ウイスキー銘柄

ウイスキー「山崎」の種類や味わい・おすすめの飲み方などを徹底解説

山崎 ウイスキー

1984年に生まれた日本を代表するウイスキー「山崎」。

日本最古のモルトウイスキー蒸溜所で造られる山崎は、世界的に権威のあるコンテストで数々の受賞を成し遂げ、世界を魅了するウイスキーです。

本記事ではそんな山崎の味わいや種類、おすすめの飲み方について解説します。

また、山崎の歴史や製法についても触れることで山崎の魅力をご紹介してまいります。

ウイスキー「山崎」とは

山崎はサントリースピリッツ山崎蒸溜所が製造するシングルモルト・ウイスキーです。

キーモルトとなるミズナラ樽熟成モルトと、ワイン樽熟成モルトをはじめとした多種多様な原酒を匠の技でヴァッティングすることで生まれたフルーティーさが大きな特徴です。

ウイスキー「山崎」の名前の由来

山崎の名前は、製造している蒸溜所の地名・山崎に由来しています。

山崎蒸溜所は本格的に国内でウイスキーを生産するために建設され、1923年に操業を開始した日本最古のモルトウイスキー蒸溜所です。

山崎の穏やかさ・奥深さ・確固たる風味は、まさに山崎の風土を思わせる仕上がりです。

ウイスキー「山崎」のラベル

山崎 ラベル

山崎を味わう際に、ぜひラベルに書かれた「山崎」の筆文字に注目してください。

非常に印象的なこの筆文字は、サントリーの2代目マスターブレンダーであり、山崎を生み出した当時のマスターブレンダー・佐治敬三氏の直筆文字です。

よく見ると「崎」の字の右側が「寿」という字に見えてきますが、これはサントリーの前身である「寿屋」にちなみ、あえてこのような字体となっています。

山崎には「寿屋」時代から受け継がれてきたウイスキーへの熱い想いと、ジャパニーズシングルモルト誕生を祝う気持ちが込められており、寿という字が読み取れるラベルになっているのです。

ウイスキー「山崎」のおすすめの飲み方

山崎の飲み方でおすすめしたいのはストレートからの加水、もしくはトワイスアップです。

まずはストレートで香りと味わいを愉しんでください。

フルーティな香りとなめらかな口当たり、甘みが広がります。

次にスプーン1杯の水を加え、香りと味の変化を確認してください。

そしてもう1杯、またもう1杯と加水しながら香りと味わいを確認していきます。

すると、加水していくほどに香りが立っていき、華やかさが増していくのが分かります。

ほんの少しの水で驚くほど変化する香りと味に、間違いなくあなたは驚かされます。

サントリー公式HPでは、山崎の香りが最も花開くのはアルコール度数が約20%の時と記されています。

すなわち、氷を入れずウイスキーと水を1対1で割るトワイスアップが最良です。

ぜひこの繊細で華やかな加水変化を体験してください。

ウイスキー「山崎」の種類

現在生産・発売されている山崎の種類について、香りや味わいについてご紹介致します。

山崎


山崎はいわゆるノンエイジ品で、レギュラーボトルの位置付けです。

ミズナラ樽貯蔵モルトと、ワイン樽貯蔵モルトなど複数の原酒がヴァッティングされた1本で、華やかで柔らかい香り、甘くなめらかな味わいが特徴です。

香りはワイン樽に由来するイチゴやさくらんぼのようなフルーティーさ、味わいはミズナラ樽に由来する蜂蜜のような甘さとなめらかな口当たりが感じられます。

それぞれの原酒の良さを絶妙に引き出したバランスの良い1本です。

山崎 12年


山崎12年はミズナラ樽貯蔵原酒とホワイトオーク樽貯蔵原酒、シェリー樽貯蔵原酒をヴァッティングさせた商品です。

香りはホワイトオーク樽由来の熟した柿や桃のような果実香とバニラ香があり、ミズナラやシェリー樽由来の甘さやドライフルーツのような味わいが重なって、奥行きのある甘み、厚みのある味わいが特徴です。

ホワイトオーク、シェリー、ミズナラの3つの樽貯蔵原酒から生み出された、繊細で複雑な香味、深みのある味わいは世界を魅了し、コンテストにおいてもISCで金賞を3回、SWSCで金賞1回、ダブルゴールド(最優秀金賞)を2回受賞するといった輝かしい成績を収めています。

まさに日本を代表するシングルモルトです。

※ISC:インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ
ISCはスコッチウイスキーの聖地スコットランドを構成に持つイギリスで開催され、世界で注目されているコンペティションの一つ。

※SWSC:サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション
アメリカ最大の酒類コンペティション。ダブルゴールド(最優秀金賞)は全ての審査員から金賞の評価を得た非常に優れたウイスキーだけに与えられる。

