ベル(BELL'S)の種類や味わい・おすすめの飲み方などを徹底解説

ベル ウイスキー

ベルは、スコットランドで製造されているブレンデッドウイスキーです。

この記事では、ベルの味わいや特徴、歴史、製造方法などを紹介します。

記事の最後には、ベルが好きな方におすすめのウイスキーも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

ベルの特徴・概要

ベルは、イギリスでの人気が高くシェア率は20%を超えています。

名前の由来は、ベルの生みの親である「アーサー・ベル」に由来しています。

ベルの味・香りの特徴

ベルは、甘い風味の中にスモーキーな風味やビターな印象を感じます。

1000円前後といった比較的安価な値段で購入できるわりには、全体のバランスが整っているためウイスキーを飲み慣れていない方でも挑戦しやすいブレンデッドウイスキーです。

甘いテイストが好きな方にはおすすめです。

ラベルに刻まれた「Afore ye go」の意味

ベルの赤いネック部分のラベルには、「Afore ye go」の文字が刻まれています。

「Afore ye go」とは、「汝らいざ進め」という意味があり、アーサー・ベルが乾杯の前に口にしていた言葉です。

また、ベルは世界大戦の際に戦地に赴く兵士たちにも届けられました。

「ベル」という商品名は、ウエディングベルを連想させることから、イギリスでは結婚式などの門出を祝うお酒としても知られています。

ベルのおすすめの飲み方はストレート

ベルは、ストレートでの飲み方がおすすめです。

ストレートで飲むと、ベルのバニラの甘みを強く感じ、その後からくるスモーキーさやビターな風味が丁度良く感じます。

ストレートが苦手に感じる方は、ハイボールがおすすめです。

ハイボールで飲むと甘さが強まり、スモーキーな風味が薄れ飲みやすくなります。

ベルの種類

ベル オリジナル

ベル ウイスキー

ベル オリジナルは、ラインナップされている中のスタンダードボトルです。

香りは、アーモンドやバニラ、カカオといった香りで、スモーキーな香りも感じます。

味わいは、甘さがメインでスモーキーさやビターな味わいを感じ、全体的になめらかな口当たりですが、力強い味わいとなっています。

ベル8年

ベル8年

ベル8年は、1000円前後で購入できる格安のブレンデッドウイスキーです。

香りは、スモーキーでヨード香の香りや、はちみつの香りを若干感じます。

味わいは、スムースな口当たりでスッと喉を通っていきます。草っぽい風味やピートの風味が主体となっており、その後に甘さやフルーツのような爽やかな風味を感じます。

ベルオリジナルと比べると、甘さよりカリラの潮っぽい風味を強く感じます。

ベル12年

ベル12年

ベル12年は、通常のベルの上位ボトルになり、ネット上でしか見かけない希少なボトルです。

香りは、アーモンドやバニラ、カカオといった香りに草っぽい香り。

味わいは、柔らかな甘みの中にビターな風味や苦みを感じます。

全体的にベルオリジナルと似た風味となっていますが、熟成感のある風味やドライな印象を抱きます。

ベル20年

ベル20年

ベル20年は、現在は流通していない稀少なボトルです。

香りは、バタークッキーやナッツを思わせる香り、麦芽の甘みを感じるアロマ。

味わいは、バタークッキーやサトウキビのような風味、はちみつといった甘く香ばしい風味を感じます。

ベル20年は古酒で1970年代から1980年に多く流通していました。

口当たりはスムースでまろやか、熟成感のあるブレンデッドモルトです。

ベルの蒸留所・歴史

ベル 蒸留所

出典:Kenneth Allen

ベルは1845年にイギリス北部のパースにあったトーマス・サンデマンという酒商にアーサー・ベルが共同経営者として参加した時から始まります。

当時はブレンデッドウイスキーは市場に出回っていましたが、未成熟のモルトとグレーン原酒を数種類ブレンドした粗悪なブレンデッドウイスキーばかりが市場に出回っていました。

ブレンデッドウイスキーに興味を持っていたアーサー・ベルは、「数種類の良質なモルトとグレーンをブレンドすればシングルモルトより多くの人々の口に合う」という信念のもと、ブレンデッドウイスキーの製造を始めます。

そうして作られたオリジナルのブレンデッドウイスキーは、高い評価を得ていました。

1895年にはアーサーの2人の息子が加わり、「アーサー・ベル&サンズ社」に社名を変更します。

「ベル」の名前で最初に売り出したのは息子のAKで、1904年に「ベルズ・エクストラ・スペシャル」でした。

1933年にはブレアソール蒸留所とダフタウン蒸留所を買収し、1936年にはインチガワ―蒸留所も買収します。

1969年以降は、英国No.1の売り上げを誇るスコッチウイスキーにまで成長し、1983年には英国女王陛下特別輸出奨励賞を受賞し、世界の市場で功績を称えられるようになりました。

現在では、世界120ヵ国で飲まれています。

ベルの製法

ベル ボトル工場

出典:Chris Upson

ベルは、買収したブレアソール蒸留所やダフタウン蒸留所、インチガワ―蒸留所の他にブラックノック蒸留所、カリラ蒸留所の原酒が使われています。

キーモルトとなる原酒は、スコットランドのハイランド地方にあるブレアソール蒸留所で製造されており、ベルの独特の風味豊かで趣のある香りを与えています。

ベルが好きな方におすすめのウイスキー

ベルが好きな方におすすめのウイスキーを紹介します。

ベルの「甘いテイスト」や「スモーキーな風味」といった特徴を基準に風味が似ているウイスキーを2本選びました。

ティーチャーズ ハイランドクリーム

ティーチャーズ ハイランドクリーム

ティーチャーズは、スコットランドで製造されておりブレンデッドウイスキーの代表ともいえるボトルです。

キーモルトとなっているのは、アードモア蒸留所とグレンドロナック蒸留所で作られたモルト原酒です。

どっしりとした重い甘みやスモーキーな風味、それから熟したリンゴや洋ナシを思わせる香りを感じます。

価格は1000円以内と安価なため、挑戦しやすいブレンデッドウイスキーです。

飲み方は、ハイボールがおすすめです。

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ジョニーウォーカー12年 ブラックラベル

ジョニーウォーカー ブラックラベル12年

ジョニーウォーカーは、世界で最も売れているウイスキーとして有名な銘柄です。

香りは、スモーキーな香りを最初に感じますが、次第に青リンゴや果実のようなフレッシュな香りが続きます。

味わいは、バニラの甘みやビターな味わい、最後にはスモーキーな余韻が続きます。

バランスよくブレンドされているため、飲む人を選ばないボトルです。

価格は2,000円程度とベルよりも高いですが、非常に飲みやすく手を出しやすいボトルです。

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まとめ

ベルは甘味がメインの風味で、次第にスモーキーな風味を感じます。

低価格帯でありながらも風味のバランスが取れており、ウイスキー初心者の方でも挑戦しやすいボトルです。

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