interesting flavours--I just wish those flavors were more up-front. I can definitely see why others enjoy this so much, but it isn't my style.

(このウイスキーは私にとっては甘すぎるし、甘さと釣り合うだけの複雑さがない。このウイスキーが飲めるのは、他の人も言っているように、複雑なフィニッシュで、興味深いフレーバーが広がるからです。他の人がなぜこれを楽しむのかがよくわかるが、私のスタイルではない。)

引用:masterofmalt.com

もっと複雑さが欲しい

A bit too gentle and not much character. Would like more complexity. Can get better for the price. But I enjoyed it nonetheless. Whats there is good and delicious. Don't need water, a bit fragile.

(ちょっと優しすぎて、個性がない。もっと複雑さが欲しい。この値段でもっと良いものがある。しかし、それにもかかわらず、私はそれを楽しんだ。美味しい、美味しい。水がいらない、少しもろい。)

引用:masterofmalt.com

もう少し度胸と個性のあるものを試してみようと思う

I'm more of an Islay drinker. This is a good dram if looking for something light with a subtle honey and very light smoke flavor upfront that fades rather quickly. Next time I'll be picking up something with a little more balls and character.

(私はどちらかというとアイラが好きなんです。ほのかな蜂蜜と非常に軽いスモークフレーバーが前面に出ていて、すぐに消えてしまう軽いものを探しているなら、この1杯は良い。次回は、もう少し度胸と個性のあるものを試してみようと思います。)

引用:masterofmalt.com

まとめ

オーバン14年はハイランドの特徴とアイラの特徴が味わえる、個性的でユニークな1本です。

アイラっぽいクセはありつつ甘さや酸味が上手く混ざりあい、スコッチ初心者でも比較的飲みやすいでしょう。

飲み方によってまったく違う印象になるのも面白いところです。

ストレートやロックなど、自分に合った飲み方でオーバン14年を楽しんでください。

このページをシェアする
目次