バッファロートレースは、アメリカで作られているバーボン・ウイスキーです。
この記事ではバッファロートレースの味わいや香りの特徴、製造方法や歴史などを紹介します。
おすすめの飲み方や特徴を掲載しているほか、記事のラストにはバッファロートレースがお好きな方に向けたおすすめウイスキーの提案なども行っています。
是非ウイスキー選びの参考にしてみてください。
バッファロートレースの特徴・概要
バッファロートレースはアメリカのケンタッキー州にある「バッファロートレース蒸留所」で作られているバーボン・ウイスキーです。
蒸留所のそばに流れていたケンタッキー川が、かつて水牛の通り道になっていたことから「バッファロートレース」とこの蒸留所およびボトルは命名されたというエピソードがあります。
味の特徴
バッファロートレースはバターパンケーキのような甘くこってりした味わいが特徴のウイスキーです。
甘みの奥には爽やかなクローブやミントなどの、ハーバルでスパイシーなニュアンスも感じられます。
香りの特徴
バッファロートレースはまるでバニラカスタードのような、深くコクのある甘い香りを堪能できるウイスキーです。
乾燥したバナナやアンズ、イチゴなどのフルーティーな香りを堪能することもできます。
喉ごし・フィニッシュの特徴
バッファロートレースは刺激感が少なくマイルドで飲みやすい、上品な口当たりが特徴のウイスキーです。
角が取れたこのまろやかな味わいは、ウイスキー初心者が楽しむにも最適だといえます。
フィニッシュは長く、かすかに感じられるウッディなスモーク感とスパイシーなバニラ香がゆったりと続きます。
バッファロートレースのおすすめの飲み方は「ストレート」
バッファロートレースのおすすめの飲み方は「ストレート」です。
バッファロートレースには芳醇な甘みと、余韻に感じられる心地よいスモーク香があります。
これらを余すことなく楽しめるのは、やはり原酒由来の旨味や香りを堪能できるストレートであるといえます。
バッファロートレースの種類
現在販売されているバッファロートレースは、スタンダードボトル1種のみです。
バッファロートレース
「バッファロートレース」はバッファロートレース蒸留所の名を冠したシグネチャー・ボトルです。
バニラカスタードをかけたバターパンケーキのような甘い味わいとライ麦のような酸味、ウッディなバニラビーンズのスパイシーさを感じられる余韻が特徴のウイスキーです。
バッファロートレース蒸留所の歴史
バッファロートレース蒸留所は1773年創立の歴史ある蒸留所です。
しかしその名を冠したシグネチャー・ボトルであるバッファロートレースが誕生したのは、比較的最近である1999年だとされています。
バッファロートレース誕生のきっかけは1992年に蒸留所が他者傘下に入り、改名と大規模な改修工事を行ったことでした。
1998年まで、この蒸留所は「エンシェントエイジ蒸留所」という名で家族経営を行っていました。
そのため「バッファロートレース」という名そのものが存在しておらず、このボトルも作られていなかったのです。
蒸留所の改名を機に作られたという変わったエピソードを持つバッファロートレースは、現在蒸留所の象徴として全世界にリリースされ続けています。
バッファロートレースの製法
バッファロートレースは、蒸留所にある数多の樽から選定されるとても希少なスモール・バッヂです。
「ロウ・ライ・マッシュ」というコーン80%・大麦麦芽10%・ライ麦10%の独自の比率で原材料は配合され、粉砕・糖化・発酵・蒸留の工程を経て8年~12年熟成されます。
しかし熟成された樽のすべてが、バッファロートレースになるというわけではありません。
40万樽の中から選ばれた最高品質を持つ樽だけが、アルコール度数45%に調整されバッファロートレースとして出荷されます。
原酒樽がバッファロートレースに選ばれる確率は、わずか0.01%だといわれています。
過酷な選定とテイスティングを勝ち抜いた樽だけが、シグネチャー・ボトルであるバッファロートレースを名乗ることを許されるのです。
バッファロートレース好きにおすすめウイスキー
ここではバッファロートレース好きにおすすめのウイスキーを、香りや飲みごたえ、風味が似ているかを基準に3つ選定し、紹介しています。
バッファロートレースと似たウイスキーをお探しの際には、是非参考にしてみてください。
ブラントン
製造元が同じ会社である「ブラントン」も、バッファロートレース好きにはおすすめです。
とろみのあるオイリーな喉ごしと、鼻から抜けるようなドライフルーツの甘美で品のある味わいが楽しめるシングルバレル・ウイスキーです。
エヴァンウィリアムス ブラックラベル
バッファロートレースのような、バニラとミントを彷彿とさせるニュアンスがあるウイスキーをお探しの方には「エヴァンウィリアムス ブラックラベル」もおすすめです。
爽やかなバニラとミントを彷彿とさせる後味と力強く飲みごたえのある口当たりが特徴で、じっくり長い余韻を楽しめるウイスキーとして人気があります。
オールドエズラ エズラブルックス 7年
バッファロートレースのようなアルコールの刺激感が少ないバーボンをお探しの方には「オールドエズラ エズラブルックス 7年」もおすすめです。
良質なコーンを低温で蒸留することによって得られるトゲのない滑らかな口当たりを、このウイスキーでは存分に堪能することができます。
樽特有のウッド香とナッツのような香ばしい甘みが特徴のウイスキーです。
まとめ
この記事ではアメリカのケンタッキー州にある「バッファロートレース蒸留所」で作られている、バッファロートレースを紹介しました。
0.01%の確立で誕生するスモール・バッジならではの洗練された重厚な甘さと心地よいスモーク感が楽しめるこのウイスキーが気になった方は、是非ご賞味されてみてください。