サントリーローヤルの種類や味わい・おすすめの飲み方などを徹底解説

サントリーローヤル

サントリーローヤルは、サントリーの創業60周年を記念して誕生したボトルです。

この記事では、サントリーローヤルの味わいや特徴、歴史、製造方法などを紹介します。

記事の最後には、サントリーローヤルが好きな方におすすめのウイスキーも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

サントリーローヤルの特徴・概要

サントリーローヤルは、サントリーの60周年を記念して誕生したブレンデッドウイスキーです。

サントリーの創業者であり初代マスターブレンダーを務めた鳥井信治郎の最後にして最高の名作です。

味・香りの特徴

サントリーローヤルは、フルーティな風味が特徴的で、ドライフルーツやチョコレートのような濃厚な風味や上品な甘みを感じます。

やわらかく滑らかな口当たりは上品な気持ちにさせます。

余韻は、スッキリとした心地よい余韻を感じ、思わずため息がこぼれます。

発売当初は高級ウイスキーだった

サントリーローヤルは、サントリーの60周年を記念して誕生し初代マスターブレンダーでもある鳥井信治郎が完成させた「黄金比」とも呼ばれるブレンド比率により製造されています。

彼の持つ鋭い感性により生まれたサントリーローヤルは、終戦直後に彼の家に集まっていた進駐軍の将校たちのタバコの銘柄を目をつぶって匂いをかぎ分けたとも言われています。

サントリーローヤルが発売された頃は、当時の最高級ウイスキーだった「オールド」よりも上位のボトルであったため、非常に高額な値段で販売されていました。

そのため、富裕層のサラリーマンや企業の経営者らが贈り物として購入していたようです。

現在では、3000円台で購入できるため一般層でも購入できるようになりました。

サントリーローヤルのおすすめの飲み方はトワイスアップ

トワイスアップ 水割り

サントリーローヤルは、トワイスアップでの飲み方がおすすめです。

ストレートだと、アルコールの刺激によるピリピリとしたスパイシーな辛みを強く感じ、飲みづらさを感じます。

しかし、氷を入れていない水と1:1で割ったトワイスアップだと風味がまろやかになります。

水を加えたことにより、フルーティな風味を強く感じるようになりストレートより柔らかい風味を楽しめます。

また、ストレートで飲んだ時の風味の強さも残り、丁度良い味わいを感じます。

サントリーローヤルの種類

サントリーローヤル

サントリーローヤル

サントリーローヤル」は、公式から販売されている唯一のボトルです。

香りは、レーズン系の甘さや芳醇なフルーティな香り。

味わいは、アルコールのピリピリとした刺激による辛み、その後に甘い味わいが続きます。

全体的には辛みと甘みが交互に襲ってくるような味わいです。

ロックにするとフルーティな風味が強まります。

サントリーローヤル スリムボトル

サントリーローヤル スリムボトル

サントリーローヤル スリムボトル」は、サントリーローヤルをスリムなボトルにしたもので中身はサントリーローヤルと全く同じです。

瓶型のこのボトルは漢字の酉(酒の器)、をかたどっており、曲線を描いている栓は山崎蒸留所の近くにある神社の鳥居にちなんでいます。

サントリーローヤル プレミアム12年 ブルーラベル

サントリーローヤル プレミアム12年 ブルーラベル

サントリーローヤル プレミアム12年ブルーラベル」は、1960年にサントリーローヤルが発売されてから初めて熟成年数が表記されたボトルです。

しかし、販売された期間は1995年からのたったの2年間と短いため、稀少価値の高いボトルです。

香りは、シェリー樽の芳醇の華やかな香りやプラム、カカオ。

長期熟成由来のまろやかな口当たりで、カカオやバニラといった甘い味わいを感じます。

熟成年数が長いため、重厚感を楽しむことができます。

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サントリーローヤル12年 黒ラベル

サントリーローヤル12年 黒ラベル

サントリーローヤル12年 黒ラベルは、1997年~2007年までの間に販売されていたボトルです。

香りは、エステリー香やカラメル、チョコレート、柑橘系の酸味、ベリー系の芳醇な香り。

味わいはどっしりとした重厚感を感じ、甘みが主体です。バニラややレーズンの強い甘みの後に、熟成した果実の風味。

余韻には、スモーキーな風味を感じます。

飲み方は、ストレートがおすすめです。

サントリーローヤル 12年 黒ラベル
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サントリーローヤル15年

