グレンキースは、グレンキース蒸留所でつくられているシングルモルトウイスキーです。
この記事では、グレンキースの味わいや特徴、歴史、製造方法などを紹介します。
また、併せておすすめのウィスキーをご紹介します。
読み終わる頃にはグレンキースが飲みたくなりますので、ぜひ参考にしてみてください。
グレンキースの特徴・概要
グレンキースは、スコットランドのスペイサイド地域の中のキース地区にあるグレンキース蒸留所が作っているシングルモルトウイスキーです。
華やかでコクがあり、熟したリンゴのような香りがする優れた食後酒でもあります。
グレンキースの味・香りの特徴
グレンキースの特徴は、華やかでドライ、オーキーな香り立ちです。
また、バニラや黄色系のフルーティーさがイメージがあり、香りがはっきりとしているのも特徴的です。
ゴルゴ13連載 50周年記念のボトル
あのハードボイルドの金字塔でもあるゴルゴ13の連載50周年記念のボトルがリリースされました。
ラベルは主人公である最強のスナイパーのデューク東郷がラベル全体に印刷されています。
また、ラベルには金色のラベルと白ラベルのファークラスもあります。
グレンキースのおすすめの飲み方は「トワイスアップ」
グレンキースは、アルコール度数が52.6度と他のウイスキーと比べても高く仕上がっています。
そのため、アルコール度数が高いと存分に味わうことができない方は、トワイスアップで飲むことをおすすめします。
トワイスアップにすることで味わいを損なうことなくじっくりと堪能できます。
グレンキースの種類
ここでは、グレンキースの種類についてご紹介します。
特徴としてどのラインナップも希少価値があります。バーやお店で見かけたらぜひ飲んでみることをおすすめします。
グレンキース10年
「グレンキース 10年」は、1983年ヴィンテージで1994年にリリースされたボトルです。
香りは、グレンキース特有の洋ナシや青リンゴそしてマスカットなどの爽やかなフルーツ、さらに麦芽のウエハースやジンジャーのスパイス感もあります。
口にふくむと若干のオイリーさは感じますが、全体的に絹のような滑らかな舌触りです。
味わいは、香りと同様に青リンゴなどのフルーティーでありながら後半にビターチョコレートの余韻が続きます。
とても10年熟成とは思えないほどの、シャープでありながらボディはミディアムに仕上がっています。
グレンキース17年 カスクストレングス エディション
「グレンキース 17年 カスクストレングス・エディション」は、新生グレンキースとして17年モノのウイスキーをカスクストレングスでボトリングしています。
香りは、17年熟成もありシトラスやバニラなどのバタースコッチが前面にでています。
味わいは、新生グレンキースでも特徴的な青リンゴなどのフルーティーさが楽しめます。
このボトルは、カスクストレングスですがアルコール度数が少し低めの54になっています。
現在、この17年カスクストレングス・エディションはシーバス社のビジターセンターのみで販売されています。
グレンキース18年 オールドモルトカスク
グレンキース 18年 オールドモルトカスクは、通常アルコール度数50%でボトリングされています。
香りは、ハチミツや青リンゴの皮、バニラ、洋ナシの甘い香りです。
味わいは滑らかで甘く、リンゴ、洋ナシにナツメグやマジパンが混ざっています。
グレンキース20年 ザ・シングルカスク1995
グレンキース20年 ザ・シングルカスクは、ベン・カーティスが2010年にロンドンで立ち上げた新進気鋭のインディペンデントボトラーです。
香りは、洋梨やアップル、モルト、バタークリームを感じさせ、味わいは蜂蜜レモンやジュニパー、モルト、ほんのりメロンの味わいがあります。
グレンキース21年
「グレンキース 21年」は、1996年にヴィンテージして熟成に使用した樽はシェリー酒を貯蔵していたシェリーバットを再利用しています。
そのため、香りにはグレンキース特有の洋ナシや青リンゴのフルーティーさに赤ワインの香りもバランス良く調和しています。
さらに、味わいにはシェリーの甘味も加わりフルーティーさが倍増しています。
フィニッシュには、ブラウンシュガーとジンジャーのスパイシーさが余韻として残ります。
この21年は、数量限定のボトルですので売り切れに注意してください。
コニサーズチョイス グレンキース21年 カスクストレングス 1998
