フィンラガンは、スコットランドのアイラ島で作られているシングルモルト・ウイスキーです。
この記事では、フィンガランの味わいや香りの特徴、歴史や製造方法などを紹介します。
おすすめの飲み方や種類ごとの特徴を掲載しているほか、記事の最後にはフィンガランがお好きな方におすすめのウイスキーの提案なども行っています。
是非ウイスキー選びの参考にしてみてください。
フィンラガンの特徴・概要
フィンラガンはスコットランドの「ザ・ヴィンテージ・モルトウイスキー・カンパニー」から販売されているシングルモルト・ウイスキーです。
製造されている蒸留所の名前は公表されていない「シークレット・ウイスキー」ですが、スコットランドのアイラ島でこのウイスキーの蒸留・製造が行われていることは発覚しているようです。
フィンラガンは価格帯が2,000~3,000円と非常に安く、かつ味わいは本格的なアイラ・ウイスキーであるため、アイラ・ウイスキー入門用の1本としてもおすすめです。
味の特徴
フィンラガンは海岸で焚きしめられた舞い散る灰を伴う煙のような、重厚感あるスモーキーな味わいが特徴のウイスキーです。
スモーク香の中にはモルトの甘い風味や、柑橘類を彷彿とさせる爽やかな味わいも見え隠れしています。
香りの特徴
フィンラガンはどっしりした燻香とヨード香の中にある、ほのかなレモンの香りが特徴のウイスキーです。
アイラ・モルト特有の海岸を吹き抜ける潮風のような香りも感じられます。
喉ごし・フィニッシュの特徴
フィンラガンはアルコール感のやや強い、オイリーな喉ごしと潮風を思わせるモルティなコクが特徴のウイスキーです。
アタックにはモルティな甘さが強く表れますが、飲み進めていくに従ってアイラ・モルト特有のスモーキーな風味が強くなります。
フィニッシュ時にはビターな風味が押し寄せ、そのまま余韻へと苦みを伴った風味が続きます。
フィンラガンのおすすめの飲み方は「ハイボール」
フィンラガンのおすすめの飲み方は「ハイボール」です。
フィンラガンには加水すると甘みが花開く性質があります。
このウイスキーをハイボールにすると、独特のスモーク香と花開いた甘みを同時に堪能することができるようになります。
フィンラガンは価格帯の安いウイスキーなので、高コスパでスモーキーなハイボールを楽しみたい方には特におすすめです。
フィンラガンの種類
現在主に販売されているフィンラガンは5種です。
フィンラガン オールドリザーブ
「フィンラガン オールドリザーブ」は、フィンラガンの中でも最もスタンダードなボトルです。
2,000円前後の高コスパで購入できるボトルなので、本格的なアイラ・ウイスキーをお買い得価格で楽しみたい方には最適のボトルだといえます。
燻製した加工肉食品のような独特の香りとモルティーな甘さ、オイリーな喉ごしが特徴のウイスキーです。
フィンラガン オリジナルピーティー
「フィンラガン オリジナルピーティー」は、フィンラガンの中でも塩辛い味わいが特徴のボトルです。
浜辺で貝を焼いたときのような塩気の強いスモーク香とフルーティーな甘み、フィニッシュではコショウのようなピリッとしたスパイス感が感じられます。
価格は2,000~3,000円前後で、コストパフォーマンスに優れています。
フィンラガン シェリーフィニッシュ
「フィンラガン シェリーフィニッシュ」は熟成させた原酒をシェリー樽で後熟させた、少量生産の限定ボトルです。
もやっとしたスモーク香の中に立ち込めるシェリー樽由来のレーズンやベリーの甘さ、ドライフルーツを思わせる甘みが特徴のウイスキーです。
フィンラガン アイリーン・モア
「フィンラガン アイリーン・モア」はフィンラガンのラインナップ中、最も強いピート感を感じられるウイスキーです。
強烈なヨード香とピート感に、磯の香りが漂うスモーキーで刺激的なニュアンスが混ざりあいます。
後半ではコショウのようなニュアンスが強く表れ、フィニッシュはややビターな味わいとなります。
フィンラガン カスクストレングス
「フィンラガン カスクストレングス」は熟成後の原酒を加水せずボトリングした、アルコール度数58%の濃厚なボトルです。
スモークしたベーコンのようなこってりした香味と潮っぽさを、オイリーな喉ごしと共に堪能できます。
味わいにはカスクストレングスならではのガッツリした重厚感がありますが、アルコールの刺激感は少なく飲みやすいウイスキーです。
フィンラガンの歴史
フィンラガンはスコットランドにある「ザ・ヴィンテージ・モルトウイスキー・カンパニー」から販売されています。
この会社は「スコットランドの素晴らしい蒸留所から様々なウイスキーを作り、世界に広める」をコンセプトにして1992年に創立されました。
創立者の「ブライアン・クローク氏」は20年のモルトウイスキー業経験を持ち、その手腕を生かして「アイリーク」「アイラストーム」などの独特の香味を持つボトルを生み出しています。
一方これらのボトルを製造する蒸留所については一切明かされておらず、製造するアイラ系ウイスキーの多くが「シークレット・ボトル」といわれていることも特徴です。
フィンラガンの製法
フィンラガンは製造する蒸留所が明かされていない「シークレット・ボトル」であり、製造法に関しても全く判明していません。
そのためウイスキー愛好家の間では、このウイスキーの正体が何なのか日夜議論がくみ交わされています。
フィンラガン好きにおすすめウイスキー
ここではフィンラガンがお好きな方におすすめの、スモーキーなウイスキーを3つ紹介します。
フィンラガンと似た傾向のウイスキーをお探しの際には、是非参考にしてみてください。
ボウモア12年
「フィンラガン オールドリザーブ」のような飲みやすいピーテッド・ウイスキーをお探しの方には「ボウモア12年」がおすすめです。
アイラ・モルトの中では甘みが強くバランスが良いため、ウイスキー初心者の方でも飲みやすいボトルだといえます。
ピーティーなスモーク感とフルーツやハチミツの甘さ、それに絶妙に溶け込む潮の香りが特徴のウイスキーです。
ラフロイグ 10年
「フィンラガン オリジナルピーティー」のような潮と煙の香りが強いウイスキーをお探しの方には「ラフロイグ10年」もおすすめです。
海を思わせる強烈な磯の香味と飲みごたえのあるオイリーな口当たり、滑らかなバニラの甘さが感じられます。
アードベッグ10年
「フィンラガン アイリーン・モア」のような強烈なピート香を持つウイスキーをお探しの方には「アードベッグ10年」がおすすめです。
アタックから余韻にまで終始感じられる強烈なスモーク香と、刺激的でドライなフレーバーが特徴であり、「アイラ島最強のウイスキー」としてウイスキー愛好家の間で名を馳せています。
まとめ
この記事ではスコットランドの「ザ・ヴィンテージ・モルトウイスキー・カンパニー」から販売されている、フィンラガンを紹介しました。
リーズナブルな価格帯で本格的なアイラ・ウイスキーを楽しめるフィンラガンが気になった方は、是非ご賞味されてみてください。