サントリーローヤル15年

サントリーローヤル15年」は、年数表記がされている中の最上位モデルで、1997年~2007年の10年間販売されていました。

山崎シェリー樽の原酒をキーモルトにモルト・グレーン原酒をブレンドしています。

香りは、シェリー樽由来のレーズンの力強く芳醇な香り、バニラやレーズンン甘く華やかな香り。

味わいは重厚で滑らかなコク、シェリー系の濃厚で甘い味わいとなっています。

サントリーローヤル12年よりシェリー樽の比率が高さや熟成年数の長さにより、重厚感をより強く感じます。

重厚感を感じますが、ストレートでも飲みやすいボトルです。

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サントリーローヤル15年 ゴールドラベル

サントリーローヤル15年 ゴールドラベル

サントリーローヤル15年 ゴールドラベル」は、ギフト向けに開発されたボトルで、サントリーローヤルプレミアム12年の後継としてリリースされました。

香りは、ドライレーズンやブラックベリーの甘い香りや紅茶の上品な香り。

味わいは、メープルシロップやオレンジピール、ほろ苦い味わいも感じます。

まろやかでとろりとしたリッチな口当たりは、長い余韻を楽しめます。

風味が強いため水割りやロックでも味わいが崩れることなく、さまざまな飲み方で楽しめます。

サントリーローヤルの歴史

1960年に創業60周年を祝い、サントリーローヤルが誕生しました。

発売当初は、創業60周年と発売年の1960年をかけた「’60」という表記がラベルに描かれていました。

1973年にサントリー第二の蒸留所である、白州蒸留所が設立されます。

1980年代になると、サントリーローヤルの英語表記である「SUNTORY ROYAL」の頭文字を取った「SR」のラベルに変更されます。

1995年に、「サントリーローヤルプレミアム12年ブルーラベル」が発売され、その2年後に「サントリーローヤル12年」、「サントリーローヤル15年」が発売されています。

1997年にリニューアルしたことにより、「サントリーローヤルプレミアム12年ブルーラベル」は廃止され、酒齢12年以上の原酒が中心となったことから2008年までは「AGED 12 YEARS」という表記になっています。

サントリーローヤルの製法

サントリーローヤルが発売されたときは、山崎蒸留所しか存在していなかったため、山崎蒸留所の原酒のみが使われていました。

サントリーローヤルの製造方法は、サントリーの創業者であり初代マスターブレンダーでもある鳥井信治郎の優れた「鼻」によるものです。

彼の持つ鋭い感性により生まれたサントリーローヤルは、終戦直後に彼の家に集まっていた進駐軍の将校たちのタバコの銘柄を目をつぶって匂いをかぎ分けたとも言われています。

感性豊かで非常に優れた嗅覚を持っていたため、「大阪の鼻」とも呼ばれていました。

彼の優れた嗅覚やサントリーの社訓にも掲げられている「やってみなはれ」精神のもと生まれたサントリーローヤルは、日本人が本当においしいと感じる味わいを求め続け、彼が完成させたブレンド比率は「黄金比」とも呼ばれています。

鳥井信治郎が追い求めた黄金の比率によって生まれたサントリーローヤルは、彼が残した数々のボトルの中の最高の名作となっています。

サントリーローヤル好きにおすすめのウイスキー

サントリーローヤルが好きな方におすすめのウイスキーを紹介します。

サントリーローヤルの「フルーティな風味」や「甘く華やかな香り」を基準に選びました。

山崎

山崎

山崎」は、日本のウイスキーを語るうえでは欠かせないボトルであり、世界中のバーや酒屋で見かけるほど有名なボトルです。

香りは、苺やサクランボを思わせるフルーティな香り、チョコレートの香り。

味わいは、リッチでなめらかな口当たりで、バニラやはちみつの甘みが口の中に広がります。

どんな飲み方でも美味しく飲めますが、まずはストレートでお試しください。

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シングルモルト宮城峡

シングルモルト宮城峡

シングルモルト宮城峡」は、ニッカウヰスキーが製造し、竹鶴政孝が余市の次に生み出したウイスキーです。

香りは、洋ナシやリンゴを思わせるフルーティで華やかな香りです。

味わいは、口あたりが優しいドライフルーツのようなスイートさや、なめらかな口あたりです。

2012年にISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)で銀賞を受賞し、2013年には金賞を受賞しています。

華やかでフルーティな風味はクセがなく女性にもおすすめです。

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まとめ

サントリーローヤルは、創業60周年を記念して作られた特別なボトルであり、鳥井信治郎が残した最高の名作です。

発売当初は手の届かない金額で販売されていましたが、酒税法などの理由により現在は3000円台で購入することができます。

手の届く範囲の金額であるため、ウイスキーが好きな方であれば一度は飲んでおきたいボトルです。

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