ウイスキー銘柄

グレンリベットの種類や味わい・おすすめの飲み方などを徹底解説

グレンリベット

グレンリベットは、くどくなく爽やかでフルーティーな味わいで、とろっとした甘みのある飲み心地はウイスキーに慣れていない人でも飲みやすく入門向けとも言われています。

また、世界で一番飲まれているシングルモルトで、歴史あるウイスキーです。

その歴史から「全てのシングルモルトの原点」と呼ばれています。

グレンリベットの特徴

グレンリベット

出典:Scott

初心者向け!クセの少ないシングルモルト

グレンリベットは歴史あるシングルモルト・スコッチウイスキーです。

くどくなく爽やかで、とろっとした甘みのある飲み心地はウイスキー初心者にぴったりです。

フルーティーな香りは「柑橘系・花・蜂蜜・バニラ・ナッティ」と例えられることが多く、ピート香(ウイスキー独特の消毒液っぽい薬品系の匂い)はほぼありません。

そのため、クセが少なくバランスのとれた味わい、その飲みやすさから「シングルモルトウイスキーの入門編」とも言われています。

ウイスキーについて調べると、初心者向けの銘柄ランキングにも必ずランクインしているので、名前は知っているという方も多いのではないでしょうか。

また、シングルモルトの中では比較的リーズナブルな価格であるのも、オススメポイントです。

グレンリベットとは「静かな谷」を意味する

グレンリベットは、ゲール語で「静かな谷」や「リベット谷」を意味します。

グレンリベットはスコットランドのスペイサイド地方で生まれました。

スペイサイド地方はウイスキー蒸留所がたくさんある土地として有名です。

その名の通り、グレンリベット蒸留所はリベット川の谷に位置しており、地下水も豊富でウイスキー作りに最適な土地とされています。

世界で一番飲まれているシングルモルト

グレンリベットは多くの人々に愛されているウイスキーです。

2015年、それまで最も売れているシングルモルトだった「グレンフィディック」を抜き、世界1位となりました。

主力商品「ザ・グレンリベット」が様々な熟成年数で販売されている他、シーバス・リーガルやロイヤル・サリュートなどのブレンデッド・ウイスキーのキーモルトとしても用いられています。

グレンリベットの飲み方は「ストレート」がおすすめ

グレンリベット 蒸留所 試飲

出典:Terekhova

グレンリベットは「全てのシングルモルトの原点」と呼ばれています。

そのため、シングルモルトの味わいをダイレクトに楽しめる「ストレート」がオススメです。

ストレートで飲むことで口の中で香りがパァーッと開きます。
ストレートで飲む際は、チェイサーも準備しておくのが良いでしょう。

シングルモルトの中でもクセが少ないため、ストレート以外でもロックやハイボールなども相性は良いといえます。

グレンリベットの種類

ウイスキーの基本的な飲み進め方は、同じ銘柄で異なる年代の種類を飲み比べていきます。(縦飲み、垂直飲みといいます。)

理由としては、同じ銘柄であれば味やテイストの傾向が共通しており、比べたときにより違いがわかりやすいため自分の好みに合った年代を見つけやすいからです。

現在販売中・販売されていた種類をご紹介します。

ここに記載がないもの(終了銘柄、休止銘柄)も随時更新していく予定です。

どれから飲み始めるか、次はどれを飲むか、種類を選ぶ際のご参考になれば幸いです。

ザ・グレンリベット12年

ザ・グレンリベット12年

グレンリベット12年は、代表的なレギュラーボトルと言われる一本です。

「完璧なバランス」と高く評価されることが多く、トロピカル、花のようとも例えられるフルーティーで爽やかな香りと甘くソフトな口当たりが特徴です。

樽は伝統的なアメリカンオークを使用。

ザ・グレンリベット15年 フレンチオーク・リザーブ

ザ・グレンリベット15年 フレンチオーク・リザーブ

ザ・グレンリベット15年 フレンチオーク・リザーブは、バターのようにクリーミーでリッチな香りと、マンゴーのフルーティーな風味、シナモンや白胡椒のスパイシーさを思わせる味わいを楽しめます。

それまでコニャックの製造などに使われてきたフレンチオークの樽をウイスキー作りに用いたのは、グレンリベットが初めてとなります。

そのフレンチオークの新樽で熟成されたこのモルトはバランスの良さを保ちつつ、個性的で長く続く余韻は、ナッティでまろやかです。

輸入数が少なく、希少な一本です。

ザ・グレンリベット18年

ザ・グレンリベット18年

ザ・グレンリベット18年は、ファーストフィルとセカンドフィルのアメリカン・オークの樽と、シェリー・オークの空き樽を組み合わせることによって、複雑でエレガント、そしてゴージャスなこのモルトが生み出されました。