山崎 18年


山崎18年酒齢18年以上のシェリー樽原酒とミズナラ樽原酒を中心にヴァッティングした商品です。

大きな特徴はヴァッティングした原酒をさらにシェリーバットの古樽に入れ、後熟させている点です。

後熟させることでウイスキーはフルボディタイプとなり、圧倒的な熟成感を感じる事ができます。

香りはシェリー樽由来のドライフルーツ、チョコレート、スパイシーさが感じられ、味わいにはミズナラ樽の特徴も合わさり、甘酸っぱさやスパイシーさに加えて蜂蜜のような甘さも感じられます。

長期熟成原酒と後熟による奥行きのある味わいが堪能できる1本です。

山崎18年も非常に多くの賞を受賞しており、ISCで金賞を5回、トロフィー(最高賞)を1回、SWSCでダブルゴールド(最優秀金賞)を7回、ベストアザーウイスキー賞を1回、IWSCでトロフィー(最高賞)を1回受賞しています。

山崎 25年


山崎25年は、酒齢25年以上のシェリー樽熟成原酒のみを厳選してヴァッティングした商品です。

シェリー樽熟成由来のレーズン、イチゴジャム、ビターチョコレートを思わせる甘美な香りと、超長期熟成によるしっかりとした酸味、甘み、ほろ苦さ、そしてうっとりするような深くて長く続く余韻が特徴です。

年間に千数百本しか生産されないスーパープレミアムウイスキーです。

山崎25年のコンテスト受賞歴はSWSCでダブルゴールド(最高金賞)を1回、WWAでワールド・ベスト・シングルモルトウイスキー(世界最高賞)を1回受賞しています。

※WWA:ワールド・ウイスキー・アワード
パラグラフ・パブリッシング社が発行するイギリスのウイスキー専門誌「ウイスキー・マガジン」が表彰するウイスキー品評会。
世界最高賞は各部門で1品だけが認定される。

ウイスキー「山崎」の蒸留所・歴史

山崎の誕生はサントリーの創業者であり初代マスターブレンダーである鳥井信治郎氏の「日本人の手で、世界に誇る日本のウイスキーをつくりたい。」という大きな夢から始まります。

鳥井新次郎氏はその夢を叶えるため、ウイスキーの本場・スコットランドでウイスキー造りを学んだ竹鶴政孝氏を招聘し、のちに山崎を生みだすこととなる山崎蒸溜所の建設を開始しました。

山崎蒸溜所は1923年に操業を開始するも、ウイスキーを熟成させ製品として売り出すまでには非常に長い年月が必要であり、ようやく1929年に日本初の本格国産ウイスキー「白札」を発売できるに至りました。