コニサーズチョイス グレンキース21年 カスクストレングス 1998は、コニサーズチョイスが生誕50年を迎え、バラエティに富んだアイテムが集約される新しいシリーズとして生まれ変わかわったものになります。
香りは、ハチミツとバニラの甘いアロマが、刈りたての草のかすかな香りへと続きます。
味わいは、甘くフルーティでライムとマンゴーのフレーバーが味わいがあり、ホワイトペッパーのスパイシーさがあります。
ウィームス グレンキース22年 1995-2018
ウィームス グレンキース22年 1995-2018は、 樽の選定にはかのリチャー・マクレーン氏を招待して、彼が認めた高品質の樽のみをボトリングしています。
香りは、ナッツやモルト、熟したリンゴ、キャラメルデーツ、ブラウンシュガーを感じさせます。
味わいは、バターを塗ったモルトローフ、レモン、砂糖、チョコレートです。
グレンキース22年 シグナトリー1997
シグナトリー グレンキース 22年 1997 54.8度は、シグナトリー社はエジンバラのサイミントン兄弟が1998年に設立しました。
現在はインディペンデント ボトラーとして第2位の地位にあり、入手できる限りの蒸留所のシングルモルトを瓶詰めされていることが特徴です。
香りは、おがくず、栗、柔らかくトーストしたモルト、マンゴー、メロン、カスタードプディングです。
味わいは、バニラ、スポンジケーキ、コーヒーアイスクリーム、バター、バジルを感じさせます。
クーパーズチョイス グレンキース22年 マデラフィニッシュ
クーパーズチョイス グレンキース22年 マデラフィニッシュは、ボウモア蒸留所で20年以上ゼネラル・マネージャーとして研鑽を積んだブライアン・クルック氏によって、1992年、グラスゴーのバーズデンにて創業されたボトラーズです。
香りは、フレッシュでとてもフルーティーです。
味わいは、ハチミツ、豊かなフルーツでスパイシーで奥深い仕上がりになっています。
BB&R グレンキース23年 1995
BB&R グレンキース 23年 1995は、ホグスヘッドの23年熟成のモルトがシングルカスク、カスクストレングスでボトリングされています。
1999年に休止し、大規模な修繕がされる以前の貴重なシングルカスクです。
香りは繊細でフルーティで、柑橘や熟したリンゴの香りとともにバニラになります。
味わいは柔らかくエレガントで、焼きりんご、メロンといったフルーツを軸にオーク、ハーブ、スパイスが広がり、フィニッシュにキャラメル、ジンジャーがなります。
グレンキース25年
「グレンキース 25年」は、ボトラーズものが多くグレンキースから直接市場に販売しているボトルは現在ありません。
しかし、銘柄名は一部変更されていても、樽そのものはグレンキースの25年熟成樽です。
例えば、ウィルソン&モーガンやBBR(ベリーブラザーズ&ラッド)が市場で販売しているボトルには、グレンキース25年と明記されています。
購入したグレンキースの熟成樽をどのように処置してボトリングするかは各社によって様々ですが、25年のキーモルトの風味は損なわれていません。
グレンキースのフルーティーなウイスキーがどのように変身しているか飲み比べしてみるのも楽しみ方の1つです。
ダンカンテイラー プレミアムオクタブ グレンキース 26年 1993
ダンカンテイラー プレミアムオクタブ グレンキース 26年 1993 53度は、希少性の高いウイスキーや熟成年数の長いウイスキーをシェリー酒の空き樽を組み替えた容量50Lほどの小樽(オクタブ)で最適な期間追加熟成を行い、カスクストレングスでボトリングした「オクタブシリーズ」のプレミアムレンジです。
香りは、甘口のシェリー、ダークチョコレート、赤い果実で、味わいはシェリー、赤い果実、ミント、ダークチョコレート、ドライフルーツになります。
グレンキース28年
「グレンキース 28年」は、25年と同様にボトラーズのキーモルトとして使用されています。
その中でも有名なのが、セレブレーション・オブ・ザ・カスクというシリーズでバーボン樽のみを使用してカスクストレングスでボトリングしているところです。
この28年はヴィンテージが1992年で、グレンキースが生産休止になる前に樽に入れられていることが分かります。
そのため、新生グレンキースのラインナップではなくて閉鎖前のグレンキースのウイスキーです。
