ウエストコークは、アイルランドで作られているで作られているアイリッシュ・ウイスキーです。
この記事では、ウエストコークの味わいや香りの特徴、歴史や製造方法などを紹介します。
おすすめの飲み方や種類ごとの特徴を掲載しているほか、記事の最後にはウエストコークがお好きな方におすすめのウイスキーの提案なども行っています。
是非ウイスキー選びの参考にしてみてください。
ウエストコークの特徴・概要
ウエストコークは、アイルランドにある「ウエストコーク蒸留所」から販売されているアイリッシュ・ウイスキーです。
2003年から販売され始めた後発の銘柄ですが、現在のラインナップは9種と非常に豊富です。
アルコール度数は40%程度のため、飲みやすいウイスキーといえます。
味の特徴
ウエストコークの風味は、ボトルによりさまざまです。
樽熟成をされていない純粋なシングルモルトでは、酸味のあるフルーティーな風味やバタースコッチに似た甘さが楽しめます。
香りの特徴
ウエストコークの香りは、熟成する樽で大きく変化します。
シングルモルトの場合は、甘みのあるスパイスやブリオッシュのような香りを堪能可能です。
喉ごし・フィニッシュの特徴
ウエストコークは、非常に滑らかな口当たりが特徴のウイスキーです。
余韻の風味はボトルにより異なります。
スタンダード品であるシングルモルトの場合、しっかりした甘みが長く続くのが特徴です。
ウエストコークのおすすめの飲み方は「ストレート」
ウエストコークのおすすめの飲み方は「ストレート」です。
個性あるボトルごとの味わい・香りをそのまま堪能できる、ストレートで味わいましょう。
香りや風味を花開かせるために、数滴水を垂らすのもおすすめです。
ウエストコークの種類
ウエストコーク シングルモルト
ウエストコーク シングルモルトの特徴は、甘い香味です。
バーボン樽で熟成されているこのウイスキーでは、バニラや蜂蜜のような甘い香りが楽しめます。
酸味のあるフルーティーな風味やバタースコッチに似た、豊かな風味も特徴です。
ピート香は含まれていないため、他のアイリッシュ・ウイスキーよりも飲みやすいといえるでしょう。
ウエストコーク カスクストレングス
バーボン樽で10年間熟成された原酒を、加水せずにボトリングしたシングルモルトのウエストコークです。
通常のシングルモルトより甘い香りと、スパイシーな味わいが楽しめます。
風味のニュアンスは、オレンジの皮やドライフルーツに似ており、バランスに優れています。
アルコール度数は62%と高いため、チェイサーを用意して楽しみましょう。
ウエストコーク バーボンカスク
3種の原種をバーボン樽で熟成させた、ブレンデッドタイプのボトルです。
リンゴのような爽やかなフルーツのニュアンスに、ペッパーのようなスパイシーさを加えた刺激的な風味が堪能できます。
ウエスト コーク シェリーカスク
12年間長期熟したバーボン樽原酒を、さらにペドロヒメネスシェリーの樽で熟成させたウイスキーです。
ドライな後味と熟した干しプルーン、イチジクに似たフルーティーな香味が楽しめます。
ウエストコーク IPAカスク
バーボン樽で熟成した原酒をIPAビールの樽を使い後熟させた、非常に珍しい熟成法のウイスキーです。
まるでビールのようなホップのニュアンスとドライな喉ごし、柑橘系の爽やかな風味が楽しめます。
ウエストコーク スタウトカスク
黒ビールの1種であるスタウトの樽で、バーボン樽熟成の原種を後熟させたウイスキーです。
スタウトビールに似たダークチョコレートのようなほろ苦い甘みや、コーヒーに似た風味、バニラのニュアンスが感じられます。
ウエストコーク ラムカスク
バーボン樽熟成の原酒をラム酒の樽に詰めて後熟させたボトルです。
まるでトーストのような香ばしいモルト感あふれる味わいとコーヒーに似た苦み、ハチミツ・バニラに似た香りが堪能できます。
ウエストコーク ヴァージンオークカスク
バーボン樽熟成の原酒を、一度もウイスキーを熟成したことのないバーボン樽で後熟させたボトルです。
新しいオークチップのような爽やかな香りとバニラのニュアンス、ほんのり感じられるフルーツの風味が特徴です。
ウエスト コーク ポートカスク
バーボン樽熟成の原酒をポートワイン樽で後熟させたボトルです。
