ハイニッカの種類や味わい・おすすめの飲み方などを徹底解説

ハイニッカ

ハイニッカは、ニッカウヰスキーが製造しアサヒビールが販売しているブレンデッドウイスキーです。

この記事では、ハイニッカの味わいや特徴、歴史、製造方法などを紹介します。

記事の最後には、ハイニッカが好きな方におすすめのウイスキーも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

ハイニッカの特徴・概要

ハイニッカ

出典:nikka.com

ハイニッカは、1964年にニッカウヰスキーから販売されたブレンデッドウイスキーです。

「ひとりでも多くの人に、おいしいウイスキーを飲んでほしい。」といった、竹鶴政孝の想いから誕生しました。

ハイニッカの味・香りの特徴

ハイニッカは、「ひとりでも多くの人に、おいしいウイスキーを飲んでほしい。」といった想いから誕生しているため、飲みやすく飲み飽きない風味となっているのが特徴です。

その風味は、アルコールの刺激を感じないモルトの甘いコクや甘みが特徴で、すっきりとしたキレのある後味となっています。

ウイスキーを飲み慣れている方にとっては物足りなさを感じるかもしれません。

しかし、ウイスキー初心者にとっては初めてのブレンデッドウイスキーにピッタリです。

ハイニッカの名前の由来

ハイニッカのラベルに記載されている「Hi」は、1964年に流行していたオーディオ用語の「HI-FI」からきています。

「HI-FI」とは、High Fidelity(高忠実度、高再現度)の略語で、「原音や原画に忠実な再現」という意味を持っており、録音や録画しさいせいする場合に発生するノイズやひずみが最小限に抑えられているということになります。

その言葉をウイスキーに当てはめ「高品質なものをカジュアルに提供する」といった、竹鶴政孝の想いを表現するために斬新で品格のあるデザインとなっています。

ハイニッカのおすすめの飲み方はロック

ハイニッカ ボトル

ハイニッカは、ロックでの飲み方がおすすめです。

ロックで飲むと香りは薄まりますが、風味が凝縮されより強い甘みを感じます。

ストレートだと人によってはピリピリとしたアルコールの刺激を感じ、飲みづらさがあります。

そのため、より強い甘みを感じたい方はロックがおすすめです。

ハイニッカの種類

ハイニッカ

ハイニッカ

ハイニッカは1964年に誕生し、アルコール度数は39%とウイスキーとしては低い度数に設定されています。

香りは、バニラやカカオの甘い樽の香り。

味わいは、ライトなマイルドな口当たりでアルコールの刺激は感じず、甘さの後にビターの風味を感じます。

1000円台にしては、完成度の高いためコスパの良いボトルです。

初号ハイニッカ復刻版

初号ハイニッカ復刻版

初号ハイニッカ復刻版は、1964年に発売されたハイニッカを現存していたボトルの中身をブレンダーをテイスティングし、復刻させました。

香りは、アルコールの刺激を強く感じる香りで、後からナッツやバニラ、カラメルの甘い風味を感じるようになります。

味わいは、やはりアルコールの刺激が強くストレートでは飲みづらく感じます。加水をすることで、甘い風味を感じます。

発売当初の復刻版であるため、ウイスキーを飲み慣れていない方にとっては飲みづらさを感じるボトルです。

ハイニッカの歴史

ハイニッカ 歴史

ハイニッカは、1964年に発売されました。

発売当初は二級ウイスキーとして販売され、モルト原酒とグレーン原酒にスピリッツを加えていました。

当時は、二級ウイスキーは原酒混和率が13%と酒税法で定められており、ハイニッカはその限界地まで原酒比率を高め、当時の価格ではありえない500円で販売しました。

そのコスパの高さから一般層に受けて人気となり、ライバル会社であったサントリーが手がける「サントリー赤札」の名称の変更と価格の引き下げといったリニューアルをさせるなど、競い合っていました。

1978年には酒税法が改正され、二級ウイスキーの原酒混和率が13%から17%に引き上げられたのを機に、「ハイニッカ デラックス」にリニューアルし、ラベルも白から黒に変更しています。

1986年には、モルトとカフェグレーンのみをブレンドした「ニューブレンド ハイニッカ」を発売するも、1989年には終売となっています。

1989年に等級制度が廃止となったため、モルトとカフェグレーンのみをブレンドした製法に切り替えます。

2015年に「ハイニッカ デラックス」から「ハイニッカ」に名称を変更し、ラベルデザインも現在のデザインに変えています。

ハイニッカの製法

ハイニッカ 新聞

発売当初のハイニッカは、二級ウイスキーだったためカフェグレーンとモルトの二つの原酒にスピリッツを多く使用し、ウイスキーの原酒の比率を少なくして販売していました。

しかし、現在では等級制度が廃止されているため、ニッカウヰスキーが所有している宮城峡モルトとカフェグレーンのみをブレンドしています。

2015年に「初号ハイニッカ復刻版」が販売されているため、発売当初の風味を楽しみたい方は、飲み比べてみてください。

ハイニッカ好きにおすすめのウイスキー

ハイニッカが好きな方におすすめのウイスキーを紹介します。

ハイニッカの「モルトの甘いコク」や「すっきりとしたキレのある後味」といった特徴を基準に2本選びました。

サントリーホワイト

サントリーホワイト

サントリーホワイトは、国産第一号のウイスキーとして販売されたブレンデッドウイスキーです。

香りは、シェリー樽由来の華やかな香り。

味わいは、クリーミーな甘さとキレのある後味。

発売当初は、スコッチの風味が強いピート香やスモーキーな香りを感じましたが、改良がくわえられ、現在販売されているサントリーホワイトは、非常に飲みやすくなっています。

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知多

知多

知多は、サントリーが製造しているシングルグレーンウイスキーです。

シングルグレーンウイスキーとは、一つの蒸溜所で作られており、原料にトウモロコシやライ麦といった穀物を中心に使われたウイスキーのことです。

香りは、爽やかな酸味と甘みを感じる香り。

味わいは、穀物の甘いバニラクリームの後にビターな風味が続きます。

最後は、サッパリとしたキレのある後味となっています。

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まとめ

ハイニッカは万人受けするような風味となっているため、ウイスキーを飲み慣れていない方にもおすすめできるボトルです。

価格も1000円台と挑戦しやすく、風味に雑味やクセがないためコスパの高い商品と言えます。

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