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ハイランドパークの種類や味わい・おすすめの飲み方などを徹底解説

ハイランドパーク

ハイランドパークは1798年の創業以来、伝統的な製法を守り続ける権威のある蒸留所の一つです。

スコットランドの最北端に位置するハイランドパーク蒸留所は、華やかな香りと深みのある甘さ、スモーキーさが特徴で食後酒としてピッタリです。

この記事では、ハイランドパークの味わい、歴史、製法やおすすめの飲み方などをご紹介します。

記事の最後には、ハイランドパークが好きな方におすすめなウィスキーの紹介もしているので、ぜひ参考にしてみてください。

ハイランドパークの特徴・概要

ハイランドパーク 特徴 概要

ハイランドパークは、スコットランドのオークニー諸島、メインランド島カークウォールで生産されています。

著名なウィスキー評論家であるマイケル・ジャクソン氏からは、「全モルトウィスキーの中で最もオールラウンダーで、秀逸な食後酒」と言われるほど、高い評価を得ているシングルモルトウィスキーです。

華やかな香りと深みのある甘さが特徴

ハイランドパークは、華やかな香りと深みのある甘さ、ピート香やスモーキーさが特徴のウィスキーです。

甘すぎず、ビターさも若干あるバランスのよい味わいです。

ハイランドパークは、ファーストフィルによる熟成を行っています。

このファーストフィルとは、初めて熟成に使われる樽のことです。

ハイランドパークは、ファーストフィルのシェリー樽で熟成を行っているため、ドライフルーツやバニラといった甘味のある味わい、苦みのあるスモーク感の味わいが特徴となっています。

ハイランドパークの風味を作り出す土地とこだわり

ハイランドパークには、3つのこだわりがあります。

一つ目は、ハイランドパーク独自の麦芽の使用です。

オークニー諸島は、寒さが厳しく夏でも15度までしか気温が上がらず強風が吹きやすい土地です。

そんな環境のオークニー諸島の地質は肥えており、ハイランドパークでは3つの異なる層から取り出したヒースを多く含むピートを使用しています。

このピートを使用することで、ヘザー感のあるピート香を作り出しています。

二つ目は、今では珍しいフロアモルティング製法です。

フロアモルティング製法とは、原料となる大麦を発芽させる工程のことです。

フロアモルティング製法は手作業で行い熟練の技術が必要であり、効率が悪く重労働であるため、ほとんどの蒸留所では行われていない伝統的な製造方法です。

フロアモルティングを行うことで、発芽の均一性、安定性、独自の麦芽が生産できるメリットがあります。

そして、三つ目はファーストフィルを使ったシェリー樽での熟成です。

ファーストフィルとは、初めて使われる樽のことです。

ハイランドパークは、ファーストフィルのシェリー樽を使用することで、シェリー樽由来のフルーティな味わいを作り出しています。

オークニー諸島の土壌を使ったピート、現在では珍しいフロアモルティング、ファーストフィルを使ったシェリー樽での熟成といったこだわりがあるため、ハイランドパークはバランスの取れた味わいを作り上げています。

