ジムビームの種類や味わい・おすすめの飲み方などを徹底解説

ジムビーム

アメリカケンタッキー州で生まれたバーボンウイスキー、ジムビームについて紹介します。

ジムビームは7世代で200年を超える年月を受け継がれ、世界で多くの偉業を成し遂げた、とても歴史の深いバーボンウイスキーでありながら、今もなお多くの人々に求められ続けています。

特徴や飲み方を知ることで、より深くこのウイスキーの魅力を味わうことができます。

目次

ジムビームの特徴・概要

ジムビーム ボトル

出典:Kevin

ジムビームは、上品なバニラや甘く華やかな香りがあり、さまざまなシチュエーションで楽しむことができます。

フレーバードウイスキーもあり、ウイスキーを飲みなれていない方でも楽しんでいただけるのも魅力です。

200年以上の歴史があるウイスキー

ジムビームは、7世代で200年以上の年月をかけて受け継がれています。

7代目のフレッド・ノーは、クレアモントの蒸留所にてジムビームの製造1,300万樽を達成しました。

禁酒法による生産者激減の不況を乗り越え世界中に愛されるバーボンウイスキーをつくったその秘伝のレシピや製造方法は、今もなお守られ続けています。

バニラのような上品で華やかな香り

ジムビームのウイスキーは、どれも上品なバニラのような印象があります。

そのため、一人でゆっくり楽しみたい時も、友人と一緒に飲む時、大切な人との時間にも、どんなシチュエーションでも楽しむことができます。

さらに、それに合わせたどんな飲み方でも美味しく楽しめるので、長年多くのファンから支持を得ています。

ジムビームのおすすめの飲み方

ジムビーム 飲み方

出典:jimbeam.com

ジムビームは、種類が豊富で様々なシーンや飲み方でお楽しみいただけます。

自分の好みに合った飲み方を探してみましょう。

ハイボールやカクテル

ジムビームは、クセのない味わいやほのかな甘みがあり、ハイボールやカクテルとの相性が抜群です。

定番のジムビームはもちろんのこと、ジムビームハニーやジムビームアップルもそれぞれのフレーバーが明確でカクテルに合わせやすく、ウイスキーを飲みなれていなくても楽しむことができます。

ストレートやロック

逆に、ジムビームデビルズカットやジムビームダブルオーク、ジムビームブラックバーボンは、オークの香りやスパイス感があり奥深い味わいとなっています。

ウイスキーに飲み慣れていて樽特有の香りや味わいを楽しみたい方には、ストレートやロックがおすすめの飲み方です。

ジムビームの種類

ジムビーム

ジムビーム

ジムビームは、オーク樽で4年の熟成を経たエレガントでスムース、そして洗練された味わいのウイスキーです。

その味わいは、200年以上前から代々受け継がれている秘伝のレシピと製法にこだわり続けているからこそ、今もなお生み出され続けています。

香りは、バニラやキャラメル、コーンの香ばしさを感じられ、味わいは甘く軽やかなキャラメルやバニラ、そしてほのかに樽の風味を感じられます。

ジムビーム ハニー

ジムビーム ハニー

ジムビームハニーは、カラメル、オーク、バニラの味わいが複雑に絡み合い、最後にふと漂う蜜の香りが特徴のバーボンベースのリキュールです。

ストレートバーボンウイスキーからつくられ、自然素材のハチミツを加えると、上品な香りが漂う、豊かで洗練された風味が生み出されます。

強すぎず、弱すぎないフレーバーのジムビームハニーは、華やかで甘い香りと、ハチミツやバニラ、キャラメルの甘みにほのかな樽の風味を感じることができます。

その味わいは、冷えた状態のストレートで飲んでも楽しめますし、好みでレモンを加えたソーダ割りやロックなどもおすすめです。

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ジムビーム アップル

ジムビーム アップル

ジムビームアップルは、ジムビームに青リンゴ風味のスピリッツを加えたウイスキーです。

その味わいは、驚くほどスムースで、ジューシーでありながらもバーボンの芯であるリッチ感も失っていません。

青リンゴ特有の甘酸っぱい香りにかすかな樽の香り、ジューシーさの中に優しいバニラの甘みも感じられます。

ストレートでも、ロックでも、そしてソーダやカクテルにも合う味わいは、ウイスキーファンにはもちろん、爽やかなカクテルが好きな方にも楽しんでいただけます。

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ジムビーム ライ

ジムビーム ライ

ジムビームライは、禁酒法以前のスタイルであるライウイスキーを再現しており、ライ麦の生産量減少で希少なウイスキーとなっていますが、ジムビームでは1945年の夏より発売し続けています。

