スーパーニッカはニッカウヰスキーが製造し、アサヒビールが販売をしているブレンデッドウイスキーです。
この記事では、スーパーニッカの味わいや特徴、歴史、製造方法を紹介します。
記事の最後には、スーパーニッカが好きな方におすすめのウイスキーも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
スーパーニッカの特徴・概要
スーパーニッカは、ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝が、亡き妻・リタへの愛と感謝を込めて作り上げたブレンデッドウイスキーです。
スーパーニッカの味・香りの特徴
スーパーニッカは、深く甘い香りが漂い、口に含むと滑らかな口当たりでほのかな甘さとまろやかなコクが広がります。
やさしい甘さがありつつも、ベースとなる余市のピート香もあわせ持つバランスの取れた風味となっています。
珍しいガラスのボトルについて
スーパーニッカのボトルは、珍しい球状の形に加え、ボトルは職人による手拭きのガラスボトルを採用しています。
ボトルを手がけたのは、ニッカウヰスキーと同じ年に創立されたガラス工房「各務(かがみ)
クリスタル」製。
ボトルのデザインを考案したのは佐藤潤四郎氏で、特徴的なデザインは中国の器からヒントを得た、セミクリスタル製のボトルです。
スーパーニッカの製造を終えた竹鶴政孝は、ボトルを探し求め「各務(かがみ)クリスタル」を訪れるや否や「これがいい」と、すぐに決めたそうです。
また、このボトルの特徴としては栓の下とボトルの底に番号が刻まれており、これが一致しないと栓が閉まらない仕組みになっています。
この特別なボトルは、職人により一本ずつ手で作成していることもあり、当時では高価格な3000円での販売となりました。
スーパーニッカのおすすめの飲み方は水割り
スーパーニッカは、水割りでの飲み方がおすすめです。
スーパーニッカは水と交わることで、花のようなフローラルな香りや新樽で熟成された宮城峡モルトの甘い風味がより際立ちます。
加水をしても風味が崩れることなく、むしろ風味が強まり飲みやすくもなるため、水割りでの飲み方がおすすめです。
スーパーニッカの種類
スーパーニッカ
スーパーニッカは、オフィシャルから販売されているスタンダードボトルになります。
香りは、華やかな香りとやわらかいピート香、バニラやチョコレートといった甘い香りやウッディな樽香を感じます。
味わいは、なめらかな口当たりでバニラや穀物系のやさわしい甘み、青リンゴの酸味。
余韻は、ベースとなる余市のピート香、熟した果実の甘い風味が残ります。
初号スーパーニッカ復刻版
初号スーパーニッカ復刻版は、1962年に発売された初号スーパーニッカ復刻した限定のボトルです。
未開封で現存していた初号スーパーニッカの中身をブレンダーが実際にテイスティングし、発売当初のスーパーニッカに限りなく近づけています。
香りは、モルトの甘いコクやピートの香り。バニラの甘い香りと苦い香り。
味わいは、口当たりのやわらかい甘い風味が訪れ、ピート効いた風味や塩味、ほろ苦い味わい。
現在販売されているスーパーニッカと飲み比べて、その違いを楽しんでみてください。
スーパーニッカ15年
スーパーニッカ15年は、1996年にスーパーニッカの上位モデルとして発売され、2008~2009年のスーパーニッカのリニューアルの際に終売となってしまったボトルです。
新樽の樽の香りやドライでほろ苦い風味、それからバニラやキャラメルのような甘い風味へと変わっていき、スモーキーでビターな風味へと変わっていきます。
非常にレアなボトルではありますが、オークションサイトや通販サイトなどでは購入することができます。
スーパーニッカの蒸留所・歴史
スーパーニッカが発売されたのは、1962年の10月です。
その前年である1961年に、ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝の妻・リタが亡くなったため、その妻へ捧げるために竹鶴政孝は息子の威とともに余市蒸留所内の貯蔵庫と研究室に籠り、スーパーニッカの製造に時間を割くようになります。
当時の生産量は年間で1000本程度だったため、「まぼろしのスーパーニッカ」とも呼ばれていました。
また、当時は3000円で販売されており、現在の価格にすると約4万円前後と非常に高価格帯のウイスキーです。
スーパーニッカの製法
スーパーニッカは、ニッカウヰスキーが製造を行っているため、使われている原料は、ニッカウヰスキーが所有している余市蒸留所のモルト原酒、宮城峡蒸留所のモルト原酒それから宮城峡蒸留所のグレーン原酒をブレンドして作られています。
そのため、余市モルトのピート香や重厚感、宮城峡モルトの華やかな風味、カフェグレーンの甘みといった異なる原酒の風味が見事に調和されています。
スーパーニッカ好きにおすすめのウイスキー
スーパーニッカが好きな方におすすめのウイスキーを紹介します。
スーパーニッカの「ほのかな甘みコク」や「ピート香」といった特徴を基準に2本選びました。
ザ・ニッカ
ザ・ニッカは、ニッカウヰスキーが製造をしているブレンデッドウイスキーです。
香りは、華やかでフルーティ、クッキーやビスケットを思わせる豊かなモルトの香りやバニラやキャラメルのような甘い香り。
味わいは、しっかりとしたモルトのコクや甘さ、カフェグレーンのやわらかな甘味。
スーパーニッカに比べると、甘みが強いウイスキーになります。
ブラックニッカ ディープブレンド
ブラックニッカ ディープブレンドはニッカウヰスキーが製造をしてるブレンデッドウイスキーです。
香りは、ウッディな新樽の香り、バニラを思わせる甘い香り。
味わいは、樽の深いコクや甘い味わいの後にピート香とビターな風味が続きます。
まとめ
スーパーニッカは、ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝が妻のリタへの愛と感謝のために作ったブレンデッドウイスキーです。
そして、特徴的なボトルデザインは「花嫁衣裳のような愛情を。」といった妻・リタへの愛が込められています。