ザ・ニッカの種類や味わい・おすすめの飲み方などを徹底解説

ザ・ニッカ

ザ・ニッカはニッカウヰスキーが製造しアサヒビールが販売しているブレンデッドウイスキーです。

この記事では、ザ・ニッカの味わいや特徴、歴史、製造方法などを紹介します。

記事の最後には、ザ・ニッカが好きな方におすすめのウイスキーも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

ザ・ニッカの特徴・概要

ザ・ニッカ

出典:nikka.com

ザ・ニッカは、ニッカウヰスキーの創業80周年と竹鶴政孝の生誕120周年を記念して製造された新しい銘柄です。

「ザ・ニッカ12年」が2019年に終売となったことで、ノンエイジ表記の「ザ・ニッカ テーラード」が2019年より後継ボトルとして誕生しています。

ザ・ニッカの味・香りの特徴

ザ・ニッカは、ニッカウヰスキーが所有している余市蒸留所や宮城峡蒸留所のモルト原酒をブレンドしています。

そのため、宮城峡蒸留所の甘みやカフェグレーンのやわらかい甘み、そして余市蒸留所のビターな風味や重厚感を感じるバランスの取れた風味となっています。

ザ・ニッカはモルトの比率が高い

ザ・ニッカは、ブレンデッドウイスキーでありながらもモルトの割合が高くなっているのが特徴です。

通常、ブレンデッドウイスキーはグレーン原酒の配合率が高いものが多くなっています。

しかし、ザ・ニッカはモルト比率が高いため、モルトの芳醇なコクややわらかい甘みを感じます。

ザ・ニッカのおすすめ飲み方はストレート

ザ・ニッカ 飲み方 ストレート

ザ・ニッカはストレートでの飲み方がおすすめです。

ノンエイジボトルでありながらも、アルコールのピリピリとした刺激が抑えられています。

また、モルト原酒の比率が高くなっているためかモルトのコクや甘みが強調されています。

そのため、ストレートで飲んでも飲みやすいボトルとなっています。

ストレートが苦手だなと感じる方は、加水をしたトワイスアップがおすすめです。

加水をすることでアルコールの刺激がより薄まり、また香りが強くなります。

ザ・ニッカの種類

ザ・ニッカ

ザ・ニッカ

ザ・ニッカは、終売してしまったザ・ニッカ12年の後継ボトルとしてラインナップしています。

年数表記が表示されていないノンエイジボトルです。

香りは、フルーティで華やかな香りで、クッキーやビスケットのようなモルトの香り、バニラやキャラメルのような甘い香り。

味わいは、モルトの芳醇なコクと甘み、宮城峡蒸留所で製造されたカフェグレーンのやわらかな甘みを感じます。

余韻には、カカオやドライフルーツのフルーティな風味ととろけるような甘み、それから余市蒸留所のビターな風味が残ります。

ザ・ニッカ12年

ザ・ニッカ12年

ザ・ニッカ12年は、2019年3月に終売となってしまったボトルです。

香りは、バニラやキャラメルの甘い香りや瓜系の香り。

味わいは、口当たりはマイルドでナッツのようなモルティな風味とビターな風味、はちみつやメープルシロップの濃い甘味。

ザ・ニッカ40年

ザ・ニッカ40年

ザ・ニッカ40年は、ニッカウヰスキーで最古のボトルと言われており、1945年の余市蒸留所のモルトと、1969年の宮城峡蒸留所の最古のモルトをブレンドしています。

香りは、円熟した芳醇なバナナのような果実香やフローラルな香り。

味わいは、甘みとスパイスが混ざった複雑で芳醇な風味、口当たりはなめらかで甘い風味を感じます。

また、熟成年数が長いため、まろやかな熟成感と濃厚なしっかりとしたコクのある味わいです。

ニッカウヰスキーが製造した最高峰のボトルとなっているため、ストレートでじっくりと味わいたいボトルです。

ザ・ニッカの蒸留所・歴史

竹鶴政孝

出典:nikka.com

ニッカウヰスキーは、1934年に設立しその時は大日本果汁株式会社として誕生しました。

当初は、ウイスキーの製造には年数がかかるためリンゴを原料としたリンゴジュースやニッカアップルワインの販売をしていました。

1940年にニッカウヰスキーの第一号のウイスキーである「ニッカウヰスキー」や「ニッカブランデー」を販売を始めます。

しかし、ウイスキーの売り上げが芳しくなく、最初に販売した「ニッカアップルワイン」の売り上げでなんとか経営を維持していました。

1943年に竹鶴政孝が社長に就任し、1952年に社名を現在のニッカウヰスキーに変更します。

その後は続々とウイスキーを販売していきます。

そして、2014年にニッカウヰスキーの80周年と竹鶴政孝の生誕120周年を記念した「ザ・ニッカ12年」の販売を始めます。

しかし、ザ・ニッカ12年は原酒の確保ができないということで2019年に終売となりました。

現在オフィシャルから販売されている「ザ・ニッカ テーラード」は、「ザ・ニッカ12年」の後継ボトルとして誕生しました。

そのため、「ザ・ニッカ テーラード」は新しいボトルとなります。

ザ・ニッカの製法

宮城峡 蒸留所

出典:Tak1701d

ザ・ニッカは、ニッカウヰスキーが所有している余市蒸留所と宮城峡蒸留所で製造されているモルト原酒とグレーン原酒をブレンドしています。

飲んでみると、宮城峡モルトのやわらかな甘みやカフェグレーンのなめらかな口当たり、それから徐々に余市モルトのピート香や重厚感を感じる風味となっています。

また、ブレンデッドウイスキーは、モルト原酒よりグレーン原酒の比率が高いものが多い中で、ザ・ニッカはモルト原酒の方が比率が高くなっています。

そのため、モルト原酒の風味が強くなっているのも特徴です。

ザ・ニッカのおすすめのウイスキー

ザ・ニッカが好きな方におすすめのウイスキーを紹介します。

ザ・ニッカの「フルーティで甘い香り」や「モルトの甘い風味」といった特徴を基準に選びました。

ニッカ セッション

ニッカ セッション

ニッカ セッションは2020年にニッカウヰスキーから販売された年間限定ボトルです。

ニッカウヰスキーがスコットランドに所有しているベンネヴィス蒸溜所や余市蒸留所、宮城峡蒸溜所のモルトをブレンドしており、グレーン原酒は使われていないのが特徴です。

香りは、オレンジやリンゴのような爽やかな香り、モルトの甘く香ばしい香り。

なめらかでクリーミーな口当たりで、フルーティで軽やかな風味となっています。

徐々に余市モルトのビターな味わいとピートの風味が訪れるバランスの取れた一本です。

ハイニッカ

ハイニッカ

ハイニッカは、「ひとりでも多くの人に、おいしいウイスキーを飲んでほしい」といった竹鶴政孝の願いから生まれたボトルです。

香りは、やわらかなモルト香とカフェグレーンの香ばしい香り。

味わいは、甘さとコクがあり、かすかにピート香を感じます。

最後には、ほのかなビター感を感じますが、後味はすっきりとしたキレの良い後味です。

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まとめ

ザ・ニッカはザ・ニッカ12年の後継ボトルとして誕生したブレンデッドウイスキーです。

モルト原酒の比率がグレーン原酒より高いため、モルトのコクを感じる風味となっています。

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