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スプリングバンクの種類や味わい・おすすめの飲み方などを徹底解説

スプリングバンク

スプリングバンクは、スコットランドのキャンベルタウンで生産されているシングルモルトウィスキーです。

香りの強さが特徴的なスプリングバンクの味わい、特徴、歴史や製造方法をご紹介します。

記事の最後には、スプリングバンクが好きな方におすすめのウィスキーも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

スプリングバンクの特徴・概要

スプリングバンク 特徴 概要

スプリングバンクは、スコットランドのキャンベルタウンに蒸留所があるシングルモルトウィスキーです。

ウィスキー愛好家からは、「モルトの香水」と称されるほど、香り高いウィスキーで親しまれています。

スプリングバンクは伝統的なフロアモルティング製法を行っており、製麦から糖化、発酵、蒸留、熟成、ボトル詰めまでの全ての工程を行っています。

スプリングバンクは、ウィスキー造りにおけるこだわりが強いウィスキーです。

フルーティな香りでスパイシーな味わいが特徴

スプリングバンクは、爽やかで柑橘系のフルーティな香りが印象強く、海の近くに蒸留所が建てられており、潮風の影響を受けていることから、塩気のあるスパイシーな味わいがあります。

2.5回蒸留と通常とは異なる蒸留回数により、香りの高いウィスキーの生産を実現しているのが特徴です。

スプリングバンク蒸留所は3種類のウィスキーを製造している蒸留所

ピートを軽めに焚き、2.5回蒸留させた香り高い「スプリングバンク」、ピートだけで麦芽を乾燥させ2回蒸留させた軽やかで飲みごたえのある「ロングロウ」、ノンピートで3回蒸留させたライトな味わいの「ヘーゼルバーン」と、3種類のウィスキーを製造しているのが特徴です。

それぞれのウィスキーは製造方法が異なり、味に違いがあるため飲み比べてみるといいでしょう。

スプリングバンクのおすすめの飲み方は「ストレート・ロック」

スプリングバンクの特徴である香りを楽しむには、ストレートがおすすめです。

ストレートで飲むと、スプリングバンクのバニラやモルトの味わい、洋ナシや塩気のあるフレッシュな強い香りを堪能できます。

しかし、クセが多少強いため飲み慣れていない方はロックがおすすめです。

ロックで飲むと、溶け出した氷の水がスプリングバンクと混ざりあい飲みやすくなります。

スプリングバンクの種類

スプリングバンク10年


スプリングバンク10年は、スプリングバンクのスタンダードタイプのボトルです。

ウィスキー愛好家の間では「モルトの香水」と称される程、香り高いのが特徴です。

その香りは、バニラやモルト、ほのかに香る洋ナシのフルーティな香りです。

口に含むと、塩辛いスパイシーな味わいが舌を刺激します。

スタンダートタイプでありながらも、完成度が高いボトルです。

スプリングバンク12年 カスクストレングス


スプリングバンク12年は、定期的に数量限定でリリースされるボトルです。

商品名のカスクストレングスとは、何も手を加えずに瓶詰めすることです。

通常は、樽で熟成し瓶詰めする前に水を加えてアルコールの度数を調整します。

しかし、スプリングバンク12年 カスクストレングスは加水などをしていないため、54.8%と度数が高くなっています。

香りが強く、レーズン、燻製のようなスモークの香りや、潮風のような香りです。

味わいは、塩キャラメル、ドライフルーツ、シナモンやスパイシーな味わいとなっています。

何も手を加えずに瓶詰めしているため、スプリングバンクの持つ100%のポテンシャルを味わうことができます。

スプリングバンク15年


スプリングバンク15年は、シェリー樽で熟成された原酒のみを使用したボトルです。

香りは強く、ダークチョコレート、フルーツケーキやアーモンドといった甘い香りがします。

味わいは、ダークチョコレートやレーズンといったまろやかな甘味が口の中に広がります。

香りが強く甘みとコクのあるスプリングバンク15年は、ストレートでお楽しみください。

スプリングバンク18年


スプリングバンク18年は、80%以上をシェリー樽で熟成し20%はバーボン樽で熟成させています。

リッチな香りと18年熟成の、長期間熟成による深いコクが特徴です。

バニラ、オーク、レモンといった甘い香りからスプリングバンクらしい潮風のような塩気のある香りがします。

味わいは、塩気がありミルクチョコ、レーズン、ウッディな味わいが続きます。

長期熟成による深いコクを味わいたい方におすすめです。

スプリングバンク21年


スプリングバンク21年は、1990年代に定番商品として流通しウィスキー愛好家から親しまれていました。

2012年からは、年に1回だけの極少量のみ生産が再開された限定ボトルです。

毎年味が違うのが特徴で、2017年はバーボン、シェリー、ポート、ラムの4種類の樽を使用し、世界で3,800本限定で販売されました。

2018年のスプリングバンク21年は、ラムカスクを70%、バーボンバレルを30%使用した果汁っぽさのある甘みと酸味のある味わいでした。

2019年のスプリングバンク21年は、ポートカスクとラムカスクのほぼ半々でヴァッティングされており、芳醇で甘い香りとスパイス、スモーク感のある香り、滑らかでジャムのような甘味のある味わいです。

