エズラブルックスは、アメリカのケンタッキー州で作られているバーボン・ウイスキーです。
この記事では、エズラブルックスの味わいや香りの特徴、歴史や製造方法などを紹介します。
おすすめの飲み方や種類ごとの特徴を掲載しているほか、記事の最後にはエズラブルックスがお好きな方におすすめのウイスキーの提案なども行っています。
是非ウイスキー選びの参考にしてみてください。
エズラブルックス(オールドエズラ)の特徴・概要
エズラブルックスは、アメリカのケンタッキー州にある「デイビット・シャーマン社」から販売されているバーボン・ウイスキーです。
現在原酒の蒸留はディアジオ社系列の蒸留所2ヶ所にて行われているようですが、その正確な蒸留所名は明らかにされていません。
味の特徴
エズラブルックスはバニラエッセンスをたっぷり使った、濃厚なカスタードプリンのような甘さが特徴のウイスキーです。
甘さの後からメロンや青リンゴのようなフルーティーさや、木酢のような独特の酸味も感じられます。
香りの特徴
エズラブルックスは花やフルーツのような、甘く華やかな香りが特徴のウイスキーです。
キャラメルのような甘い香りや、アーモンドのような香ばしさも感じられます。
喉ごし・フィニッシュの特徴
エズラブルックスは豊かな風味とマイルドな口当たりが特徴のウイスキーです。
アルコール特有の刺激感はありますが、前半の甘味が強いため飲みやすいウイスキーであるといえます。
フィニッシュはほろ苦く、余韻は柔らかく消えていきます。
エズラブルックス(オールドエズラ)のおすすめの飲み方は「ロック」
エズラブルックスのおすすめの飲み方は「ロック」です。
ロックによる冷却効果でアルコール特有の刺激を抑えつつ、エズラブルックス特有の甘いバニラ香と独特の酸味を楽しむことができます。
エズラブルックス(オールドエズラ)の種類
現在販売されているエズラブルックスは主にスタンダードボトル3種・エイジ品であるオールドエズラ4種の計6種です。
エズラブルックスのノンエイジ品3種
エズラブルックスのノンエイジ品はブラック・ホワイト・ライの3種です。
ノンエイジ品は世代を超えたヴァッティングが可能なボトルの総称で、ブレンダーの間では個性や力量が最も問われるボトルだとされています。
エズラブルックス ブラック
「エズラブルックス ブラック」は最もスタンダードなエズラブルックスのボトルです。
フローラルでフルーティーな香りと、バニラエッセンスをたっぷり使ったカスタードプリンのような甘さが楽しめます。
余韻はビターで柔らかく、口当たりは滑らかなウイスキーです。
エズラブルックス ホワイト
「エズラブルックス ホワイト」はチャーしたアメリカンオーク新樽で3年以上熟成させた原酒を、スピリッツとブレンディングした風変わりなボトルです。
ブラックボトルと比較して味わいはかなりすっきりとしており、アルコール感の少ないクリーンで爽やかな味わいが特徴的です。
エズラブルックス・ライ
「エズラブルックス・ライ」は2017年に発売開始した、ライ麦を使用したエズラブルックスのボトルです。
原料の95%にライ麦ジュースを使用し、冷却ろ過をせずに仕上げています。
焦がした樽の風味とカラメルソースの甘さ、シリアルのような香ばしい穀物感が感じられる軽やかな口当たりの飲みやすいライ・ウイスキーです。
エズラブルックスのエイジ品「オールドエズラ」2種
ここではエズラブルックスのエイジ品「オールドエズラ」の中でも、現在市場で販売されている2種を紹介しています。
オールドエズラ7年
「オールドエズラ7年」は7年以上じっくり熟成させた原酒を使用した、アルコール度数50.5%のボトルです。
豊かなオーク樽由来の香りとバニラエッセンスを加えたカスタードプリンのような甘さ、アーモンドや栗の香ばしい甘みが楽しめます。
オールドエズラ7年 バレルストレングス
「オールドエズラ バレルストレングス」は7年以上熟成した原酒を使った、アルコール度数58.5%のバレルストレングス・ボトルです。
熱を帯びた甘く濃厚なキャラメルの風味とオークの強いアロマが特徴であり、余韻にはダークチェリーと砂糖漬けリンゴのような強めのまったりした甘さがあります。
エズラブルックス(オールドエズラ)の歴史
エズラブルックスの最初の一滴は1916年に破産から再建に向かい始めた、「ホフマン蒸留所」にて蒸留されました。
このボトルのレシピを作った4人のメンバーの中の1人「エズラ・リピー」の名をとり、エズラブルックスと名付けられたとされています。
