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ブナハーブンの種類や味わい・おすすめの飲み方などを徹底解説

ブナハーブン

ブナハーブンは、スコットランドのアイラ島で生産されているシングルモルトウィスキーです。

アイラ島で生産されているウィスキーのことを一般的にアイラモルトと呼び、個性やクセが強くスモーキーな味わいが特徴です。

ブナハーブンは、アイラの中でも「最も飲みやすいアイラ」と称されています。

この記事では、そんなブナハーブンの味わい、特徴、歴史や製造方法などを紹介します。

記事の最後には、ブナハーブンが好きな方におすすめのウィスキーも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

ブナハーブンの特徴・概要

ブナハーブン ロゴ

ブナハーブンは、スコットランドのアイラ島で生産されています。

アイラ島は、日本の淡路島程度の大きさで島全体の4分の1をピート(泥炭)でおおわれており、島全体は海に囲まれています。

そのため、ピートを焚き込んだスモーキーな香りや潮風にさらされた塩気のあるスパイシーな風味のウィスキーが出来上がります。

ブナハーブンの味わい・香りの特徴

ブナハーブンの味わいは、ピーティでスモーキーな風味を抑えたフレッシュでやわらかい口あたりが特徴です。

アイラモルトは、どれもピーティでスモーキーな風味が特徴ですが、ブナハーブン蒸留所はアイラの中では創業開始が遅いということもあり、他のアイラとは全く別の風味を目指しました。

そのため、ブナハーブンはアイラモルトらしくない風味で、「アイラモルトの中で最も飲みやすいアイラ」と称されるようになりました。

ノンピート麦芽の使用

ブナハーブンの味わいが、アイラモルトらしくないライトな味わいでピート香が全くしない理由は、ノンピート麦芽を使用しているからです。

スモーキーでピーティな味わいは、フェノール値と呼ばれる値で算出されています。

フェノール値は、原料となる麦芽のピートの乾燥レベルをppmで表しています。

フェノール値が高ければ高いほどピーティでスモーキーなウィスキーとなり、ボウモア12年は25~30ppm、ピーティで有名なアードベッグ10年は156ppm。

しかし、ブナハーブンは2ppmとなっています。

ノンピート麦芽を使用し、フェノール値もわずか2ppmであるため、ブナハーブンはやわらかい口当たりで、フルーティでフレッシュなアイラモルトらしくない味わいとなっています。

ブナハーブンのおすすめの飲み方はストレート・ロック

ブナハーブン

ブナハーブンのおすすめの飲み方は、ストレートかロックがおすすめです。

スタンダードボトルであるブナハーブン12年は、ロックスタイルで飲むとライトな口あたりやフレッシュでフルーティな味わいを感じやすいです。

また、ブナハーブン25年はストレートタイプがおすすめです。

長期熟成なためコクや力強い味わいを感じ、ストレートでゆっくりと時間をかけて飲むのに適しています。

ブナハーブンの種類

ブナハーブン12年


ブナハーブン12年は、ラインナップされている中のスタンダードボトルです。

12年ものにしては色が濃いのが特徴で、バーボン樽をメインにヨーロピアンオークのシェリー樽も使用しています。

香りは、レーズンや青リンゴ、カカオ、ナッツの香ばしい香り。

味わいは、やわらかい口あたりでフルーティでフレッシュな味わい。

奥の方にかすかに塩気とビターな味わいを感じます。

アイラモルト特有のピーティでスモーキー風味がほとんどなく、アイラモルトの入門にピッタリなボトルです。

ブナハーブン18年

ブナハーブン18年は、シェリー樽が40%、バーボン樽が60%の比率で熟成させた原酒をヴァッティングしています。

バーボン樽の比率が高いため、バーボン樽由来のバニラやキャラメルといったコクのある風味を感じます。

香りは、シェリー樽からくるナッツやシナモンの香り。

味わいは、レーズンのフルーティな味わいとチェリーのような甘酸っぱい味わいが口に広がります。

熟成年数が長いものの、フルーティな味わいが特徴です。

ブナハーブン25年


最低25年熟成させた長期熟成のボトルで、ラインナップされている中で最も熟成年数が長いものになります。

香りは、カラメルのような甘さのある香りと、25年熟成からくるオークの香り。

味わいは、甘みを含んだまろやかな味わいとまろやかな口あたりとなっています。

甘みのあるベリーやナッツのオイリーな味わいも感じます

2010年には、IWSC(インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション)、SWSC(サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション)の二つの大会で金賞を受賞。