ハイランドパークのおすすめの飲み方は「ストレート」

ハイランドパーク 飲み方

ハイランドパークのほのかに甘い風味やピート香を楽しむには、ストレートでの飲み方がおすすめです。

口あたりは優しいものの、ドライでスパイシーな後味は長い余韻を楽しめます。

ストレートだと刺激が強いという方は、少し加水をしてみましょう。

加水をすることで甘味が広がり、シェリー樽由来の甘く華やかな香りが強くなり飲みやすくなります。

ぜひお試しください。

ハイランドパークの種類

ハイランドパーク12年 ヴァイキングオナー


ハイランドパークのスタンダードモデルが、ハイランドパーク12年ヴァイキングオナーです。

スパニッシュオーク樽とアメリカンオークのシェリー樽で熟成しています。

スモーキーさと、ヘザーハニーと呼ばれる甘いピート香が漂い、ドライでスパイシーな後味が口の中に残ります。

加水して飲むと、ドライな味わいからバニラのようなまろやかな味わいへと変化していきます。

ハイランドパーク18年


ハイランドパーク18年は、繊細で複雑な味わいが特徴です。

香りは、オレンジやアロマといった華やかな香りです。

味わいは、熟したオレンジやチョコレートのような味から、スモーク、オークといったドライな味へと変わっていきます。

個性があり独特なピート香を感じるハイランドパーク18年は、ストレートでお試しください。

ハイランドパーク25年


ハイランドパーク25年は、非常に稀少なファーストフィルのシェリー樽で25年熟成させた一本です。

ハイランドパーク25年は、リッチでスパイシーな味わいが特徴です。

香りは、バニラや牧草、土といったスモーキーなピート香を感じます。

食後にゆっくり味わいたい方におすすめです。

ハイランドパーク40年


ハイランドパーク40年は、2008年に、世界で限定1,000本限定のみ生産された稀少なボトルです。

豊かなダークフルーツやナツメグ、ダークチョコレートを思わせる香りがします。

味わいは、ダークチョコレートやドライオレンジ、40年熟成のヘビーピートでスモーキーな味わいは長い余韻をもたらします。

非常に稀少なボトルとなっています。

ハイランドパーク ヴァルキリー


ハイランドパークヴァルキリーは、「ヴァイキングレジェンドシリーズ」の第一弾目となるボトルです。

ヴァルキリーとは、北欧神話を元にしています。

主神オーディンの命を受けて天馬に乗って戦場を駆け、戦死した勇士を選びとって天井の宮殿ヴァルハラへと迎え入れる役割を持つ、北欧神話における女性のことです。

パッケージには、ヴァルキリーが描かれており角の器に入れた蜂蜜酒を神に捧げている様子をイメージしています。

口に含むと、甘みのある青リンゴと熟したレモンを感じる甘いテイストです。

後味は、スモーキー感が残りスパイシーな香りがします。

レジェンドシリーズは、第三弾まであるのでぜひ飲み比べてみてください。

ハイランドパーク ヴァルクヌート


ハイランドパークヴァルクヌートは、2018年にリリースされた「ヴァイキングレジェンドシリーズ」の第二弾となるボトルです。

アメリカンオークシェリー樽で熟成し原酒を使用したハイランドパークヴァルクヌートは、ピート香が強く甘い香りが広がります。

甘味に加え、アニスの実のようなピリッとした強い味わいを感じます。

口の中には、ピーティーなスモーク感が残ります。

ハイランドパーク ヴァルファーザー

「ヴァイキングレジェンドシリーズ」の第三弾となるのが、ハイランドパークヴァルファーザーです。

北欧神話の最高神・オーディンをモチーフとしており、ハイランドパークのラインナップの中では、ピーテッドモルトの使用率が最も高いボトルとなっています。

ピートやブドウのような香りを感じ、スモークサーモンやコーヒーのような苦みのある味わいを感じます。

ピート香がお好きな方におすすめです。

ハイランドパーク ヴァルファーザー
created by Rinker

ハイランドパーク フルボリューム


ハイランドパークフルボリュームは、ウィスキー造りも音楽創作も「バランス」が大切であるという共通点に基づいて製造されました。

音楽創作において重要である音の周波数のファインチューニングになぞらえ、個々の樽の個性とフレーバーの波を組み合わせて最良のバランスを作り上げた一本です。

ミステリアスな漆黒なボトルとボックスは、クラシックギターのアンプからインスピレーションを得たユニークなデザインとなっています。

アメリカンオークのバーボン樽を100%使用しており、バニラやココナッツといったまろやかな甘みのある香りがします。

味わいは、バニラやライトなスモーキーさを感じ、クリーミーなバニラが残ります。

バランスの取れた味わいとなっています。

ハイランドパークの歴史

ハイランドパーク 蒸留所 歴史

1798年、デビッド・ロバートソンによって蒸留所が設立されました。

当初は、蒸留所の名前がハッキリとせず、当初からハイランドパークだった説やローズパーク、カークウォールという名前だったという説があります。

1816年、ジョン・ロバートソンが蒸留所の実権を握り、蒸留所の名前がハイランドパークとなったのもこの頃です。

1826年には、ジョン・ロバートソンの義理の父、ロバート・ボーウィックの手に渡り、同年にライセンスを取得します。

その後、1869年に蒸留所はスチュワート&マッカイへと売却されます。

1878年には、グレンリベット蒸留所の支配人を務めたジェイムズ・グラントが新たな共同経営者となり、1895年にジェイムズ・グラントが蒸留所を購入しました。

以降、グラント家により経営されます。

1979年に初のオフィシャルボトルである、ハイランドパーク12年を発売。

1999年、エドリントンとウィリアム・グラントが共同設立した1887カンパニーを通じて、ハイランド・ディスティラリーズを買収しました。

以後、エドリントンの傘下で経営が行われています。

ハイランドパークの製法

ハイランドパーク 製法 樽

現在では珍しいフロアモルティング製法を行っている、数少ない蒸留所の一つです。

ハイランドパークは、3つの異なる層から取り出したヒースを多く含むピートを使用しています。

ヒースとは、スコットランドの荒野に自生している常緑低木のことで、ピートを形成するもととなる植物の一つです。

このヒースを使うことで、ハイランドパーク特有の口あたりの優しい華やかな香りやピート香が作られています。

オークニー諸島は北緯58度59分と、スコットランドで最も寒い地域にあるため長時間の低温熟成を行っています。

ハイランドパーク蒸留所には600トンの穀物が貯蔵されており、最初の段階で二日間ほど仕込み水に浸して発芽をさせ、伝統的なフロアモルティングによって攪拌(かくはん)されます。

使用しているピートや大麦は、蒸留所があるオークニー諸島のものが一部使われており、自家製麦芽は全体の2割程です。

残りの8割は、スコットランドから仕入れたノンピート麦芽を使用しています。

現在のアルコール生産量は年間250万ℓです。

ハイランドパーク好きにおすすめのウィスキー

ハイランドパークが好きな方におすすめなウィスキーを2本ご紹介します。

ハイランドパークの特徴である、「ピート香」や「ドライな味わい」、「華やかな味わい」を基準に選びました。

ハイランドパークと味の性質が近いこともあるため、ぜひお試しください。

タリスカー10年


タリスカー10年は、スコットランドのスカイ島で唯一生産されている、シングルモルトウィスキーです。

ほのかな海水の塩、力強いピートのスモーキー、独特なフルーティな香りと味わいが特徴です。

口に含むとカッとくるスモーキーな香りと、喉を熱くするドライな味わいは、ハイボールがおすすめです。

強い刺激を求める方におすすめです。

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グレンファークラス12年


グレンファークラスは、ファーストフィルからセカンドフィルのシェリー樽で熟成しているのが特徴です。

グレンファークラス12年は、グレンファークラスのスタンダードなボトルです。

シェリー樽由来のフルーティな香りと、ジャムやドライフルーツといった濃厚な味わいが特徴です。

ビターオレンジやスパイシー、ウッディな香りが残ります。

直火焚きによる蒸留と100%シェリー樽での熟成という2つのこだわりがあり、シェリー樽由来の味わいを楽しみたい方におすすめです。

まとめ

ハイランドパークは、華やかな香りと深みのある甘さ、スモーキーな味わいが特徴のシングルモルトウィスキーです。

その風味は雑味がなく、リッチな気分にしてくれます。

食後にゆったりとお楽しみください。

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