エズラブルックスは、発売からしばらくの間アメリカでは名の知られたウイスキーではありませんでした。
エズラブルックス及びホフマン蒸留所を押し上げ有名にしたのは、シカゴのマーケティング関係者です。
その頃アメリカでは、現在でも非常に人気のあるテネシー・ウイスキー「ジャックダニエル」が一大ブームを巻き起こしていました。
そのあまりの人気から生産が追い付かない状況が続いていたジャックダニエルの良きライバルとして、エズラブルックスは抜擢されたのです。
1957年以降、エズラブルックスは戦略的マーケティングを組み込んだ販売によって、爆発的に売り上げを伸ばしていきます。
順調に思えたホフマン蒸留所のウイスキー作りでしたが、1960年にジャックダニエルからラベル盗用を訴えられて以降、その雲行きは暗転していきます。
ラベル盗用疑惑事件のあと、エズラブルックスのブランド所有権はメドレー社に買い取られてしまうことになりました。
これによりホフマン蒸留所はエズラブルックスの製造権を失い、1979年にはついに倒産してしまいました。
以降、エズラブルックスというブランドはメドレー社からディアジオ社に所有権が移った後、1993年に現在のブランド所有者である「デイビッド・シャーマン社」のもとへとたどり着きます。
現在販売されているエズラブルックスは、すべて過去の樽からボトリングされた既製品であると考えられています。
このボトリングは、ミズーリ州にあるセントルイスで行われています。
新たな原酒はルイヴィルにあるディアジオ社系列の蒸溜所2軒で蒸留されています。
しかし、新たなエズラブルックスがどこの蒸留所で作られているのかは公表されていません。
エズラブルックス(オールドエズラ)の製法
エズラブルックスはサワー・マッシュと呼ばれる製法で作られているバーボン・ウイスキーです。
この製法で作られているウイスキーには、かの有名なジャックダニエルやオールドクロウ、エヴァンウィリアムスなどがあります。
サワー・マッシュとは原料材の一部をとっておき、次回製造時の原料に加えて発酵を2度行う製造方法のことです。
この製法には糖化が促進され、もろみの酸味が増したりスピリッツ全体の香味が良くすることができるという長所があります。
出来上がったもろみは低音・低アルコール度数で蒸留され、まろやかさを持った原酒となります。
この原酒はさらにサトウカエデの木炭を使ったチャコールフィルターでろ過され、雑味を徹底的に取り除かれます。
サトウカエデ独特のバニラやキャラメルのような風味も添加され、なめらかさもより一層増した原酒はアメリカンホワイトオークの新樽で熟成され、出荷の時を待つのです。
エズラブルックス(オールドエズラ)好きにおすすめウイスキー
ここではエズラブルックスがお好きな方におすすめの、サワー・マッシュ製法で作られたウイスキーを3つ紹介します。
エズラブルックスと似た味わいのウイスキーをお探しの際には、是非参考にしてみてください。
ジャックダニエル ブラック
エズラブルックスがお好きな方に特におすすめなのが、サワー・マッシュ製法とサトウカエデを使ったろ過の両方を行っているバーボン・ウイスキー「ジャックダニエル」です。
「ジャックダニエル ブラック」は同ブランドの中でも圧倒的な人気を誇っており、スーパーなどでも簡単に入手することができます。
バニラやキャラメルのような甘さとまろやかな口当たりが特徴の、非常に飲みやすいウイスキーです。
エヴァンウィリアムス ブラックラベル
エズラブルックスがお好きな方には、サワー・マッシュ製法とチャコールフィルターろ過を行い作られている「エヴァンウィリアムス ブラックラベル」もおすすめです。
サワー・マッシュ製法由来のすっきりとした喉ごしと、バナナや洋ナシのようなフルーティーで甘い香味がこのウイスキーでは堪能できます。
オールドクロウ
エズラブルックスがお好きな方には、サワー・マッシュ製法を世界ではじめて行ったウイスキーである「オールドクロウ」もおすすめです。
辛さのある力強いアタックと接着剤のようなスーっと鼻を抜ける香り、メロンやバナナのような甘さが特徴のウイスキーです。
まとめ
この記事ではアメリカのケンタッキー州にある「デイビット・シャーマン社」から販売されている、エズラブルックスを紹介しました。
フローラルでフルーティーな香りと、カスタードプリンのような甘みが特徴的なこのウイスキーが気になった方は、是非ご賞味されてみてください