スプリングバンク21年は、毎年違う味を楽しめるのが特徴です。

スプリングバンクの蒸留所・歴史

スプリングバンク 蒸留所 歴史

1828年にリード家がライセンスを取得しスプリングバンク蒸留所を設立しましたが、1837年に財政難になったため、親戚関係にあったジョンとウィリアム・ミッチェル兄弟に蒸留所を売却されます。

1897年にj&Aミッチェルによって再度設立されましたが、1926年~1933年までは蒸留所は閉鎖しています。

1933年に蒸留所を再開したものの、1979年~1987年までは再び蒸留所は閉鎖しています。

1987年に蒸留所は再開されましたが、この時は限定的な生産のみです。

1989年に蒸留所を全面的に再開し、1992年に蒸留所でのモルティングを始めました。

スプリングバンクの製造方法

スプリングバンク 製法 樽

スプリングバンクは、モルティング(製麦)からボトリングまでの全ての工程を一貫して蒸留所内で行っています。

スプリングバンクは、現在では珍しい伝統的なフロアモルティング製法を行っています。

フロアモルティングとは、麦芽を発芽させる際に機械ではなく人の手で麦芽を撹拌(かくはん)をし、発芽させることです。

フロアモルティングは、熟練の技術や手間がかかることから現在ではほとんどの蒸留所では行われていない伝統的な製法です。

フロアモルティングを行うことで、発芽が均一になり発芽した根っこ同士が絡まないようにシャベルなどで撹拌し、味を均一化させているのがメリットです。

また、スプリングバンクは2.5回の蒸留がポイントとなっています。

通常のスコッチウィスキーやバーボンウィスキーは2回の蒸留で、アイリッシュウィスキーは3回の蒸留となっており、2.5回の蒸留はスプリングバンクだけです。

2.5回の蒸留を行うことで、スプリングバンク特有の香り高い香りを作り上げています。

同じ蒸留所で生産されている「ロングロウ」は2回蒸留、「ヘーゼルバーン」は3回蒸留となっています。

スプリングバンク好きにおすすめのウィスキー

スプリングバンクが好きな方に、おすすめのウィスキーを3本ご紹介します。

スプリングバンクの特徴である、「強い香り」、「塩気のあるスパイシーな味わい」を基準に選び、同じ蒸留所で生産されている「ロングロウ」と「ヘーゼルバーン」をご紹介します。

スプリングバンクが好きな方であれば、ハマるウィスキーです。

余市


ニッカウヰスキーの父である竹鶴政孝は、キャンベルタウンを訪れウィスキーの製造方法などを学びました。

その影響からか、余市を生産している余市蒸留所はスプリングバンク蒸留所と同じように海の近くに建てられています。

そのため、余市はスプリングバンクと同じように潮の香りがします。

味わいは、麦芽の甘さやヘビーピートの味わいで力強い重厚感を楽しめます。

ストレートもしくはロックでお楽しみください。

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ロングロウ


ロングロウは、スプリングバンクと同じ蒸留所で生産されているシングルモルトです。

香りは、はちみつやスモークといった強烈な香りが特徴です。

味わいは、ヘビーでオイリー、バニラ、クリーミーなまろやかな味わいとなっています。

強烈な香りが特徴的で、バランスの取れたボトルです。

ヘーゼルバーン10年


ヘーゼルバーン10年は、ノンピート麦芽を使用し3回蒸留で作られているシングルモルトです。

100%バーボン樽で熟成し、洋梨、アップルパイといったフルーティな香りが特徴的です。

味わいは、バーボン樽由来のキャラメル、バニラ、はちみつの芳醇な甘さからクリーミーなミルクチョコレートへと変わっていきます。

ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝が、5か月ほど実習を行ったことでも有名です。

まとめ

スプリングバンクは、ウィスキー愛好家から「モルトの香水」と称されるほど香り高いシングルモルトウィスキーです。

塩気のある風味がお好きな方におすすめです。

スプリングバンクの個性豊かな香りをぜひ、お楽しみください。

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