マッキンレーの種類や味わい・おすすめの飲み方などを徹底解説

マッキンレー

マッキンレーは、スコットランドで作られているブレンデッド・ウイスキーです。

この記事では、マッキンレーの味わいや香りの特徴、歴史や製造方法などを紹介します。

おすすめの飲み方や種類ごとの特徴を掲載しているほか、記事の最後にはマッキンレーがお好きな方におすすめのウイスキーの提案なども行っています。

是非ウイスキー選びの参考にしてみてください。

目次

マッキンレーの特徴・概要

マッキンレー ロゴ

マッキンレーは、スコットランドにある「マッキンレー社」から販売されているブレンデッド・ウイスキーです。

マッキンレー社は5代にわたりウイスキーのブレンダーと蒸留業務を行っており、先祖代々の研鑽された技術が光るウイスキーを提供しています。

味の特徴

マッキンレーは全体的に甘く、アルコール特有の辛さが控えめです。

若い原酒を使用しているものとしては比較的飲みやすく、ビターさのあとから追いかける麦芽の甘さが特徴的な仕上がりとなっています。

全体的に甘くて濃厚な味わいのため、初心者にも飲みやすいウイスキーです。

香りの特徴

マッキンレーはラムレーズンを彷彿とさせる香りがメインのウイスキーです。

遅れてナシや青リンゴなどのフルーティなフレーバーやカカオ、バニラに加えウッディな香りが多少ある仕上がりのウイスキーとなっています。

喉ごし・フィニッシュの特徴

マッキンレーはまろやかな喉ごしと、モルティーな甘さが香る穏やかなフィニッシュのウイスキーで、フィニッシュよりもアタックが強い傾向にあります。

また、若いボトルは比較的スムースな喉ごしですが、やや年数を重ねたボトルはウイスキーの粘度が増している傾向にあります。

マッキンレーのおすすめの飲み方は「ロック」

ウイスキー ロック

マッキンレーのおすすめの飲み方は「ロック」です。氷を加えると甘さがぐっと増し、さらに麦芽由来の美味しさを堪能することができます。

このウイスキーには様々な飲み方で味わえる万能さがあり、ロックのほかに水割りやストレートなどでも美味しく飲むことが可能です。

マッキンレーの種類

ここではマッキンレーの種類を紹介しています。

現在主に販売されているマッキンレーはノーマル品3種と、南極大陸から発見されたウイスキーを再現した「マッキンレーシャクルトン」シリーズ2種です。

マッキンレーのノーマル品3種

マッキンレー スタンダード

マッキンレー スタンダード

「マッキンレー スタンダード」は現在最も流通しているボトルです。

レーズン香や麦芽の甘さ、まろやかな口当たりが特徴で、早熟ながら比較的飲みやすく安価なためウイスキー初心者にもおすすめです。

マッキンレー5年 1960

マッキンレーズ5年 1960

「マッキンレー5年 1960」は、1960年代に発売され、1970~1980年代に流通したブレンデッド・モルト使用のオールドボトルです。

カスタードクリームのような甘さとナッツを砕いたような香ばしさがあり、その後バタークッキーのような風味が口に広がります。

ブラックペッパーのようなスパイシーなフィニッシュも特徴的で、ウイスキーの甘さ・辛さ・深みの全てを堪能できる贅沢なオールドボトルとして人気があります。

マッキンレー5年
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マッキンレー レガシー12年

マッキンレー レガシー12年

「マッキンレー レガシー」は麦芽の甘い香味とほろ苦さがある、しっかりした熟成感のボトルです。

レガシーは「先祖代々の遺産」という意味で、この商品にはマッキンレー家5代にわたる技が凝縮されていることを表しています。

早熟のボトルと比較すると粘度が高く、ねっとりした飲みごたえとややピーティーなフィニッシュが特徴的なウイスキーです。

マッキンレー シャクルトン 2種

「マッキンレーシャクルトン」シリーズは、100年前の南極大陸冒険家「アーネスト・シャクルトン」が、南極大陸に持ち込んだウイスキーを再現したレプリカボトルの総称です。

飲みごたえや味わい、香りの異なる2種が現在発売されています。

マッキンレー シャクルトン レアオールド・ハイランド

マッキンレーシャクルトン レアオールド・ハイランド

「マッキンレーシャクルトン レアオールド・ハイランド」は、南極大陸の凍土の中に眠っていた100年前のウイスキーを再現したボトルです。

8年~30年の様々な原酒を掛け合わせているため味や香りに複雑さがあり、スタンダードなマッキンレーからはかけ離れた味わいの玄人向けウイスキーに仕上がっています。

マッキンレー シャクルトン レアオールド・ハイランド
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マッキンレー シャクルトン セカンド