完熟した洋ナシを思わせるフルーティーさと花の甘美さを併せ持ち、ファッジ・スパイス・オレンジ・蜂蜜・ナッツのバランスが取れた味わい。

特にオレンジの風味が強めなところが特徴的です。

香ばしくスパイシーな余韻が長く続きます。

ザ・グレンリベット アーカイブ21年

ザ・グレンリベット アーカイブ21年

ザ・グレンリベット アーカイブ21年は、アメリカン・オークとシェリー・オークの樽の組み合わせたボトルです。

樽は一つ一つ香りを嗅ぎながら手作業で選ばれ、そうしたこだわりがこのモルトを重厚に仕上げています。

長期熟成のウッディ感、シェリー樽がもたらすドライフルーツ感が大胆でリッチ。

そしてナッツ・レーズン・トフィーを強く感じる、長く濃厚なフィニッシュです。

レアな少数特注での製造。

ザ・グレンリベット25年

ザ・グレンリベット25年

ザ・グレンリベット25年は、最低でも25年以上熟成させたレアなモルト原酒のみを使った、シリーズ極上の逸品です。

樽も、専門家が厳選したヨーロピアン・オークのオロロソ・シェリー樽のみを使用。

ダークチョコレートとレーズンの深い香り、少しシナモンのスパイシーさもあるシルキーでエレガントな甘み、長くリッチな余韻は「贅沢」そのものと言えるでしょう。

ザ・グレンリベット ファウンダーズリザーブ

ザ・グレンリベット ファウンダーズリザーブ

ザ・グレンリベット ファウンダーズリザーブは、古典的でクラシカルなモルトです。

創業者のジョージ・スミスが思い描いていたオリジナルのスタイルを、完璧な形で現代によみがえらせたからです。

それを表すようにパッケージとボトルにはジョージのサインが入っています。

熟したオレンジのような繊細な柑橘系の香りが広がり、味わいはクリーミーで強い甘みとバニラ感。

ノンエイジですが、角のないスムースな飲み口となっています。

ザ・グレンリベット ナデューラ オロロソ

ザ・グレンリベット ナデューラ オロロソ

ナデューラとはゲール語で「自然」「自然な~」という意味があり、伝統的な製法や樽にこだわることで、ウイスキー本来の自然な風味や味わいを楽しめるシリーズです。

本来のフレーバーをそのまま余すことなくボトリングするため、少量生産かつノン・チルフィルタリング製法を用いた「カスクストレングス」となります。

オロロソはスペインのへレス地方で採れたファーストフィルのオロロソ・シェリー・オーク樽を使用。

ノンエイジながらも小さな樽を使ったり、チルなしで濾過したりすることで、シェリー樽が醸すドライフルーツ感とシナモン系のスパイシーさを強く感じることができます。

なめらかでクリーミーな味わいは、ダークチョコレートやママレードに例えられることも。

アルコール度数は約60度。

ザ・グレンリベット ナデューラ ファーストフィル セレクション

ザ・グレンリベット ナデューラ ファーストフィル セレクション

グレンリベット ナデューラ ファーストフィルは、熟成樽にファーストフィルのアメリカン・ホワイト・オーク樽を使用したボトルです。

一般的にはあまりウイスキー作りには使われない樽ですが、グレンリベット蒸留所では創業以来好んで使っているため、グレンリベットらしさにあふれたウイスキーです。

とろけるようなバニラ感が香りと味わいに漂い、熟した洋ナシのニュアンスがプラスされ、パイナップルやバナナを思わせるトロピカル感は少し刺激的。

アルコール度数は約60度。

ザ・グレンリベット ナデューラ ピーティッド

ザ・グレンリベット ナデューラ ピーティッド

初心者向けとしても有名なグレンリベットはピート香がほぼないことが特徴となっていますが、こちらのピーティッドでは強めのスモーキー・フレーバーを堪能することができます。

