ブッシュミルズの種類や味わい・おすすめの飲み方などを徹底解説

ブッシュミルズ

ブッシュミルズは、世界最古の蒸留所と呼ばれているアイルランドの「ブッシュミルズ」で作られたアイリッシュウイスキーです。

1889年のパリ万国博覧会において、ウイスキーで唯一の金賞を受賞したブッシュミルズは軽やかでスムースな口当たりが特徴です。

この記事では、そんなブッシュミルズの魅力や歴史についてまとめましたので、ぜひ読んでください。

目次

ブッシュミルズの特徴・概要

ブッシュミルズ ボトル

出典:Brands Gym

ブッシュミルズはアイルランド島の北端、冷たい海に面したアイルランド・アントリム州で作られ、伝統の3回蒸留を守り続けているアイリッシュウイスキーです。

スムースな口当たりとしっとりとした甘みが特徴で、長年多くの人から愛されています。

高品質で様々な樽を使用

ブッシュミルズは、アメリカンオークのバーボン樽、シェリー樽、ポートワインやマディラワイン樽、ラム熟成樽など様々な高品質の樽を使用しています。

そのため、それぞれが個性豊かで奥深い味わいのウイスキーとなっています。

独特の蒸留器と伝統の3回蒸留

ブッシュミルズで使用する蒸留器は、少し特徴的なネックが細長い銅製の小型ポットスチルです。

これを使用し、アイリッシュウイスキーの伝統である3回蒸留を行うことで、濃厚かつ複雑なフレーバーを生み出しながらも、スムースで軽やかな口当たりを実現することができます。

ブッシュミルズのおすすめの飲み方

ブッシュミルズ 飲み方

出典:West McGowan

この項目ではブッシュミルズの魅力を引き出せる飲み方についてご紹介します。

ぜひ、試してみてください。

シングルモルトの場合は「ストレート」

シングルモルト10年、12年、16年、21年はストレートでゆっくりと楽しむのがおすすめです。

ストレートでしか感じられない、芳醇な香りや深い味わい、ほのかな甘みを心ゆくまで堪能できます。

年数での違いや、ひとつひとつのテイスティングを丁寧に楽しみたい方におすすめの飲み方です。

ブラックブッシュなら「コークハイ」

ブラックブッシュはシェリー酒由来のほのかな甘みがあるので、爽快で甘さのあるコーラとの相性が抜群です。

ウイスキーを試してみたいけど、アルコール感は苦手という方にもお楽しみいただける1杯です。

ブッシュミルズの種類

ブッシュミルズ

ブッシュミルズ

こちらは、ブッシュミルズのレギュラーボトルです。

軽やかで、フルーティーかつスパイシーな味わいです。

1本2000円前後で購入できますので、デイリーで飲むのがおすすめです。

ブッシュミルズ ブラックブッシュ

ブッシュミルズ ブラックブッシュ

ブッシュミルズ ブラックブッシュは、オロロソシェリー樽とバーボン樽で最長7年長期熟成させたモルト原酒と、少量生産のグレーンウイスキーをブレンドしたブレンデッドウイスキーです。