マッキンレーシャクルトン セカンド

「マッキンレーシャクルトン セカンド」は100年前の南極大陸冒険家「アーネスト・シャクルトン」が南極大陸に持ち込んだウイスキーを再現した、レプリカボトルの第2弾です。

第1弾の「マッキンレー ハイランド・オールド」と比較すると淡くフレッシュで飲みやすく、リンゴを彷彿とさせるフルーティーさとショウガの香りに、ややスパイシーなフィニッシュと余韻があるウイスキーとなっています。

マッキンレー シャクルトン セカンド
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マッキンレーの蒸留所・歴史

チャールズマッキンレー

マッキンレー社は、1815年にエジンバラの外港リースでチャールズ・マッキンレーによって創業されました。

元々はワイン商として事業を設立した会社だったのですが、2代目のジェームス・マッキンレーが蒸留事業に積極的に取り組みだしたことをきっかけに、ウイスキーのブレンダー事業が始まっていきました。

その後1892年に、ジェームスはジョン・バーニーという協力者と共にインヴァネス郊外に1号目の蒸留所「グレーンモール蒸留所」を創建します。

さらに1920年にはその隣に存在していた「グレン・アルビン蒸留所」買収を成功させ、ブレンダー兼蒸留業者としての一時代を築くに至りました。

マッキンレー社が最も誇りに思っているのは、1907年に自社製のウイスキーがアーネスト・シャクルトン卿率いる南極探検隊のオフィシャル・スコッチに選ばれたことです。

シャクルトン隊がこの時南極に置いてきたマッキンレー社製のウイスキーは、その後別の南極探検隊により掘り出され、約1世紀ぶりに日の目を見ることになります。

凍土に保存されていたこのウイスキーは全く品質の劣化が見られず、マッキンレー社製ウイスキーの品質の高さを世に知らしめました。

その後南極ウイスキーのレプリカは「マッキンレーシャクルトン」として2弾にわたり販売されています。

1960年代まではブレンデッド・モルトを主に「マッキンレーズ」として販売していたマッキンレー社ですが、1960年以降にはグレーンモルトを加えた現在の形式のウイスキーの販売をはじめました。

これが現在取り扱いがメインとなっている「マッキンレー スタンダード」のはじまりだとされています。

マッキンレーの製法

マッキンレーは主に4種の原酒を混ぜ合わせて作られる、ブレンデッド・ウイスキーです。

1960年製のブレンデッド・モルト「マッキンレーズ」と、現在販売されている「マッキンレー スタンダード」には、基本的に5年熟成のモルトやグレーンが使われています。

使用されるモルト原酒は何度か変化しており、1960年製のマッキンレーズには自社蒸留所であるグレンモールやグレンアルビン、グレンアラヒーのモルトが使用されていました。

現在販売されているマッキンレーには、アイル・オブ・ジュラやタリバーディン、タムラヴ―リンなど、他社蒸留所の原酒も使われているようです。

マッキンレー好きにおすすめウイスキー

ここではマッキンレーがお好きな方におすすめのウイスキーを3つ紹介します。

味・香りが似た系統のウイスキーの中でも、飲み方の多様性や価格帯が似たものを取り揃えました。

マッキンレーと似た傾向のウイスキーをお探しの際には、是非参考にしてみてください。

フェイマスグラウス メロウゴールド

フェイマスグラウス メロウゴールド

安価でモルトグレーンの甘さや香りを堪能でき、かつ様々な飲み方に対応できる「フェイマスグラウス メロウゴールド」は、マッキンレー好きにおすすめです。

レーズンやプラムを彷彿とさせる芳醇な味わいは、ロックやストレートはもちろん、水割りやハイボールでも崩れることがなく様々な飲み方で楽しむことができます。

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グレンアラヒー15年

グレンアラヒー15年

「マッキンレー レガシー12年」のような、シェリー樽で熟成された粘度の高いボトルをお探しの方には、「グレンアラヒー 15年」がおすすめです。

レーズンや甘いスパイスが香る、シェリー樽熟成のリッチで濃厚な味わいが特徴的なウイスキーに仕上がっています。

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ダンベーガン ハイランド

ダンベーガン ハイランド

マッキンレーのような、ラムレーズンの香りが強いウイスキーをお探しの方には「ダンベーガン ハイランド」がおすすめです。

レーズン香が非常に強く、グラスからもしっかりと香りが立ち上ります。

マッキンレーと比較して、やや辛みがある点には注意が必要です。

まとめ

この記事ではスコットランドの「マッキンレー社」から販売されている、マッキンレーを紹介しました。

シェリー樽特有のレーズン香と甘くまろやかな味わいが特徴的なこのウイスキーが気になった方は、是非ご賞味されてみてください。

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