トリスはサントリーが製造しているブレンデッドウイスキーです。
現在では、ボトルの販売の他にコンビニやスーパーなどでは、缶タイプのハイボールも販売するなど、どこに行っても見かける銘柄です。
この記事では、トリスの味わいや特徴、歴史、製造方法などを紹介します。
記事の最後には、トリスが好きな方におすすめのウイスキーも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
トリスの特徴・概要
トリスは1919年に販売が開始され、それ以降サラリーマンを中心に日本を代表するウイスキーとして知られています。
特に注目を浴びているのが、CMです。
2020年現在では、女優の吉高由里子さんか起用したハイボールのCMが流れており、また昔から登場しているおじさんのキャラクターが有名です。
トリスの味・香りの特徴
トリスはアルコールの刺激を強く感じますが、風味は甘みが主体となっています。
また、シェリー樽で熟成しているため、加水をすると果実のフルーティな風味を感じられます。
トリスのキャラクターの名前はアンクルトリス
CMでお馴染みのおじさんのキャラクターの名前は、「アンクルトリス」と命名されています。
アンクルトリスは1958年に誕生し、「広告の主役には等身大の存在を」という想いから生まれました。
誕生以降は毎回CMに登場するなど、トリスのイメージキャラクターとして活躍し、また缶タイプにはアンクルトリスがプリントされています。
そのため、知らない人の方が多いのではないでしょうか。
トリスと言えば、おじさんのキャラクターですね。
トリスのおすすめの飲み方はハイボール
トリスの飲み方は、やはりハイボールでの飲み方がおすすめです。
トリスは安価な値段で購入できますが、アルコールの刺激が強くこれといった独特な風味も感じません。
ただ、炭酸で割ると風味がライトになりまた、フルーティな味わいを感じられるようになります。
コンビニやスーパーなどではハイボールの缶タイプが販売されているため、まずは缶タイプから飲むことをおすすめします。
トリスの種類
トリス クラシック
トリス クラシックは、トリスのスタンダードボトルです。
香りは、バニラやカラメルといった甘い香りが漂いますが、香りはそこまで強くありません。
味わいは、アルコールの刺激が強く甘い風味を感じます。
全体的には、なめらなか舌触りで甘い味わいとなっています。
ストレートだとアルコールの刺激を強く感じるため、炭酸で割って風味をライトにしたほうが飲みやすくなります。
トリス エクストラ
トリス エクストラも、「トリスクラシック」と同様にアルコールの刺激を強く感じますが、味わいは対照的となっています。
香りは、シェリー樽由来のフルーティな香り。
味わいは、アルコールの刺激を強く感じますが、青リンゴの爽やかでフルーティな風味を感じ、後味はスッキリとしています。
全体的には、スッキリとしたキレのある味わいとなっており、「トリスクラシック」とは対照的な味わいとなっています。
トリス スクエア
トリス スクエアはすでに終売となっていますが、ネット上ではまだ購入できるボトルです。
2003年に発売が開始され、当時は丸形のボトルが主流でしたが、トリススクエアは四角い形で登場したため、珍しいと話題にもなりました。
香りは、トリスらしいアルコールの刺激を感じ、その後にバニラやカラメルといった甘い香りが漂います。
味わいは、甘みの後に青リンゴような味わいを感じますが、全体的に風味は薄く感じます。
トリス ハニー
「トリス ハニー」は、トリスのエクストラにハチミツを加えたウイスキーベースのリキュールです。
このボトルは、アルコール度数20のためウイスキーのクセやアルコール度数が高めが苦手な人にも飲みやすくなっています。
さらに、ウイスキーにハチミツを混ぜているだけではなくレモンスピリッツも入っており柑橘系の爽やかさも味わえます。
そして、このボトルはリキュールとして区別されていますが鼻を抜けていくときにはウイスキーの香りがしっかりと残ります。
そのため、好みによってストレート・ロック・ハイボールなど様々な飲み方で楽しむことができます。
トリスの蒸留所・歴史
トリスは戦後間もない深刻なモノ不足だったころに、「安くてもしっかりした品質のお酒を飲んでもらいたい」という想いから1946年に誕生しました。
当時は、原酒を5%入れた3級ウイスキーとして誕生しましたが、徐々に原酒の配合率が多くなり10%に引き上げられ、2級ウイスキーとして発売されるようになりました。
また、他のウイスキーに比べ安価だったこともありすぐさま人気を博しました。
1950年の高度経済成長期には、全国にトリスバーが誕生し、冬はホット、夏場はハイボールといった飲み方を提案したことで、日本にウイスキーが広まっていきました。
そして、1958年に「広告の主役には等身大の存在を」という想いから現在でも起用されている「アンクルトリス」と命名されたキャラクターが誕生し、トリスと言えばおじさんのキャラクターが定着していきます。
2003年にはラインナップ一新したことにより、若年層の顧客をゲットするようになります。
2010年にハイボールブームが訪れたことにより、スタンダードボトルに加え、スッキリとしたキレのある味わいの「トリスエクストラ」の販売を始めます。
この頃に、ハイボール缶も登場し、若者を中心に爆発的なヒットを生み出します。
そして、2015年に今まで販売していた「トリスブラック」の後継となる「トリスクラシック」の発売を始めました。
トリスの製法
酒税法が改正させる1989年までは、トリスはモルト・グレーン原酒の他に廃糖蜜から作られたアルコールをブレンドしていました。
しかし、酒税法が改正されてからの原料はモルト・グレーンのみとなったことからトリスの品質が上がりました。
トリスはブレンデッドウイスキーであり、トリスの製造を手がけるサントリーが所有している山崎蒸留所や白州蒸留所、それから知多蒸留所のモルト・グレーン原酒をブレンドして作られています。
スタンダードボトルとなる「トリスクラシック」は、キーモルトとなるモルト原酒にはシェリー樽で熟成された白州蒸留所のモルト原酒を使い、フルーティな風味を作り上げています。
トリス好きにおすすめのウイスキー
トリスが好きな方におすすめのウイスキーを紹介します。
トリスの「甘み」や「フルーティな風味」といった特徴を基準に2本選びました。
ブラックニッカ クリア
ブラックニッカ クリアは、ニッカウヰスキーが手がけるブレンデッドウイスキーです。
トリスと同じく、万人受けする風味が特徴で、ハイボールでの飲み方が定番です。
ブラックニッカクリアは、ノンピートモルトを使用しているため、クセがなくほのかに甘いグレーンウイスキーの風味やすっきりとした後味が特徴です。
サントリー角瓶
サントリー角瓶もサントリーが手がけるブレンデッドウイスキーで、コンビニやスーパーとどこでも見かける定番のウイスキーです。
香りは、微かにフルーティな香りを感じます。
味わいは、深みのあるコクがあり、ドライでスッキリとした後味となっています。
また、アルコールによる刺激も少ないため、トリスより飲みやすいと感じる方も多くいます。
飲み方は、やはり定番のハイボールがおすすめです。
まとめ
トリスは、サントリーが製造・販売を行っているブレンデッドウイスキーです。
バニラやカラメルの甘い香りスッキリとした味わいは、ハイボールでの飲み方が一番合います。
しかし、加水をすると果実味溢れるフルーティな香りも楽しめるため、水割りでの飲み方もおすすめです。
コンビニやスーパーとどこでも安価で購入できるため、ぜひお試しください。