黒胡椒のようなスパイシーで芳ばしい味わいと、ライウイスキー独特の風味をまろやかにしてくれるバニラとオークのほんのり漂う香り、その中にほのかなフルーティーな風味を感じられます。

ライ麦由来の軽快なスパイス感とフルーティーな味わいは、どんなカクテルにも合うので楽しみ方の幅が広がるウイスキーです。

ジムビーム デビルズカット

ジムビーム デビルズカット

ジムビームデビルズカットは、大胆にも「悪魔の取り分」を抽出した、力強い味わいとなっています。

バーボンは、熟成過程の蒸発により、熟成前に比べ多くの分量が失われます。

この減った分量を「天使の分け前」と呼んでいます。

さらに、熟成後の樽からバーボンが出された後も、樽材に浸み込んで微量に樽内に残る「デビルズカット(悪魔の分け前)」と呼ばれる分量があります。

ジムビームデビルズカットは、これを独自の工程で抽出し、長期間熟成させたバーボンとブレンドしてアルコール分45%でボトリングします。

そうすることで、深い色、深い香り、特徴の際立つ重厚なバーボンが出来上がるのです。

バニラやナッツ、オークの香りに、まろやかな甘み、程よいコクと厚みのある奥深い味わいが特徴のウイスキーです。

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ジムビーム ブラックバーボン

ジムビーム ブラックバーボン

ジムビームブラックは、スタンダードのホワイトラベルよりも長い、6年以上の樽熟成を経たフルボディタイプのウイスキーです。

バーボンは、熟成すればするほどエレガント、スムース、洗練さを強めていきます。

その3つの特徴を突出させたジムビームブラックは、他のジムビームより長期間、ホワイトオーク樽で熟成させることでフルボディの風味にスムースなカラメルと芳ばしいオークの香りをつけることができたのです。

香りは、ほのかにスモーキーさを感じ、味わいは穏やかな甘みとオーク樽のニュアンス、芳ばしい穀物のようなフレーバーがじっくりと広がります。

ジムビーム ダブルオーク

ジムビーム ダブルオーク

ジムビームダブルオークは、豊かな風味を出すために2つの樽を使い2度熟成させます。

内面を強烈に焦がしたアメリカン・ホワイトオーク材の新樽に4年超熟成させます。

その後、原酒をさらに新樽に移し替えて数ヶ月熟成させることで、リッチで甘い芳ばしさを生みます。

香りは、キャラメルやバニラ、焦がした樽香などの甘くも芳ばしさを感じることができます。

味わいは、甘いキャラメルやバニラなどの甘みの中に、樽由来の力強いスパイシーさを感じられます。

スパイス感がより甘みを引き立ててくれ、奥深い味わいをお楽しみいただけます。

ジムビーム シングルバレル

ジムビーム シングルバレル

「ジムビーム シングルバレル」は、手作業だけで選別された熟成樽の高品質な原酒を使用し他の樽とはヴァッティングせずにボトリングしたものです。

このボトルは、アルコール度数47.5でジムビームが生産しているモルト全体の1%にもみたない特別な原酒を使用している限定品です。

香りは、バニラやカラメルの甘い香りに樽由来のオーキーなウッディネスが特徴的です。

味わいは、フルボディでありながら飲みやすい口当たりで、スウィーティーなのどごしです。

ジムビーム ハイボール缶

ジムビーム ハイボール缶

ジムビールハイボール缶は、作り立ての“ジムビールハイボール”の爽快さや飲みやすさはそのままに、ジムビーム特有の甘い香りと、すっきりとした後味のキレをしっかりと感じていただける味わいに仕上がっています。

