クライゲラキは、スコットランドで作られているシングルモルト・ウイスキーです。
この記事では、クライゲラキの味わいや香りの特徴、歴史や製造方法などを紹介します。
おすすめの飲み方や種類ごとの特徴を掲載しているほか、記事の最後にはーがお好きな方におすすめのウイスキーの提案なども行っています。
是非ウイスキー選びの参考にしてみてください。
クライゲラキの特徴・概要
クライゲラキは、スコットランドにある「バカルディ社」から販売されているシングルモルト・ウイスキーです。
デュワーズのキーモルトとして知られるクライゲラキは、シングルモルトでの販売も行われています。
非常に癖が強い銘柄であり、熱狂的なウイスキー愛好家から強い人気を誇ります。
変わり種のウイスキーを飲みたい方に、特におすすめの銘柄といえるでしょう。
味の特徴
ハチミツのような芳醇な甘みとフルーティーさが楽しめるのが、クライゲラキの味の特徴です。
甘みを中心とする味構成の中に、ほんのりと硫黄のような風味も感じられます。
香りの特徴
クライゲラキはオレンジ・トフィーやナッツなどの香ばしい香りが楽しめるウイスキーです。
フルーツ香には熟成感があるため、トロピカルフルーツのようなニュアンスも感じられます。
スモーク感や硫黄の香りもあるため、ただ甘いだけ・フルーティーなだけの香りではなくやや癖がある仕上がりといえるでしょう。
喉ごし・フィニッシュの特徴
クライゲラキはやや重みのある喉ごし・口当たりが楽しめるウイスキーです。
フィニッシュはスモーキーで長く、口の中で硫黄のような香りがしっかり余韻として残ります。
クライゲラキのおすすめの飲み方は「ストレート」
クライゲラキのおすすめの飲み方は「ストレート」です。
クライゲラキの硫黄のような独特なニュアンスを楽しみたいなら、ストレートでそのまま原液を味わいましょう。
ナッティな硫黄の香りをさらに強く感じたいなら、スポイトで加水をし香りを花開かせるのもおすすめです。
クライゲラキの種類
ここではクライゲラキの種類を紹介しています。
現在主に販売されているクライゲラキは3種です。
クライゲラキ13年
甘さと硫黄のような香りのバランスが通にはたまらない、クライゲラキ唯一のオフィシャルボトルです。
飲むと癖が強い硫黄のような香味とスモーク香、トロピカルフルーツのような甘い味わいが複雑に絡み合います。
重厚な口当たり・長い余韻も特徴で、その独特な味わいからシングルモルトとしてのファンも多いウイスキーです。
クライゲラキ17年
シェリー・バーボンの原酒を半分ずつバッティングし、作られるクライゲラキです。
ドライフルーツの香りと濃厚なバニラの風味、ナッティなフィニッシュが楽しめます。
クライゲラキ23年
スタンダードより10年ほど、長熟もののクライゲラキです。
硫黄のような香りは炭のようなものへと強まり、さらに個性的な味わいへと変化しています。
黒糖やトロピカルフルーツのような甘みと、硫黄の香るフィニッシュが特徴的なウイスキーです。
クライゲラキの蒸留所・歴史
出典：whisky.com
クライゲラキは1891年に創業された、歴史ある蒸留所です。
交通のよい立地に建てられたクライゲラキ蒸留所では、ホワイトホースに使う原酒を蒸留する目的で建てられました。
所在地であるクライゲラキ村は交通の便が良く川も近い立地だったため、ウイスキー作りに最適と判断されたのです。
そのため、当時クライゲラキ蒸留所は「ホワイトホース蒸留所」のニックネームで呼ばれる事も多かったといいます。
その後蒸留所は1964～65年に改修され、一時期UDの傘下となりました。
現在ではバカルディ社の傘下に入ったため、クライゲラキの用途もデュワーズのキーモルトへと変わっています。
シングルモルトとしても愛されるクライゲラキは、さまざまなウイスキーのキーモルトを生み出し、ブレンデッド業界を支えてきた功労者といえるのです。
クライゲラキの製法
出典：whisky.com
クライゲラキは特別な窯で乾燥させた大麦を原料にして作られるウイスキーです。
油で焚く「グレネスク」という特殊な窯を使用し、硫黄のような風味と重厚感ある味わいを実現しています。
原料の発酵はシベリア産アカマツの木桶のみで行います、
そこに住み着いた菌を活用し、クライゲラキ独特の風味を持ったもろみは作られるのです。
蒸留はスコットランド伝統の製法であるワームタブ冷却装置を使い実施されます。
このらせん状をした冷却装置は、現在スコットランドで12基しかない希少なものです。
蒸留後の冷気を冷却・気化させ、クライゲラキ独特の風味を風味をもったウイスキーを抽出します。
その後原液はホグスヘッドバーボンかシェリーバットに詰められ、スコットランドのミッドランドで熟成されます。
クライゲラキ好きにおすすめウイスキー
ここではクライゲラキがお好きな方におすすめのウイスキーを3つ紹介します。
クライゲラキと似た傾向のウイスキーをお探しの際には、是非参考にしてみてください。
ザ・マッカラン シェリーオーク12年
硫黄のようなニュアンスをもつウイスキーとして有名なのが「ザ・マッカランシェリーオーク12年」です。
シェリーの芳醇な果実感を中心とした甘みのある味わいと、ゴム・硫黄に似たサルファリーなニュアンスが、このウイスキーでは堪能できます。
宮城峡 モスカテルウッドフィニッシュ
サルファリーなウイスキーをお探しの方におすすめなのが「宮城峡 モスカテルウッドフィニッシュ」です。
ハーブを漬け込んだハチミツのような独特な甘さとフルーツ香、ほのかに漂う硫黄の香りが堪能できます。
限定販売の商品のため、購入する際には古酒市場を確認しましょう。
グレンアラヒー12年
シトラス系の香りが楽しめるサルファリーウイスキーとしては「グレンアラヒー 12年」が挙げられます。
熟したシトラスや花の香りと共に立ち上ってくる、硫黄の香りが楽しめる逸品です。
ダークチョコレートやトロピカルフルーツのようなニュアンスの甘さがあり、クライゲラキに似た味わいを楽しめます。
まとめ
この記事ではスコットランドの「バカルディ社」から販売されている、クライゲラキを紹介しました。
独特の硫黄臭とフルーツのような甘みが特徴的なこの変わり種ウイスキーが気になった方は、是非ご賞味されてみてください。