しかしながらこのウイスキーは、まだ本格ウイスキーに馴染みが薄い日本人にはあまり受け入れられず、残念な結果となりました。

そこから日本人の鼻と舌にあう商品へ試行錯誤と改良を続け、1937年に「角瓶」を発売。一躍大人気商品となりました。

立て続けに「オールド」「ローヤル」といった名酒を発売し、日本にウイスキー文化を根付かせました。

やがて鳥井氏の次男である佐治敬三氏が2代目マスターブレンダーとなり、鳥井氏の情熱を受け継ぐ事となりました。

彼もまた「日本を代表するシングルモルトウイスキーをつくる」という強い決意を抱いており、山崎誕生への一歩を踏み出しました。

当時のチーフブレンダーとともに数十万ある樽の中から原酒を掛け合わせ、試行錯誤とテイスティングを繰り返しました。

苦悩と挑戦が続くこと2年、「スコッチと異なる日本のウイスキーは何なのか?」という自問についに答えが出ました。

それは「ひとつの個性が突出することなく多彩な原酒が混ざり合い、高め合うような調和」であると。

1984年、この答えに辿り着いた時、「山崎」が誕生したのです。

ウイスキー「山崎」の製法

山崎の製法には、非常に重要な2つのポイントがあります。

1つ目は「多彩な原酒の造り分け」、2つ目は多彩な原酒をヴァッティングし、また、未来に向けて原酒を仕込んでいく「ブレンダーの匠の技」です。

ここでは、この2つのポイントについて解説し、山崎がどのようにして造り出されるのがご紹介致します。

多彩な原酒の造り分け

山崎蒸溜所で造られた多彩な原酒を絶妙なバランスでヴァッティングして造られるのが、ウイスキー「山崎」です。

この多彩な原酒は、発酵・蒸溜・貯蔵という主要な工程において造り分けが行われます。

発酵工程においては、スッキリとした味わいを生み出すステンレス発酵槽と複雑で厚みのある味わいを生み出す木桶の発酵槽の2種類があります。

求める味わいに応じてこの発酵槽を使い分けています。

蒸溜工程においては、形、大きさ、高さ、アームの角度など、様々な形の違いがある蒸留窯が並びます。

形の差異と、直火・間接といった加熱方式の使い分けにより、味わいの異なるスピリッツが得られるのです。

貯蔵工程においては、様々な貯蔵樽が扱われています。

樽の材料や容積、ウイスキーを貯蔵するまでの来歴によってウイスキーの味わいは多く変化しますが、それぞれの樽の個性を活かして原酒の熟成を行います。

特に山崎においては、ミズナラ樽原酒がキーモルトとなります。

ミズナラ樽由来の伽羅や白檀の香味は、山崎にとって、ひいてはジャパニーズウイスキーにおいて欠かせないものです。

ブレンダーの匠の技

多彩に造り分けられた原酒を絶妙なバランスでヴァッティングすることで、香り・味わいを引き立て、山崎を造り上げるのがブレンダーです。

ヴァッティングはほんのわずかに配分が変わるだけでも、大きくウイスキーの仕上がりへ影響を及ぼします。

そのため非常に繊細な技術が求められる工程であり、ブレンダーは日々努力を積み重ねています。

また、原酒の管理もブレンダーが担う大きな役割です。

日々何百種類という原酒をテイスティングし、原酒の状態を確認します。

そしてそれらの熟成のピークを見極め、未来にどのような原酒が必要になるか判断しているのです。

現在使用している原酒は数年、数十年前に仕込んだ原酒です。

そして今仕込んでいる原酒は、この先のブレンダー達が使用する原酒となります。

つまりブレンダーは、世代を超えて一本の山崎を造り上げているのです。

山崎好きにおすすめのウイスキー

近年はハイボールブームや、80年代・90年代のウイスキー消費量減に伴う原酒製造量減に起因して、原酒不足に陥りジャパニーズウイスキーの入手が困難な状態が続いています。

山崎も例外ではなく、山崎が好きなのに「なかなか入手できない」、「ノンエイジ品ですら高騰しており手を出せない」という声が多く出ています。

ここではそんな山崎好きな方にお薦めのウイスキーを3本ご紹介致します。

ジャパニーズウイスキーだけでなく世界に目を向けても、山崎と似た香り・味わいのウイスキーは中々ありません。

様々な観点からのお薦めとなりますので、まずはBARやミニチュアボトルなどで試してみてはいかがでしょうか。

バルヴェニー 12年 ダブルウッド


バルヴェニーはスコットランドのスペイサイド地区にある蒸溜所、バルヴェニー蒸溜所で造られるシングルモルト・スコッチウイスキーです。

バーボン樽で熟成した後にシェリー樽で後熟させており、それにより生まれる甘く繊細な熟成香は山崎に通ずるものがあります。

力強いコクが感じられますが飲みやすく、スコッチウイスキーをまだ試されていない方にはぜひスコッチへの足掛かりとして挑戦していただきやすい1本です。

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マッカラン 12年


マッカランはスコットランドのスペイサイド地区にある蒸溜所、ザ・マッカラン蒸溜所で造られるシングルモルト・スコッチウイスキーです。

シングルモルトのロールスロイスとも讃えられるウイスキーですが、マッカラン伝統のシェリー樽に由来する華やかな香り、上品で濃厚な味わいは、山崎のフルーティーで厚みのある味わいが好きな方には満足いただけるものだと考えます。

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シーバスリーガル ミズナラ12年


シーバスリーガル ミズナラ12年は響の特集でもご紹介しました。

スコッチウイスキーのブレンデッドではありますが、山崎のキーモルト同様、日本固有のミズナラ樽を使用しているのが特徴です。

ブレンデッドウイスキーのため、シングルモルトにこだわられる方には選択肢から除外されるケースもありますが、レギュラー品でも酒齢12年ものであり、熟成を愉しめる商品です。

山崎に比べるとよりフルーティーで甘さが際立つ印象を受けますが、クセが無く飲みやすい1本です。

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まとめ

「日本人の手で、世界に誇る日本のウイスキーをつくりたい。」

「日本を代表するシングルモルトウイスキーをつくる。」

サントリーの歴代ブレンダーの熱い情熱によって生まれたのが山崎です。

まだ質の悪い国産ウイスキーが出回っていた頃、世界の評論家・愛好家から「ジャパニーズウイスキーはウイスキーでは無い。」と言われていた時代が日本にはありました。

多彩な原酒を見事に調和させて造られた山崎は、時にウイスキーの本場であるスコッチウイスキーよりも高い評価を受け、世界にジャパニーズウイスキーの品質の高さを知らしめました。

日本最古のモルトウイスキー蒸溜所で造られ、世界を魅了する日本代表シングルモルトをぜひお愉しみください。

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