カーデュの種類や味わい・おすすめの飲み方などを徹底解説

カーデュ

カーデュは、スコットランドで作られているシングルモルト・ウイスキーです。

この記事では、カーデュの味わいや香りの特徴、歴史や製造方法などを紹介します。

おすすめの飲み方や種類ごとの特徴を掲載しているほか、記事の最後にはカーデュがお好きな方におすすめのウイスキーの提案なども行っています。

是非ウイスキー選びの参考にしてみてください。

目次

カーデュの特徴・概要

カーデュ ロゴ

カーデュは、スコットランドにある「カーデュ蒸留所」で作られているシングルモルト・ウイスキーです。

蒸留所を所有しているのはジョニーウォーカーで有名な「ジョン・ウォーカー&サンズ社」であり、カーデュもまたジョニーウォーカーの原酒のひとつとなっています。

そのためカーデュはシングルモルトとして販売される量は少なく、やや入手は困難な傾向にあります。

味の特徴

カーデュは酸味を伴ったモルティーなバニラの風味が感じられる、甘く上品な味わいが特徴のウイスキーです。

甘みが現れた後には辛さとビターな苦みが現れ、次第に甘さを飲み込み口の中で強く広がっていきます。

香りの特徴

カーデュはラムレーズンやスモモのような、エステリー感がある香りが特徴のウイスキーです。

青リンゴやナシのようなフルーツの香りや、トーストのような香ばしさもこのウイスキーからは感じられます。

喉ごし・フィニッシュの特徴

カーデュはスムースな喉ごしと辛みの強いスパイシーなフィニッシュが特徴の辛口ウイスキーです。

余韻にはスパイシーな辛みとひりつくようなピート感があります。

カーデュのおすすめの飲み方は「トワイスアップ」

トワイスアップ

カーデュのおすすめの飲み方は「トワイスアップ」です。

辛口ウイスキーであるカーデュには、加水するとアルコールのひりつき感が少なくなり甘みが増すという性質があります。

辛みや刺激感を抑えてウイスキーの旨味を堪能できるため、トワイスアップはカーデュに適した飲み方だといえます。

カーデュの種類

現在販売されているカーデュは5種です。

カーデュ12年

カーデュ12年

「カーデュ12年」は最もスタンダードなカーデュのボトルです。

アルコール度数は40%とあまり高くないため、女性でも飲みやすいウイスキーとして人気があります。

上品な甘みをまとったライトタイプのボディと、やや辛めの後味があるのがこのウイスキーの大きな特徴です。

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カーデュ18年

カーデュ18年

「カーデュ18年」は、スタンダードな12年物よりもさらに長い、18年以上熟成した原酒を使ったボトルです。

スタンダード品よりも芳醇な長熟らしい麦芽の風味と、スムーズな飲み心地がこのウイスキーでは楽しめます。

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カーデュ スペシャルカスクリザーブ

カーデュ スペシャルカスクリザーブ

「カーデュ スペシャルカスク リザーブ」は非常に古い樽の原酒のみをヴァッティングして作られた、少量生産のボトルです。

長熟ならではの甘く穏やかな味わいとスムーズな飲み心地がこのウイスキーでは堪能できます。

カーデュ アンバーロック

カーデュ アンバーロック

「カーデュ アンバーロック」は軽やかなライトボディと柑橘系の爽やかな香味が特徴のボトルです。

レモンタルトのような甘くフルーティーな味わいと、オーキーな香りがこのウイスキーでは堪能できます。

フィニッシュ時にはハーバルなニュアンスや、ほのかな塩っぽさも感じられます。

カーデュ ゴールド リザーブ ゲーム オブ スローンズ

カーデュ ゴールド リザーヴ ターガリエン家

「カーデュ ゴールド リザーブ ゲーム オブ スローンズ」はアメリカで大人気のドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」とコラボした限定生産ボトルです。

