サントリー碧は、日本で作られているブレンデッド・ウイスキーです。
この記事では、サントリー碧の味わいや香りの特徴、歴史や製造方法などを紹介します。
おすすめの飲み方や種類ごとの特徴を掲載しているほか、記事の最後にはサントリー碧がお好きな方におすすめのウイスキーの提案なども行っています。
是非ウイスキー選びの参考にしてみてください。
サントリー碧の特徴・概要
サントリー碧は、日本にある「サントリー社」から販売されているブレンデッド・ウイスキーです。
世界の5大ウイスキー全てを原酒として使用しており、「その個性を、聴く」をコンセプトに独自のブレンドがなされています。
味の特徴
サントリー碧は心地よい酸味とフルーティーな味わいが特徴のウイスキーです。
加水をすると、ドライでピリッとした印象の味を引き出すこともできます。
香りの特徴
サントリー碧には桃やリンゴを彷彿とさせるフルーティーさと、バーボン由来のバニラやコーンの甘さが混合した独特の香りがあります。
まず口に含むと先にコーンやバニラの香りが現れ、後から追いかける形でフルーツの香りが現れます。
主な香りはバーボンのものですが、加水によりスコッチやジャパニーズウイスキーのような香りを引き出すことも可能です。
喉ごし・フィニッシュの特徴
サントリー碧はややアルコール感のある喉ごしがありながら、終始飲みやすい印象が特徴のウイスキーです。
飲み始めか中盤にかけては若い原酒特有のピリッとした感覚があり、フィニッシュにはアメリカン・カナディアンウイスキーのドライで穏やかな味わいが出てきます。
余韻はゆっくりと穏やかであり、消えるように口の中から味わいが消えていく傾向にあります。
サントリー碧のおすすめの飲み方は「ロック」「ハイボール」
サントリー碧のおすすめの飲み方は「ロック」「ハイボール」です。
ドライさと穀物の甘みを楽しむなら「ロック」
サントリー碧をロックで飲むと、ブレンドの中でもアイリッシュとカナディアンの個性が花開きます。
ドライでスモーキーなカナディアンウイスキーのフレーバーと、ややオイリーなアイリッシュウイスキーの飲み心地が混合した独特の味わいを堪能することができます。
爽やかな味わいを楽しむなら「ハイボール」
サントリー碧をハイボールにすると、甘く華やかな印象へと一気に変化を遂げます。
重さやピート感を敢えて出さず、爽やかさ重視でこのウイスキーを楽しみたい場合にはハイボールが最もおすすめの飲み方だといえます。
サントリー碧の種類
ここではサントリー碧の種類を紹介しています。
現在主に販売されているサントリー碧はスタンダードボトル1種のみです。
サントリー ワールドウイスキー碧
「サントリー ワールドウイスキー碧」は、フルーティーな香味とコーンやバニラのような甘さのあるボトルです。
世界5大ウイスキー全てをブレンドに使用しているため、アタックからフィニッシュまでの間に様々な味や香りを見せることが大きな特徴となっています。
バーボン寄りな香味の印象が強めですが、加水によりジャパニーズ・ウイスキーやスコッチを彷彿とさせる味や香りが出現します。
2019年に第一弾が販売されて以来、非常に国内で人気があり現在入手困難なウイスキーのひとつです。
サントリー碧の歴史
サントリー碧を産み出した「サントリーホールディングス」は、2014年にウイスキー販売の大手である「ビーム社」を買収することに成功しました。
ビーム社は世界5大ウイスキーの蒸留所を保有しており、これによりサントリーホールディングスのウイスキー市場での評価は急上昇しました。
昨今日本のウイスキー市場は深刻な原酒不足に陥っており、響17年や白州12年などの傑作シングルモルト・ウイスキーは次々と販売を休止しつつあります。
そんな最中、サントリーホールディングスは日本だけでなく世界中のウイスキーを集めたブレンデッド・ウイスキーの販売へとこぎ出しました。
それが2019年に第一弾がはじめて発売された「サントリー ワールドウイスキー碧」です。
味やブレンドだけでなくデザインにもこだわったこのボトルは、国内で人気を獲得し2021年現在までに第三弾までが発売されました。
サントリー碧の瓶の底は「5大ウイスキー」を意味する五角形にデザインされており、パッケージの鮮やかな青は世界を繋ぐ美しい海をイメージしています。
サントリー碧は現在も大変ウイスキー好きから人気があり、かつ予約販売を行っていません。
発売されるたび市場でも入手困難となるので、お店で発見した際は、是非購入しておきたいウイスキーのひとつだといえます。
サントリー碧の製法
サントリー碧には、厳選された7種の原酒が使われています。
「個性同士の調和」をテーマにしたサントリー碧には、世界中のウイスキーが使われていることが大きな特徴です。
- スコットランド2種:アードモア蒸留所(スモーキーな原酒をチョイス)・グレンギリ―蒸留所
- カナダ:アルバトータ蒸留所
- アメリカ:ジムビーム蒸留所
- アイルランド:クーリー蒸留所(ピーティーな原酒をチョイス)
- 日本2種:山崎蒸留所(シェリー樽熟成原酒をチョイス)・白洲蒸留所(スモーキーな原酒をチョイス)
サントリー碧の次に飲みたいウイスキー
ここではサントリー碧の次に飲みたいおすすめのウイスキーを紹介します。
唯一無二のブレンデッド・ウイスキーであるサントリー碧のキーモルトとなっているウイスキーを、ここでは3つピックアップしました。
アードモア レガシー
「アードモア レガシー」は「アードモア蒸留所」から販売されているシングルモルト・ウイスキーです。
個性的なピートの風味から産み出される、ドライで爽やかなスモーキーフレーバーが特徴のボトルとなっています。
クリーミーで甘い味わいとシナモンやハチミツのような香りのなかに、ややスパイシーさが混在しているウイスキーです。
カネマラ ターフモア
「カネマラ ターフモア」は「クーリー蒸留所」から販売されているピーテッド・シングルモルト・ウイスキーです。
スモーキーでピーティーなフレーバーの中に、樽由来のカラメルやバニラの甘さ、青リンゴのようなフルーツ感も感じられる個性的なボトルとなっています。
白州 へビリーピーテッド
「白州 へビリーピーテッド」は「白州蒸留所」から販売されているピーテッド・シングルモルト・ウイスキーです。
白州の原酒の中でも特にスモーキーでピート感の強いものだけを選りすぐり、バッティングしたボトルとなっています。
口に含むとスモーキーさとふくよかな甘さが現れ、心地よい余韻が長く続きます。
まとめ
この記事では日本の「サントリー社」から販売されている、サントリー碧を紹介しました。
5大ウイスキーのブレンドにより様々な味や香りの変化を見せる、このウイスキーが気になった方は、是非ご賞味されてみてください。