2011年には、スコッチ・ウィスキー・マスターズとSWSCで金賞を受賞しています。

ブナハーブン28年


ブナハーブン28年は、バーボン樽のホグスヘッドで28年熟成しています。

ホグスヘッドとは、約220~250ℓの容量の樽のことで一度解体した樽を組み直して使用しています。

樽を解体し、組み直すことで貯蔵効率を高め独特の風味を生み出しています。

また、樽の容量が小さいため原酒と樽材との接地面積が高まり、樽由来の風味が強くなります。

ホグスヘッドの名前の由来は、樽に詰めたときの樽の重さが豚一頭分になることから来ているそうです。

香りは、パイナップルやマンゴーといった南国フルーツのような風味にナッティーな香りを感じます。

味わいは、バニラや洋ナシの甘くフルーティな味わいにバーボン樽由来のドライな味わいが続きます。

ストレートでお楽しみください。

ブナハーブン ステュウラーダー


ブナハーブン ステュウラーダーは、ファーストフィルのシェリー樽とセカンドフィルのシェリー樽で熟成した原酒をヴァッティングしています。

「ステュウラーダー」は、ゲール語で「舵手(船の舵を取る人)」という意味になります。

香りは、キャラメルや焦がした砂糖、シェリーの香り。

味わいは、シナモンやローストしたナッツの香ばしい味わいを感じます。

2018年には、ザ・スコッチ・ウィスキー・マスターズで金賞を受賞しています。

ブナハーブン モアンヌ(モイネ)


ブナハーブン モアンヌ(モイネ)は、ピートを効かせた原酒をシェリー樽で熟成した後にブランデー樽で3年間後熟した限定ボトルです。

香りは、ライトなピート香や磯の香り、シトラスの香り。

味わいは、ピーティでスモーキー、薬品っぽい味わいも感じます。

ブナハーブン モアンヌは、ブナハーブンで初めてブランデー樽で熟成したノンカラーリング、ノンチルフィルターでボトリングしています。

ノンチルフィルターとは、ボトル詰めする前に冷却ろ過を行わずにボトリングしていることを指します。

冷却ろ過は、0~5度の低い温度でも美しい琥珀色を保つために行いますが、樽由来の風味を損なってしまいます。

しかし、あえて冷却ろ過を行わないことで樽由来の成分を最大限に引き出し、風味を味わうことができます。

そのため、ウィスキーの本来の風味を味わえるストレートでの飲み方がベストです。

ブナハーブン トチェック


商品名にあるトチェックとは、ゲール語で「スモーキー」という意味になり、ブナハーブン トチェックはアイラモルトらしいスモーキーな味わいとやわらかい口あたりが特徴です。