バーボン樽を使用することで、リンゴやバナナそしてパイナップルの香りが広がります。
味わいには、洋ナシや青リンゴのコンポートの甘みとジンジャーやオークの渋みを楽しめます。
グレンキース 1983
「グレンキース 1983」は、1983年ヴィンテージのボトルです。
実は、この1983はグレンキースの10年と同じ年にヴィンテージされており中身は10年とほぼ変わりません。
10年より前にリリースされたボトルですが、いつの間にか1983という表記はなくなり10YEARSに変更されています。
この1983と10年は、しばらく蒸留所が閉鎖されていた関係で在庫がなくなり現在では入手が困難なボトルです。
しかし、10年熟成とは思えないほどの完成度ですのでバーなどで見かけたら飲んでみることをおすすめします。
アスタモリス グレンキース 1994/2018 「平塚」
アスタモリス グレンキース 1994/2018 「平塚」は、リフィルのバーボン樽で23 年熟成 させた長熟グレンキースになります。
香りは、マシュマロや、スイカズラ、アプリ コットのような香りが広がります。
味わいは、バナナやパパイヤ、ハチミツのようなフルーティーな味わいです。
グレンキース ディスティラリー エディション
「グレンキース ディスティラリー・エディション」は、グレンキース蒸留所が2014年にシーバス・ブラザーズによって再稼働を果たした第1弾としてリリースされたボトルです。
そのため、このボトルは再稼働後最初につくられた原酒となり閉鎖前の在庫のものではありません。
香りは、洋ナシやオレンジティーなどのフルーティーさが際立っており、味わいもライトでとても柔らかく飲みやすくなっています。
ただし、このボトルはイギリス限定で販売しているため、ショップなどで販売されているボトルは輸入品となります。
グレンキース蒸留所の歴史
グレンキース蒸留所は、1957年にシーバスリーガルのキーモルトの一つである「ストラスアイラ」の第2蒸留所として建設されました。
主にシーバスリーガルのキーモルトとして使用されてきたグレンキースは、オフィシャルとしてグレンキースのシングルモルトを発売したのは1994年のことでした。
ちなみに、初めてオフィシャルとして販売されたのがグレンキース10年になります。
グレンキースは、オフィシャルとして発売されるより、ボトラーズから多く販売されています。1999年に一度生産休止してしまいましたが、2001年にペルノ・リカール社の傘下となってからも閉鎖が続きましたが、その後のウイスキー需要の拡大から設備投資が行われて2013年に再始動しています。
グレンキースの製法
グレンキースは、設立当初は3蒸溜で製造をしていましたが、1970年には2回蒸留に切り替えています。
蒸溜所が再開をした時に、ステンレス製のウォッシュバック6基を増設するなど、生産増加をしています。
このように、時代が変わるにあたって製法の仕方や機器を増設するといったことをしていますが、グレンキースの奥深い味わいを大事に守っていることがわかります。
グレンキース好きにおすすめウイスキー
ここでは、グレンキースに関わり合いのあるウイスキーをご紹介します。
グレンキースが好きな方は、ぜひ飲んでみて下さい。
それぞれの、キーモルトとなったボトルなので試し飲みをすることで微妙な味の違いがわかるようになるかもしれません。
シーバスリーガル12年
シーバスリーガルは、スコットランドのスペイサイド地方を代表するブレンデッド・スコッチ・ウイスキーです。
シーバスリーガルのキーモルトとしても有名です。
ナッツの香ばしさや青りんご、洋梨を思わせる清々しい爽快な味わいが特徴です。
パスポート
パスポートのキーモルトはグレンキースになります。
香りは、樽材や木材といった木の上品な香りや、はちみつの甘い香りになります。
口当たりはライトで、ピート香はあまり感じられないライトな風味かつライトな甘みと酸味を感じられる味わいになっています。
まとめ
グレンキース蒸溜所で製造されているグレンキースについてご紹介しました。
一度は閉鎖された蒸溜所ですが、2013年に再始動していることが特徴です。
また、どのラインナップも安く購入することができず、たいへん希少価値のあるボトルだといえます。
この記事で興味を持った方は、グレンキースを是非ご賞味ください。