大麦の乾燥にピートの煙を使うからで、グレンリベットの中でも変わりダネ。

しかし、かつてはグレンリベット蒸留所でもピートを焚いており、変わってはいても、クラシカルな印象です。

赤リンゴや柑橘系にスモーキーさが調和した香りと、バニラトフィーの甘みにはっきりと感じられる焦げたような味わいが重厚。

余韻はスモーキーかつスパイシー。

アルコール度数は約60度。

グレンリベットの蒸留所・歴史

グレンリベット BillSmith

出典:THE GLENLIVET

今から大体300年ほど前、17世紀~18世紀にかけて、グレンリベットの故郷であるスコットランドには密造酒が蔓延していました。

スコットランドがイングランドに統合されたことにより、酒税がはね上がったからです。

なんとスコットランドで製造されるウイスキーの半分が密造酒だった時代もあると伝わっています。

人目のつかない山奥でこっそりと作られるウイスキー。

イングランド人たちはそんなウイスキーを「田舎者の密造酒」として、決して高く評価はしていませんでした。

ところが1822年、そうした状況を一変させる出来事が起こります。

当時の国王ジョージ四世がウイスキーの評判を聞きつけ「リベット谷にいるらしいジョージ・スミスという男の作るウイスキーは大変うまいと聞く。ぜひ飲んでみたい」と言い出したのです。

もちろん、ジョージが作っていたのは密造酒でしたが、このことがきっかけで一躍有名になり、1823年には酒税法も大幅に緩和されることとなりました。

そして、翌年の1824年、ジョージのリベット谷のグレンリベット蒸留所はイングランド政府の公認を受け、政府公認第1号の蒸留所となります。

これこそがグレンリベットが全てのシングルモルトの「元祖」もしくは「原点」と呼ばれる所以です。

長く暗い密造酒の時代に終止符を打ったのは、国王をうならせ、法律をも変えてしまう素晴らしいウイスキー、グレンリベットでした。

その後、その名声にあやかろうと偽物のグレンリベットがたくさん出回ります。
これに対してジョージの息子ジョン・ゴードン・スミスは裁判を起こし、自分たちの作るウイスキーだけがグレンリベットを名乗れるという訴えが認められました。

さらに本物のグレンリベットである証として「THE」を付けることとし、今や世界中で愛される「ザ・グレンリベット」が誕生したのです。

グレンリベットの製法

グレンリベット蒸留所

出典:Terekhova

グレンリベット蒸留所のあるリベット渓谷は、気温と湿度は年間を通してほぼ一定で、良質な水もたっぷりとあるため、まさにウイスキー作りに最適な場所です。

仕込み水には、谷を流れる川の水ではなく、蒸留所にある「ジョシーの泉(ジョシーズ・ウェル)」の水を使用しているのが特徴的。

この水、実は硬水なんです。
ウイスキーの仕込み水と言えば一般的には軟水。

しかしグレンリベットにはその土地に合ったミネラル豊富な硬水を選ぶことで、酵母が育ちやすく、また大麦の糖分をより多く抽出することができ、独特の爽やかな香りが生み出されるとされています。

大麦はマレーのポートゴードン村にあるクリスプ・モルトハウスのものを使用。
モルトにはピートの香りはつけません。

蒸留器のタイプは昔ながらの単式蒸留器(ポット・スチル)のランタン型。

ユニークな形こそがグレンリベットのスッキリとした味わいの元と言われているそうです。

蒸留された原酒は熟成のためにアメリカンオークとヨーロピアンオークを組み合わせた樽へ。

グレンリベット蒸留所では、風味や色の付きやすいシェリー樽よりもバーボン樽の使用率が高くなっています。

「ジョシーの泉」から湧き出る水は200年もの間ずっと変わらず、蒸留器の形・大きさも150年以上前のまま。

豊かな風土と創業時から続く伝統の製法、そして職人たちの情熱と技術が「ザ・グレンリベット」を作り上げているのです。

グレンリベット好きにおすすめウイスキー3選

個人的におすすめなウイスキーをご紹介します。

すでにグレンリベットが好きもしくは飲んだことがある方、新しい銘柄にチャレンジしたい場合は参考にしてみてください。

グレンフィディック


グレンリベットと同じ系統としてあげられる機会の多いウイスキーは「グレンフィディック」です。

同じスペイサイド地方で作られるシングルモルト。
ピート香がほぼなくクセがないところや、フルーティーで爽やかな香りがグレンリベットと似ています。

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グレングラント


また、同じくスペイサイド地方のシングルモルト「グレングラント」もオススメ。

ノンピートな製法で飲みやすく、グレンリベット好きな人なら美味しいと感じること、間違いナシです。

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グレンモーレンジ


エリアは変わりますが、北ハイランドのシングルモルト「グレンモーレンジ」も、グレンリベットと同じく仕込み水が硬水なので風味や味わいが似ているとされています。

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まとめ

グレンリベットというウイスキーについて、かなり詳しくなれたのではないでしょうか?

フルーティーで爽やかな香りと甘くソフトな口当たりは、万人に好まれています。

これからウイスキーを飲み始める人は、「ザ・グレンリベット12年」がおすすめですので是非お試しください。

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