フェノール値は35ppmとヘビーピートで、ピートが効いた薬品のような香り。

味わいは、あたたかな甘みやスモーキーでスパイシーな味わい。

アイラモルトらしいスモーキーな味わいとブナハーブン特有のソフトでスムースな味わいを併せ持っています。

ブナハーブン12年と飲み比べてみると、その味わいの違いがより明確に分かります。

ぜひ飲み比べてみてください。

ブナハーブン アン クラダック


ブナハーブン アン クラダックは、免税店向けにリリースされたボトルで「アン クラダック」は、ゲール語で「海岸」という意味になります。

シェリー樽での熟成の比率が高いためか、甘く華やかな風味が特徴です。

香りは、バニラやドライフルーツ、キャラメルといったフルーティで甘い香りと黒コショウのスパイシーな香りを感じます。

味わいは、レーズンやチェリーの酸味のある味わいとクリーミーでまろやかな味わいです。

アルコール度数が50%と高いものの、フルーティな風味であるためストレートでも飲めてしまいます。

ブナハーブン エリーナグレーネ


ブナハーブン エリーナグレーネは、フランスのワイン樽で熟成しており、「 エリーナグレーネ」はゲール語で「朝の空」という意味になります。

ワイン樽由来のフルーティでスパイスな香りや、朝方の空の色を思わせる金色がかったアンバーな色合いが特徴です。

味わいは、ホットワインのようなあたたかなスパイス、フルーティで酸味のある味わいです。

ウィスキーでありながらも、ワインを飲んでいるかのような優雅な気分にさせてくれます。

寝る前にゆっくり飲みたい一本です。

ブナハーブンの蒸留所・歴史

ブナハーブン 蒸留所 歴史

ブナハーブン蒸留所が設立されたのは、1881年ですが生産を開始したのは1883年からです。

創業者は、ウィリアム・グリーンリーズ、ジェームズ・グリーンリーズ、ウィリアム・ロバートソンの3人です。

蒸留所は、アイラ島の人里離れた北のはずれの海沿いに位置しています。

その場所に設立しようとした決め手は、高品質のピートが手に入ること、ウィスキー作りに重要な水の確保、それから船で物資を調達出来ることの3つの理由があったからです。

1887年にブナハーブン蒸留所はハイランド・ディスティラリーカンパニー社によって買収。

その後エドリントン・グループによってハイランド・ディスティラリーカンパニー社が買収されました。

1963年代には、蒸留器を2基から4基へ増設しブレンデッドモルト用に供給していました。

1982年~1984年は一時閉鎖。

1980年代後半になってくると、シングルモルトウィスキーとして名前が売れてきますが、それでもまだフェイマスグラウスやカティーサークのブレンデッドとして使用されています。

運営会社であるエドリントンが、マッカランなどの高級ウィスキーに注力するようになり、ブナハーブン蒸留所は売却されバーン・スチュワート・ディスティラリーが1千万英ポンドで購入しました。

ブナハーブンの製造方法

ブナハーブン 製法 樽

ブナハーブンがアイラ特有のピーティでスモーキーな香りを感じない理由の一つは、原料にあり、使われている大麦はノンピート麦芽です。

スモーキーでピートの風味があるボウモア12年はフェノール値が25~30ppm、ピーティで有名なアードベッグ10年は156ppmありますが、ブナハーブンのフェノール値はわずか2ppmです。

ノンピートの麦芽を使用し、フェノール値が2ppm程度しかないため、ブナハーブンの味わいはライトでアイラモルトらしくない味わいとなっています。

発酵には昔ながらのオレゴンパイン材で作られた発酵槽を使用し、60~80時間じっくりと時間をかけてアルコール度数を6.5~8%に調整します。

蒸留には、玉ねぎ型のポットスチルを使用し精製されたスピリッツは68~72%と非常に高いアルコール度数になります。

アイラ蒸留所の近くを流れるマーガデイル川の湧き水で加水をして、63.5%のアルコール度数に調整し、バーボン樽とシェリー樽で熟成を行っています。

ブナハーブン好きにおすすめのウィスキー

ブナハーブンが好きな方におすすめのウィスキーを紹介します。

ブナハーブン特有の「ライトな味わい」や「やさしい口あたり」、「フレッシュでフルーティな味わい」を基準に選びました。

カティサーク オリジナル


カティサークオリジナルは、1923年に発売されたブレンデッドモルトで、ブナハーブンが使用されています。

軽い口あたりで飲みやすいのが特徴です。

香りはハーブやバニラ、ミルクチョコレートの甘い香り。

味わいはライトでスムースな味わいの中に、ブナハーブンのフルーティな味わいをかすかに感じます。

ハイボールでの飲み方がおすすめです。

カティサーク
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ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ


ブルックラディは、ブナハーブンと同じくアイラ島で生産されており、原料はスコットランド産のノンピートのものを使用しています。

フローラルでエレガントな味わいが特徴です。

香りは、アメリカンオーク樽からくるバニラやナッツの甘く香ばしい香り。

味わいは、クセのないバニラの甘味や洋ナシのフレッシュな味わいを感じます。

ブナハーブンと同じくピーティでスモーキーな風味を感じないため、アイラモルトの入門にピッタリです。

まとめ

ブナハーブンは、ライトな風味でやさしい口当たりが特徴のアイラモルトです。

アイラモルトらしくないそのフルーティでフレッシュな味わいは、アイラモルトの入門にピッタリな一本です。

アイラモルトの最初のボトルとして試してみてください。

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