パッケージにはジムビールハイボールジョッキを表現した写真がプリントされていて、より爽快感を感じることができます。

ジムビームの蒸留所・歴史

ジムビーム蒸留所

出典:jimbeam.com

1933年、ジェームズ・ボーリガード・ビームがバーボンを復活させました。

バーボンは1900年代を通して成長と拡大を続けていました。

しかし、1918年に成立した禁酒法によってすべての操業はストップし、それから10年に渡ってバーボンの生産者は実質廃業状態に追い込まれました。

1933年には禁酒法が廃止されるも、多くのバーボンメーカーが廃業となっていました。

そんな時、ジェームズ・B・ビームは、「これを機に」と69歳という年齢でありながら蒸留所を再建しました。

家族の助けもあり、たった120日で立て直し操業にこぎつけたのです。

そして、ジムビームはアメリカで唯一そのルーツをたどることのできるメジャーな蒸留酒として、アメリカ、そして世界中から愛されるようになりました。

ジムビームの製造方法

ジムビーム製法

出典:jimbeam.com

ジムビームでは、「ジャグ・イースト」というビーム一族に代々受け継がれる酵母を使用しています。

禁酒法終了以来、ずっと同じ酵母を使用しているので、もう75年以上使用しているということになります。

だからこそ、ジムビームのボトルはすべて同品質だと保証できるのです。

この酵母は非常に貴重だったため、ジムビーム本人が、週末になると保管のために自宅に持ち帰っていました。

この伝統は7代目のディスティラーであるフレッド・ノーにも伝えられています。

さらにジムビームでは、法律が必要とする熟成期間「2年」の倍、少なくとも4年以上熟成させています。

時間が経つにつれて、まろやかでスムースな味わいとなり、世界中で多くの愛好家を楽しませています。

ジムビーム好きにおすすめウイスキー

ジムビームが好きな方に、おすすめのウイスキーをご紹介します。

選んだ基準は、ジムビームの特徴であるバニラの香りや樽からくる香り、香ばしさを感じられるかどうか、また、フレーバーが明確でカクテルとしても楽しめるかという点です。

種類によってもさまざまな飲み方が出来て、楽しむ幅が広がりますので、ぜひお試しください。

メーカーズマーク46

メーカーズマーク46

メーカーズマーク46は、インナースティーブ製法という樽の中に焦がした樽材をいれて熟成を深めるという製法で作られています。

この製法に由来する、キャラメルやバニラなどの甘い香りに加え、香ばしさや焼いたプリンのような印象を感じさせる味わいです。

おすすめの飲み方は、その香りや味わいをじっくりと楽しめるストレートやロックです。

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ワイルドターキー レアブリード

ワイルドターキー レアブリード

ワイルドターキー レアブリードは、ほとんど加水なしでボトリングされたレアなワイルドターキーです。

アルコール度数は58.4%と高めですが、それを感じさせないほどのうまみや香りを持っている豊かな風味のウイスキーです。

香りは非常に華やかで、ハチミツやバニラの甘い印象、そしてじっくりと炒ったローストナッツ、カカオの深みを感じられます。

ほんのり洋ナシの味わいもあり、最後に樽の香りが余韻として楽しめます。

飲み方はロックがおすすめで、加水するにつれて柔らかくもフローラルな印象に変化する味わいをお楽しみください。

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ジャックダニエル テネシーハニー

ジャックダニエル テネシーハニー

ジャックダニエル テネシーハニーは、ジャックダニエルをベースにハニーの豊かな風味を加えたフレーバードウイスキーです。

上品なハチミツの甘みを感じられるとともに、かすかにローストナッツのような芳ばしい味わいも感じられます。

さらにスムースでまろやかな質感があるため、芳醇な甘くて長い余韻をお楽しみいただけます。

飲み方は、ロックやストレートはもちろん、ジンジャーエールと合わせてもその上品な味わいや魅力を十分に味わうことができます。

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まとめ

ジムビームは、ストレートやロック、カクテルなどさまざまな飲み方で楽しめるバーボンウイスキーです。

ウイスキーを飲み慣れていない方でも、美味しく飲める種類やアレンジがたくさんあるので、ぜひお試しください。

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