エンシェントクランは、スコットランドのハイランド地方で生産されているブレンデッドウイスキーです。
この記事では、エンシェントクランの味わいや特徴、歴史、製造方法などを紹介します。
記事の最後には、エンシェントクランが好きな方におすすめのウイスキーも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
エンシェントクランの特徴・概要
エンシェントクランは、スコットランドで生産されているブレンデッドスコッチウイスキーです。
キーモルトとなっているのはトマーティンで、カリラやラガヴーリンの風味も感じます。
スーパーなどでは、1000円程度で購入できる格安ウイスキーです。
価格が低いため、試しやすいところが魅力でもあります。
味・香りの特徴
エンシェントクランは力強く重厚感のある味わいが特徴で、甘さとスモーキーさがあるドライな風味です。
1000円台のウイスキーにしては、風味がしっかりしています。
というのも、熟成年数が5年以上のモルト原酒を24種類使用しているからです。
ストレート、ロック、水割り、ハイボールとさまざまな飲み方でも美味しく飲めます。
1000円台とコスパの高いブレンデッドモルト
エンシェントクランは前述の通り、1000円台で購入できるブレンデッドウイスキーです。
価格が低いため、購入しやすいのが特徴でもあります。
他に1000円台で購入できるウイスキーは、富士山麗やブラックニッカクリア、ジョニーウォーカーレッドラベル、デュワーズなどが挙げられます。
価格が低いと気になるのが、味わいや風味です。
しかし、エンシェントクランは1000円台にしては風味がしっかりしていて、ロックやハイボールなどといった多彩な飲み方でも楽しめます。
幅広い飲み方で楽しむことができるため、好みのおつまみに応じての見分けられるのも大きなメリットです。
エンシェントクランのおすすめの飲み方はロック・ハイボール
エンシェントクランのおすすめの飲み方は、ロックかハイボールです。
ロックで飲むと氷を入れることにより、フローラルな香りが漂います。ストレートよりも滑らかな口あたりになり、甘さやスモーキーな風味が印象強くなります。
ハイボールで飲むと甘み、酸味、スモーキーさがよく分かる風味となります。それぞれの風味がギュッと凝縮され、炭酸とマッチします。
ストレートだと風味が強いため、氷や水、炭酸などで調整して飲んでみてください。
エンシェントクランの種類
エンシェントクラン
エンシェントクランは、このボトルしかリリースされていません。
香りは、木の香りやドライフルーツの甘い香り、ピート香、ヨード香、ドライな香りも感じます。
味わいは、オイリーな口あたりで、力強い重厚感のある味わいです。穀物の甘み、ピート香を感じ、甘い味わいから苦い味に変わるドライな味わいです。
ストレートだと若干クセがあり風味も強いため、加水や炭酸などで調整してさまざまな飲み方を試してみましょう。
エンシェントクランの製造元
エンシェントクランは、トマーティン蒸留所で製造されています。
そのトマーティン蒸留所は、宝酒造が所有しており日本企業が初めてスコットランドに進出し、所有した一番目の蒸留所です。
輸入は、宝酒造の大株主である国分株式会社が行っています。
宝酒造がトマーティン蒸留所を所有するきっかけとなったのは、1980年代のウイスキーの不況によるものです。
不況によりトマーティン蒸留所は破産していしまいますが、それを救ったのが宝酒造でした。
エンシェントクランの製法
エンシェントクランは、5年以上熟成させた24種類のモルト原酒とグレーンウイスキーをヴァッティングしています。
ヴァッティングは、トマーティン蒸留所で行われボトリングもされています。
トマーティン蒸留所はハイランド地方にあり、同じ地域で生産されているマッカランやグレンリベットなどに比べると知名度は低いです。
しかし、ウイスキーの生産量ではスコットランド最大で、ポットスチルは23基も所有しています。
エンシェントクラン好きにおすすめのウイスキー
エンシェントクランが好きな方におすすめのウイスキーを紹介します。
エンシェントクランの特徴である「ドライでスモーキーな風味」や「コスパの高い価格帯」を基準に選びました。
1000円台とコスパが高いので、試しやすいのが特徴です。
ホワイトホース ファインオールド
ホワイトホース ファインオールドは、スコットランドで生産されているブレンデッドウイスキーです。
キーモルトには、アイラモルトのラガヴーリンが使用されています。その他にも、グレンエルギンやクライゲラヒなどが使われています。
香りは、はちみつの甘さや花のようなフローラルでフレッシュな香りを感じます。
味わいは、非常に飲みやすく甘い味わいの他に、草や土っぽい味わい、アイラモルトのようなスモーキーさも感じます。
ストレートやロック、水割りでの飲み方がおすすめです。
ベル オリジナル
ベルオリジナルは、スコットランドで生産されているブレンデッドウイスキーですが、イギリスで最も売れています。
キーモルトには、ブレアソール、ダフタン、インチガワ―、ブラッドノックなどが使われています。
香りは、アーモンドやバニラ、はちみつといった甘い香りです。その他にも、スパイシーな香りも感じます。
口あたりが軽く、スイートでスパイシー、スモーキーな風味です。
ストレートよりはロックやハイボールでの飲み方がおすすめです。
ロックで飲むとピート香やフレッシュな香りになり、甘さが強くなります。
ハイボールだと、ピート香やスモーキーなフレーバーが強くなりスコッチらしい風味を楽しめます。
まとめ
エンシェントクランは、スコットランドで生産されておりトマーティンをキーモルトに使い、その他にもラガヴーリンやカリラを含めた24種類のモルトが使われています。
1000円台とコスパがいいため、ぜひお試しください。