ドライフルーツに似たワインのようなニュアンスと、スパイシーな香りが楽しめます。
ウエストコーク ピートチャードカスク
原種をシェリー樽で熟成させた、ピート感の強いボトルです。
熟したベリー系の果実に似た甘いニュアンスと、ピート香が混ざりあう個性的な香味が堪能できます。
ウエストコーク ボグオークチャードカスク
シェリー樽熟成の原種を組みあわせ、ボグオーク樽で後熟させたウイスキーです。
非常にスパイシーなニュアンスの風味とシェリー樽らしい甘やかな果実の香味が組み合わさった、癖の強い味わいが楽しめます。
ウエストコーク ブラックカスク
グレーンとモルトの配分を6:3に設定し、ファーストフィルバーボンの焦がし樽で熟成させたこだわりのボトルです。
通常のバーボンボトルよりキャラメルやバニラに似た甘めのニュアンスが強く、スモーク香も感じられます。
ウエスト コーク カルヴァドスカスク
非常に珍しいカルバドスガルニエ樽と、バーボン原酒を組み合わせたウイスキーです。
バニラをまとったナッツとドライフルーツに似た風味と、リンゴ・洋ナシに似た爽やかなフルーツ香が楽しめます。
ウエストコークの蒸留所・歴史
ウエストコーク蒸留所は、アイルランドのコーク州にある蒸留所です。
2003年に設立された比較的新しい蒸留所でありながら、多種多様なお酒を世に送り出してきました。
同じ敷地内でモルティングも行っている、非常に設備が整った蒸留所です。
モルトやグレーンウイスキーのほかにポットスチルウイスキーを生産しており、これらを組み合わせてウエストコークを生み出しています。
ウォッカやジン、日本酒、アイルランド最古の蒸留酒ポティーンなど、製造している原酒はウイスキーのみにとどまりません。
ウエストコークの製法
ウエストコークの原酒の初留釜はロケットという愛称が付いています。
これは、世界で最も蒸留スピードが速いことから来た愛称です。
シングルモルトは柑橘に似た酸味や、バタースコッチの甘みのなかに甘いスパイスが感じられる余韻のある甘さが特徴です。
この原酒と多種多様なグレーンウイスキー・ポットスチルウイスキーを使い、ウエストコークは作られます。
ブレンド原酒の配分だけでなく、樽にもこだわっているのがウエストコークの特徴です。
時にビールやラムなどの樽も使用し、オリジナリティあふれるウイスキーを作っています。
ラインナップのボトルは、すべてデザインが異なったデザインです。
国内流通品は700ml3,000円前後で購入できるため、ぜひ集めて飾ってみてはいかがでしょうか?
ウエストコーク好きにおすすめウイスキー
ここではウエストコークがお好きな方におすすめの、さまざまな樽を使ったウイスキーを3つ紹介します。
ウエストコークと似た傾向のウイスキーをお探しの際には、是非参考にしてみてください。
ジェムソン スタウトエディション
ウエストコークに似たビール樽熟成のウイスキー、ジェムソン スタウトエディションを飲んでみませんか?
スタウトビールを後熟した樽でさらにジェムソンを熟成させたこのウイスキーは、世界的に珍しい商品です。
スパイシーなニュアンスから徐々にヘーゼルナッツミルクチョコへ変化する香りと、カカオやコーヒーのような風味がこのウイスキーでは楽しめます。
トマーティン ク ボカン ヴァージン オーク
バージンオーク樽後熟のウエストコークと、バージンオークのみで熟成したトマーティン ク ボカン ヴァージン オークを飲み比べるのもおすすめです。
オーク樽とスモークが入り混じった香りや、スパイシーな香辛料の風味が楽しめるウイスキーです。
グレンモーレンジ ラサンタ
ウエスト コーク シェリーカスクと熟成樽の似ている、グレンモーレンジ ラサンタはいかがでしょうか。
このウイスキーはバーボン樽で10年熟成した原酒を、2種のシェリー樽で後熟させて作られます。
あっさりした口当たりとシェリーの甘く軽やかな香味が楽しめる、初心者にも飲みやすいウイスキーです。
まとめ
この記事ではアイルランドの「ウエストコーク蒸留所」から販売されている、ウエストコークを紹介しました。
さまざまな原酒や樽を組み合わせて作られるこだわりのウイスキーが気になった方は、是非ご賞味されてみてください。