ディンプルの種類や味わい・おすすめの飲み方などを徹底解説

ディンプル

ディンプルは、スコットランドで作られているブレンデッド・ウイスキーです。

この記事では、ディンプルの味わいや香りの特徴、歴史や製造方法などを紹介します。

おすすめの飲み方や種類ごとの特徴を掲載しているほか、記事の最後にはディンプルがお好きな方におすすめのウイスキーの提案なども行っています。

是非ウイスキー選びの参考にしてみてください。

目次

ディンプルの特徴・概要

ディンプル ロゴ

ディンプルは、スコットランドにある「ジョン・ヘイグ社」から販売されているブレンデッド・ウイスキーです。

スコットランド最古のブレンデッド・スコッチであるこの銘柄は、発売から140年たった今でも愛され続け続けています。

特許を取得している独特なボトルの形も、その特徴のひとつです。

味の特徴

ディンプルはモルティな麦芽や、フルーツのような甘さが特徴のウイスキーです。

刺激の強くないスパイスの風味や、ピーティーな味わいも感じられます。

香りの特徴

白ぶとうやリンゴを彷彿とさせるフルーティーな甘みがあるのが、ディンプルの香りの特徴です。

ビターチョコのようなほろ苦いニュアンスや、シナモンの香りも感じられます。

喉ごし・フィニッシュの特徴

ディンプルは加水に負けない強い骨格を持ちながら、喉ごしは軽く飲みやすいウイスキーです。

フィニッシュから余韻にかけてはオーキーなカラメルの香味があり、ややビターな味わいとなります。

ディンプルのおすすめの飲み方は「ハイボール」

ハイボール

ディンプルは加水に強く、炭酸で割ってもその味が薄まることのない力強さを持ちます。

このウイスキーを飲むには「ハイボール」が非常におすすめです。

炭酸によってカラメルのような香味がふわっと花開くので、甘く華やかな味わいを楽しむことができるようになります。

ディンプルの種類

現在販売されているディンプルは2種です。

ディンプル12年

ディンプル12年

「ディンプル12年」は最もスタンダードなディンプルのボトルです。

飲み心地はライトでありながら加水に強く、どんな飲み方にも対応可能なスコッチとして140年以上愛され続けてきました。

麦芽とフルーツの甘く芳醇な味わいが、このウイスキーでは楽しめます。

ディンプル ゴールデンセレクション

ディンプル ゴールデンセレクション

「ディンプル ゴールデンセレクション」は厳選した30種以上のグレーン原酒を使い作られた、ボトルです。

このボトルを作ったマスター・ブレンダーの「クリス・クラーク」は、「デイビット・ベッカム」氏提案の有名ウイスキー、ヘイグクラブを作り出した実力者です。

フルーツやモルトの甘みにシナモンのスパイシーなニュアンスが組合わさった、バランスの良い味わいがこのウイスキーの特徴です。

ディンプルの歴史

キャメロンブリッジ蒸留所

「スコッチウイスキーの始祖」であるディンプルを作り出したのは、「ジョン・ヘイグ」氏です。

彼はウイスキー作りの名家であるヘイグ家の出身であり、彼の先祖たちもウイスキー作りに並みならぬ情熱を注いできたことで知られています。

ディンプルの原型となった「ヘイグ」は、なんと彼の祖先が400年前に作り出したブランドです。

ジョン・ヘイグ氏は先祖のウイスキー作りへの情熱を引き継ぎ、リーブン川のほとりに「キャメロンブリッジ蒸留所」を創立します。

これは1824年のことで、蒸留所には当時最新式だった連続式蒸留器が取り付けられました。

蒸留事業に成功したジョン・ヘイグ社は、1880年頃にはブレンダー事業にも着手を始めます。

この際に作り出されたのが140年もの間愛され続けている、ディンプルなのです。

ディンプルはその後、英国王室御用達のウイスキーとして、なんと2名の王族からロイヤルワラントを授かることになりました。

ウイスキー史でロイヤルワラントは1人の王族からしか発行されていないことが多いため、このことは歴史に残る快挙だといえるでしょう。

なお、ジョン・ヘイグ氏はディアジオ社の原型であるDCL発足に関わった人物としても有名です。

ヘイグ家は、まさにウイスキー業界の第一人者といっても過言はない一族なのです。

ディンプルの製法

ディンプルは様々なウイスキーを混ぜて作られるブレンデッド・ウイスキーです。

このブランドに使われているキーモルトとして有名なのが、グレンキンチー蒸留所の「グレンチンキー」です。

このウイスキーの風味は、特に「ディンプル ゴールデンセレクション」で強く感じられます。

ディンプル好きにおすすめウイスキー

ここではディンプルがお好きな方におすすめの、豊かな甘みがあるウイスキーを3つ紹介します。

ディンプルと似た傾向のウイスキーをお探しの際には、是非参考にしてみてください。

グレンキンチー12年

グレンキンチー12年

ディンプルがお好きな方には、キーモルトとして使用されている「グレンキンチー12年」もおすすめです。

このウイスキーは甘さとスパイシーさのバランスがよく、どのような飲み方にも対応できます。

よってどんな方にでもおすすめできる、万人向けの銘柄だといえるでしょう。

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ジャックダニエル ゴールド

ジャックダニエル ゴールド

ディンプルのような甘みがあるスムースなウイスキーをお探しの方には、「ジャックダニエル・ゴールド」もおすすめです。

メイプルシロップさながらの芳醇な甘みと、軽やかでスムースな喉ごしがこのウイスキーの特徴です。

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ブッシュミルズ10年

ブッシュミルズ シングルモルト10年

甘さとスパイシーさが混在する、ディンプルのようなウイスキーをお探しの方には「ブッシュミルズ10年」もおすすめです。

軽くまろやかな口当たりと果実の甘み、アクセントとして加わっているスパイシーさのバランスが良い個性的なウイスキーです。

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まとめ

この記事ではスコットランドの「ジョン・ヘイグ社」から販売されている、ディンプルを紹介しました。

甘みとスパイシーさのバランスが非常に良い、ライトな口当たりのこのウイスキーが気になった方は是非ご賞味されてみてください。

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