熟した果実の芳醇な香りと奥深い重厚な味わいが特徴です。

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ブッシュミルズ シングルモルト10年

ブッシュミルズ シングルモルト10年

ブッシュミルズ シングルモルト10年は、ノンピートの大麦麦芽のみを使用したシングルモルトウイスキーです。

伝統の3回蒸留の後、バーボン樽で最低10年以上成熟させます。

バーボン樽から来るほのかなハチミツの香り、溶けたチョコレートのような味わいや香ばしさが特徴です。

甘い印象の香りや味わいとは対照的に、後味はキリッとしていてクリーンな印象なので、飽きずに飲み進められます。

ブッシュミルズ シングルモルト12年

ブッシュミルズ シングルモルト12年

ブッシュミルズ シングルモルト12年は、オロロソシェリー樽とバーボン樽で熟成後、さらにマルサラワイン樽で熟成させます。

アップルパイのような甘くスパイシーな香りに、濃厚なハチミツや熟した果実のような味わいがします。

また、ナッツやカラメルのようなやや香ばしい味わいもあり、それがさらに甘みを引き立ててくれます。

心地よい余韻と複雑な味わいがクセになる1本です。

ブッシュミルズ シングルモルト16年

ブッシュミルズ シングルモルト16年

ブッシュミルズ シングルモルト16年は、オロロソシェリー樽とバーボン樽で長期熟成した原酒をヴァッティング後、さらに6ヶ月~9ヶ月ポートワイン樽で熟成しています。

力強く感じられる甘くスパイシーな香り、重厚な味わいにほのかに感じる香ばしい味わい、そして深く長い余韻を感じられます。

どっぷりとウイスキーに浸りたいときにピッタリの複雑で濃厚な味わいです。

ブッシュミルズ シングルモルト21年

ブッシュミルズ シングルモルト21年

ブッシュミルズ シングルモルト21年は、最低19年間オロロソシェリー樽とバーボン樽で熟成させた原酒をヴァッティング。

その後、マディラワインの熟成樽で2年間熟成したシングルモルトウイスキーです。

シェリー酒由来の甘い香りと、ほのかにスパイスとオレンジピールの香りがします。

口に含むと滑らかな舌触りでハチミツや熟した果実のようなエレガントな甘さとコクが舌を包みます。

ブッシュミルズの蒸留所・歴史

ブッシュミルズは、世界最古の蒸留所と言われています。

ブッシュミルズ社の設立自体は1784年ですが、イングランド王のジェームズ1世から正式に蒸留免許を受けた年の1608年から数えると400年以上もの歴史ある蒸留所なのです。

蒸留免許がいち早く取れたのは、ここが聖パトリックと縁深い土地だったからと言われています。

現在の蒸留所が生まれたのは1885年で、この頃からスコッチウイスキー風の麦芽100%のモルトウイスキーをつくるようになりました。

1987年にクーリー蒸留所ができるまでは、アイルランドで唯一、シングルモルトウイスキーを販売していたのです。

ブッシュミルズの製造方法

ブッシュミルズの製造方法での大きな特徴は「3回蒸留」と「ノンピート麦芽」です。

アイリッシュウイスキーの伝統的な製法である3回蒸留を守り、さらにモルト原酒の原料には100%アイルランド産のノンピート麦芽を使用しています。

それにより、軽やかでスムースな口当たり、それでいてモルトの味わいをしっかりと感じられるウイスキーに仕上がっています。

さらに、ブッシュミルズは「grain to glass」のウイスキーづくりを進めています。

「grain to glass」とは、地域で採れた原料を使用し、製造の最終段階のボトリングまでの工程を一貫して管理する製造スタイルのことです。

そうすることで、地域色豊かなウイスキーが生み出されています。

ブッシュミルズ好きにおすすめするウイスキー

ブッシュミルズが好きな方に、おすすめのウイスキーを3本ご紹介します。

ブッシュミルズの特徴であるスムースな口当たりやハチミツのような濃密な甘みと芳醇な風味があるかどうかを基準に選定しています。

どのウイスキーも、つい何度も飲みたくなってしまうクセになる味わいのものですので、ぜひお試しください。

ザ・グレンリベット12年

ザ・グレンリベット12年

ザ・グレンリベット12年は、伝統的なアメリカンオーク樽で熟成させた、明るい金色のウイスキーです。

フルーティーな香りで、ザ・グレンリベット特有のバニラやハチミツの甘さを伴う芳醇な風味が特徴のウイスキーです。

複雑な味わいでありながら、スムースな口当たりと柔らかく滑らかな余韻があるため、魚料理によく合います。

果実味と甘い風味が、ブッシュミルズの味わいに近くおすすめです。

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アベラワー アブーナ

アベラワー アブーナ

アベラワー・アブーナは厳選されたスパニッシュ・オークのオロロソシェリー樽で熟成しています。

香りは、数種類のスパイスやスパイスオレンジ、濃厚なプラリネが感じられます。

味わいは、ブラックチェリーやドライフルーツのような重厚な甘みに、ほんのりダークビターチョコレートのようなほろ苦さやコクがあります。

複雑なフレーバーがありつつも、フルボディでクリーミーな味わいなので、クセになるウイスキーです。

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ザ・マッカラン12年

ザ・マッカラン 12年 シェリーカスク

深い金色をしたザ・マッカラン12年は、クリーミーなバタースコッチ、アップルキャンディー、バニラカスタードなどのジューシーかつ濃厚な甘みを感じさせる香りがします。

そのうえ、ややスパイシーな味わいがあり、甘い香りを十分に引き立ててくれます。

その甘みやスパイス感、そしてスムースな質感は、まさにブッシュミルズ好きの方におすすめしたい味わいです。

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まとめ

3回蒸留によるスムースな口当たりは、その濃密なウイスキーを柔らかく口へ運んでくれます。ウイスキー好きの方にも初めて飲む方にも、楽しんでいただけてクセになるような味わいです。

ストレートでフレーバーを楽しむのもいいですし、ソーダやコーラなどで割って味わいの変化や素材同士の相性の良さを感じるのも楽しみ方の1つです。

また、コーヒーと合わせて飲むことで、コーヒーのコクがウイスキーの濃厚な甘い風味を引き立ててくれておすすめですので、ぜひ飲んでみてください。

 

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