女性的で優しい豊かなフルーツ香と、スパイシーな香りがこのウイスキーでは堪能できます。

カーデュ蒸留所の歴史

カーデュ蒸留所

出典:whisky.com

カーデュ蒸留所を創立した「ジョン・カミング」氏は、元々農業を営み生計を立てていました。

彼が本格的にウイスキー事業をはじめ、カーデュ蒸留所が政府公認となったのは1824年のことです。

その後カーデュ蒸留所は彼の息子である「ルイス・カミング」氏に引き継がれ、彼の死後にはその妻へと蒸留所経営のバトンは渡されることとなりました。

カーデュ蒸留所が大きな転機を迎えることとなったのは、19世紀後半のことでした。

ルイス氏の妻であり、蒸留所の新たなオーナーとなった「エリザベス・カミング」氏はカーデュの売り上げを3倍に押し上げる計画を実行に移しはじめます。

結果として蒸留所は大きく売り上げを伸ばし、カーデュはスコットランドのトップモルトへと登り詰めることになります。

カーデュ蒸留所の噂は瞬く間に広まり、多くの大企業にその存在を知られ始めます。

その中でひときわカーデュ蒸留所に注目し、買収の話を持ちかけたのが世界的にも有名な「ジョン・ウォーカー&サンズ社」でした。

1893年よりカーデュ蒸留所は正式にジョン・ウォーカー&サンズ社に買収され、カーデュはジョニーウォーカーのキーモルトとして使用されることになります。

これにより、シングルモルトとしてのカーデュも全世界的知名度をぐんと上げることになりました。

カーデュ蒸留所は現在ディアジオ社に買収され、そのグループ傘下として蒸留を続けています。

その女性的な魅力溢れる味わいから、多くのウイスキーファンに愛されるブランドとなっています。

カーデュの製法

カーデュ蒸留所

出典:whisky.com

カーデュは大麦麦芽を使って作られたシングルモルト・ウイスキーです。

ウイスキー作りの際には、マノック・ヒルの新鮮な井戸水とレイ・バーンの良質な水源を織り混ぜて使用しています。

粉砕された大麦麦芽はステンレス製の糖化層へと運ばれ、3回お湯を加えたのちに糖化した麦芽ジュースとなるのです。

ヒバリ・ステンレス・オレゴン松の3種の発酵槽で、この麦芽ジュースは75時間かけてゆっくり発酵され、もろみへと姿を変えます。

その後もろみはウォッシュスチルとスピリットスチルの2種で蒸留され、樽詰めされてディアジオ社の管理倉庫の中へと運ばれます。

個々の樽は出荷に適した時期を迎えたものから順番にボトリングされ、出荷されます。

カーデュ好きにおすすめウイスキー

ここではカーデュがお好きな方におすすめのウイスキーを3つ紹介します。

カーデュと似た傾向のウイスキーをお探しの際には、是非参考にしてみてください。

ジョニーウォーカー ブラックラベル

ジョニーウォーカー ブラックラベル12年

カーデュがキーモルトとして使われている「ジョニーウォーカー ブラックラベル」は、カーデュ好きならばぜひチェックしておきたいおすすめウイスキーのひとつだといえるでしょう。

「ジョニーウォーカーの最高傑作」と称されるこのボトルでは、芳醇で豊かなドライレーズンを彷彿とさせる甘い味わいと、程よく心地よいピートスモーク香が堪能できます。

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ダルウィニー ゲーム・オブ・スローンズ ウィンターズフロスト・スターク家

ダルウィニー ゲーム・オブ・スローンズ ウィンターズフロスト・スターク家

カーデュがお好きであり、かつ「ゲーム・オブ・スローンズ」のファンであるという方には、同じ会社から販売されているゲーム・オブ・スローンズとのコラボボトル「ダルウィニー ゲーム・オブ・スローンズ ウィンターズフロスト・スターク家」もおすすめです。

ヘザーやはちみつの甘く華やかな香りとフルーティーな味わいが、このウイスキーでは堪能できます。

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モートラック12年

モートラック12年

カーデュがお好きな方には、同じ会社から販売されている「モートラック12年」もおすすめです。

「ダフタウンの野獣」と表される甘く力強い味わいとスパイシーな風味が、このウイスキーでは楽しめます。

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まとめ

この記事ではスコットランドの「カーデュ蒸留所」で作られている、カーデュを紹介しました。

甘くかつスパイシーな味わいと、スムースな飲み心地が特徴的なこのウイスキーが気になった方は是非ご賞味されてみてください。

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