サントリーホワイトの種類や味わい・おすすめの飲み方などを徹底解説

サントリーホワイト

サントリーホワイトは、発売当初はサントリー白札の名前で国産第一号のウイスキーとして販売されました。

この記事では、サントリーホワイトの味わいや特徴、歴史、製造方法などを紹介します。

記事の最後には、サントリーホワイトが好きな方におすすめのウイスキーも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

サントリーホワイトの特徴・概要

サントリーホワイト

出典:suntory.co.jp

サントリーホワイトは1929年に国産第一号のウイスキーとして発売され、2019年には発売開始から90周年を迎えました。

発売当時は、ピート香やスモーキーな風味が受け入れられず全く売れませんでしたが、サントリー白札と名前を変え改良を重ねた結果、現在では定番商品として販売されています。

味・香りの特徴

サントリーホワイトは、クセのない甘い風味やキレのある後味が特徴です。

角瓶よりアルコールの刺激を感じる飲みごたえのある一本です。

また、価格も1000円程度と試しやすい価格設定となっているため、ちょっと飲んでみたいなと思う方は試してみることをおすすめします。

怪物ウスケと呼ばれていた

サントリー 怪物ウスケ

出典:suntory.co.jp

サントリーホワイトは、怪物ウスケと呼ばれていました。

サントリーホワイトの原点である「サントリー白札」は、山崎蒸留所で製造されていました。

しかし、当時は山崎蒸留所で何が作られているのか全く知られておらず、またウイスキーの存在も知られていませんでした。

山崎蒸留所へは牛車が列を成して原料となる大麦を搬入し、大麦ばかりが運ばれていきました。

そして、蒸留所から突き出るキルン(麦芽乾燥塔)からは煙ばかりが吐き出され、何年経っても何も製品が生まれないことに山崎蒸留所に住む人々は、「あそこにはウスケという、大麦ばかりを喰う化け物が棲んでいる」という噂が広がりました。

また、寿屋の本社では赤玉ポートワインが大きな利益を生んでいるにもかかわらず、何も利益を生み出さない「怪物ウスケ」を「手に負えない道楽息子」を預かっているような負担を感じていたそうです。

そして、その「怪物ウスケ」が「サントリー白札」でした。

サントリーホワイトと呼ばれるようになった理由

サントリーホワイトは、発売当初から戦前まではサントリー白札として発売されていました。

しかし、サントリーホワイトのボトルのラベルが白いことから、戦後からは「白」の相性で親しまれるようになりました。

その結果、1962年に寿屋からサントリーへと社名を変更したと同時に、サントリー白札からサントリーホワイトという名前に変わりました。

サントリーホワイトのおすすめの飲み方はロック

ウイスキー ロック

サントリーホワイトは、ロックでの飲み方がおすすめです。

角瓶やトリスはハイボールで飲むことを想定して作られていますが、サントリーホワイトはロックでも風味が崩れることなく美味しく飲めるウイスキーです。

サントリーホワイトの種類

サントリーホワイト

サントリーホワイト

サントリーホワイト」は、国産第一号のウイスキーとして販売されたブレンデッドウイスキーです。

当時はスコッチの風味が強いピート香やスモーキーな香りでしたが、現在は改良が加えられ非常に飲みやすくなっています。

ウイスキーらしい樽の軽やかな香りやクリーミーな甘さ、キレの良い後味となっています。

サントリーホワイトの歴史

サントリーホワイトは、1929年にサントリー白札という名前でリリースされました。

しかし、当時のサントリーホワイトはスコッチウイスキーのようなピート香やスモーキーな香りは全く受け入れられませんでした。

また、当時の価格は一般家庭の1割を占める価格で売られており、高価な物でした。

高価な値段での販売に加え、もともとウイスキーの需要がなくウイスキーは贅沢品に過ぎないものでした。

そのため、当時のサントリーホワイトは全く売れませんでした。

その後、サントリーホワイトの失敗を反省し「サントリー赤札(後のサントリーレッド)」を販売するもこれも失敗に終わり、サントリー赤札は一時生産を中止します。

やがて、日本人向けのウイスキーの製造に注力するようになり誕生したのが「サントリーウイスキー12年(後のサントリー角瓶)」でした。

当時は、サントリーが手がけた「赤玉ポートワイン」による収益がほとんどでしたが、「サントリーウイスキー12年」の成功により、事業は持ち直すこととなります。

その後、山崎蒸留所の原酒が熟成されてきたことにより、発売当初のピート香や強い風味から一転して、甘みを感じさせない風味のウイスキーづくりを手がけるようになります。

1962年に佐治敬三がサントリーの2代目社長に就任すると、寿屋からサントリーへと社名を変え、また「サントリー白札」から「サントリーホワイト」へと商品名を変えました。

そして、現在でもサントリーホワイトはサントリーの定番商品として販売されています。

サントリーホワイトの製法

サントリーホワイトが発売されたのが1929年であり、当時は山崎蒸留所しか存在していませんでした。

そのため、山崎蒸留所のモルト原酒やグレーン原酒をブレンドして製造していたと考えられます。

また、当時のサントリーホワイトはピート香やスモーキーな風味が強かったことから、ピートを強く焚いていたことも考えられます。

サントリーホワイト好きにおすすめのウイスキー

サントリーホワイトが好きな方におすすめのウイスキーを紹介します。

サントリーホワイトの「クリーミーな甘み」や「ロックでも崩れない風味」といった特徴を基準に選びました。

サントリーオールド

サントリーオールド

サントリーオールド」は、「だるま」や「たぬき」の愛称で親しまれてきたブレンデッドウイスキーです。

シェリー樽由来の甘い風味や果実系の華やかな甘い香りが特徴です。

ピート香やスモーキーな風味を感じないため、ウイスキーを飲み慣れていない方にもおすすめです。

発売当初は、価格が非常に高かったことから一般層にとっては高嶺の花で、「出世してから飲む酒」の象徴でした。

しかし、現在では2,000円以内で購入でき、ロックやハイボール、水割りとどんな飲み方でも楽しめます。

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メーカーズマーク レッドトップ

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スムースな飲み口は、ロックやハイボールでの飲み方がおすすめです。

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まとめ

サントリーホワイトは、国産第一号として販売されたブレンデッドウイスキーです。

コンビニやスーパーで見かけることは稀ですが、ネット通販などでは1000円程度で販売されています。

クリーミーで甘く、キレのある後味は初心者向けのウイスキーです。

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